便利屋の部長   作:ピカ丸

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おかしなところがあれば報告してくれるとありがたいです。


初対面

 

チュンチュン、チュンチュン

 

ジリリリリ…ジリリリリ…

 

 

ナツム「ふぁ~…」

 

 

眠たい目をこすりながら起きる。

時刻は6時。

少し早い目覚めだ。

 

 

ナツム「昨日は色々と大変だったわ…」

 

 

結局あの場で解散してからそのまま自宅に直行した。

ちなみに俺は事務所から少し離れた場所のアパートを借りている。

事務所の近くあんまり治安よくないんだよな…

 

…俺は誰に向かって話しかけているんだ?

まあ、いいか。

 

 

ナツム「ちゃちゃっと準備するか。」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

ナツム「さて、今日も楽しい楽しい地獄の日の始まりだ~!」(絶望)

 

ガチャ

 

ムツキ「おっはよー!ナツム!」

 

バタンッ!

 

 

すぅぅぅ…はぁぁぁ…

疲れているのかな?

今ドアを開けたらムツキが目の前にいたんだけど…

…もう一回開けてみるか。

 

ガチャ

 

ムツキ「ねぇなんで閉めたの?」(圧)

 

 

ムツキが覗き込んできたので閉めようとしたらドアをつかまれた。

 

 

ムツキ「ねぇ開けてよ~」

 

 

ナツム「いやだよ!お前絶対とんでもないことするだろ!」

 

 

ムツキ「例えば?」

 

 

ナツム「爆発。」

 

 

ムツキ「ひどいな~、私のことなんだと思っているの?」

 

 

ナツム「ヤバいやつ。」

 

 

ムツキ「怒るよ?」

 

 

ドア攻防戦は結局負けました。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

ムツキ「もしあの時私の頭が挟まったらどうする?」

 

 

ナツム「ほっとく。」

 

 

ムツキ「ひっどーい。ケガでもしたら責任とってもらわないといけないよ?」

 

 

キヴォトス人がドアに挟まれたぐらいでケガするわけないだろ。

なんかこいつと話すと疲れが溜まっていく。

 

 

ムツキ「ねぇ無視しないでよ~」

 

 

ナツム「…」

 

 

ムツキと(半強制的に)一緒に事務所まで歩いていると、道中で“ある人物”を見かけた。

 

 

ナツム「あれは…」

 

 

ムツキ「あっ、先生じゃん!おっはよー!」

 

 

アヤネ「な、ななっ!?」

 

 

俺が反応する隙も無く、ムツキは先生の方に走っていった。

先生の近くにいた子が驚いている。

あの制服は…アビドスの子か。

見たことない顔だ、昨日の戦闘時にもいなかったし一年生のオペレーターだろうか?

 

 

ムツキ「じゃじゃーん!どもどもー!こんなところで会うなんて、偶然だね!」

 

 

ムツキ「あははー!ん?重い?苦しい?ちょっとだけガマンだよー、先生。」すりすり

 

 

あいつすごいな、ほぼ初対面の相手にあそこまでぐいぐいいけるんだから。

 

 

アヤネ「な、何してるんですか!離れてください!」

 

 

ムツキ「おっと、引っ張らないでよー」

 

 

先生の近くのアビドスの子がムツキを先生から引きはがそうとしている。

 

 

ムツキ「…誰かと思いきや、アビドスのメガネっ娘ちゃんじゃーん?」

 

 

ムツキ「おっはよー、昨日ラーメン屋で会ったよね?」

 

 

アヤネ「その後の学校の襲撃でもお会いしました!どういうことですか?いきなりなれなれしく振舞って…」

 

 

アヤネ「それに、メガネっ娘じゃなくて、アヤネです!」

 

 

どうやらムツキがアヤネという子と少し言い争っている…のか?

まあさすがにそろそろ止めに入るか。

 

 

ナツム「その辺でいいだろ。」ぐいっ

 

 

ムツキ「あはは☆別にメガネっ娘ちゃんたちのこと嫌いなわけじゃないよ。」

 

 

ナツム「お前煽りに行っているみたいなもんだぞ。」

 

 

ムツキ「ただ、部活で請け負っている仕事だからさ。部活以外の時は仲良くしたっていいじゃん?」

 

 

アヤネ「いっ、今さら公私を区別しようということですか!?」

 

 

ナツム「すまない。こいつはこういうやつなんだ。」

 

 

ガチで申し訳なくなってきた。

 

 

ムツキ「別にいいじゃん。それにシャーレの“先生”は、あなたたちだけのモンじゃないでしょ?だよね、先生?」

 

 

“ケンカしないで仲良くしてくれると嬉しいな。”

 

 

ムツキ「あはは、それはムリかなー。こっちも仕事だからね。アルちゃんがモチベ高くてさ、てきとうにやると怒られちゃうから。」

 

 

俺いつも適当にやっているからいつかアルに怒られそう。

 

 

ムツキ「ま、いつかうちの便利屋に遊びにおいでよ、先生。アルちゃんもナツムもみんなも、きっと喜ぶからさ。」

 

 

ナツム「なぜに俺。」

 

 

ムツキ「そんじゃ、バイバ~イ。アヤネちゃんもまた今度ね。」

 

 

アヤネ「また今度なんてありません!今度会ったらその場で撃ちます!」

 

 

ムツキ「はいはーい。」

 

 

颯爽と消えていくようにムツキは事務所の方向へと走り出した。

いきなり走り出すもんでムツキについていけなかった。

 

 

ナツム「…もしかして俺今ヤバい感じ?」

 

 

アヤネ「そうですね。撃ちます。」カチャ

 

 

“まあ落ち着いてよ、アヤネ。”

 

 

アヤネ「でもっ…!」

 

 

“この子達にも事情はあるんだからさ。”

 

 

ナツム「理解してくれて助かるよ先生。」

 

 

ナツム「…」

 

 

“どうしたの?”

 

 

ナツム「…いや、なんでもねぇ。とにかくすまないな、アビドスの…アヤネと言ったか?」

 

 

アヤネ「あなたはちゃんと名前で呼んでくれるのですね…」

 

 

ナツム「まあ、ムツキは俺らの中でもぶっ飛んでいるからな。」

 

 

“…俺?”

 

 

“もしかして、君は男の子?”

 

 

ナツム「そ、あんまり知っている人は少ないけどな。」

 

 

アヤネ「…え?えええええっ!?」

 

 

ナツム「時間もあんまないし俺はここで失礼させてもらうよ、じゃあな先生。」

 

 

ナツム「あとアヤネ。シロコとノノミとホシノによろしく伝えておいてくれ。じゃあな。」

 

 

アヤネ「え、ちょっと!」

 

 

ムツキの後を追うように俺も事務所に走り出した。

…もしかして男って言ったのまずかったかな?

まあいいか。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

“すごい子だったね。”

 

 

アヤネ「ほんとうに便利屋の人たちは何をするのか予測できないです…」

 

 

“シロコたちによろしくって言ってたけど、アヤネは何かあの子のこと知っている?”

 

 

アヤネ「そうですね…、何回かシロコ先輩やホシノ先輩からヘイローがある男の人の話は聞いていましたけど、実際に目の当たりするとは思いませんでした。」

 

 

“マスクで顔は見えなかったけどね。”

 

 

アヤネ「はぁ…あの方たちのせいで利息の返済のことを忘れてしまうところでしたよ…」

 

 

“私たちも学校に行こうか。”

 

 

アヤネ「はい。」

 

 





ナツムとムツキって若干名前が似てない?
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