この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します 作:伽華 竜魅
久しぶり&ダイジェスト&ざっくりです。
誠に申し訳なぁい!!!!!!!!!!!!
「んで、肝心の歌はどうするんだ?」
「天堕の部屋に山ほどの、知らない曲があるからそれを使いたいんだけど――」
「――却下で」
「ウェ!? なんでェ!?」
そりゃあ私の持ってる歌、曲はこの世界じゃ大半が全く未知の、存在しないものなのは知ってるけど……いやまぁ前世の文化祭や体育祭でも普通に著作権無視で学校側が使ってましたけど。
「念押しに言うけどね、私の曲を使うってことはそれはほぼ私の歌になるってことなの。A組皆でやるものなんだったら、それに相応しいものじゃないといけない。それにA組がバンドやるって言ったら、
そこで!!と響香ちゃんを指さす。
「
「要は敵の思い込みの隙を付いて殺すってわけだろ」
「物騒だけどまさにそう!!」
爆豪が物騒な形で簡潔してくれた。
他の皆もなるほどって感じで納得してる。
「待って! それってウチが曲を考えるってことにならない!?」
「そゆこと♪」
嘘でしょって感じで響香ちゃんが後退った。
けどね…私は自分のギターを撫でながら響香ちゃんに言った。
「私の曲はほとんどが声を変換させてる。でもさ、純粋に自分の本当の声で歌ったのはもうずっと昔なんだ。だからさ、私もその時まで全く知らない歌を、一緒に最高に歌いたいの!!」
「で、でも……」
私は響香ちゃんの傍まで歩み寄って、彼女の胸元に人差し指を付ける。
「胸の歌を信じれば、必ず答えが返ってくるよ」
助言はここまで。
後は彼女の作る歌を楽しみにしながら待つだけだ。
その間に私は常闇くんと上鳴くんにギターを教えるだけだ。
——◆——
「天堕!!」
それから大体二日ぐらい経った頃。
寮内で各々が動いている中、響香ちゃんが駆け寄って来た。
「一応作ったんだけどさ、いろんな歌作ってる天堕に確認してほしくて……」
お、おぉ……作曲と言っても前世のを思い出して書いてただけですが。
と、とりあえず受け取って……お?おぉ…?おぉ!?
「ど、どう…?」
「………」
「あ、天堕…? やっぱ、駄作かな?」
「――んぅ~や!! すっごくいいじゃん!! 私もまったく知らない曲だよ完全に!!」
その歌詞は英語で歌うものになっているが、内容はとてもすごいものだった。
私は思わず目を輝かせて響香ちゃんに詰め寄って褒めたたえる。
「い、いや……ウチはただ、こうだったらいいなって思っただけで……天堕のに比べれば――」
「そうやってすぐ他人と比べないでよ!! それにこれなら、身に来る人達の心を鷲掴みにできるよ!! A組にもう一人の歌姫、今ここに爆誕ってね!」
「恥ずいからやめて!!」
にしても凄いなァ響香ちゃん。
私の歌は、全部前世で多くの人達が作って来たものであって、私が作った曲なんて一つもない。
響香ちゃんは私の方が凄いって言ってくるけど、もう十分、私よりも先にいるよ。
「問題点はないし、皆にも共有して練習に取り掛かろ! 常闇くんと上鳴くんのギター講習はキッチリ仕上げさせてるから」
「マジで感謝だよ。じゃあすぐにコピー作って皆に配ろう」
「ほいな!」
——◆——
そんなこんなで土曜日。
今週は爆豪くんと轟くんの仮免補講もなしということで全員参加。
午後からは各々が練習に取り組んでいる。
「オイこらアホ! もっと殺す勢いで引けるだろ!! そんなんじゃ雄英の奴らの耳ぶっ壊せねぇだろうが!!」
「いや急にそんなん言われても!!」
案の定、爆豪くんのプライドガチガチのやり方に、私たちは困惑していたけど。
「要はもっと観客を唖然とさせて呆然とさせるぐらい凄い感じでやれってこと?」
「なンっでテメェが分かんだ気持ち悪ィンだよ歌女!!!」
私が翻訳したのが気に食わないのかめっちゃ吠えてるけど、それを無視して上鳴くんに指摘する。
上鳴くんもなるほどって感じで頷いていた。
「ていうかあんたがまず急なアレンジとかアドリブ入れないでよ……」
「ア"ァ"!?」
「確かに。歌詞通りにやっているはずがドラムの音が変わり混雑する」
「俺のせいって言いたいのかゴラ!!」
いやアンタ以外誰のせいだっていうんだ。
まぁこういう爆豪くんの扱い方はもう慣れている。
故に――私はあえて煽る。
「なるほどなるほど~…つまり爆豪くんは、自分のアレンジを加えた曲じゃないと、まともに楽器できない人ってことだね~?」
「あ”ぁ”!?」
才能マンだけど意外とこういうのに単純。
それはもう周りも知っていて、瀬呂くんとか上鳴くんはよく使う手口だ。
本人はそれをわかっているかもしれないけど、本人のプライド的にも絶対に食いつく。
そこを利用する!
「だって必ずアドリブ加えて来てさ~それってそういう意味だよね?」
「しなくてもできるわ舐めるな歌女ァ!!」
「じゃあ一回通しでやってみてよ。途中で他の皆のがあれだからって止めたりしたら、できないって決めつけるから」
「上等だわ!!」
確認は取れた!響香ちゃんにサムズアップを送れば、本人は苦笑いしながらも「一回だけ通しやるよ!」と言って楽器を構える。
それに続いて私たちもそれぞれ楽器を構えて、いざ通しの演奏!!
………んで、通しをやった結果。
「どうだ歌女!」
「突っ走りすぎ。後自分抑え込めてないのかちょくちょくアレンジ加わってた」
「右に同じく」
「っざけンな! 歌女に耳女がァ!!」
何も言えまいって感じのドヤ顔して来たけど、ガッツリと通しても自分むき出しだった。
他三人も何とも言えないって感じになってる。
もやは才能が選ぶ人種を間違えたようなものじゃんこれ。
チラッと時間を確認して…あ、もうこんな時間か。
「ごめんみんな。私別件いくから」
ギターを外して、すぐに行けるように壁沿いに置いてあった荷物を持つ。
「あ、そういえば言ってたね。まぁ天堕はもう完璧に覚えちゃってるし、問題ないよ。ウチが後は指導するから」
「うん! じゃあ行ってくるね~!」
そう言い、私はバンド隊から一度離れる。
何故か?そんなの決まってる。
――ミスコンの準備をするためだ。
——◆——
遡る事数日前。
放課後になり寮に帰ろうとしている時、私は山田先生に呼び止められていた。
『ミスコン、ですか?』
『YEEEAH!! どうぜイレイザーの奴、そう言うの共有してないんだろ!? だから俺がこっそりとね!』
いいのか?それはいいのですか先生!?
それを私に共有していいのですか!?
こっそりと!?
『お気持ちは嬉しいですけど、多分相澤先生は出し物もするのにそれ以外もやるのは非合理的とか言うんじゃ……』
『お前のその最高の歌を一回で終わらせるのもったいないだろう! それにこういうのは今有名な時こそいい意味だろうと悪い意味だろうと行けると思う――ぐべぇ!!』
突然山田先生が捕縛布で首を縛り上げられた。
咄嗟に奥を見れば相澤先生が"個性"使って髪を逆立てて揺らしながら立っていた。
『――余計なこと言うなと言ったはずだ山田』
『シビィ…! てかイレイザー、死ぬ、死ぬ…!!』
完全に首締まってる…相澤先生そろそろ解放してあげなきゃ死んじゃうんじゃ…!!
『お前もわかってんだろ。天堕の立ち位置が今も危ういのを』
『だ、だからこそ…ミスコンで心を鷲掴みにするのもいいと、お、思うぜ……!』
相澤先生はため息をしながら、"個性"だけを解除して私を見た。
『天堕、ミスコンはあくまで希望制だ。無理に出なくていいんだぞ』
『あっ…い、いえ! 個人的に出たいです。危ういのは百も承知なのもわかってますけど、せっかく教えてもらったのもありますし……』
『……はぁ、わかった。エントリーさせておく』
相澤先生は諦めたように今一度ため息をしながら了承してくれた。
それはそれでなんだけど………。
『あの、相澤先生…山田先生が……』
『ん? ……あっ』
『ジビィィィィ……』
山田先生が泡吹いてチーンッと白くなってる。
それを見た相澤先生もやべっってなってた。
山田先生…あなたのことは忘れないよ
壊理ちゃんたちは次回から!!
改めて短くてゴメン!!
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