~ 優子 side ~
「それでは第1回戦を始めます、代表者は前へ」
「はい」
さて、行きましょうか。
翔子の読み通りなら秀吉が出て来るはずだけど…
「儂がでるぞい」
やっぱり秀吉か‥なら…
「あら、秀吉が相手なのね、私はてっきりそこの暴力女が出て来ると思っていたわ」
「誰が暴力女ですって!?」
「こらえろ島田、挑発に乗るな」
さすが雄二君、こちらの意図に気付いた様ね‥これならどうかしら…
「あら、私は一言も島田さん何て言って無いわよ、それとも少なからずとも自覚があるのかしら」
「何ですって!!」
「落ち着くのじゃ、島田よ、姉上がああいう顔をして言ってる時は明らかに挑発しているのじゃ」
秀吉も気付いてるみたいね…でも、これでトドメよ。
「まあ、貴女が出て来なくて正解でしょうね、貴方は私には絶対に勝てない」
「も~頭に来た!ウチが叩き潰すわ!!」
「落ち着け、島田!」
「落ち着くのじゃ!」
島田は秀吉や雄二君の制止を振り切り教室中央へ…
「高橋先生、数学勝負でお願いします」
よし、掛かった。
「承認します」
「試験獣召喚(サモン)!」
「バカやろうが…」
雄二君、悪いわね…私達も負けられないから。
数学
F クラス
島田美波 182点
「Fクラスだからって舐めないでよね、私の数学のレベルはBクラス並なんだから!」
「あら凄い、でもね…サモン!」
Aクラス
木下優子 476点
私は一気に私の召喚獣を島田の召喚獣に近づかせ、ランスで島田の召喚獣を貫いた。
優「私の数学の学力はもちろんAクラス並ですけど」
Fクラス
島田美波 戦死
Aクラス
木下優子 476点
勝負は一撃であっさりと決まった。
「勝者、Aクラス木下優子」
勝負が決し、各陣営に戻る島田と私…陣営に戻った島田に対する反応は冷ややかな物だった…
「バカが、勝手に暴走して選択権を使い、挙げ句の果てには負けて帰ってくるとはな…」
「救い様がないのぅ…」
「…自業自得…」
「でも…」
「でもじゃねぇ!俺の作戦をめちゃくちゃにしやがって!もういい、黙って後に下がって大人しく視ていろ!!」
しかし、明久君だけは違った…
「仕方ないよ美波、Bクラス並じゃAクラスに勝てない程度の頭に酸素が……」
場を和ませようとして来た明久君が…
「頭に酸素が何ですってぇぇ~」
島田に腕の間接を締め上げられた…しかもそれ、慰めになって無いから…
「うわ、いだぃ、痛いぃ、ギブ、ギブゥゥ~」
私は不覚にもその光景をみて、一瞬我を失っていた…
私はあわてて頭を振り、意識を正気に戻すとそこには何故か血の付いた釘バットを持った姫路も明久君の側に居た。
「そんな言い方、美波ちゃんに失礼ですよ、これはO☆SHI☆KI☆が必要DEATHね♪」
「み、瑞希さん、最後の言葉がお仕置きより不吉なぁぁぁ~ぃだ~」
「気のせいDEATH♪」
私は二人を止める為、二人をひっぱたいた。
パチン,パチン
「「何する(んですか!?)のよ!?」」
「何するのよ、じゃ無いわよ今は試合中よ!ましてや人を公に痛め付けて良い場でもは無いわ!!」
私は明久君に手を伸ばす。
「ありがとう、優子さん」
明久君は私の手を取り立ち上がる。
「「「異端者には死を!!」」」
不吉な言葉と黒いオーラの様な物をFクラスから感じたが気にしないでおこう。
「アキ、なに木下(姉)の手を握ってニヤケてんのよ!」
「別にニヤケて何かないよ!」
「いいえ!ニヤケてました、明久君は私と美波ちゃん以外の人には触れてはいけません!
「いい加減に…」
「いい加減にしろよ」「今、試合中でしょう妨げないで」「吉井君は悪くないだろ」「自分が負けたらって吉井君に当たるのは良くないわ」
みんな…
「ウチ(私)は悪くないわ(有りません)」
「まだそんな事言ってんなよ」「こんな人達が同じ学年とはね…」「良いから下がりなよ」
「……」
Aクラスの生徒達の思わぬ口撃に二人は黙って引き下がるしかなかった…みんな、ありがとう…
最後に思わぬイレギュラーがあったけど、翔子の作戦、上手く行ったわね。
私は翔子から与えられた作戦があった…
翔子)秀吉が出て来た時は島田を引きずり出して勝負に持ち込む事…
島田が引きずり出しさえすれば、島田の得意な数学になるとは言ってたけど…まさかこんなに上手く行くとはね……
ごめんね、雄二クン♪
~ 優子 side out ~
~雄二 side ~
島田の暴走のお陰で負ける処か選択権まで1つ失っちまった…
このまま選択権を使って明久を出すか?
いや、それは出来ないな保健体育以外ほとんどダメなムッツリーニに使う必要がある…そして俺…
予定外に負けてしまっていて、次に負けて追い込まれたら後がきつい…予定より早いが仕方ない……
「ムッツリーニ」
「…何だ」
「予定より早いが、頼む」
「了解…」
俺は油断していた…
その油断が最大の失敗になっていた事に…
~ 雄二 side out ~
~ 愛子 side ~
試合後、何か揉めてたみたいだけど、試合を終えた優子が戻って来た。
「優子、ご苦労様♪」
「ありがとう、愛子」
さて、優子が勝って予定通り1勝、これで翔子の読みならムッツリーニ君が出て来るはずだけど…
「2回戦を始めます、代表者は前へ」
「…」
「はい」
凄いな、翔子の言った通りだ。
「科目は何にしますか?」
「保健体育で…」
「承認します」
‥チョット、からかってみようかな♪
「キミ、保健体育が得意なんだね♪ボクも結構、得意なんだ、キミと違って実技でね♪」
「……」
ブシャァァァァ~~
あらら、鼻血が噴水みたいに噴き出してるよ♪
「ムッツリ~~ニっ」
吉井君が助けに来た、彼もからかって……やめた、あとの翔子が怖いからね♪
「大丈夫、ムッツリーニ?」
「大丈夫だ…」
「では始めて下さい」
「サモン!」
Fクラス
土屋康太 576点
Aクラス
工藤愛子 768点
「……!!」
F全「「「なにぃぃぃ~~」」」
「キミも保健体育は得意何だろうけど、ボク達にも負けられないから、頑張ったんだよね♪」
でも、翔子も無茶を言ってくれたよね~、1日で150点以上、上げろ何てさ♪
「…甘い」
そう言ってムッツリーニ君が召喚獣を突進させて来る…ボクも召喚獣を突進させムッツリーニ君の召喚獣に攻撃を加える。
かわしたかにみえたが寸前の処でお互い召喚獣にダメージを与えていた様だ。
Fクラス
土屋康太 520点
Aクラス
工藤愛子 720点
「やるね♪」
「…お前も…だが…」
突如、ムッツリーニ君の召喚獣の腕が光だした…
「加速…」
はやい…!!ガシッ
危ない、危ない、寸前で防御には間に合ったが召喚獣にダメージを受けた。
Aクラス
工藤愛子 692点
愛「びっくりした、まともに当たってたら危なかったよ♪」
「…っ決められ無かったか…」
そして再び、お互い攻撃体制に入った…
それから一進一退の攻防の末、ボクはギリギリまで隠していた腕輪を発動させた電撃攻撃をムッツリーニ君の召喚獣にヒットさせ、動きが鈍くなったムッツリーニ君の召喚獣に攻撃を仕掛ける…
「これで終わりだよ、ムッツリーニ君」
ムッツリーニ君の召喚獣は素早やかったが、ボクの腕輪の効果で動きが鈍った召喚獣を捉えるのは難しく無かった…バシュッ
Fクラス
土屋康太 戦死
Aクラス
工藤愛子 54点
「勝者、Aクラス工藤愛子」
「ふぅ~、危なかったなぁ~♪」
「…負けた……」
ボクはうなだれるムッツリーニ君の所に行き手を差し伸べる…
「良い試合だったよ、翔子の指示で点数を上げて無かったら、ボクの方が負けていたよ♪」
「…そうか……努力してるんだな…」
そう言うとムッツリーニ君はボクの手を取った。
「…次は負けない……!」
「…ボクもだよ」
そう言って握手を交わした。
そこで何か満足げに少し微笑んだ彼の顔にドキッとしたのはナイショ
~ 愛子 side out ~
~ 雄二 side ~
「…すまない……」
「気にするな」
まさかムッツリーニで落とす事になるとはな……正直計算外だ!
島田の暴走が無ければ、仮に連敗してたとしても2回の選択件があった。
この戦いに勝つには最後まで行って俺に選択権を残している状態じゃ無いと成立しねぇ、しかも向こうは選択権が2つ残ったままだ。
どうする?どうする?
「どうしたの、雄二?」
気が付けば親友が心配そうな顔をしながら俺をみていた。
「何でも…」
いや、こいつには正直に話そう…俺がこの戦争を始めたのは1つはこいつの為だから……
「明久、すまねぇ」
「どうしたの?」
「島田の暴走とムッツリーニの敗戦で俺の立てた作戦での勝算が無くなった」
明久は俺の顔を暫くじっと見て俺が何を言いたかったかを悟った様に笑って答えた…
「そっか、雄二がそこまで考えても勝てる見込みが無いなら仕方ないかな」
「明久、お前…」
「良いじゃない、ここで負けたとしても3ヵ月待てば、また試召戦は出来るんだし、それまでFクラス全体の学力を上げてリベンジすれば良いよ」
俺はこいつの優しさを再認識した…
「明久、向こうは選択権が2つ残っている、お前が出れば間違い無く使ってお前の苦手科目で来るだろう、勝ち目が無いが行ってくれるか?」
「分かった、でも…ただじゃ負けないよ♪」
「すまねぇ……」
俺はそう言って見送る事しか出来なかった……
~ 雄二 side out ~
「第3回戦を始めます、代表は前へ」
~ 明久 side ~
あんな雄二の顔、久しぶりに見たな…
本当にどうにもならないんだろう…
「科目は何にしますか」
「物理でお願いします」
雄二の言ってた通り僕の苦手科目だ。
「承認します」
「サモン!」
Fクラス
吉井明久 17点
Aクラス
佐藤美穂 352点
何とか一矢は報いたいけど……
Fクラス
吉井明久 戦死
Aクラス
佐藤美穂 320点
「勝者、Aクラス佐藤美穂」
この瞬間、Fクラスの敗北が決まった。
やっぱり、無理だったか…僕はFクラス陣営に戻った。
「ごめん雄二、負けちゃった」
「気にするな、お前の苦手科目だしな」
「そうじゃぞ」
「…大丈夫だ」
「みんなありがとう」
「坂本、アキのあの点数は何なのよ!」
「そうです、明久君はAクラスレベルじゃ無かったんですか?」
そりゃ、疑うよね…やっぱり……
「どうもこうも明久の苦手科目だからだ、明久は理数系が苦手だからな、それを相手から選ばれただの話だ」
そう言い合ってるうちに高橋先生が戦争集結を告げ様としていた。
「Aクラス対Fクラス、Aクラスの……」
「待って下さい、この試合…まだ終わってません……」
西村)今回の試験召喚戦争はAクラスの勝利で幕を閉じるかに思われていたがそれに異義を唱える者が現れた。