私と明久との恋模様   作:私の黒い天使様

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第14問 終戦協定と私と雄二の絆

2-A クラス

 

私は戦後会談を行う為に自分のクラスに戻って来ていた。

そこには戦後会談に立ち合う為に高橋先生と西村先生にAクラスとFクラスの生徒達が待っていた。

 

Fクラス陣営では勝利を確信していただろうが思わぬ形の敗北にFクラスの面々は雄二に非難を浴びせていた…

 

 

~ 雄二 side ~

 

俺はこの試合で翔子があの問題を間違えずに正しい答えを解答出来ていたのか理解出来ずにいた…

俺が陣営に戻ったら当然、勝利を確信させていたクラスの連中からは非難の嵐だった…

そんな中、アイツは心配そうに駆け寄ってきた…

 

「大丈夫、雄二…?」

 

「ああ‥大丈夫だ…」

 

明久、お前は…こんな無様に負けた俺の心配を…

 

「坂本!これはどう言う事よ!!」

 

「そうです!霧島さんは大化の改新を間違えて覚えてるんじゃ無かったのですか!?」

 

「敗北に導いた坂本に制裁を!」「勝てるはずじゃ無かったのか?」「これ以上の設備ダウンはゴメンだ!」「かつての神童も地に落ちたな…」

 

明久とは違い、コイツらは…

 

「お主らは、何を言っておる!負けたのは儂らの力不足であろう!」

 

珍しく、秀吉が声を荒げて言う。

 

「…雄二だけを責めるのはお門違い……」

 

ムッツリーニ‥すまない……

 

「でも、必ず勝てるって言ったのは坂本よ!」

 

「うるせえ!俺も翔子があの問題を間違えずに答えたる事が出来た事が分たからねぇんだよ!!」

 

「分からないじゃ、分かりません!」

 

‥コイツ…自分が何を言ってるのか分かってんのか…?

 

「やめなよ、美波、瑞希さん、僕達全員、負けてるんだ、雄二をだけを責めるのは駄目だよ…」

 

「何よ!アキのくせに生意気よ!」

 

「そうです、美波ちゃんの言う通りです!」

 

と言い島田は明久の腕を持ち、姫路は血の付いた釘バットを取だし明久に襲い掛かろうとしていた所に騒ぎを聞き付けた鉄人が来た。

 

「貴様ら!何時まで騒いでる!」

 

鉄人がこちらに来ていた事に気付いて無かったのか島田や姫路を含んだクラスの連中は固まっていた。

 

「貴様らが騒いでいては戦後会談が進まん、これ以上騒ぐのであれば特別補習を行う」

 

鉄人がそう言うと連中はようやく静まった。

 

「坂本を含む5名は戦後会談を済ませる様に、俺はコイツらが騒がない様にここに居る」

 

それを聞いた俺は鉄人に感謝し、戦後会談に向かった…

 

 

~ 雄二 side out ~

 

 

 

戦後会談

 

「では、戦争終結の戦後会談に入って下さい」

 

「こちらの要求は3つ…」

 

「はぁ!ふざけないでよ、言うことを聞くのは1つでしょう!!」

 

ぺったんこが何か喚いてるが気にしない…

 

「いや3つだ、1つの追加は延長戦を行う条件だったからな」

 

「それでも2つのはずです」

 

雄二は分かってるみたいだけど毒兎は理解出来てたいみたいね……

私は試験召喚戦争後の規約事項の一部を書かれた紙を出す…

 

 

    試験召喚戦争後会談規約事項

 

 一、下位クラスが上位クラスに敗北した

   場合、設備のランクを一つ下げる物

   とする。

 一、条件付きを前提とし、上位クラスが

   望めば下位クラスの設備のランクを

   下げる事を免除する。

  (他クラスへの編入等)

   但し、ランクダウン免除は和平扱い

   とし、3か月の宣戦布告停止義務は

   負わないものとする。

  ※戦争に特別な条件が発生していて、

   それを行使した場合は上記の条件に

   含まれない。

 

 

 

「以上の項目から判断しても霧島さんの要求は通りますね」

 

高橋先生が私の要求に正統性を証明するが毒兎と塗り壁は認めない…

 

「そんな事、関係無いわ!」

 

「そうです、横暴です」

 

雄二は二人を気にせず言う…

 

「そっちの要求は?」

 

私は優子に代わりに言って貰う様に目配せをする…

 

「まずは、設備のランクを下げない代わりにこちらが要求した時に指名した人は再度、振り分け試験を受けて貰う事」

 

「誰だ?」

 

「雄二君、秀吉、土屋君の三名よ」

 

「何が狙いだ?」

 

雄二は訝しんでる…

 

「今後の為よ」

 

雄二は納得がいかない顔をしている時にまた邪魔が入る…

 

「何でウチらが入って無いのよ!」

 

「振り分け試験なら私達にも受けたいです」

 

「…貴女達には受ける権利は無い……」

 

「貴女達は負けたから、拒否する権利は無いの、更に言えば受けても一緒だから」

 

優子は冷たく言い放つ…

 

「それだったら、坂本達も一緒じゃない!」

 

それを聞いた優子はやれやれと頭を押さえながら…

 

「貴女達は知らないでしょうけど、雄二君達は明久君の勉強に付き合って本来ならAクラスレベルの学力があるの、貴女達みたいに表面上でしか人間性を判断出来ない人には再度、振り分け試験を受ける資格も価値も無いわ!」

 

「納得出来ない!」

 

と言うまな板に毒兎が止めに入った…

 

「これはチャンスですよ、美波ちゃん、坂本君達が居なくなれば何時でも明久君にお仕置きできます♪」

 

「そ、そうね、瑞希、坂本達が居なくなれば、何時でもアキを懲らしめる事が出来るわね」

 

と言って大人しく引き下がったがまだ私たちの要求は終わっていない。

 

 

「2つ目、坂本君、秀吉、土屋君以外のFクラスの人達はAクラスの教室の範囲内に近付かない事」

 

「分かった」

 

水平線達から反論が出ると思ったが、今の流れの条件だと取るに足らないと思っての事なのだろう…

 

「最後の要求は何だ?」

 

それを聞いた私は再び優子に目配せをし、私が話す事を伝えた…

 

「‥よし……明久をAクラスに貰う」

 

「分かった‥明久を……って」

 

 

 

  『『『『はあぁぁぁ~~~』』』』

 

 

 

Fクラス全員が驚きの声を上げる…

 

「なっ、何で明久なんだ?」

 

「‥雄二は明久が居なくなれば…迂闊に試召戦が出来なくなるから……」

 

「…うっ」

 

「それに…明久をFクラスには置いては置けないから‥…」

 

「拒否権は?」

 

「‥無い!私達が勝ったから…」

 

「仕方ない、その要求…」

 

「認めないわ!」

 

地平線から邪魔が入った…

 

「認めないも何も貴方達は拒否権は無いのよ!」

 

優子がすかさず反論する…

 

「僕がAクラスに…」

 

「大丈夫‥明久…貴方の実力的なら…」

 

「明久君がAクラスに行かせる訳にはいきません!というか行っても着いて行ける訳ありません!!」

 

「瑞希さん、そんなに強く否定しなくても…」

 

私はそれを聞いて1枚の紙を取り出す。

 

 

 

    文月学園クラス間編入(昇級)事項

 

   クラス間編入は編入される側のクラス全

   員の同意の上、編入対象の生徒の振り分

   け試験を行い、対象生徒が編入されるク

   ラスの平均点を修めて認める。

   但し、試験召喚戦争等で特別な事項で要

   求があった場合は在学中の総合成績と日

   頃の学園生活の行いと学園長の判断で認

   めるものとする。

   

 

「うちのクラスは全員、明久の受け入れに賛成してる…それに成績も十分にAクラス…」

 

「Aクラスが認めても私達は認めない、アキの学力がAクラス有るなんて信じられないわ!」

 

「そうです、仮に明久君がAクラスレベルの学力があるとすればカンニングして取っているんです!」

 

「姫路、貴様…!」

 

「お主ら、明久をバカにするのも大概にするのじゃ!」

 

「‥明久を侮辱…許さない!」

 

雄二、秀吉、土屋以外は明久がAクラスに移籍するのが不満らしく収集が付かなくなっている…

 

「…明久は‥明久はどうしたい?」

 

私は明久に聞いてみた…

 

「僕は…」

 

と明久はペタペタと毒兎をチラリとみて答える…

 

「僕は…Aクラスに行く!雄二達には悪いけど正直、このクラスには居たくない…」

 

「そうか…」

 

「ごめんね、雄二、秀吉、ムッツリーニ」

 

「気にするな、別に会えなくなる訳じゃないんだからな」

 

秀吉「そうなのじゃ、たまには自分を大事にすると良いぞ」

 

「…気にしない……」

 

「みんな、ありがとう」

 

「良かったね…明久…」

 

「翔子さんもありがとう」

 

「うん…」

 

明久は本当に良い仲間を持ったと思う…こんなに明久の事を考えてくれている仲間に巡り会えたのだから……

しかし、まだそれでも認め様としない愚か者もいる…

 

「ウチは認めない、アキがAクラスに行くなんて絶対に認めない!アキは私達の側に居れば良いの!!」

 

「そうですよ、それに仮に成績が良かったとしても学園長が認める訳ないじゃないですか!」

 

また、ツルツルや凶兎によりFクラスの面々が騒がしくなる…

その時、Aクラスの扉が開いた…

 

「それには、及ばないよ!クソジャリども!!」

 

「学園長」

 

「学園長、お見栄になられましたか」

 

そこには文月学園の学園長、藤堂カヲル学園長が私が頼んだ書類を持って来ていた…

 

「霧島よ、頼まれていた書類を持って来たよ」

 

「ありがとうございます…」

 

私は深くお辞儀をして学園長にお礼を言う…

 

「礼は良いよ、それよりその書類を見せて、そこのガキ共を黙らせてやりな」

 

私は受け取った書類をここにいる全員に見せる為に高橋先生の下に行き、大型ディスプレイに写し出して貰う…

 

 

       クラス編入辞令

 

            ○○年4月△▽日

 

    2年Fクラス吉井明久を2年Aクラス

    の編入要請に伴い、成績及び学園

    生活の行いを鑑みてAクラスに相応

    しい事を認め、編入を命ずる。

 

 

            ○○年4月△▽日

        

       文月学園学園長 藤堂カヲル

 

 

 

「どういう事ですか!?」

 

「この辞令の通りだよ」

 

「こんなの認めません!」

 

往生際悪く学園長にも噛みつく…

 

「お前さんが認めないのは、関係ないさあね!もうこれは決定事項なんだ!従えないなら学園を出ていく事さあね!!」

 

「……」

 

これを聞いた他のFクラスの人達もようやく静まりかえった……

 

「西村、後は頼んだよ…」

 

「分かりました…」

 

そう言うと学園長は教室から出ていった…

 

「雄二…」

 

「ああ…約束だからな、そちらの要求は全部叶えよう」

 

「…あらためてよろしく…明久…」

 

「よろしく、翔子さん」

 

「良かったな、明久(ボソボソ」

 

「なッ!雄二///」

 

雄二が、明久に何か言ったみたいだ…明久の顔が赤くなってる…

 

「よろしくね、明久君」

 

「よろしく、吉井君」

 

「よろしくね、優子さん、工藤さん、久保君」

 

 

「丸く収まった所で、我らがFクラス諸君に良いニュースがある!」

 

「我らが?」

 

「良いニュースって、何だ鉄人」

 

「お前らが余りにもバカで常識はずれなんで、福原先生にの代わりにこの俺が直々に担任をする事になった」

 

 

 

  『『『『なぁにぃぃ~~!!』』』』

 

 

 

福原)そして、私がナレーションを担当する事になった。

 

 

   『『『『なぁにぃぃ~~!!』』』』

 

 

「俺は福原先生みたいに甘くは無いからな、これから通常の授業に加え、毎日3時間の補習を行いビシバシいくので覚悟しておく様に!以上、解散!!」

 

 

……これは…お気の毒に………

私はそう思いながら屋上へ向かった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋上

 

 

私は試召戦会談終了後、雄二のあの疑問に答える為に一足先に屋上で雄二を待っていた…

 

 

ガチャ

 

「…雄二」

 

「待たせたな…」

 

「‥そんなに待ってない…」

 

私がそう言うと雄二は金網に背を預けた…

 

「なあ、翔子…」

 

「…なに‥…」

 

「今回の宣戦布告、明久の為だろう?」

 

「どうして…?」

 

「いや、実を言うと今回の戦争は俺も同じ目的だったからな…」

 

「…!」

 

「その顔…やはりそうか……」

 

雄二は全てお見通しみたいだ…

 

「うん‥明久は私が守ってあげないといけないから…」

 

「それなら、俺は最初から負けていた訳だ…」

 

「そんな事ないと思うけど…」

 

「いや、負けていたさ…あの後、結果を元に戦略を立て直して考えてみたが勝てる結果が出なかった…そして、お前との一騎討ちで勝利するにはお前が間違えて成立するからな」

 

雄二は悔しいはずなのにゆっくりと穏やかに話をする…

 

「‥でも、私は間違えなかった…」

 

「そうだな、その結果でたどり着いた結論は一つ」

 

「…?」

 

「お前が自分の信念を曲げてまで、正しい答えを書いたとなれば…お前、明久の事が好きだろ?」

 

「…!?///」

 

流石、元「神童」の2つ名は伊達じゃない‥…

 

「やっぱり、そうか…」

 

「…うん//」

 

私は恥ずかしならが頷いた…

 

「‥そうか…なら、安心した」

 

「…安心?」

 

「ああ、お前の俺に対する恋は勘違いから来ていた、それに自分から蹴りを着けて新しい恋愛に向かって行ってる事に安心したよ」

 

そう良いながらも雄二は少し寂しそうだった…

 

「私が明久に惹かれたのは誰に対しても優しくて他人が困っていれば自分が傷付く事を恐れず立ち向かう、私と雄二の絆も守ってくれた…///そのくせ、自分が人に迷惑をかける事を極端に嫌う明久を見ていたら守ってやらないとと言う気持ちと一緒に気が付けば惹かれた‥///」

 

「そうだな、今の俺達が一緒に居られるのはアイツのおかげだな」

 

雄二は懐かしみながら言う…

 

「でも、今でも私は雄二に惹かれたのは間違って無かったと思う!雄二は私の事を今でも気遣ってくれてる!だから、今は違うけど、雄二に惹かれていたのは、やっぱり間違って無かった‥!」

 

雄二はフッと笑い、私の頭を撫でながら

 

「明久の事、頼んだぞ…アイツを守ってやってくれ、それと、明久ならお前を安心して任せてられるしな」

 

「…うん」

 

「それに…明久の気持ちは既にお前を見ている…アイツは不器用で自分の気持ちを言出せないでいるが、いつかその時が来るまではお前はアイツの事を見続けてやってくれ‥…」

 

私は明久の気持ちが私に向いてる事を聞かされて嬉しく思いながら…

 

「うん…任せて… ///」

 

「しかし、何時からだ?」

 

「それは…‥内緒♪」

 

雄二も今は気付いてるとはおもったが、私は悪戯っぽく言った‥

 

「そうかあ~」

 

「雄二…」

 

「なんだ?」

 

「優子の事‥きちんと見ていてあげて…」

 

「ぶっふぉ!何で俺が優子の事を…///」

 

「それもナイショ♪優子は私ほど強く無いから‥」

 

 

私はそう言うと屋上から立ち去った…

 

 

 

私はこれから送る学園生活を楽しみにしながら家路についた…

しかし、この戦時協定だけではあの二人とFクラスの人達を抑える事が出来なくなる事を私はまだ気付いていなかった…‥

 

 

 

 

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