φ月◯日
怖い、すごく怖い。聖園ミカからモモトークで5分置きにメッセージが来る。これって返した方がいいのだろうか?私はどうすればいいんだろう。今まで同年代とモモトークなんてしたことがないからわからない。
わからなくなったので『おやすみなさい』とだけ入れて電源を切って寝ることにした。
φ月×日
今日は先生に会った。どうやら聖園ミカに呼ばれてきたらしい。その帰りに私と会ったのだ。
先生は私に困っていることがないか聞いてきたけど私にはない。あるとしても聖園ミカに困っていることだけだ。それも私の虐めが原因だから相談できるわけがない。
φ月△日
やっと1人の時間が作れた気がする。最近は誰かと関わる時間が増えて色々と辛かった。
久しぶりに豪勢な料理でも作ろうと考えて買い物に行くと鯛が安くなっていたので鯛のムニエルを作った。
アサリのパスタも作ったけど割れた殻が口の中でジャリジャリして気分が悪くなった。
φ月⬜︎日
けん玉検定のアドバンスクラスに合格した。次のマスタークラスには程遠いけど順調に進んできている。ヨーヨー検定も三級止まりだし、練習しないといけないな。
次はどんな資格を取ろうかな?
今日は久しぶりに聖園ミカを虐めて……やろうと思っていたぜ。なんでかはわからないけど尾行が増えている。聖園ミカに先生。あと1人は誰だかわからない。見られているという感覚はあるのにどこにいるのかすら予想がつかない。こんなのは初めてだ。
それにしても聖園ミカと先生は2人で私を尾行して楽しいのか?それと尾行するにしても探偵が被っていそうな帽子を置いてから尾行しろ。バレバレだぜ。
φ月☆日
目の前で聖園ミカが私を守るように立っていた。優しそうに、力強く、大きな翼と両手を広げて。
理解が追いつかない。私を守って何の意味がある。私は慣れているのだから守られる必要はない。
私が助けてと望んだわけでもない。なのに聖園ミカは私を守っていた。
やっと感情の向きをこちらに変えれたというのに聖園ミカが割り込んできて、私の努力が全て無駄になった。
私は止める方法を知らない。知っていたら私の過去は無い。でも向きを変えることは得意だった。
だからこそ私は信じられなかった。聖園ミカが私を守るなんてことを。全て夢だと思った。
どうして彼女だけは私に
被害を受けるのは1人でいい。私みたいな何者でもないモブみたいなのが標的になるべきなんだ。聖園ミカのような優しい心を持った魔女が受けるべきではない。
いや、優しい心を持っていたからこそだろう。
初めて自分の選択に心の底から後悔をした。