この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!
皆様、明日公開のユアネクストは公開初日から見ますか?
私は学業帰りにそのまま映画に行ってみる予定です。
前売り券も買って既に座席はネット予約で確保済みですからね!!
期末試験の相手はまさかのまさかですか!
気が付けば季節は初夏を過ぎ、まさに夏本番を迎えようとする中、放課後のホームルームを行っていた。
「えーそろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが30日間……一ゕ月休める道理はない」
「「「まさか……」」」
相澤先生の言葉に、全員に緊張が走り、息を飲みこみ、次の言葉を待っていた。
「夏休み、林間合宿やるぞ」
「知ってたよ! やったァァアア!!!」
その言葉に教室中に歓喜の声が響き渡った。
授業である事に変わりないが、普段とは異なる環境に身を置くことは大きな刺激になるため、私たちはまさに歓喜状態になっていた。
「肝試そう!!」
「風呂!」
「花火」
「行水!!」
「カレーだな」
「湯あみ!!!」
1人、もう欲求しか言っていない人がいるが無視して、こういう行事はめったにないことだ。
だからこそでもあるし、夏ってのもあるからこそ楽しめるイベントもある。
でも「環境が変わると活動条件も変わってきますわね」とか「いかなる環境でも正しき選択」とか聞こえた。
「
「——ただし」
葉隠さんが大きな声を上げた瞬間に相澤先生が口を開いた。その差0.1秒もない程の一瞬で私たちは静かになった。
「その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は、学校で補習地獄だ」
「みんな頑張ろうぜ!!!」
期末テストかァ…成績とか大丈夫だし、内容とかも前世込みで今世はそこまで問題はないけど、なぁんかなぁ……。
——◆——
——そんな話の時間も流れて6月最終週。
あっという間に期末試験まで残り1週間を切っていた。
「「全く勉強してなーい!!」」
芦戸20/21位 上鳴21/21位
上鳴くんが激しく、芦戸さんはもはや笑いながらそう叫んだ。
「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねぇぇ!!」
「確かに、行事続きではあったが……」
常闇15/21位
「中間はまぁ……入学したてで範囲も狭かったし、特に苦労はなかったんだけどなぁ。筆記もだけど、何より期末は……」
砂藤13/21位
「——演習試験もあるのが辛えところだよなァ」
峰田10/21位
意外も意外。
まさかのブドウが中間で10位だとは思わなかった。
最下位組の2人は「同族だと思ったのに!」とか「どこに需要があんだよ!」とかぼろくそ言っていた。
「あ、芦戸さん上鳴くん! 頑張ろうよ! やっぱり全員で林間合宿行きたいもん! ね!」
緑谷04/21位
「うむ!! 俺もクラス委員長として皆の奮起を期待している!!」
飯田02/21位
「普通に授業受けてりゃ赤点は出ねぇだろ」
轟05/21位
「それで赤点でなければ2人も苦労しないと思うよ轟くん……」
天堕07/21位
緑谷くんと飯田くんは元気付けようとしてるけど、轟くんの言い方に関しては流石にツッコまずにはいられなかった。
「言葉には気を付けろ!!」
上鳴くんは胸を押さえて這いつくばりながら叫んだ。でも雄英は最難関の学校なんだ。
そこに入学してるんだから頭もある程度は良いと思うけどな。
「お2人とも、座学なら私お力添え出来るかもしれません」
八百万01/21位
「「ヤオモモォー!!」」
八百万さんが勉強を見ると助け舟を出し、2人は喜びに満ちた。
同時に八百万さんは「演習の方はからっきしでしょうけど」と言って落ち込んだ。
だけどそんな八百万さんに耳郎さんと瀬呂くん、尾白くんが教えてもらおうと群がっていき、それによって落ち込んでいた八百万さんの表情は歓喜に染まり「良いデストモー!!」と両手を上げて立ち上がった。
「では週末にでも私の家でお勉強会を催しましょう!!」
そこからなんかセレブっぽいことを話しだし、講堂とかちょっとよくわからないことを言いだした。
本当に、お嬢様なんだなぁ……と改めて思った。
「この人徳の差よ」
切島16/21位
「俺もあるわ! テメェ教え殺したろか!」
爆豪03/21位
「おっ! 頼む!!」
切島くんは普通にすごいと思うよ。うん。
とりあえず私は、家で勉強かな~演習は先生と模擬戦をして、イグナイトも少しでも早く制御できるようにしないと。
——◆——
それから3日間の筆記試験と格闘し、無事最終日も終えた。
上鳴くんと芦戸さんが八百万さんにお礼を言うほどに、筆記試験は皆上々の結果だったみたいだ。
まぁでも、筆記試験での赤点は私も回避はできた。これ、前世なしの普通の人間だったら赤点待ったなしだろうなァ…前世は赤点取りまくってたし…。
さて、そんな私たちは今、全員が
「それじゃ、演習試験を始めていく。当然この試験でも赤点はあるから、林間合宿行きたきゃみっともねぇヘマはするなよ」
そう言う相澤先生の周りには、他の先生も勢揃いでいた。耳郎さんも「先生多いな」と言っているし、みんながみんな気付いている状況だ。
「諸君なら事前に情報を仕入れて、何するか薄々わかってると思うが……」
「入試みてぇなロボ無双だろ!!」
「花火ィ! カレー! 肝試しーー!!」
筆記試験を乗り越えた上鳴君と芦戸さんは、後は仮想
こういうのって絶対フラグが……。
「残念! 諸事情があって今回から内容を変更しちゃうのさ!」
あぁ…フラグが回収された…しかも上鳴くんと芦戸さんが真っ白になってるし!
他のみんなもあの2人(ていうかもう終わったかのような状態の2人)ほどじゃないけど驚いていた。
けど内容の変更だなんて……。
「
……は?
「先生方と…!?」
お茶子ちゃんがそう呟き、周りもざわめき出す。だけど1番の問題は誰とペアになるかだけど……。
「尚、ペアの組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績、親密度……諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから発表していくぞ」
既に決められていた!?
となるともはや運任せ……。
「まずは轟と八百万がチームで……俺とだ」
そう言って相澤先生は首に巻いている布を手に持ってニヤリと笑った。
『抹消』…確かに2人からしても、いや、誰であろうと敵に回すと最悪な"個性"。
「そして緑谷と……爆豪がチーム」
「デ……!?」
「かっ……!?」
まさかの混ぜるな危険な幼馴染組がペアになった。
2人も信じられないような顔をして互いの顔を見ていた。
「相手は……」
「——私が…する!!」
頭上から大きな人影が降りてきて、ちょうど2人の前に着地した。
その人は……オールマイト!?あの2人はオールマイトと戦うの!?
「「オールマイトが!?」」
「協力して勝ちに来いよ。お2人さん!」
やっばすぎるでしょ…試験の相手がまさかのNo.1張本人だなんて……そして次々と他のペアと対戦相手も発表されて行った。
砂藤・切島ペア 『セメントス』
蛙吹・常闇ペア 『エクトプラズム』
飯田・尾白ペア 『パワーローダー』
青山・麗日ペア 『13号』
芦戸・上鳴ペア 『根津校長』
口田・耳郎ペア 『プレゼント・マイク』
瀬呂・峰田ペア 『ミッドナイト』
葉隠・障子ペア 『スナイプ』
そして私は、ぼっち……。
「なんでだァ!!!!」
思わず膝をついてそう叫んだ。
この際対戦相手なんてどうでもいい!なぜ私は1人なのだァ!!
「元々はお前は耳郎と口田と同じペアにする予定だった。だがそれもこちらの諸事情により変わり、お前は1人でやってもらうことになった」
また諸事情ですか!?
「となると先生! 天堕君の対戦相手は——」
「俺ッスよ」
「「「——ッ!?」」」
飯田くんが質問したその時、その質問に答えた人物が私の前に舞い降りて来た。
背中に紅い羽根……って、まさか……!?
「天堕の対戦相手は『ホークス』だ」
「な、No.3ィィィイイイッ!?」
超有名海賊アニメのガチ絶叫のような顔になりながらそう叫んだ。先生やエンデヴァーに続く5本指の1人……『速すぎる男』が!?
「No.3ウィングヒーロー『ホークス』!! 10代というその若さでトップ10、それもトップ3まで上り詰め、福岡県を拠点に九州で活躍し、
緑谷くんが興奮しながら解説するけど、なぜホークスが……。
「よろしくね。天堕さん」
「は、はい……」
ちょっと自信なくなってきた。
相手は速くて飛行持ち。こっちにも手札はあるけど……対策、ギリギリまで振り絞らないとな。
「それぞれステージを用意してある。11組一斉スタートで試験の概要については各々の対戦相手から説明される。移動は学内バスだ。時間がもったいない。速やかに乗れ」
相澤先生のその言葉を受けて、みんなはそれぞれのペア(約1ペアを除き)と一緒にそれぞれのバスへ向かいだした。
「んじゃ、俺らも行こうか」
「は、はい!!」
私はホークスと1vs1……相談や作戦を一緒に立てる人はいない……どの『シンフォギア』で対抗するか考えないと…!!
そう考えながら、ホークスと一緒にバスに乗り込んだ。
——◆——
演習会場B。
入試でも行った会場。そこに着いた私たち。
そしてホークスは演習試験の内容が書かれている紙を見ながら説明を始めた。
「今回の演習の内容ね。制限時間は30分。君の目的は『このハンドカフスを先生につける』もしくは『ステージから脱出』。先生のところは俺に当てはまるね」
「逃げてもいいんですか?」
「らしいね。まぁ俺は雄英の卒業生じゃないからわからんけど、今回の演習は実戦に近い戦闘だからだと思うね。君自身もUSJ事件や職場体験で体験していると思うけど、本物の
なるほど……試験でありながらプロになったらあることを今ここでどう判断するかってのもあるのか。
でもホークス相手だと、逃げの選択をしても……。
「俺相手に逃げの選択も難しいって思ったでしょ?」
「ッ!」
「そこで! さっき根津校長からこんなものを貰いました!」
ホークスはそう言いながら懐から大きなリングを取り出した。
「『超圧縮』! サポート科が作ったみたいで、生徒の対戦相手のプロは体重の約半分の重量を装着するみたいだね……うぉっと…!」
ホークスが説明しながら超圧縮とかいうサポートアイテムを両腕両足に着けると、急によろけだし、持ちこたえた。
「(思ってた以上に重い…!)」
「……戦闘を視野に入れるためでもある。ですか?」
「大正解。これで俺は動きづらくなるし、体力も削られる」
となると、移動と攻撃をバランスよく掛け合わせたものがいい。『ガングニール』は肉弾主体だ。
バランスは良いけどホークス相手には少し手こずる……やっぱあの2つのどっちかだ。
「質問は?」
「ないです…!」
「んじゃ俺も持ち場に着くんで、合図が鳴ったらお互い頑張ろうね」
ホークスはそう言って私とは真反対の、演習会場Bの奥へと飛んで行った。
私1人での試験……相手はNo.3……でも、これを突破しないと合宿に行けない!
それに、No.3の速度に、私がどこまで追いつけるかわかるチャンスでもある。頑張ろう!!
「(とはいえ相手の"個性"は『剛翼』。1枚1枚の羽根を思いのままに操れる。だけど羽根を使えば使うほどに飛行が不安定になる欠点がある……私がわかるのはこれくらいだ)」
でも、こういうのを乗り越える。
そう、更に向こうへ、Plus Ultraだ。
私はそう強く思いながら、演習会場Bの内部へ入っていった。
ホークス登場!!なんでかなぁ~?ってね。
さて次回はどうなることやら……。