呪術師と友人帳   作:ヒキニックニク

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 五条君の説教が終わった後、私は夜蛾先生に呼ばれた。

 

「夏目、今回の任務で祓い屋にあったと聞いた」

 

「はい。その祓い屋に祓う予定だった呪霊が壺の中に封印されてしまいました」

 

「そうか。その祓い屋は誰だかわかるか?」

 

「男性は名乗ってないのでわかりませんが、女性は七瀬さんと呼ばれてました」

 

「七瀬だとっ!!」

 

「知ってるんですか?」

 

「ああ」

 

夜蛾先生の話によると、七瀬家は元々呪術師の家計だったらしく、最近では術式を持つ者が生まれなくなったので衰退し、祓い屋家業に転職た家計だそうだ。

 

「術式はないが、呪力を持って生まれる人はいる。そういった人を集めて出来たのが祓い屋だ」

 

「なるほど」

 

「今後祓い屋と出くわしたらなるべく早く呪霊を祓ってくれ」

 

「わかりました」

 

 

夜蛾先生との話し合いが終わり、夕飯を作っている。

ニャンコ先生はあたりめを食べながらお酒を飲んで夕飯ができるのを待っている。

 

「五条君はこないのかなぁ?」

 

いつもなら作り出すと匂いにつられてやってくるのに、今日はまだ来てない。

まだ機嫌が治ってないのだろうか?

私は今日あったことを思い返しながら夕飯を作る。

 

「そう言えば祓い屋にあった時、五条君私のこと名前で呼ばなかった。何でだろう?」

 

「それはお前を守るたまだろう」

 

つぶやいた独り言にニャンコ先生が答えた。

 

「えっ?守る?」

 

「ああいった中途半端に力を持つ者達に安易に名を知られると、呪詛をかけられる恐れがあるのだ」

 

「そうなの!?じゃあ五条君は知られてるから呪詛をかけられちゃうんじゃ!」

 

「あの小僧は問題ないだろう。家計が家計だ。呪詛返しぐらい学んでいる」

 

「そっそうなんだ。よかったぁ~」

 

「まぁ、お前も問題ない。お前の呪力量があれば並大抵の呪詛はきかんし、万が一お前に呪詛がかかってもヒノエが何倍にもして返すだろうよ。あいつは呪詛の達人だからな」

 

うん、確かにヒノエがそうしてるところが目に浮かぶよ。

ニャンコ先生とそんな話をしながら夕飯を作っていく。

 

 

 

 

 

ー五条ー

 

 自室のベットに転がりながら今日あったことを振り返る。

授業が退屈だったので星羅の任務に勝手に同行することにした。

言い訳を頼んでおいた傑は裏切って夜蛾センにチクったみたいだけど。

ついて行った任務は三級の雑魚を祓うものだった。

俺がちゃっちゃと祓ってやろうかと言ったが、星羅は自分の仕事だからと言って俺にやらしてくれなかった。

他の奴らは喜んで俺に任すのに星羅は自分のことは自分でやるちゃんとした人間だった。

星羅と呪霊を探していると、祓い屋に出会った。

奴らは術式を持たず、札や壺、陣などを使って呪霊を祓ったり縛りを結んで呪霊を使役したりしている雑魚だ。

祓い屋は呪詛を得意とする者が多いから星羅の名前は呼ばないほうがいい。

祓い屋の1人が星羅の母親を知ってるみたいだった。

結婚相手が夜蛾センかって聞いた時は思わず吹き出しそうになってしまった。

星羅に興味を持った祓い屋が星羅を勧誘しやがった。

その姿を見て、俺は術式で祓い屋の右側を吹き飛ばした。

その時俺、星羅のこと俺のとか言っちまった。

帰りの車の中で思い出してむっちゃ恥ずがすくなってきた。

子供の頃から女を宛行われたり、襲われたりしてきたから女には興味なんてなかった。

でも、星羅は違う。

星羅は初めてであった時から気になってしまっていた。

俺が五条だと知っても変わらずに接してくれるし、ご飯も美味しい。

星羅が笑っているところを見ると不思議と胸があったかくなる。

 

「これが好きになるってことなのか?」

 

こんな気持に気づいっちまったらこれからどんな顔して星羅に会えばいいのかわかんねぇ!!

俺は頭を抱えながらベットでゴロゴロしていたらいつの間にかに寝てしまっていた。

 

ー五条endー

 

 昨日の夜は結局五条君はこなかった。

祓い屋に会ったのがそんなに嫌だったのかなぁと思いながら、私は任務のため京都にむかう。

新幹線に揺られながら2時間半、京都駅についた。

京都にも呪術高専があるのだが、呪術回は万年人手不足なので、日本全国行かされるのだ。

 

「せーいーらー!!」

 

駅からでた私を出迎えてくれたのは巫女服姿の庵歌姫先輩だった。

 

「歌姫先輩!もしかして今日の任務は歌姫先輩と?」

 

「そうよ!!よろしくね星羅」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

「ホント星羅は先輩を敬ういい子よねぇ。あのクズ2人に爪の垢でも煎じて飲ませたいわ!!」

 

「あはは」

 

歌姫先輩が言うクズ2人とは、五条君と夏油君のことなのだ。

あの2人は歌姫先輩と会うたびにおちょくって歌姫先輩を怒らせるのだ。

旗から見たら小学生が好きな女の子にちょっかいを掛けているようにしか見えないけど、それを言うとものすごく機嫌が悪くなりそうだから絶対にイワないようにしている。

 

「さっ、さっさと終わらせて京都の甘味めぐりでもしましょ!」

 

「甘味だとぉ!!夏目!さっさと終わらせろ!!」

 

甘味という言葉にニャンコ先生が反応した。

 

「先生が手伝ってくれたら早く終わるかもね」

 

「ワタシはタダ働きはせんぞぉ!!」

 

「手伝ってくれたらちゃんと甘味はあげるよ」

 

「ならば手を貸してやらんこともない!」

 

「ありがとう先生」

 

「相変わらずそのへんてこな呪霊を連れてるのね」

 

「ヘンテコとは何だ!!小娘が!」

 

へんてこと言われて怒った先生をなだめながら任務の場所に向かう。

ついたのは山奥の古びたお寺だった。

 

「ここはそれなりに由緒あるお寺だったみたいなんだけど、跡目争いと檀家とのドラブルで住職が殺されたらしいの。その殺された住職の怨念が呪霊になったと噂されているわ」

 

歌姫先輩が丁寧に説明してくれる。

 

「さっさと終わらすぞ夏目。京都の甘味がワタシを呼んでいる!!」

 

甘味が食べられるということでニャンコ先生は気合十分だった。

ニャンコ先生たちとお堂や墓地を回って目的の呪霊を見つけ出し、無事に祓うことができた。

その後は歌姫先輩がいろんな甘味処に連れて行ってくれた。

いろんな甘味が食べられてニャンコ先生は大満足って感じだった。

今日はもう遅いということなので、歌姫先輩の部屋に泊めてもらうことになった。

そこで歌姫先輩が私の料理を食べたいと言ってきたのだ。

何でも五条君に毎日のように自慢されているらしい。

なので泊めてもらうお礼に作ることにした。

しかし歌姫先輩の部屋にはカップ麺しかなかったので、スーパーに買い出しに行くことになった。

スーパーで買い出しが終わり店を出ると、この前会った祓い屋の男性がいた。

 

「おや、夏目さんではないですか。こんばんは」

 

「こっこんばんは。私急いでいるので失礼します」

 

そう言って離れようとしたが、変な人形に囲まれた。

 

「そう邪険にしないでください。貴女と少しお話がしたいだけなんですよ」

 

「私はしたくありません!さっさとこれをどかしてください」

 

私は呪力をまとって臨戦態勢に入る。

 

「私は争う気はないんですが、仕方ありませんね。やれ」

 

男性がそう言うと人形が襲いかかってきた。

私は夏油君から教わった体術で人形を倒していく。

 

「ほう、女性なのになかなかの体術ですねぇ」

 

「師が良かったので」

 

「しかしこちらはあまり得意ではないと見ます」

 

「えっ?」

 

いつの間にかに私の手足にお札が貼られており、このお札のせいで呪力がうまく扱えなかった。

 

「なっなにをっ!」

 

「我々祓い屋は呪霊だけではなく人からも狙われますからねぇ。こういった備えもしているんですよ。その札は貼った者の呪力を乱してうまく扱えなくするんです。そうすれば術式すら使えなくなりますからね」

 

「そんっな!」

 

「安心してください。乱暴はしませんよ。連れて行け」

 

私は祓い屋の男性に誘拐されてしまいました。

助けてニャンコ先生!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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