呪術高専に入ることになった次の日。
今私は叔父たちと話し合いをしている。
呪術師とかの説明をするために高野さんが同席してくれている。
叔父たちは説明を聞いても信じることができなくて、私の入学を反対している。
叔父は私の体目当てだろうし、叔母は世間体を気にしているのだろう。
いくら説明しても埒が明かないので高野さんがある書類を見せたら叔父たちの顔が真っ青のなった。
何の書類かと謎いてみると、そこにはお母さんが私に残してくれた財産を管理と称して自分たちで使っていた事が書かれていた。
「これを然るべく場所に提出しても良いんですよ?」
笑顔で脅す高野さんが怖かった。
どうやって調べたかなんて誰も聞けなかった。藪をつついて蛇が出てきたらたまったもんじゃないから。
これが決め手で私は無事に呪術高専に入学が決まったのだった。
荷物って言ってもダンボール2つしかないんだけどね。
それを車に載せて呪術高専にむかう。
呪術高専についたら昨日案内された寮の部屋で荷解きを済ませた。
物が少ないのですぐに終わった。
先程夜蛾先生にもらった制服をハンガーに掛ける。
頼めば好きに改造できるようなので私はお母さんが着ていたセーラー服にしてもらった。
「おい夏目、腹が減ったぞ」
「えっ?もうそんな時間?」
先生に言われて時計を見ると11時00分だった。
どうしよう。食材なんて買ってないし、近くに何があるかなんてわからないよぉ
「ごめんね先生。食材がないからすぐには作れないよ」
「なにぃ!!それならさっさと買いにゆくぞ!走れ夏目!!」
先生は走って部屋を出ていってしまったので、私は貴重品をカバンに入れて急いで先生を追う。
「待ってよ先生!!」
廊下を走っていた先生は曲がってきた人とぶつかってしまう。
「うおおおっ!なんだ!?」
「すっすいません!お怪我はありませんか?」
先生とぶつかってしまった人に駆け寄ると、私は言葉を失ってしまった。
キレイな白い髪に宝石のような碧い瞳、夏油君とは違うイケメンがそこにいたのだ。
「んだよ、俺の顔になんかついてんのかよ?」
「はっ!!すいません!あまりにもキレイな瞳だったので見とれてしまいました」
「ふぅん、ってかお前誰だ?」
「わっ私は夏目星羅っていいます。呪術高専の新入生です。」
「へぇ、俺とタメなんだ。小せえから年下かと思ったわ」
私が小さいんじゃなくて貴方が大きいだけですっていいたい。
「てかお前、面白い術式してんな!呪力も多いし」
えっ!?なんで私の術式を知ってるの!!?
「ほぉ、六眼とはまた珍しい。お前五条家のものか?」
「へぇ、お前もそれなりに強そうじゃん。そうだよ、俺は五条悟、最強の呪術師だ!」
えっへん!と胸を張る五条君がちょっと可愛かった。
「この変な顔した呪霊って夏目が使役してんの?」
「先生は私のボディーガードだよ?」
「なるおど、確かにこんだけの呪霊が近くにいればそこら辺の雑魚じゃ相手にならねぇな」
先生ってそんなに強いんだぁ。
「おい夏目、さっさと行くぞ!」
あっそうだった!買い物に行かないといけないんだった!
「五条君、先生がぶつかっちゃってごめんなさい。今急いでるからまた学校でね!」
私はそう言って先生と走り去っていく。
「なぁ、何処行くんだ?」
「えっ!?五条君!!」
五条君がいつの間にか一緒に走っていた。
「何処行くのか聞いてんだけど?」
「えっええとスーパーの食材を買いに行くの」
「俺スーパーって行ったことなかったんだぁ!ついてっていい?」
スーパーに行ったことない人なんているの!?
五条君っていいとこのお坊ちゃんなのかも!
「かまいませんよ?」
「うっし!準備してくるから門で待ってて!」
そう言って五条君は物凄い速さで走っていった。
私は言われたとおりに門で待っていると五条君が高野さんを連れてやってきた。
「おっまたぁ〜」
「ううん、そこまで待ってないよ?高野さんはどうしたんですか?」
「こっからスーパーまで歩いていくのは大変みたいだから連れてきた!」
「ええっ!?大丈夫なんですか?」
「はい、丁度仕事もないですし、五条さんの頼みは断れませんから」
高野さんはそう言ってるけど疲れた顔してるよ!
「よぉし!しゅっぱーつ!!」
高野さんが運転してくれている車でスーパーにむかう。
その道中五条君とお互いのことを話した。
「へぇ、夏目は一般出なんだぁ」
「うん。呪霊は小さい頃から見えてたけど呪術師とかを知ったのは3日ぐらい前なんだ」
「なるほど、だから俺の名字聞いても何の反応もしなかったのか」
「五条君のお家はそんなに凄いの?」
「俺の家は呪術界では歴史ある家だよ。御三家って言われる呪術界で力ある1つ。御三家って言うのは加茂家・禪院家・そして五条家。俺は五条家の次期当主」
「スッ凄いです!!」
私がそう言うと五条君はドヤ顔をしていた。
イケメンはドヤ顔もイケメンでした。
スーパーについて買い物をする。
先生は猫あからお店には入れないから車で高野さんと待機してもらっている。
「おおっ!すげー!ホントに食材が大量に置いてあるよ!!」
五条君は初めてのスーパーにテンションが上っている。
「夏目!なに買うんだ?」
「あんまりスーパーに来れないからある程度のものを買い溜めする予定かな」
「それなら連れてきてくれたお礼に荷物持ってやるよ!」
「ありがとう五条君」
私は五条君と一緒に店内を周り食材を買っていく。
五条君がお菓子コーナーからなかなか離れなかったのは見てて面白かった。
必要なものを買い終えて車に戻ってきたら先生が袋の中を見ていた。
そんなにお腹空いていたのななぁなんて思っていたら先生が怒っていた。
「おい夏目!酒がないではないか!!」
「ええっ!?私未成年だから飼えないよ!!」
「酒だ!!酒持ってこぉい!!」
「先生!わがまま言わないでよぉ!!」
「なら私が買ってきましょうか?」
私達が言い合っていると高野さんがそう言ってくれた。
「ええっ!悪いですよ!」
「いえいえ、私もお酒を買いたいのでそのついでですよ」
「ほっほんとに良いんですか?」
「ええ。かまいませんよ。種類は何が良いですか?」
「酒と言ったら大吟醸に決まってるだろう!一升瓶でもってこい!!」
「わかりました。では買ってきます」
「あっ!これで買えるだけお願いします!」
私は高野さんに3万円をわたす。
これだけあれば結構買えるだろう。
そうすればしばらくはもつ。その間にお酒を買う手段を見つけないと。
「やっぱおもしれーなぁ夏目って」
「そっそうかなぁ?」
「だって普通呪霊のために何かするなんてことねぇから」
そうだよね。普通の呪術師からすれば呪霊は祓うものだよね。
「先生は私にとって特別だから」
「特別?」
「うん、お母さんが残してくれた私の大切な者」
「そっか。それは大事なもんだな」
「うん」
先生も友人帳もお母さんが残してくれた大切なもの。
これが私とお母さんの唯一の繋がりだから。
「ただいま戻りました」
高野さんが帰ってきた。
手には一升瓶が6本入った袋を持っていた。
それを見た先生の目がハートになっていた。
「ありがとうございます。車まで出していただいた上にお酒まで買っていただいて」
「いえいえ、呪術師のサポートが私の仕事ですから」
ホントにいい人だよ高野さん!
再び高野さんの運転で高専に帰ってきた私と先生は寮の厨房にきていた。何故か五条君もいる。
「おい夏目、ツマミと酒を出せ!」
「お昼からお酒はダメ!」
「なんだとぉ!!」
「それに6本しかないんだからすぐになくなっちゃうよ?」
「なくなったらまた買いに行けばよいではないか!」
「そうだそうだ!」
なんか五条君まで入ってきた。
「さっきも言ったけど私は未成年だから買えないの!」
「ならさっきの奴に頼めばよいではないか!」
「よいではないか!!」
「もう!そんな事言うなら先生のご飯はキャットフードにするよ?」
「私は猫ではない!!」
「えっ?猫の呪霊かと思ってたわwww」
「じゃあドッグフード?」
「この見た目で犬はないんじゃねぇ?」
「さっきからうるさいぞ小僧!!」
先生が五条君にキレた。
「なにキレてんだよ豚猫?」
「小僧、どうやら痛い目を見ないとわからんようだな?」
「はっ!おもしれぇ!最強の俺様の相手ができんのかよ?」
なんか今にも戦いそうな雰囲気なんだけど!!
「落ち着いて先生!五条君も!!」
「止めるな夏目!この小僧には1回わからせてやらねばならん!!」
「そんな短い手足で何が出来んだよ?ぶ・た・ね・こww」
ブチッ
あっ先生から嫌な音がした。
「少しばかり痛めつけるだけにしよとしたが辞めだ!貴様は徹底的に痛めつけた後に食ってやる!!」
ボンッ
先生は本来の姿にもどった。
「へえぇ、少しはヤれそうじゃん!でも俺の敵じゃないね!!」
五条君も呪力を高めていっている。
いけない!このままじゃ大変なことになる!!
やるしかないよね?
「やめてって言ってるでしょうが!!」
ゴツンッ!ゴツンッ!!
「「イデぇぇぇ!!」」
私はお母さんが使っていた木製バットを取り出して先生と五条君を殴る。
殴られた衝撃で先生は猫の姿になった。
五条君は何が起きたのかわからないって顔をしていた。
「2人共やり過ぎ!!もしまだやるんだったらまた殴るから!!」
「いや、それよりなんで俺のこと殴れんだよ?意味わかんねぇ!無下限突破するとか」
「まったく暴力的なやつだ」
この2人全く反省してない。
「ねぇ?まだ反省してないの?」
私はバットを担ぎながら2人に近づいていく。
「おっおちつけ夏目!!」
「そっそうだよ!一旦その凶器を置いて話し合おう!!な?」
「2人が反省してからね?」
そう言って私はバットで2人をもう一度殴ってからお説教したのだった。