聖剣配達員です。判子お願いします   作:酒ナマズ

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とりあえずUAが100を突破しました。これからも精進しますのでどうかよろしくお願いします。あとオペレーターちゃんはいつか名前出そうと思っていますが今のところオペレーターで行こうと思ってます()


配達する上での心構え

 みんなは死ぬと思ったことや感じたことはあるかな?

普通に生活してたらそんな事を感じることは少ないだろう。身近な例で言うならFPSでハイドをしているときに敵に見つかる、みたいなことなら経験した人も多いだろう。

 こんな質問をしたのは理由があるのだが、まあ勘のいい人なら分かるだろう。

 

 「なんだよあのバケモン!!(小声)」

 (answer.ヤンガナル・サイト、超大型の蜘蛛。巣を作らず自身で獲物を探し捕食するタイプで、その大きさに反した俊敏さと毒を生かした戦い方で多くの冒険者に恐れられています)

 (また、必ず生きたまま下半身から食べるため相手が苦しんでいる様子を観察していると言われています)

 「最後の情報なんで言ったの!?(小声)」

 (マスターに魔物の詳細を聞かれたので答えたのですが、、、)

 「そこまでの詳細はいらなかったなぁ」

絶賛逃亡中である。

 

 隠れている木の後ろからミシミシと木を掻き分けながら俺を探している音が聞こえる。必死に息を殺し小声でガイドに話しかけこの状況をどう切り抜けるかを会議しているのだが、ここもそろそろバレるかも知れない。

 「そもそもこんな魔物がいるなんて聞いてねえぞ!」

 (誰も教えてませんからね)

 「そういうことじゃねえわ!異世界なら虫系の魔物がいるとは覚悟してたけどそれって蟻とか蜂みたいな群衆系限定じゃないの!?」

 (偏見はいけませんよマスター。マスターの世界の生物に数多の種類があるのと同じで魔物も多くの種がいるのです)

 

 だとしても蜘蛛はいらん。というか虫全般がいらん。ただし成虫のカブトとクワガタは除く。いやいやそんなことを考えてる場合ではない、この状況を打破する何かしらの方法を探さなくては

 「アイツに弱点とかってあるのか?」

 (複眼や口の奥深くに脳が存在します。何かしらの突起物で思い切り刺せばいくら生命力の高い蜘蛛であろうと死に至るでしょう。)

 「戦うのはパスで!」

 (、、、)

何か不服というか不満を感じるが実行する側としては戦うのは嫌なんじゃ。しかも相手の毒牙に顔周りなんて自分から死にに行く様なものである。

 根性無し?知るか

 (基本的に身体の構造が蜘蛛と同じな為カフェインに酔うと予想されます。コーヒーでも淹れられては?)

 

 この状況でコーヒーを作れと。無理に決まってんでしょうが!火をつける音でバレるわそんなもん

 「それ以外で方法とかは、、、」

 (私はあくまでもこの世界の知識を持っているサポーター、言ってしまえば専門家であって軍師ではありません。それ以外と申されても他の知識しか述べれません)

 あれ、これもしかして怒ってらっしゃる?なんか突っぱねられた様な気がする。コイツゥ、、、こっちが下手に出てりゃあ調子に乗りやがって

 「、、、わかったよ。やるよ、でもアイツを倒すその突起物なんかねぇぞ。ナイフは絶対届かないし、木の枝でも使うか、、、?」

 (いえ、武器ならあるではないですか)

 「は?」

 (腰にぶら下げている聖剣を使う時が来たのです)

 「、、、いやいや何にいってんのぉぉぉお!?」

 

 コイツ正気か?仮にも聖剣だぞ。神様に知られたらなにをされるか分かったもんじゃない、というか配達物を粗末にしたら駄目でしょうがっ!

 (大丈夫ですマスター。聖剣はこの程度では絶対破損しないですし鞘も同様です。剣が抜かなくても身体強化が常時発動しているマスターならできると、私は信じています。思いっきり串刺しにしてやってください)

 「そういう問題じゃねぇぇ!!」

 ポタッ

瞬間頭になにか液状のものが滴る感触が脳に響き渡る。帽子を取り見てみるとネバネバした涎に酷似した液体、上を見上げるとそこには先程まで自分を追いかけていた未練タラタラストーカーのヤンガナル・サイト君がいるではありませんか。

 呆然、と同時にくる恐怖。地面を蹴り上げたよね。

 

 「うおお!!?」

 「キシャァァア!!」

 「創作での虫系って何で皆んなこんなに怖い鳴き声しかしねぇんだよ!!」

全力で走る、走る。とにかく距離をとって思考しなければ、相手の懐まで潜り込むイメージ。アイツはどんな対応をする?どんな攻撃をする?俺が急転換して突っ込んだら、俺がまた隠れて上から奇襲したらどう動くか。

 (マスター。このままではいずれ追い付かれます。打開策を、、、)

 「今考えてるから黙ってろ!」

ここまで何とか凌いできたが幸運は続かず、逃げ続けると足が木の根に引っかかり転び、スピードを失う。

 「クソッ」

目の前からは幾度もお預けを食らったヤンガナル・サイトが猛進をしてくる。周りの木を諸共せず一直線に。

 

 急いで体制を立て直し背負っていたバックを投げ捨て、ここで決着をつける覚悟を決める。聖剣を鞘に納めたまま構え腰を深く落として相手に向かって半身の姿勢をとり、剣を地面と水平に保つ。 そして剣を体の後ろに置き、先端を敵に向ける。

 ヤンガナル・サイトが奇声を発しながら長い前脚を差し向け強襲してくる。上半身のバネだけで一気に片手を前に出し勝利の技を叫ぶ

 

 「牙突・零式ィ!」

聖剣がヤンガナル・サイトの脳を突き破ったのか、数度なにか液体を吐き散らし動かなくなった。最後の力を振り絞って巨大蜘蛛から聖剣を抜き出した反動でそのまま地面に仰向けに倒れてしまった。

 「、、、聖剣、汚れちまったなぁ」

 まあ名誉の汚れとしておこう。もし神に怒られでもした時はオペレーターを差し出そう、提案者だし間違ってはないだろ多分。

 配達員にだって色々あるのだ。心構え?知るかそんなもん

 「というかお前ホントになにもしてくれなかったな。アドバイスくらいしろよ」

 (善処します)

決めた。いつか絶対ぶん殴る。




オペレーターちゃんはなにも悪くないんです、、、ただ本当に知識だけを吐き出す子なんです。
さてと、オペレーターちゃん。俺の腰にぶら下げている聖剣をしごいてくれ
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