東方不死録   作:車エビ

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ここから時間がすっとびます。


第4話

あれから何年の月日が経っただろうか?最初はノートに日時を書こうかと思ったがやめた。

 

こういった消耗品はなくなったら終わりだし、それに今こういう品を補充できる施設も技術もこの時代にはない。

 

それにこういった記述はしないほうがいいだろう。ものには寿命があるが、今の俺にはそういう概念がなくなってしまった。

 

長い時間を生きるということはそれだけで、精神をそぎ落とされる。無限の時間を生きるのに大切なのは精神力だ。

 

精神が持たなくなった時点でそれは屍と同じ、ただそこに存在しているだけのただの抜け殻だ。

 

不老不死となった最初の頃の生活は大変だった。現に木相手に数時間話し込んでいたことも一度や二度ではない。

 

だから俺は毎日を過ごす中で工夫を凝らしていった。まずは現代でできなかった筋トレをすることにした。

 

最初はあまり回数を重ねることができなかったが、今では一通りの筋トレのメニューを1000回×100セットまでできるようになっていた。

 

次に恐竜相手の戦闘である。こちらも返り討ちにあってばかりいたが、筋トレのおかげかこちらは早めに片が付いた。

 

こんな感じで日々に飽きが来ないよういくつもの変化をつけていった。

 

さて話を戻して、今現在の現状だがやっと人型の哺乳類が誕生した。

 

密林の中を歩いていると葉音がしてそこに行ってみると、ある集落が完成していた。

 

その光景を見た瞬間、涙が出て止まらなくなった。

 

「あぁ・・・・・・・あぁ・・・・・・・・・・うぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・」

 

 

『もう俺は一人じゃない。』その思いのせいかいろんな感情がまざり嗚咽となってあふれてくる。

 

もう何年も大声を出していなかったので何度もむせ返ってしまうが、今の俺にはそんなことなどどうでもいいことだった。

 

背後に何人かの集落の人間がいぶかしげに見ていたが、俺は気にも留めずただただ泣き続けた。

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