お、空いてるところあるじゃん。
カタン…
それじゃあ……
キリル「いただきます」
もぐもぐ
うん、不味くはないな。
しかし、かってぇーパンだな。
スープも薄いし…。
カルラさんのスープがまた飲みたいな…。
ん?俺の前に座ってる人、やけに少食なんだな。
二つあるパンを一個しまった。
体も小さいし、女の子だからまあ何とも思わんが…。
クリスタ「…あの、どうかしたの?」
あ、流石にじっと見つめ過ぎたか。
キリル「いや、やけに少食なんだなって思って。」
クリスタ「っ…!いや、そうじゃなくって…、これは走らされてたあの子に持って行ってあげようと思ったから…!」
キリル「ああ、なるほどね」
もぐもぐ
クリスタ「あの、あなたは…?」
キリル「ああそっか、俺は出身とか言ってなかったんだ…。俺はキリル・シグナス。シガンシナ区の出身だ。クリスタ、だったよな?」
クリスタ「そうだよ、よろしくね」
キリル「うん、よろしく。俺も一緒にさっきの芋女のところ行くよ」
クリスタ「えっ?」
キリル「水も持って行ってあげなきゃだし」モグモグ
クリスタ「あ…うん!そうだね!」
ふう、食べ終わったし行くか。
キリル「お待たせ、あと水持ってきたよ。」
クリスタ「ありがとう!それじゃいこっか」
なんか笑顔が眩しいな。
よく見たらすげえ顔整ってるし。
ミカサと一緒に居たからか、なんか目がおかしくなってるわ。
キリル「あいつ生きてんのかな…」
クリスタ「流石に初日から死人を見るのは嫌だな」
キリル「まー、何となくだけどあのサシャって奴は死ななそうだな」
クリスタ「え…?どうして?」
キリル「ん?何となく生命力が高そう」
クリスタ「そんなことないと思うけど…」
ん?なんか、気配がする。
シュバっ!!
クリスタ「きゃあ!?」
キリル「えぇ…?」
今のサシャだろ。
そこらへんの猪とかの獣と変わらなかったぞ今の動き…。
サシャ「これは…、パァン!」
キリル「おい、パンよりも先に水分補給だ。ほれ」
サシャ「あ、ありがとうございまずぅ!!あなたたちが神様ですか!?」
むしゃむしゃ
クリスタ「ゆっくり食べなよ?喉に詰まっちゃうと危ないから…。」
ユミル「おいっ、お前ら何やってるんだ?」
驚いたクリスタが体をビクッとさせる。
サシャは、、水を飲み干しパンももう食べ終わってクリスタに体を預けていた。
クリスタ「あ、あなたは?」
ユミル「私はユミルだ。」
クリスタ「この子はさっきまでずっと走りっぱなしで…」
ユミル「お前…、いいことしようとしてるだろ…?」
クリスタ「えっ…?」
キリル「俺はまあ初日から死人なんて見てたら流石にこれからが不安だからきただけなんだけど」
ユミル「お前には聞いてねえよ」
ええ?そんなきつい当たりします…?
悲しい。
ユミル「それは芋女のためにやったのか?お前の得たものは、その労力に見合ったか?」
まあいい、と吐き捨てサシャを担ぐユミル。
クリスタ「あなたもいいことをするの?」
この二人の中でいいことという共通の認識があるらしい。
ユミル「今のうちにこいつに恩を着せるためだ。こいつの馬鹿さ加減には期待できる。」
キリル「まあいいや、俺はとっとと部屋に戻ることにするわ…。教官にこんなとこ見つかりたくないし。」
クリスタ「あ、うん。一緒に来てくれてありがとね!」
俺は片手で手を振りその場を後にする。
兵舎は一つの部屋に四人ずつ割り当てられる。
運よく俺とアルミン、エレンは同じ部屋となった。
一人分余っているがおそらく開拓地へと戻った訓練兵の分である。
キリル「ただいまー」
エレン「おいキリル!どこに行ってたんだ!お前がいつの間にか隣からいなくなったから俺だけ質問攻めにあったんだぞ!」
キリル「いや、質問攻めにあってるところにわざわざ自分から首を突っ込んでいかないだろ。」
アルミン「まあよしなよ二人とも、明日も早いんだし早く寝よう…?」
エレン「…ああ、確かに初日から遅刻はまずいよな…。」
納得がいかないというような顔をしつつも、アルミンの言う通りのするエレン。
キリル「まあ悪かったよエレン。しょうがないから今日は隣で寝てやるよ」
エレンが入っている布団に俺も入ろうとする。
エレン「おい!狭いんだから入ってくるなよ!布団から落ちちゃうだろ!?」
アルミン「全くこの二人は…」
やれやれと言った顔で止めもせずに自分の布団に入っていくアルミン。
俺も冗談で言ったつもりなので、悪かったとエレンにいい自分の布団に入って、すぐ眠りにつくのであった。
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今日は立体機動の適性判断試験である
そして俺は宙にぶら下げられている。
うん、簡単だな。ただぶら下げられているだけじゃないかこれ。
他のみんなはバランスを取ろうとしている人がほとんどである。
ミカサはかなり余裕そうであり、今回は優秀な人が多いらしい。
でも…。
教官「何をしている、イェーガー!!上体を起こせ!!」
あのエレンが、天と地がひっくり返っている。
この装置の仕組み的に、ひっくり返ることなんてあり得ないと思うんだけど…?
他のみんなはそんなエレンを見てクスクス笑っている。
そしてエレンは再試験を言い渡されたのだった。
そして訓練の後、教官の許可をとりエレンの練習を行うことにした。
ミカサ「基本通りやればできるはず、うまくやろうとか考えなくていい。前後のバランスに気をつけて、腰巻きと足裏のベルトにゆっくり体重を乗せる。」
アルミン「落ち着いてやればできるよ、僕にだってできたんだから。」
エレン「よしわかった、やってみる…。あげてくれアルミン」
キリル「俺は横から見といてあげるから、落ち着いてやれよ」
カラカラカラ…。
エレン「…おっと、とっ…うわあ!?」
スッ…。ごつん
エレン「いってえ!?」
あげた途端エレンは真っ逆様にひっくり返る。
何とか俺の足が出てくれたから思いっきり地面に頭をぶつけることはなかったが、それでも頭から血が出るくらいにはぶつけてしまった。
キリル「おっと危ない。こりゃ、バランス感覚以前の問題じゃないのか?」
ミカサ「大丈夫エレン…?これ以上は危ない。今怪我をしたら明日の試験が受けられない」
エレン「でもっ…!」
アルミン「キリルはどう思う?」
ミカサとエレンが言い合っているとき、小声でアルミンが聞いてくる。
キリル「俺の予測だと、これはエレン以外にも問題があるかもしれない。まあ、もしくは考えたくはないけどエレンがあり得ないくらい才能がないか…」
アルミン「うーん」
キリル「とりあえず医務室に行って頭に包帯を巻こうエレン。そしてご飯の時に他のみんなにもコツとかを聞いてみればいいさ」
エレン「あ、ああそうだな…」
医務室で包帯を巻き巻きしてから、食堂に行きご飯を食べるおれたち四人。
ぼーっとするエレン。
キリル「おいエレン。そう気にすることはないさ」
アルミン「そうだよ、明日できるようになればいいんだから」
エレン「ったく、情けない。」
ほとんどの人ができる中、運動神経の悪くないエレンができないわけがない。
一応教官には今日の出来事を伝えておくか。
キリル「悪い、ちょっとトイレ行ってくるわ。」
アルミン「わかった、僕たちは先に部屋に戻ってるから」
俺は、食器を片付けて教官の部屋を訪ねた。
コンコン
キリル「夜分遅くに失礼します。キリル・シグナスです。イェーガー訓練兵のことでご相談があり、参りました。」
教官「ああ、入っていいぞ」
キリル「失礼します」
教官「相談とは何だ、それとそこまで固くならなくていいぞシグナス訓練兵」
キリル「はっ!」
俺は胸に当てていた手を下げ、楽にする。
この人どっかで見たことがあるんだよなぁ、と思いつつ俺は話す。
キリル「イェーガー訓練兵のことですが、あそこまで真っ逆様にひっくり返ることはないと思われます。なので、もし明日もできなかった場合、装備の交換をお願いしたいと思います。」
教官「…ほう、なるほど。なぜそう思うんだ?」
キリル「他の訓練兵も確認しましたが、あそこまで勢いよくひっくり返る人はいませんでした。明日はエレンにベルトの点検等もさせますが、整備項目外の場所が破損している場合もあります。ぜひご検討をお願いします。」
教官「そうか、わかった。考えておこう」
キリル「ありがとうございます!」
教官「用はそれだけか」
キリル「はい!」
教官「そうか、では部屋に戻れ。」
キリル「はっ!失礼いたしました。」
バタンっ
教官はなんだかんだ優しいんだろうな。
でも装備の交換を頼んだ時のあの顔、なにか知っていそうな感じがしたけど俺の気のせいだろうな。
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翌日になり、エレンの再テストが始まった。
目に強い光を灯したエレンは、徐々に上へと上がっていく
それを心配そうに見つめるミカサとアルミン、そして昨日コツを聞きに行ったというライナーとベルトルトが見守っている。
ふらつきながらも体勢を維持し続けるエレン。
それを見た訓練兵たちからは、感嘆の声が聞こえる。
だが、少し維持することはできたが、またひっくり返ってしまった。
ミカサ「エレン…」
そしてエレンは下ろされる。
その時教官と目が合う。
教官「ワグナー、イェーガーとベルトの交換をしろ」
そしてもう一度エレンの適正試験が始まる。
すると目の前には驚きの光景が広がり、訓練兵や審査員の人たちも驚きの声をあげる。
そこには、余裕そうに装置にぶら下がるエレンがいたのだ。
教官「装備の欠陥だ。こんなところが破損するなど聞いたことがないが、新たに整備項目に加えねばならんな」
エレン「では試験の結果は…?」
教官「合格だ。修練に励め。」
エレン「やった、やったぞ!」
エレンはこちらの方を向いて、どうだと言う顔をする。
ライナー「何とかなったみたいだな。」
アルミン「うん、目でどうだって言ってるよ。」
ミカサ「いや、違う。これで私とはなれなくて、ほっとしている。」
真面目な顔で言っているからこそ怖い。
ミカサはたまにズレてるんだよな、やっぱり。
アンケートへの回答よろしくお願いします。
もし恋愛要素を入れるとしたら誰にする?ほんの少し参考にするかもです。
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クリスタ
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アニ
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ミカサ
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サシャ
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ユミル
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我慢強いライナー・ブラウン
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その他は感想にて