Aクラスの宣戦布告から翌日の放課後
2-F クラス教室内
~ 明久 side ~
僕は先の試召戦争で破損した卓袱台を修理していた。
「流石は瞬間接着剤、あっと言う間に修理完了だね♪」
「良かったのう明久よ、接着剤が良くなったのじゃな」
「まあ、せっかく勝ったんだし、せめて支給品くらいは良くして貰わないとね♪」
本当なら今頃、Eクラスの設備にしてあげられたのに…
「雄二、何で設備の交換を断ったんだよ!」
「何だお前、あんなオンボロクラスの設備で満足なのか?」
「こんな直ぐに壊れる様な卓袱台や隙間風が入る教室よりは、まだましだよ」バーン(ノ-o-)┓
┳
……あれっ?
「ぬぉぁ~、しまった(汗」
手に接着剤が付いてたぁ~(汗
「取れない、取れない、ぬぅおぁぁ~~」ゴロゴロ、ゴ~ン
まったく、何やってんだか(汗
うっさい、黙れ!
出番減らすよ、あくまでも翔子さんメインだから、余り困る事ないし。
ごめんなさい。
素直でよろしい。
「明久よ、誰と話しておるのじゃ?」
「ああ、何でもないよ(汗」
「アキには机なんて余り関係ないじゃない」
「関係なくは無いよ、机は弁当食べたり、落書きしたり、居眠りしたりする学園生活のパートナーじゃないか♪」
「と言うより、一心同体…」
「その卓袱台も今日だけだ、俺達はAクラスから宣戦布告を受けたからな」
「あっ…」
「次に勝てばAクラスの設備が手に入る…少し計画は狂ったが俺のシナリオ通りに進んでいる…なっ、姫路?」
「ふぇっ?はい…」
「さて、開戦調印にAクラスに行くぞ」
雄二があんな顔をしている時は何か考えが有る時の顔だから僕はそれ以上何も聞かず、僕達はAクラスに向かった……
~ 明久 side out ~
2-A クラス教室内
私達は戦時前会談と開戦調印の為にFクラス代表である雄二を待っている間に会談は通常は代表同士で行うけど、私は明久をAクラスへ迎え入れる完全な勝ちを取る為に口下手を口実に調印立会の高橋先生に頼んで優子を代表代理で交渉を行う許可を貰っていた……
「では、木下さんお願い出来ますか?」
「分かりました」
私達は高橋先生が居る交渉で使う机から離れた…
「優子…ありがとう…」
「別に良いわよ、でも翔子が交渉しなくて良かったの?」
「いい…私が口下手なのは雄二や明久も知っている事だし‥それに……」
「それに‥?」
「雄二なら必ず一騎討ちを提案して来る…」
「雄二君ならして来るわね、でも受ければ良いんじゃないの?翔子が負ける訳無いんだし」
「それはダメ…」
優「…?」
「雄二は召喚獣同士の戦いとは別の方法で来るから…」
「別の方法?」
「そう‥別の方法……その方法を破るには少し時間が必要だから……」
「何のそれは‥?」
「ごめんなさい‥まだ教えられない…だけど時期に分かると思う……」
「分かったわ、何か事情があるみたいだから深くは聞かないわ」
「ありがとう…優子…」
「別に良いわよ、私達は親友じゃない」
私はこの優子の言葉を聞いた時、思った…本当に良い友達を持った事を‥その友達に巡り合わせてくれた明久の事を守らなければならない事を‥…
「…となると、雄二君が受けてくれる様な条件は…5対5の召喚獣バトル、教科の選択件はこちらが2、向こうが3が妥当ね」
「‥でも‥一度は受ける‥一騎討ちの提案…」
「…どうして?」
「一度受けないと雄二は警戒すると思う…その後に優子がさっきの提案してくれたら良い…」
「分かったわ」
そう話している内に教室の入り口が騒がしくなっていた…
そこには開戦調印の為に代表の雄二と明久達が来ていた……
2-A クラス内
試験召喚戦争開戦調印式
~ 優子 side ~
翔子も明久君の為とは言え色々と考えているのね。
でも、別の方法って何だろう…?その時の翔子、少し苦しそうだった……
「これより、Aクラス対Fクラスの試験召喚戦争開戦調印式を行います、立会には2学年主任高橋洋子が務めさせて頂きます」
始まったわね…翔子の読み通りなら雄二君は一騎討ちを提案して来るはず。
「我々、Fクラスは代表同士の一騎討ちを申し込みたい」
「Aクラスとしてはその提案は受け入れられないわ」
「恐いのか?」
ムカッ(怒 いくら、雄二君とは言え、今のはムカついたわね(怒
「一騎討ち…受けてもいい…でも‥条件がある…」
「条件…?」
「勝った方が何でも1つ言う事を聞く…それが条件……」
「それがFクラスへ宣戦布告理由か?」
「勘違いしないで欲しいわ、我々Aクラスは学園の治安と品格を守る義務があるの、1学期早々、何の努力も積まずに戦争を起こした制裁措置よ」
「良いだろう、代表同士一騎討ち、負けた方が言う事を聞く、受けて立…」
「一騎討ちじゃないわ、5対5の代表戦、科目の選択件はこちらが2、そちらが3よ、慎重になるに越したことは無いわ」
さあ…雄二君どうする…?
「交渉成立だ」
やった、乗った。
「それでは、両者共に異存は有りませんね」
「「はい」」
「開戦は明日の正午から、戦闘は5対5の代表戦、会場は2-Aクラス行うものと承認します」
全ては翔子の思い通りになったわね。
さてと、次は明久君を迎える為にクラスのみんなを説得しないと……
~ 優子 side out ~
2-A クラス 調印式後
私はクラスのみんなを説得する為の物を受け取る為高橋先生の所へ行った…
「高橋先生‥お頼みしていた物は…?」
「はい、霧島さん」
私はUSBメモリー と明久迎える為の書類1枚を受け取った…
「ありがとうございます‥高橋先生…これから明久君をAクラスに迎え入れる為にクラスのみんなを説得するので立会をお願いしたいのですが‥よろしいでしょうか?」
「…分かりました、他ならぬ吉井君の事ですから立会ましょう」
「ありがとうございます…」
私と高橋先生は教室の一番前にある大型モニターの前に行き、そこには明久を迎え入れる事に賛成してくれた優子、久保、愛子が居た…
「さあ、始めましょうか」
「‥(コクン」
私は小さく頷くと大事な話があると言って残って貰っていたクラスメート達に話し始めた…
「みんな、始めにこんな時間まで残ってくれてありがとう」
「どうしたの、木下さん?」
「何かあったの?」
「これから私達が話す事を静かに聞いて欲しいの、この話は私達、学園の仲間の一人、吉井明久君の人生が左右されかねない事だから…」
「吉井ってバカで有名なヤツだろう」 「あの観察処分者よね」「何であんなヤツの事何か」
ざわざわざわざわざわ
クラスのみんなも優子の話がただ事では無い事を察してかざわつき始めた…
「はい!みなさん静かにして下さい、これから木下さん達がきちんとお話しするので静かに聞いて下さい」
高橋先生が制止してくれたお陰でみんな静まり、優子のがこれまでの私達が彼のお陰でどれだけ助けられた経緯を話し始めた…
始めは退屈してそうにしていた人や、聞く必要がないと判断し勉強人や色々いたが、明久が観察処分者に至った経緯
、これまで特定の人達から受けてきた理不尽な暴力、普段は無茶やバカをやっているが影で隠れて人一倍努力している事、本当ならこのAクラスに居てみんなと一緒になって頑張って行けた事等々
明久の人としてのどれだけ素晴らしいかの話を聞いて行くにつれ気が付けばクラス全員が私達の話しに耳を傾けていた……
そして自分を省みない優しさに触れていた人や明久の行動に助けられた人達がクラス全員居たのは驚いた…そこが明久の良い所でもあり悪い所でもあるけど……
しかし、一番驚いたのは優子が口を滑らせて私が明久を好きな事をバラしてしまった事だった……
その時の私は考えられないくらい顔が真っ赤になってたと思う…//////優子…覚えておいてね////カァ~
思いがけない事もあったけど‥私が明久を好きな事はクラス内と本人には内緒にして貰う事になったから良かったかな……
話の最後に明久をAクラスに迎える為に高橋先生に用意して貰った成績表を見せて高橋先生が成績も人としても明久が十分にAクラスに相応しい人である事を証明してくれたお陰でクラス満場一致でクラスに迎え入れる事を承諾してくれた…みんなありがとう………
さあ…迎える準備は整った……
あとはこの試召戦争に勝利するだけ……
雄二には悪いけど‥この戦争は私の気持ちに本当の意味で区切りを着ける私の戦いでもあるから覚悟していて……
明久を守る為…全身全霊を以て全力で貴方達を倒す…!!