ナツム「…今、なんて?」
シロコ「ん、銀行を襲う。」
聞き間違いじゃなかったか…
せめてそうであってほしかったんだけどね。
儚い希望が消えたところで、シロコの方を向く。
ナツム「とりあえずその案は却下で他に…」
ノノミ「ほかに何かいい考えがあるんですか?」
ナツム「…ちょっと待て。」
集金の書類を回収するのが目的だろ?
なら銀行に忍び込んで隙を突いて奪うとか…
…いややってることは銀行を襲うのと似たり寄ったりだな。
ただ派手にやるか静かにやるかの違いだし。
まあ結構違うか。
ナツム「銀行に忍び込んで盗むとかあるだろ。」
セリカ「じゃあ誰が忍び込むのよ?」
ナツム「それは…」
後ろで見ていたノノミは気にしてない、ヒフミも。
その時、ナツムに電流走る。
アビドスの問題ではあるがこの意見を言い出したのは俺だ。
なら、俺が忍び込んだ方が良いのでは?…と。
ナツム「それは言い出した俺が行くに決まって…」
ホシノ「ナツムにできるの~?」
なんか今日俺の発言途切れること多いな…
ていうよりすっげー失礼じゃんホシノ。
俺一応あんたと張り合えるぐらいには強いぞ?
…忍び込むのに強さいらんか。隠密だわ。
ナツム「あんたらよりかはうまくできるさ。」
セリカ「何よ、その言い方!こっちを下に見ているの!?」
“お、落ち着いてセリカ。”
こっちに今でも飛びついてきそうなセリカを先生が制止してくれたから、その間にビルを出て闇銀行の方へ行こう。
ホシノ「まぁ、待ってよ。」
ホシノに腕を掴まれる。
振りほどこうにも、ホシノが力強く掴んで放してくれそうにない。
ホシノ「なんでナツムがここまでアビドスのために動いてくれるのかおじさん分からないな~?」
ナツム「…依頼だよ。」
ホシノ「誰からの?」
ナツム「言わないように頼まれている。」
ホシノ「へぇ~…」
苦し紛れの言い訳で逃れようとするが、少し無理があるだろう。
多分、ホシノには嘘だとバレている。
ホシノ「それで、忍び込んだ時に失敗して捕まったらどうするつもり?」
ナツム「そんなことを考えるほど腑抜けじゃねぇぞ俺は。」
ホシノ「やだな~、話をそらさないでよ~。」
ホシノ「おじさんはさ、ナツムが捕まって拷問とかを受けておじさんたちの事情を話したりしないか不安なんだよ~」
ナツム「話したりするわけないだろ。」
ホシノ「ほんとかな~?こんなことをされても~?」
掴まれていた腕を引っ張られ、ホシノの方に引き寄せられる。
そしてホシノに抱きしめられる。(?)
ホシノ「こんなことされても話したりしない~?」ぎゅぅぅぅ
ナツム「…お前絶対狙ってやっただろ。」
ていうか拷問じゃなくて色仕掛けじゃん。
まじめにやれや。
シロコ「ホシノ先輩。今すぐナツムを放して。」ジャキッ
“し、シロコ?まずはその構えている銃を下ろさない?”
シロコ「ん、先生は黙っていて。」
“(´・ω・`)”
えげつないくらい殺気をはなち、シロコがホシノに銃を構える。
…お前ら仲良いんじゃないのかよ。
俺のことで仲間割れとかやめてくれよ。
ホシノ「うへぇ~、ちょっと冗談きついかな~、シロコちゃん。」
シロコ「だったら早くナツムを放つべし。」
ナツム「とりあえず落ち着け、シロコ。」
シロコ「ナツムは私より、ホシノ先輩の方が大切なの?」ハイライトオフ
うわめんどくせぇ(辛辣)
こういうのってどう対処するのが正解なんだよ。
ナツム「あーはいはいお前ら二人とも大切だから。」
シロコ「ほんとに?」
ナツム「ほんとだから。なんならこの依頼終わったらお前らのいうこと聞いてやるから。」
ノノミ「何でもですか~?☆」
ナツム「何でも聞くよ。」(爆弾発言)
シロコ・ホシノ「「!?」」
この発言をのちに後悔することになるとはこの時まだ知る由もなかった…
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カヨコ「で、結局ブラックマーケットに来たのはいいものの…どうやってナツムを探すの?」
アル「ふっふっふ、そうね…」
アル「…」
カヨコ「…もしかして、考えていない?」
アル「そ、そ、そんなことないわよ!ちゃんとした考えはあるわ!」
何も考えていないみたいね
案もなしにこんな危険な場所に来たくはなかったんだけどね。
ムツキ「面白そうだし、見つかるまで観光でもしない?」
アル「え?」
ムツキ「アウトローのアルちゃんならこんなところ恐れるに足りないよね?」
アル「え、ええそうよ。ここなんてちっとも怖くないわ!」
ハルカ「す、すごいです!アル様!」
アル(どどどどうしよう!?今すぐ事務所に帰りたいのに…)
カヨコ「はぁ…、まあナツムの居場所がわかるまでここら辺を見て回るっていうのもいいかもね。」
本当はナツムとも一緒に居たかったけど、彼は優しいから。
今は我慢しないと。
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なんやかんやで結局、銀行強盗することになった。
アビドスのみんなは事前に目出し帽を準備していたみたいで、やる気満々な人が多かった。
何故かここにいたヒフミは先ほど買ったたい焼き入れの袋に穴を開けて頭からかぶっていた。
ホシノ「アヤネちゃんお願いね~」
アヤネ『はい、少し時間がかかると思うのでお待ちください。』
今、アヤネが闇銀行を停電させるためにハッキングを行っている最中らしく、俺らはすぐに攻め入れられるように近場で見つからないように待機していた。
それぞれ2、3人ずつに分かれて隠れている。
俺はヒフミと一緒になった。
なんかシロコやホシノが不満そうだったが、先生がなんとかしてくれた。
ナツム「…あのさ。」
ヒフミ「はっ、はい!なんでしょうか?」
ナツム「お前さ、トリニティのとこだろ?いいのか?こんなことしようとして。」
ヒフミ「あはは…やっぱり、まずいですかね?」
ナツム「いや…まあ、何とかなるだろ。」
確か、ヒフミはナギサが気にかけている子だったか?
ゲヘナとトリニティで仲が悪いから最近あんまり会いに行けなかったが、近々行きたいな。
ナツム「ナギサに近々そっちを訪れるって伝えておいてくれないか?」
ヒフミ「ナギサ様にですか?」
ナツム「ああ、あいつとは知り合いだからね。」
ヒフミ「ナギサ様もゲヘナの方と交流を持たれていたのですね。」
ナツム「トリニティの生徒会のティーパーティー所属だからな。言いにくいんだろ。」
ヒフミ「ナギサ様も大変ですね…」
ヒナさん程じゃないだろうけど、どこの学校のトップも大変なんだろうな。
ヒフミと話していると、シロコがハンドサインで合図を出す。
闇銀行を停電させることができたみたいだな。
ナツム「ようやくか。」
ヒフミ「やっぱいまからやめることは…」
ナツム「無理だな。」
ヒフミ「ですよね…」
ナツム「まあ、なんかあったら守るから。」
ヒフミ「え!?///あ、はい///」
ナツム「さぁ、行くぞ!」
ナツムの追加情報です。
あまり筋肉質じゃなくて、技巧派です。
なので力はキヴォトス人と比べるとちょっと弱いかなくらいです。
全然抵抗できないわけではないです。
実力はホシノやヒナと対等に渡り合えるほど強いです。