聖園ミカを虐めている生徒の日記   作:メヌエットゆりー

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十記目

 

 ζ月◯日

 

 冬の寒さが過ぎ去り、少しだけ暖かくなってきました。百鬼夜行では梅の花が咲いているとテレビでやっていたので時間があれば見にいこうと思う。もしも行けたなら梅おにぎりを作って持って行こう。

 

 今日も聖園ミカを虐めてやったぜ。朝から楽器で騒音を鳴らして睡眠妨害をしてやったぜ。もちろん他の人に迷惑をかけないように注意しながらな。曲はゲヘナに行った時に赤い髪の女の子が白目を剥きながら流していた曲。標的は聖園ミカ1人だ。邪魔さえしてこなければ危害を加える気はない。

 

 

 ζ月×日

 

 フワッフワのクロワッサンが作れてしまった。バターって正義なんだな……カロリーモンスターめ!とりあえず余った分はおっちゃんにあげよう。この量のクロワッサンを食べてたら絶対に太るし、そもそも食べきれない。

 料理したり、食べたりするのは好きだけど少食でたくさん食べれないからね。胃袋が一般の人よりも小さいし、仕方がない。

 

 今日も聖園ミカを虐めてやったぜ。アイツに向けて凶暴な肉食獣を放ってやったぜ。

 その猛獣に関する検定を取得している。だから2ヶ月ほどで手懐けてやった猛獣を聖園ミカの懐に飛び込ませてやったぜ。猛獣と戦っていたせいで帰りが1時間も遅れることになっていたぜ。

 

 

 ζ月△日

 

 今日は……何もやる気が起きない。

 朝早くからミラクル5000争奪戦を回避するためにポジションやルートを確認して、やっと買えた帰りに起きた事件が原因。

 それはサクラコ様に偶然か必然かはわからないけどお会いして、話しかけられた。すると聖園ミカに関する事を話し始めて、黙って聞いているとサクラコ様は私が持っているミラクル5000が入った箱を見て羨ましいと言った。確実に脅しだ。もしもミラクル5000を渡さなければ私の犯行を正義実現委員会に通報するという遠回しな脅しだ。

 私は背に腹は変えられないと思い、ミラクル5000を渡して一心不乱に逃げた。今でもサクラコ様の笑顔が怖くてたまらない。あれは人を殺すことに躊躇のないファシスト指導者の目だった。

もしも渡していなかったら私は今頃、冷たい鉄格子の牢屋に入れられていたことだろう。

 魔女が可愛く見えるほど恐ろしく、狂気的な正義の面を被ったドス黒い深淵を覗き込んでしまった気分だ。

 

 

 ζ月⬜︎日

 

 荒れ狂う感情の上には宇宙(そら)が見えそうな青天井。手を伸ばせば届きそうな輪に手を伸ばしてみるけど届かない。人は人を傷つけ、魔女は目の前の光景に何を思うのか。

 

 こんなポエムを書いても危機的な状況が変わることはない。

 

 聖園ミカに私がバレたかもしれない。

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