便利屋の部長   作:ピカ丸

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狂犬と

 

 

事務所から少し離れると、ようやく走るのをやめた。

 

 

ナツム「失言したな。」

 

 

まあアルのことだ。

どうせまたなんかやらかすだろ。

しかし、アビドスへ襲撃か…

アビドスにも何人か知り合いがいるから相当気まずいんだよな。

 

 

ナツム「バックレようかな…」

 

 

俺が便利屋にいることはゲヘナの風紀委員ぐらいしかしらない。

だから今回の依頼に参加しなかったら俺が便利屋にいることを知るやつも増えないだろ。

まあここまで隠す必要性も感じないけどな。

便利屋のみんなが何故か隠ぺいしようとしているんだよな。

 

 

ナツム「さ~て、今回のターゲットは誰だ?」

 

 

スマホを見ながら指名手配されている人の一覧を見る。

 

 

ナツム「また七囚人が脱走か…」

 

 

ヴァルキューレも大変だな。

 

 

ナツム「それとシャーレに先生が就任。」

 

 

最近キヴォトスで話題になっているニュース。

連邦生徒会が設立したシャーレ。

どこの学校の生徒でも所属できるのが特徴だ。

そのシャーレの顧問に先生が就いたらしい。

その先生の指揮で占領されていたサンクトゥムタワーを取り戻したと。

 

 

ナツム「ちょっと気になるな。」

 

 

ナツム「まあ、今はいいか。」

 

 

時間も惜しいのでさっさと指名手配されてる奴を探しに行く。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

ムツキ「いっちゃったね。」

 

 

アル「自由気まま過ぎるでしょ…」

 

 

カヨコ「最初からそうだったでしょ。」

 

 

ぐうぅぅぅ…

 

 

「「「「…」」」」

 

 

アル「…どこか安い場所にでも食べにいきましょう。」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

「くそっ…!」

 

 

ダンダンッ!!

 

ズガガガガガ!!

 

 

「どこに逃げた!?」

 

 

ナツム「ここだよ。」

 

 

バンッ!

 

 

「痛っ!?」

 

 

ナツム「よっと。」

 

 

怯んだ隙に抱え上げる。

 

 

「おい!☆HA☆NA☆SE☆!」

 

 

ナツム「うるさいからちょっと黙っててね。」

 

 

素早く気絶させ、こいつの仲間が来ないうちにこの場を離れる。

少し離れると、ヴァルキューレの尾刃カンナさんに出会った。

 

 

ナツム「おっ、ちょうどいいところに。」

 

 

カンナ「またお前かナツム…」

 

 

ヴァルキューレ警察学校の公安局長であるカンナさん。

指名手配犯を何度も捕まえているから顔も覚えられている。

 

 

カンナ「ありがたいが、ヴァルキューレの仕事を奪うようなことはあまりしてほしくないがな。」

 

 

ナツム「こっちも金に困っていますからね~」

 

 

最初あったときはかなりお堅い感じだったが、今ではため口で話してくれるようになった。

 

 

ナツム「じゃあ口座への振り込みお願いしますね。」

 

 

カンナ「いわれなくても分かってる。」

 

 

ナツム「じゃまた今度。」

 

 

あまり目立つのも好きではないので足早にその場を離れる。

銃のメンテナンスもしたいので事務所へと足を運ぶ。

 

 

 

 

 

 

ナツム「ただいま~」

 

 

シーン…

 

 

ナツム「みんないねぇのかよ。」

 

 

下してきた今月の事務所の家賃代を机の引き出しに入れ、座る。

 

 

ナツム「大変そうだなカヨコさん。」

 

 

机に積み上げられた多数の書類を見つめる。

基本、書類を書いたりするのはカヨコさんの役目だ。

…カヨコさん以外にできそうな人がいなかったからだけどな。

 

 

ナツム「帰ってくるまで掃除でもしてるか。」

 

 

ぎゅうるるる…

 

 

ナツム「…その前に遅めの夕飯でも食べに行くか。」

 

 

 

 

 

「いらっしゃい!」

 

 

ナツム「ラーメンお願い。」

 

 

「はいよ!」

 

 

事務所近くにあったラーメンの屋台に入る。

ここら辺にはあまり飲食店がないから移動式の屋台はありがたい。

 

 

「はいラーメン一丁!」

 

 

ナツム「ありがとう。」

 

 

熱々のラーメンをすする。

 

 

ナツム「あっふ!」(あっつ!)

 

 

???「はぁ…」

 

 

「いらっしゃい!」

 

 

???「焼き鳥と枝豆とウーロン茶を。」

 

 

「へい!」

 

 

随分と仕事終わりのおっさんみたいな注文をする人だな。

 

 

???「…ナツム?」

 

 

ナツム「カンナさん?」

 

 

横を見るとカンナさんが立っていた。

 

 

ナツム「どうしてここに…」

 

 

カンナ「それはこっちのセリフだ。しかし、ここで会えるとはな。」

 

 

ナツム「まあ、偶然ですね。」

 

 

少し気まずいな。

関わりはあるとはいえ、そこまで親しい間柄ではないからな。

 

 

ナツム「仕事終わりですか?」

 

 

カンナ「そんなところだ。」

 

 

隣にカンナさんが座ってくる。

 

 

ナツム「あの…カンナさん?」

 

 

カンナ「どうした?」

 

 

ナツム「いやあの…何でもないです…」

 

 

カンナさんの有無を言わさぬ威圧感で押し黙ってしまう。

 

 

「ウーロン茶と焼き鳥、枝豆お待ち!」

 

 

カンナ「ありがとう大将。」

 

 

大将から焼き鳥と枝豆が入った皿を受け取り、ウーロン茶を流し込むカンナさん。

失礼かもしれないが、ちょっと見とれてしまっていた。

 

 

カンナ「んっ…どうした?」

 

 

ナツム「なんかちょっと、意外だなって。」

 

 

カンナ「意外?」

 

 

ナツム「カンナさんのこういう一面は見たことがなかったので。」

 

 

カンナ「それで、どう思ったんだ?」

 

 

ナツム「少し、かわいいなって。」

 

 

カンナ「!?/////」

 

 

手に持っていたウーロン茶を落としそうになってカンナさんが焦る。

どうしたんだろうか?(クソボケ)

 

 

カンナ「きゅきゅきゅ急になんだ貴様ぁ!///」

 

 

ナツム「貴様!?」Σ(゚д゚lll)ガーン

 

 

いきなり貴様呼びされ、ショックを受ける。

 

 

カンナ「もっと場所をわきまえて…いやいいのか?」

 

 

急に冷静になったカンナさんを見て、逆に不安になる。

何をしでかしたのかわからないから怖い。(バカ)

 

 

ナツム「あの…大丈夫ですか?」

 

 

カンナ「はぁ…誰のせいだと思って…」

 

 

記憶を辿っても何も思い当たらない。

 

 

ナツム「なんか、すみません。」

 

 

カンナ「まあいい。元々お前はよくわからない奴だからな。」

 

 

少し冷静になったカンナさんは焼き鳥を食べる。

じーっと見ていると…

 

 

カンナ「なんだ、欲しいのか?」

 

 

ナツム「いや、そういうわけでは…」

 

 

カンナ「ほら。」すっ

 

 

ナツム「え?」

 

 

カンナさんが俺の方に手にもっていた焼き鳥の棒を差し出してくる。

 

 

カンナ「どうした?いらないのか?」

 

 

ナツム「あっ、じゃあありがたく…」

 

 

そのまま焼き鳥にかじりつく。

はたから見たら俺がカンナさんに餌付けされているみたいな光景になっているだろう。

 

 

カンナ「!?///」ゾクゾクッ

 

 

カンナ(な、なんだこの気持ちは!?けどなんか悪くないような…)

 

 

ナツム「?」←またしても何も知らないナツム

 

 

タダでもらうのも悪いし、お返しにラーメンを少し分けようか。

 

 

ナツム「カンナさんも俺のラーメンいります?」

 

 

カンナ「!?も、もらえるならもらおう。」ドキドキ

 

 

ナツム「大将、取り皿頂戴。」

 

 

「はいよ!」

 

 

カンナ「………」しゅん…

 

 

ナツム「はいどうぞ…ってどうしたんですか?」

 

 

カンナ「何でもない…ありがとう。」

 

 

何を期待していたのかわからないが、取り皿を渡す。

その後は何もなくカンナさんと別れた。

 




原作のキャラからあまり離れないように書くのってむずいね。
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