えっ!?トリニティで血の教えを!?   作:ふぃーあ

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始めましょう命知らず共!遠足の時間です!!

作戦決行の日。時間は深夜、十一時半。地に突き刺した槍をぼーっと見ていた彼女が顔を上げる。

 

「さぁて、さてさて……」

 

 アミはぐるりと周囲を見回した。いつもの司祭服にあらず、それを簡素化したようなショートスカートと半袖の改造制服。

 

 どちらかといえば正義実現委員会のハスミの着る制服のそれに近いそれは、教団特有の緋色の意匠とスカートにスリットを入れないというふたつにおいてハスミのそれと趣を異ならせていた。

 

 というか、なぜスカートにスリットを入れる必要があるのだろうか。それは動きやすさに何パーセントの寄与をするのだろうか。アミは心底そう思っていたが、姉……ツルギをサポートしてくれる大切な人材の心象を損ねるのも癪なので黙している。

 

「始めましょうか? 皆さん」

 

 そう宣った彼女の前に集まった、少人数の最高戦力。

 

「きひひ、万全だぁ……」

「救護騎士団もです。後詰としてひとり連れてきていますが緊急救護のためですので護衛する形になります」

「さ、最低限は身を守れるとは思います。怪我をした時は任せてください!」

 

 正義実現委員会からツルギ、救護騎士団からミネとセリナ。ツルギは単独での参陣。そしてミネは、自身以外に緊急用の後備えとしてセリナを連れていくこととしていた。

 

「もちろん準備おっけー! 頑張るよ☆」

『ミカさん、どうかお気をつけて……本当に、迷惑をかけないようにですよ』

「……気をつける!」

 

 ティーパーティーから聖園ミカ。通信先の桐藤ナギサは今回の件において万一の失敗や、向こうからのカウンターによる両校への奇襲が起きた際、防衛の最高指揮官を担当する。

 

「準備は、できている……行くなら声をかけて」

 

 空崎ヒナ。ゲヘナ風紀委員会委員長にして、ゲヘナ最大の特級戦力もまた、ここにいる。この戦力を借り受けるに際し、他風紀委員会も総力を尽くしてゲヘナの不良鎮圧にあたっている。

 

「今日は、ありがとう。……ここで、決着をつける。あの人を、終わらせる」

「メリナちゃーん、肩の力抜いてー?」

「そうですよ、私たちがいるんですから大丈夫です!」

『正常起動……オペレート開始します。よろしくお願いします!』

 

 アビドス高等学校、廃校対策委員会から、ホシノ、ノノミ。そして、狭間の地から、メリナ。

 

 会議初期では廃校対策委員会は全員参戦の予定だったが、モーグウィン派が残敵対応を行うという役割の変更に伴い、セリカとシロコはナギサの近衛として緊急時の戦力のひとつにカウント。アヤネは全体的なサポートを行うオペレーターとして参戦することになった。

 

 ホシノの身を覆う物々しい外装は、当人曰く「昔使っていた本気の装備」とのことで、がっしりとしたプロテクターと盾に変形するカバンが本気度合いを見せつける。

 

 アミ、ツルギ、ミネ、ミカ、ヒナに、ホシノとノノミ、メリナを加えて八名。以上が対『狂い火の王』戦力となる。

 

 そして、露払いを任されたモーグウィン派の面々もまた、共にゆく者たちである。

 

「んふっ……アミ様、共に戦う栄誉をいただきまして本当に幸せですっ……! あやば、達すっいたっ!!?」

「イかない! 今から行くところでしょう?」

「そうでした……」

 

 喰獅ノラと深谷レイ。

 

「刃というのは古代語で『ラーミナ』というそうでね。奇遇なこともあるものだと思わないか、熾名?」

「……強いて名付けるのであれば、《黒曜のラーミナ》と言ったところか。黒く美しい刃の大鎌よな。使えるのか?」

「邪魔にはならんさ……出したりしまったりできるし」

 

 明日葉ラミナと熾名イナバ。

 

「あ、あの……いつになったら離してくれるんですかっ……?」

『アミ様が行くよーっ! って言うまでかなー……限界まで補給したい、この妹可愛らしい成分を……』

「ラミナ様ぁ……たすけて……」

 

 山鴉キョウ、そして朱貴ナタ……モーグウィン派の戦力、以上六名が露払いとして加わり、総勢は14名。当初の予定は20名であることを鑑みると極めて削減に成功したと言えるだろう。

 

 ここに、もちろん居るべきものを一人加えて、15名での作戦となる。

 

「みんな、お待たせ。……行こうか?」

 

 連邦捜査部《S.C.H.A.L.E》より、『先生』。

 

 これにて、メンツが出揃う。

 

 事前に、過去ミカに率いられ交戦することとなったアリウスの生徒から情報を引き出したアミが、『血のネットワーク』と『血の蝿』によってサインを事前に設置しているので、アリウス自治区への侵入自体はそこから行われる。

 

 問題はそこから『王』へどれほど到達するのにかかるか、また露払いをどこで切るべきかであった。

 

「ま、高度な柔軟性を維持しながら適切に対応ということで」

「そういうことしかできないからね。……大人としてはあんまり良くないんだけどなあ、行き当たりばったりっていうのは」

「しょーがないよねぇ〜」

「じゃ、まあみなさん。聞いてくださいな」

 

 方針を再確認したところで、アミは悠然と声を張る。

 

「この作戦、成功以外は認められません。敗北はすなわち世界の滅亡へのカウントダウン。みなさんがこれから挑むのは絶望的な大敵。ですが、しかし。我らもまた、最高を揃えたのです」

 

 朗々と語るアミは、その目に爛爛とした光を宿して、言い切った。

 

「今の私たちに不可能はありません。故にこそ、作戦は成功するか失敗するかではなく、蹂躙するか、圧勝するかの2択になります……さあ、行きましょう!」

 

 答えの返答は、集まった者たちが銃を確かめて前に出ることによってなされる。

 

 足元、アミが手づから作り上げた大規模な儀式魔法陣が光る。

 

 それは召喚の光。サインによる転移。

 

 開戦の、狼煙であった。

イカれた女たち、どの子好き?

  • 深谷レイ
  • 明日葉ラミナ
  • 喰獅ノラ
  • 熾名イナバ
  • 朱貴ナタ
  • 割とみんな好き
  • アミ様
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