104期・期待の転生者   作:疾風“はやて”

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訓練兵団の日々

850年

入団から2年の月日が経過した。

 

今日は立体機動の訓練か。

 

プシュッ

 

俺はアンカーを指し、アンカーを戻すのと同時にガスを少し吹かす。

 

俺の体は宙に舞い、また気に狙いを定めアンカーを指す。

ガスの消費はなるべく抑えつつも、早い動きを行う。そのためにはアンカーを戻すタイミングとガスを蒸すタイミングと量を考えなければならない。

 

そして空中でいかなる姿勢でも、周りの状況を把握し頭を冷静に保つ、これができればこの訓練は余裕である。

 

そして唐突に出てくる、巨人に見立てた模型のうなじを深く切り裂けばいい。

 

ヒューン、ザシュ!

 

ミカサとエレンと同じ班。

ミカサと俺では、流石に負けられないと俺の方がわずかに上手ではあるが、ほぼほぼ互角である。

 

意味がわからない。

俺、男なんだけど?

 

対人格闘の訓練で一緒にやった時もとんでもない力で打ち負かされたことがあるくらいだ。

俺は運動神経はいいと言っても、この体で出せる最大の力を出すことはできるが、それ以上の力は外部からの力を得ないと発揮できない。

 

でも俺は強くなる。強くなって自分を、そして自分以外も守れるようになる。

そうならなければならないんだ…!

 

プシュン!

 

 

 

 

 

 

 

ライナー・ブラウン

屈強な体格と精神を併せ持ち、仲間からの信頼も厚い。

 

アルミン・アルレルト

体力面で劣るものの、座学で非凡な発想を見せる。

 

アニ・レオンハート

斬撃に非の打ち所がないが、連帯性に難あり孤立気味。

 

ベルトルト・フーバー

潜在能力は極めて高いが、積極性に欠ける。

 

ジャン・キルシュタイン

立体起動はトップクラス。だが抜き身過ぎる性格が軋轢を生みやすい。

 

コニー・スプリンガー

小回りのきく起動が得意、だが頭の回転がやや鈍い。

 

サシャ・ブラウス

型破りな感の良さがあるが、それゆえに組織行動には向かない。

 

ミカサ・アッカーマン

あらゆる項目を完璧にこなす、歴代でも類を見ない逸材との評価は妥当。

 

エレン・イェーガー

目立った特技はないが、他ならぬ努力で成績を伸ばした。

人一倍強い目的意識を持つ。

 

そして……

キリル・シグナス

類い稀な運動神経と頭脳を併せ持ち、トップの成績を誇るもその裏にはかなりの努力家な面が隠れている。それ故に周りからもかなり慕われている。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

対人格闘訓練

 

キリル「今日はアニとやるか。」

 

エレン「キリル、お前最近ミカサかアニとしか格闘訓練やらなくなったよな。」

 

キリル「あいつら女とは思えないほど強いからさ、エレンも知ってるだろ?」

 

エレン「確かに、アニもライナーを平然とひっくり返してたし、ミカサに至ってはライナーを投石のごとくぶん投げてくるし」

 

俺にはライナーをぶん投げる力はないな…。

もうちょい年月が経てば、わからんけど。

 

もうちょっとだけミカサたちは、クリスタを見習って欲しい。

ちょっと小突いただけでぶっ倒れる可愛げのあるクリスタをね………。

 

アニ「またあんたとやるのかい?」

 

キリル「おう、また頼むわ。」

 

アニ「今日は勝たせてもらうよ」

 

キリル「俺だって負けないさ」

 

俺は木でできた短刀を構える。

そしてアニに向かって走り出す。

 

アニは構えを取り、右足で鋭い蹴りを繰り出す。

 

キリル「それは予想済みだ…!」

 

俺はそれを片腕で受け止める。

 

そして、このあとアニは右足が上がっているので左手で殴ろうと手を伸ばしてくるだろう。

 

それにタイミングを合わして…、、。

 

アニ「はっ…!」

 

きた!!

すかさずこれを左に大きく一歩踏み出して避け、すぐさま懐に入り繰り出された左腕を掴む。

 

そして、背負い投げの形でアニを投げてすぐに短刀を首に突きつける。

 

アニ「参った、完敗だよ」

 

キリル「よしっ!」

 

エレン「おおー流石だなキリル…」

 

横を向くとエレンが転がっていた。

そしてそこのすぐ横にはミカサがいた。

 

うん、全てがわかったわ。

 

アニ「アンタはなんか、アタシが次どう動くのかが見透かされているみたいで気持ち悪いね」

 

キリル「おい、それ褒め言葉だよな?まあ俺は一回見たこと覚えちゃう人なんでね。自然とアニの癖とかもわかっちゃうんだよ」

 

アニ「全く、か弱い乙女を投げ飛ばすなんてね」

 

よっと立ち上がるアニ。

 

キリル「でも痛くなかっただろ?ちゃんと気遣ってふんわり投げたから」

 

アニ「確かに痛くなかったけどさ…」

 

キリル「ライナーみたいな大男をひっくり返すやつは乙女には見えん」

 

ミカサ「(ガーン……)」

 

ん?目に見えてミカサが落ち込んでいる…!?

ミカサが落ち込んでいるところを見ると、かなり心が痛い!

 

そうだエレンに!

 

キリル「なあエレン!エレンは強い女の人の方がいいよな??」

 

エレン頼んだぞ……?

 

エレン「まあ確かに強いに越したことはないけど…」

 

よしよく言ったエレン!

 

ミカサ「(パァ…!)」

 

わずかにミカサの顔が喜びが…!

 

エレン「でも男を投げ飛ばすような屈強な女は嫌だな」

 

グサっ!

 

そう音が聞こえるほどに、エレンの言葉の槍はミカサを貫きトドメを刺してしまった。

 

ミカサ「(しょんぼり…)」(´・_・`)

 

やってしまった。

 

ミカサはトボトボ、クリスタのとこに行ってしまった。

きっとミカサのか弱い乙女のイメージがクリスタなのだろう。

 

何かしらアドバイスを聞きに行ってしまった。

 

エレン「おい、待てミカサ!まだ勝負の続きが…!」

 

それをエレンは追いかけて行ってしまった。

 

うん、九割か十割くらい俺が悪いね。

ごめん、エレンとミカサ。

 

アニ「あの、アンタら…、大丈夫?」

 

あのアニですら心配そうにしている。

 

キリル「まあ時間が解決してくれるよ………。多分」

 

アニ「そうかい…」

 

キリル「あ、アニも気にしてたんだったらごめん。」

 

アニ「私は、別に…」

 

キリル「まあさっきは冗談のつもりで言ったんだけど、アニはちゃんと女の子だよ。顔は整ってるし、スタイルもいいし。ま、足りないところがあるって言えば、いっつも怖い顔してるとこだね」

 

アニ「そんなつもりはないんだけどね……。まあ、お世辞でも受け取っておくよ」

 

すると訓練終了の合図である鐘が鳴る。

 

 

 

 

昼食の時間

 

クリスタ「ここ座っていい?キリル?」

 

キリル「あぁ。いい、ぞ……?」

 

なんか、クリスタの笑顔がすげー怖いんだけど。

まぁ心当たりは一つだけあるが。

 

クリスタ「ねぇキリル。私が今話したいこと…、分かるよね?」

 

どうやら俺の人生はここまでみたいだ。

 

キリル「まぁ、ね?」

 

クリスタ「それじゃあご飯食べたあとの休憩時間、一緒に馬のお世話する時に、ね?」

 

その後のご飯は、冷や汗をかきながらたべた。

 

キリル「いてっ」

 

また噛まれた。

俺がお前に何したってんだ……!

 

馬さんよ……。

 

キリル「これじゃ、巨人じゃなくて馬に腕食われるわ。そんなふざけた報告書いままでにないって都市伝説になっちまうだろ……」

 

クリスタ「なにおかしな独り言言ってるの?」

 

キリル「クリスタ…」

 

クリスタ「…ミカサから聞いたよ。」

 

キリル「そっか。まあ全面的に俺が悪いよな。あいたっ…」

 

次は馬小屋の掃除をしてる俺の後頭部を小突いてきたし。

 

クリスタ「ふふっ」

 

キリル「おい笑うなよ!俺は真面目にやってんだから…」

 

クリスタ「普段あんなになんでもできるキリルにもこんなところあるんだなと思って!でも、この子達からしたらじゃれあってるだけなのかもよ?」

 

キリル「そんな馬鹿な……。馬小屋の掃除と世話は毎日やらせて貰ってるのに…。どうしてこうなるんだ。教官にもこればっかりは仕方がないって言う同情の目をされたし…」

 

クリスタ「それはお気の毒に……ってそんな話じゃなくてミカサのこと!!」

 

キリル「あんなにミカサが落ち込むと思わなかったんだよ…」

 

クリスタ「ミカサだって女の子なんだからそんなこと言われたら傷つくよ!」

 

キリル「後で謝んなきゃな」

 

クリスタ「うん!絶対そうした方がいい!!」

 

キリル「それでさ……」

 

クリスタ「ん、なに??」

 

キリル「……なんて謝ればいいんだろう?」

 

クリスタ「…。」

 

キリル「…え?クリスタ??」

 

クリスタ「そんなの自分で考えなよっ!」

 

また怒られてしまった。

今日はとことんツイてない日なんだろうな……。

 

午後の訓練の時もほとんどその事で頭がいっぱいで事故りかけた。

 

教官は見てないところだったから助かったが……。

 

夕食

 

夕食のおぼんを持ってミカサのところに歩いていく。

途中、ご飯を食べてるクリスタと目が合うが、頑張れっ!と胸の前で小さく手をぎゅってするクリスタ。

 

それに撃ち抜かれた人も少なくないだろう。

 

周りで、あれは俺にやってくれたんだと言い争っている姿が目に映る。

 

俺は歩いて、負のオーラを放ち周りを寄せつけないミカサのところに行く。

 

キリル「隣座っていい?ミカサ」

 

ミカサ「うん…」

 

キリル「あのさ、格闘訓練の時のことなんだけど……」

 

ミカサ「そう、私もあの時のことでキリルに聞きたいことがあった。」

 

キリル「……へ?」

 

ミカサ「ずっと考えていた…。どうやったら乙女になれるのか…」

 

キリル「ほう…?」

 

ミカサ「そこでキリルに聞きたい…!どうしたら乙女になれるだろうか…?」

 

うん、思ってた反応と違って虚をつかれた。

思考が止まってしまったが、、とりあえず考えよう。

 

キリル「ミカサは、十分乙女だよ」

 

ミカサ「いや、そんなことは無い……!だって…」

 

キリル「訓練の時にに言ったことは、俺たちの勝手な偏見だけであって、今のミカサは十分恋する乙女だよ!」

 

ミカサ「えっ…!?わ、私は恋なんか……」

 

キリル「エレンのことをあんなに大切に思い、振り向いてもらおうとするミカサは完璧な女の子だ」

 

ミカサ「ほ、本当…?」

 

キリル「もちろん、まだその魅力にエレンは気づいてないけど、いつか気づいてくれる時が来る。」

 

ミカサ「そ、そうか…。ありがとうキリル…!」ガタッ

 

礼を言い、俺の両の手を握るミカサ。

おい、勘違いされるだろ離せ…っと言いかけたが今はその言葉を飲みこんだ。

 

キリル「ミカサ、飯食えないから離してくれ…」

 

ミカサ「あ、そうだった。ごめん」

 

パッと俺の手を離し、ご飯を食べ始めるミカサ。

俺と話す前よりは、パクパクといつも通りの速さで食べていた。

 

よし、どうにかなったみたいだ。

 

でも、周りからの視線は少し痛かったが…。

 

 

 

その後アルミンにも、少し怒られたのはまた別のお話……。




アンケートへの回答よろしくお願いします。

もし恋愛要素を入れるとしたら誰にする?ほんの少し参考にするかもです。

  • クリスタ
  • アニ
  • ミカサ
  • サシャ
  • ユミル
  • 我慢強いライナー・ブラウン
  • その他は感想にて
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