あの後先生がなんとかヒノエをなだめてくれたことにより開放された。
あんなに揉みくちゃにされてもうお嫁にいけない!!
「すまなかったねぇ。レイコに呼ばれた思って嬉しくってねぇ」
煙管をふかしながらそう言ってくるヒノエ。
煙管ってタバコと違っていい香りがするんだなぁ
「お母さんとは仲が良かったんですか?」
「ああ。それはもう他の奴らより私が一番仲が良かったさ!!」
「こいつはレイコのストーカーだ。レイコになにかした人間を片っ端から呪っていた」
先生がしれっと言う。
なんかやばい人?召喚してしまったもしれない!。
「ストーカーだなんて人聞きの悪いこと言うんじゃないよ!私はレイコが心配だったから陰ながら見守っていただけさ!!」
世間ではそれをストーカーと呼ぶんです!!
「ではレイコに近づいてきた男に何をした?」
「徐々に髪の毛が抜ける呪いと生殖機能が低下する呪いをかけてやった」
「めちゃくちゃ嫌な呪い!!」
やっぱりヒノエはヤバい呪霊なんだ。
「夏目もなにかされたら私に言いな?どんなやつでも私が呪ってやるよ?」
「だっ大丈夫です!!自分でなんとかしますから!!」
ヒノエに頼んだら大変なことになってしまうかもしれない!!
「なるほど、自分でやり返すんだね!そんなところもレイコにそっくりで惚れちまいそうだよ///」
「お母さんはどんなやり返しをしてたの?」
「あ奴は呪力を纏った拳で向かってきた人、呪霊関係なしにボコボコにしていたな」
先生は遠い目をしながら言い
「レイコはバットで相手を血祭りにあげていたよ」
ヒノエはうっとりしながらそう言った。
お母さんを怖いと思った瞬間でした。
ヒノエのお母さんとの思い出話を聞いていたら部屋のドアがノックされた。
コンコン
「はい」
「夜蛾だ。少し良いか?」
夜蛾先生?いったいどおしたんだろうか?
「どうぞ?」
「失礼するッ!?」
そう言って夜蛾先生が入ってきてヒノエを見て驚いていた。
「おや?レイコにふられた坊やじゃないかい?」
「ヒノエ!!何でお前がここに!!?」
今ヒノエがものすごい爆弾発言しなかった?
「夏目はレイコの術式を継いでるんだら私がいてもおかしくないだろう?」
「ッ!?やはり友人帳を継いでいるのか!?」
「この豚猫がいる時点で気付かなかったのかい?」
「そうではないかと思っていたが確証がなかったんだ。しかしヒノエがここにいるのを見て確証した。夏目!」
「はっはい!!」
「お前の術式は危険なものだ。その術式は人も呪霊も欲しがっている。お前の術式が上層部や呪詛師にバレたら上手いこと利用しようとしてくるだろう」
先生も言っていた。
私の持つ友人帳は狙う人や呪霊が多いって。
「はい。わかってます」
「私もなるべく夏目を守るために動くが、あまり期待しないでもらいたい」
「気にかけてくれるだけでありがたいです。私のことは先生たちに守ってもらいながら私も強くなっていこうと思います」
私がそう言うと夜蛾先生は目頭をおさえながらうつむく。
「すまない。本来なら私がなんとかしなければいけないのに」
「だっ大丈夫ですから泣かないでください!!」
「同じ学年に五条家の次期当主がいるから仲良くすれば少しはなんとかなるかもしれない」
五条家の次期当主って五条君のことだよね?
「あの〜」
「ん?どうした?」
「五条君とは多分仲良しになったと思います」
「はっ?」
驚いている夜蛾先生に一緒にスーパーに行ったことやお昼ご飯を一緒に食べたこと、さらに夕食を一緒に食べる約束をしたことを話した。
「いっいつの間にそんな事になっていたんだ!」
「そっそそそそのごごごご五条ってやつはおおお男かい?」
ヒノエが何故か動揺している。なんでだろう?
「もし!もしもおとこだったら!!」
「男だったら?」
「切り落としてやる!!」
どこからとりだしたのか手にデカい鎌を持ちながら目に光がなかった。
「なにを!!?」
「夏目はなにも知らなくて良いんだよ?私が殺っておくから」
ヒヒヒッと笑いながら鎌を研いでいるヒノエが怖い!!
「おーい夏目!暇だから遊ぼうぜ!!」
何とタイミングが悪いことか!
五条君がバーンとドアを開けて入ってきた。
「ん?何か呪霊増えてるし夜蛾センいるんだけどどうかしたの?」
「悟、お前は!!」
「へぇ?何で怒ってんの?夜蛾セン」
「女性の部屋に無断で入ってくるやつがあるか!!!」
うん、そうだよね。
もし私が着替えてたら五条君に裸を見られてかもしれないもんね。
「えっ?そうなの?」
「「えっ!!」」
五条君の言葉に驚く私と夜蛾先生。
「俺屋敷にいた時どこに入っても怒られたことなかったからそれが当たり前だと思ってた」
五条君の言葉に開いた口が塞がらない。
「そっか、いけないことなんだな!ごめん夏目!今度から気をつけるわ!!」
五条君は私に頭を下げながら謝ってきた。
「私は気にしてないから頭を上げて五条君!!」
「怒ってないのか?」
「怒ってないよ。五条君は知らないことだったんだし、誰にだって間違いはあるから」
「よかった〜。夏目を怒らせると怖いからなぁ」
失礼な!私のどこが怖いんですか!!
「さっ悟が素直に謝った だと!!?」
なんか夜蛾先生が驚きながら涙を流していた。
なんで泣いてるの!?
「あの悟がっグスッ素直にっヒッグッ俺はうれしい!!」
「なんで夜蛾セン泣いてんの?」
「悟は高慢で世間知らずだから謝るなんてことしないし、強いから誰も何も言えなかった。そんなんだからこのまま大人になったらどうしよかと思っていたが、悪ことをしたら謝れるなんて!先生はお前の成長が嬉しい!!」
「なんか凄いバカにされている気がする!!」
まぁ呪術界の御三家、しかも次期当主となると誰の何も言えないよね。
それどころか媚びを売る連中しかまわりにいなかったのかもしれない。
偉い人も大変がなぁ。普通が一番だよねぇ。
「何を他人事のように思っているのだお前は」
「えっ?」
先生がいきなりそう言ってきたが意味がわからなかった。
「お前もそこの小僧のような立場にいるのだぞ?夏目」
「どお言うことだよ猫?」
「こいつの術式はお前の術式と同じく人間や呪霊にとって喉から手が出るほどほしいのさ」
「夏目の術式が?」
五条君がサングラスをずらしながら私を見てくる。
ああ、やっぱりあの碧い瞳はきれいだなぁ。
「見るからに呪霊操術と同じみたいだけど?」
呪霊操術って確か夏油君の術式だったよね?。
「見た目はそうだが真髄は全く違う。夏目の術式、友人帳は確かに呪霊を従えることができる。しかしそれは名のある呪霊だけだ。」
「「ッ!?」」
「??」
五条君と夜蛾さん先生が驚いているが私は全くわからない。
「名のある呪霊ってのはそれなりの力があるのさ。人間たちが言うところの一級や特級クラスってやつさね」
わからず頭をかしげていた私にヒノエが教えてくれた。
そんなヤバいのしか友人帳にいないの!?
「じやぁ夏目が本気だしたら」
「呪術界のトップに立てるだろうな。それに新たに名付をけすれば低級の呪霊でも一級まで引き上げられるであろう。友人帳とはそこまでの力があるのだ」
驚愕の事実が先生の口から放たれた。
そんな危ない術式だったなんて知らなかったよ!!。
「呪術高専に入っているとしても夏目は何の後ろ盾もないから狙われるだろう。特に上層部に」
「あのいけ好かないジジィどもにか。それなら俺が夏目の後ろ盾になってやるよ!」
「ええっ!!?」
「なんだよ、嫌なのか?」
「そうじゃないよ!そんな事したら五条君が危ないかもしれないじゃん!!私のせいで五条君に迷惑はかけられないよ!」
「大丈夫大丈夫!!俺、最強だから誰も手出しなんかできないよ!」
五条君はあっけらかんと言うがもし私のせいで五条君になにかあったら私は自分を許せなくなってしまう。
だから五条君には申し訳ないけど自分でなんとかしないといけない。
きっとお母さんもそうだったのだろう。
人と全く関わらないで生きていたとみんな言っていた。
お母さんも自分の術式のせいで他の人が危険にさらされるのを良しとしなかったのだろう。
「おい夏目、この話し受けておけ」
「せっ先生!!」
「今のお前がうだうだ考えていても弱いのだから仕方のないことだ。自分の身を守れるようになるまでこの小僧を利用しとくのも手だ」
「利用って!」
「そうだよ!何言ってんだい豚猫!!」
そうだよね!そんな事いけないよね!
「こんな小僧に頼らなくたって私が夏目を守るよ!!おはようからおやすみまで私がつきっきりで守ってあげるからねぇ夏目。ハァハァ」
怖い!怖いよヒノエ!!
目を血走らせながら手をワキワキして私に近づいてくるヒノエ。
助けて先生!!
そう思っていたらいきなり何かに引っ張られて気づいたら五条君の腕の中にいた。
「えっ?」
「大丈夫か?夏目」
心配そうに私の顔を除いてくる五条君。
近い!イケメンフェイスがこんな近くに!!
端から見たらキスしてるみたいに見えてしまうのではないかと思うぐらいに近いから!!
他の女性からしたらご褒美みたいな体制なんだけど!。
でもね?できれば手の位置を変えてくれるとありがたいかな?
「ん?何だこの柔らかいの」
もみもみ
「ひゃん!!」
そう!五条君は私の胸を鷲掴みにしているのです!!
「さとるぅぅぅぅぅ!!!!」
「このクソガキィィィィィィィ!!!!」
この後五条君は夜蛾先生とヒノエに3時間正座でお説教されました。