さて、改めて恐竜と対峙する。
大きさは大体ビル二階分の大きさ、鋭い爪と牙が怪しく光る。
あの爪と牙に注意を向ければ問題はないだろう。
といい加減待ちくたびれたのか、恐竜が大きな口を開けながらこちらへと突進してきた。
「無駄に大きい口だな。もう閉じてろよっ!!」
突進してきた恐竜にアッパーを喰らわせる。その威力からか恐竜はひるむ。
そのひるんだ隙に乗じてラッシュを叩き込んだ。
「オラオラオラオラオラオラオラ」
………なんというか一度やって見たかったのだ。反省はしている。後悔もしている。
やがて恐竜はフラフラと足をふらつかせ大きな音と共に地面へと沈んだ。
「ふぅ、これにて閉幕ってところかな」
「あの~?もうおわりました?」
耳と目を覆っていた少女が聞いてくる。そろそろ良いだろう。
「あぁ、もういいよ。大丈夫だ」
少女は手をどけ、ゆっくりと立ち上がる。
さっきは戦闘中だったのでよくは見てなかったが、なかなかカワイイ。
髪は透き通るような銀で、目は薄い群青色。
ただ、着ている服が奇妙だった。
看護師のような服だが、その色は赤と青と言う組み合わせ。
この時代のセンスは良くわからない。
とそのときだった。
ガブリ
いつの間に復活したのか、恐竜が俺の右腕を食いちぎっていた。
食いちぎられた腕から、夥しい量の血が流れ出た。
あまりの激痛に意識が飛びそうになるが、歯を食いしばってこらえる。
その現場をリアルタイムでみた少女は言葉を失い、恐怖でその場にうずくまった。
「痛いじゃねえか、トカゲちゃんよぉぉぉぉ!!」
食いちぎられた腕から残った骨をへし折り恐竜の脳天目掛けて突き刺す。
すると刺さりどころが悪かったのか恐竜は二、三回ビクビクと痙攣した後動かなくなった。
「ったく、油断するとすぐこれだ」
「……はっ、だ、大丈夫ですか!?」
覚醒した少女が俺を心配してか少女が駆け寄ってくる。
「心配ないよ。すぐに治るから」
「いや、すぐに治るって無理ですよ!?それに腕まで……無く…なって」
そこにはまるで、ビデオの巻き戻しのように再生されていく右腕があった。
「やはり、この感触はいつになっても慣れんな」
「あの、貴方はいったい?」
「………俺は死ねない人間なんだよ。永遠に、な」