私と明久との恋模様   作:私の黒い天使様

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第5問 私と明久と動きだす運命(さだめ)

2-Fクラス 廊下前

 

~ 明久 side ~

 

「雄二、話の内容だけど…‥」

 

「姫路の為に試召戦をやりたい」

 

「えっ、何で分かったの!?」

 

「フッ、お前と何年親友やってると思うんだ、こう言う時のお前は、特に分かりやすいからな」

 

流石は僕の親友、かつて『神童』と呼ばれていただけの事はある。

 

「雄二、ありがとう」

 

「気にするな、どのみち仕掛けるつもりだったしな」

 

『そう‥頼りにしてるよ、親友』

 

『任せとけ、相棒』

 

僕が教室に戻ろうとした時、雄二が僕を呼んだ。

 

「明久

 

「何?」

 

「今回の試召戦中の回復試験は本気をだすな」

 

「何で‥?」

 

「Aクラスは翔子達が居るから知られてるのは別として、Aクラスと当たるまでは他のクラスの連中にお前の実力を知られたくない」

 

「分かったよ、雄二」

 

何か企んでいる様だけど、僕はアイツを信頼していたから、それ以上何も聞かず教室に入った…

 

~ 明久 side out ~

 

~ 雄二 side ~

 

俺はアイツが教室に入るのを確認すると少し考えていた…

 

やはりアイツは自分の為じゃ無く、姫路の為に試召戦をやりたいと思っていた事‥思っていた通りだった……

俺はアイツが自分からAクラスに行きたいと言えば、俺の計画と違う物にはなるが全力で戦うつもりだった……

なのに相変わらず、アイツは他人を優先し自分の事はお構い無しだ……

それならアイツには悪いがアイツをAクラスに上げる為に利用させて貰うとするか…

 

~ 雄二 side out ~

 

 

2-Fクラス教室内

 

~ 明久 side ~

 

僕が教室に入って少しすると雄二も遅れて入って来た、雄二はそのまま教壇について皆の前を向き話始めた

 

「俺達Fクラスは試験召喚戦争を仕掛けてみ様と思う!」

 

  ((((?????????)))))

 

教室内から当然疑問符で埋め尽くされる。

そりゃそうだろう。

 

「試験召喚戦争、それってまさか!」

 

文月学園には試験召喚戦争、通称「試召戦争」と呼ばれるシステムがある。

生徒は教師の立ち会いの下、科目の成績に応じた点数が召喚獣の攻撃力として割り振られた召喚獣を召喚する事が出来き、その召喚獣を用いて上位クラスと戦争を行い、勝利を収める事で上位クラスとの設備を交換する事が出来るのだ。

 

「みんな、この設備に不満はないか?」

 

  ((((おおありだぁぁぁ~~))))

 

「だが、試召戦争に勝利すればAクラスの豪華な設備を手にいれる事が出来る!!」

 

  (((((おおおおぉぉぉ~~))))

 

流石は雄二、もうクラスの心を掴んでる。

 

「我々は最下位だ!この学年の底辺だ!!」

 

そして更に畳み掛ける…

 

「俺達は失う物は無い!だったら、やってみようじゃないか!!」

 

教室内のボルテージは最高潮、雄二がトドメを刺す

 

「勝利すれば、こんなオンボロ教室とはオサラバだ!どうだみんな、やってみないか?」

 

   ((((オオオオ!!!!))))

 

みんな、異存は無いみたいだ…流石、雄二。

 

「須川、Fクラス大使として、Eクラスに宣戦布告に行って来てくれ」

 

「ちょっと、待ってくれ坂本、大使って大抵…」

 

「それは、映画やドラマでの話だ、大事な大使に対してそんな事するはずは無いだろう…

 

あっ…この雄二の顔、絶対に嘘をついてる……

 

「そうか、なら行ってくる」

 

「だがそれは…」

 

雄二が何か言い掛けたのを聞かずに須川君は単身Eクラスに乗り込んで行った……

須川君、ご愁傷様‥チーン…

 

「坂本!テメー騙したな!!」

 

少しするとボロボロになった須川君がEクラスから戻って来た。

 

」騙してねえよ、お前が最後まで人の話を聞かないからだ」

 

「何だとぉぉ~!!」

 

雄二、須川君の怒りは最もだよ…

 

「だがそれは、上位クラスが下位クラスに宣戦布告をした場合と言おうとした前に勝手に宣戦布告した結果だろう」

 

うん…そうだねよね‥…最後まで話を聞かない須川君が悪いよね…

 

「とにかく、もう後には戻れねぇ!!絶対に勝つぞ!!!」

 

    ((((おおおおぉぉぉ~~))))

 

士気は最高、必ず姫路さんの為にも勝つぞ!!

 

 

~ 明久side out ~

 

FクラスがEクラスに宣戦布告を行う少し前

 

2-Aクラス

 

私は自己紹介が終わった後、教室から出て行く高橋先生に声を掛けた…

 

「先生‥お聞きしたい事が有ります」

 

「何でしょうか?霧島さん」

 

「‥明…吉井君はAクラスでは無いのですか?」

 

「はい、吉井君は振り分け試験中、倒れた姫路さんを保健室に運ぶ為に途中退席した為に振り分け試験は0点になり、Fクラスに振り分けてます」

 

「…!!」

 

これで理解出来た……

明久がこのクラスに居ない理由が……

彼は…また自分の今までの努力を犠牲にしてまで……

 

「どうしましたか、霧島さん?」

 

「‥何でも有りません…」

 

「そうですか、直ぐに一時限目が始まるので準備していて下さい」

 

「‥はい」

 

私がそう答えると、高橋先生は教室から出て行った…

私は今後、起こりうる可能性に対応を話す為に優子の席に向かった…

 

 

 

「‥優子」

 

そこには、優子の他に久保、愛子がいた…

 

「翔子、何かしら?」

 

「‥明久はFクラス…」

 

「何だってぇ~、吉井君はFクラスなのかぁぁ~orz」

 

何故か久保が落ち込んでる……

 

「そっかぁ~、吉井君はFクラスなんだねぇ~、少し残念だなぁ~

 

私は高橋先生から聞いた話を優子達に話した

 

「やっぱり、そうだったの…久保君が次席って聞いた時にもしやとは思ってはいたけど…」

 

「そうだね、彼の実力なら代表にもなれだろうからねぇぇorz」

 

「落ち込んでる久保君は放っといて、他に話が有るんじゃないの?」

 

親友…理解が早くて助かる…

 

「雄二は、間違いなく試召戦を仕掛ける‥」

 

「それは、無いんじゃ無いかなぁ~、一学期初日だよ?」

 

「その通りだよ、振り分け試験直後の点数はそのままクラスの差になるからね」

 

いつの間にか復活してる…

 

「Fクラス代表が雄二君なら間違いなく仕掛けるわ、明久君や姫路さんがいるなら、尚更よ」

 

優子がそういうと愛子と久保も納得したみたいだ…

そう話しているうちに高橋先生が来たみたい…

雄二が動くなら、こちらかも動く…

私はこれからの動向を見守る事にした……

 

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