この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します   作:伽華 竜魅

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ちびたXtreme様、紅葉紫苑様、誤字報告ありがとうございます!





I・アイランド 編
人工移動都市『I・アイランド』


 

 

 

 

長い飛行機での移動を終え、I・アイランドに着いた私は戦闘服(コスチューム)を着てI・エキスポ内に入っていた。

 

「わぁ…!」

 

すんっごい……こんな近未来的ともいえる島が、0から人によってつくられた人工移動都市なんて信じられないな。っと。

 

「まずはホテルに行って荷物をっと……」

 

片手でスマホをいじりながら、キャリーバッグを引いて歩き出す。

ホテルにチェックインしてから荷物を置いて……というか。

 

「誰でもいいから誘えばよかったかな…」

 

緑谷くんは辺りはすっごい喜びそうだったはず。なんか最近いろいろと選択ミスしている気がするなァ……。

 

 

——◆——

 

 

ホテルのチェックインを終えた私は荷物をホテルに置いてから、1人でサポートアイテムを展示している『パビリオン』という所に来ていた。

 

「(アニメかよってレベルのばっかだなぁ……)」

 

どれもこれも前世では100%あり得ない物ばかりで驚愕ばかりだ。

そう思って歩いていたら、なんか聞き覚えのある数人の声が聞こえた。思わずその声の方に脚を動かせば、まさかの緑谷くんたちがいた。

 

「(てか、あの人誰…?)」

 

緑谷くん以外女子という所も気になるが、1人だけ見慣れない金髪の美人さんがいた。

私はソ~っと緑谷くんの背後に回り、肩をツンツンとした。

 

「へ? ッ!? あ、天堕さん!?」

 

振り返った緑谷くんはすごく驚いていた。

 

「やっほ。ハーレムでお楽しみ中?」

 

「は、ハーレ…!? そ、そういうのじゃないよ!?」

 

「でも離れた位置で見ればそうにしか見えないし」

 

「(な、なんか声のトーンが低い…!?)」

 

「デクくん。この人もお友達?」

 

緑谷くんは慌てているが、金髪美人さんが緑谷くんに話しかけて来た。

 

「は、はい! 彼女もクラスメイトでして……」

 

「そうなんだ。初めまして! 私は『メリッサ・シールド』です」

 

「ん…初めまして。天堕幻神です」

 

「ね? 良かったらみんなでお茶しません?」

 

自己紹介もした所で、いきなりの提案をされた。

 

 

——◆——

 

 

パビリオンから出た私たちはメリッサさんの案内でカフェに来ていた。

 

「へぇ~! お茶子さんたち、プロヒーローと一緒にヒーロー活動したことあるんだ!」

「訓練やパトロールくらいですけど…」

「ウチは事件に関わったけど、避難誘導したくらいで……」

「私はなぜかテレビCMに出演する羽目に……」

「凄いわ! 普通じゃできない事ね。素敵!」

 

お茶子ちゃんと耳郎さん、八百万さんはメリッサさんと一緒の席でお茶をしながらヒーロー活動のことで話を盛り上げている。

そんな中私は、別の席でぐったりしている緑谷くんと同じ席に座っていた。

 

「そんなにぐったりしてどうしたの?」

 

「へっ!? あいや…その……いろいろ誤解されてたしでアレだったから……」

 

「ふ~ん……」

 

"誤解"、ねぇ……。

 

「あ、天堕さんはどうしてここに…?」

 

「先生が招待状貰ったけど外せない予定があったからその代理。と言っても「楽しんできてね~」とかで普通に貰っただけだけど」

 

そう話しながら水を飲む。

すると緑谷くんが頼んだ飲み物が届いた。

だけど「お待たせしました」と言ってきた店員さんの声がまたも聞き覚えのある声だった。

 

「その声……か、上鳴くん! と、峰田くんまで!?」

 

「なぜ働いているの…?」

 

「エキスポの間だけ臨時バイトを募集してたから応募したんだよ!」

 

「休み時間にエキスポ見学できるし、給料もらえるし、来場した可愛い女の子とステキな出会いがあるかもしれないしな!」

 

し、下心丸出しィ……ほら、あっちの3人もちょっと困った顔してるよ。

しかも一緒にいたからおそらく知り合いと思い、緑谷くんに2人して問いただそうとしてるし……そんな中メリッサさんは隣にいる八百万さんに「彼らも雄英生?」と尋ね、それを素早く聞きつけた2人は

カッコつけて「ヒーロー志望です!」と言った。

 

「なにを油を売っているんだ!? バイトを引き受けた以上、労働に励みたまえ!!」

 

そんな2人に呆れていると、飯田くんがものすごい勢いでやって来た。

てかクラスメイトたちがもはや、精神を具現化させて戦う作品みたいに惹かれ合って出会ってるよ…。

 

「飯田君!?」

 

「来てたん!?」

 

「家はヒーロー一家だからね。I・エキスポから招待状をいただいたんだ。家族は予定があって来たのは俺1人だけだが……」

 

「飯田さんもですの?」

 

そこで八百万さんも家族がI・エキスポのスポンサー企業の株を持っているために招待状を貰ったことを話した。

初耳なんですけど……そしてお茶子ちゃんと耳郎さんは厳選な抽選の結果(私を除いた女子達によるじゃんけん大会)で、八百万さんと一緒に着いてきたそうだ。

 

「ホントは幻神ちゃんもじゃんけんに誘う予定だったんだけど、すでにここに来ることが決まっていたんやね」

 

「せんせ…じゃなくて、母が招待状を貰ったんだけど予定があってね。大体は飯田くんと同じ」

 

聞くことろによると、他の女子達も別口ですでに来ているらしいとの事。

一般公開で合流する手はずになっているらしい。

 

「それなら、私が案内しましょうか」

 

「本当ですか!?」

 

メリッサさんの提案に女子たちは喜んでいた。

私も女子だけど、まぁ多分明日には一緒に回ることになるし、大丈夫か。

と思った瞬間、爆発音が聞こえた。それが気になり、私たちは急いでカフェから爆発音とともに煙が昇っている会場へと向かった。

 

 

——◆——

 

 

爆発音が聞こえて煙が昇っている会場に着けば、大きなホログラム映像が流れており、そこにはまさかの切島くんが映っていた。

ここの会場は『ヴィラン・アタック』と呼ばれている、各位置に配置された仮想(ヴィラン)をどれほど早く全て倒せるかというゲームだった。

そしてMC「33秒で第8位です!」と言っていた。ンで次のチャレンジャーは……。

 

「か、かっちゃん!?」

 

爆豪くんだった。

てかどんだけクラスメイトいんのよ……そして爆豪くんは『爆破』を器用に使用して、『ヴィラン・アタック』に挑戦し、まさかのタイムは15秒だった。

てかまた「死ね」って言ってたし……。

 

「なんでテメェがここにいるんだァ!?」

 

「や、やめようよかっちゃん…! 人が見てるから…」

 

「だからなんだっつんだ!」

 

「やめたまえ爆豪くん!」

 

ここまで来て学校でよく見る光景を見るのか……てか爆豪くんの性格上こういうのには来なさそうだけど、どうやら体育祭優勝者で招待されたらしく、切島くんはその付き添いで一緒に来たらしい。

 

「みんなもこれからアレ挑戦するの?」

 

「デクが俺のタイムを越えられるわけがねぇ! やるだけ無駄だ!」

 

「うん、そうだね」

 

問題が起こると大変だから、緑谷くんは爆豪くんの言葉の流れに乗って、やらない雰囲気にしてる。

 

「でも、やってみなきゃ分からないんじゃないかな?」

 

「ワンチャン追い抜く可能性もあるしね」

 

「うん、そうだね……って!」

 

お茶子ちゃんと私の言葉に、緑谷くんがその流れのまま同意した。

本人もすぐに気づいたけど、時すでに遅しで爆豪くんが怒りを爆発させて、緑谷くんの強制参加が決まった。

 

 

そして『ヴィラン・アタック』に挑戦した緑谷くんの結果は爆豪くんと1秒差で負けという結果になった。それに対して爆豪くんはすっごく納得できない様子だったけど、爆豪に1秒差でも追いついたのはすごかった。本当に入学初日の時と比べてすっごい成長したって感じだ。

 

 

その後、轟くんも挑戦し、まさかの14秒でトップに躍り出た。

んで爆豪くんは案の定怒りを露にし、轟くんに突っかかって男子たちが急いで止めに入ったとかなんとか……。

 

 

——◆——

 

 

セントラルタワー、警備室。

 

「拘束しました。警備は5人。プラン通りです」

 

そこでは4人のマスクをし顔を隠している男性らと、1人の白髪少女がいた。

 

「…了解です。これより作業に映ります」

 

そのうちの1人が通信をしており、それを追えると警備システムをいじり始めた。

 

「私は彼の指示があるまで待機かしら?」

 

「えぇ。申し訳ないっすけど」

 

「いいわよ別に。1人だったらいろいろと面倒だったもの」

 

白髪少女はニヤけながら、ゆっくりと金鱗の尻尾をゆらゆらと揺らした。

 

 

——◆——

 

 

セントラルタワーの7番ロビー。

そこでは既に正装に着替えている、A組で招待された者たちだけが集まっていた。

 

「あれ、他の人は?」

 

「まだ来てない。団体行動を何だと思ってるんだ!」

 

集合時間にすぐに来れない面々に飯田は腕をカクカクして来た際注意するという意気込みを出していた。現在来ているのは爆豪と切島を除いた男子の面々。女子は誰1人来ていなかった。

 

「ごめーん。遅れてもうた」

 

最初に登場したのは麗日であった。

ドレス姿はピンク色の可愛い系を着ておりそれを見た上鳴と峰田は素直に「おお~!」と歓声を上げていた。その麗日に続いて八百万とその後ろに隠れている耳郎が登場した。

八百万は黄緑色のエレガントな大人のドレスを着ており、耳郎は可愛らしいシックな感じのドレスを着ている。そんな姿を見た上鳴と峰田は「オーイエス!イエス!!」と鼻息を荒くしていた。

 

「うぅ…ウチ、その、こういう格好はその、慣れていないか何というか……」

 

「馬子にも衣裳だな」

 

「女の殺し屋みてぇ」

 

仮にも女性であるが故に、失礼な発言を言い、それにキレた耳郎は『イヤホンジャック』を2人に突き刺して音波を送り込み、2人は悲鳴を上げた。

 

「あとは天堕君とメリッサさんだけか」

 

「あの2人はどんなの着てくんのかな?」

 

飯田と麗日が話してる中、再びエレベーターが到着した音が鳴り、全員がそこに視線を向けた。

そして上鳴と峰田は「おぉ!!」と声を上げた。

 

「ごめん…! あんまりこういうの着慣れてないから着るのに手間取って……」

 

先に来たのは幻神だった。

そんな幻神の正装。否、*1衣装は左右非対称で、左腕にのみ黒でフリルが赤の和袖のような袖。

上半身は上から白でフリルが付いており、腹部は右側に大きなリボンのように巻いてある黄色で赤のラインが入った帯に、赤黒で花のような形をしたものが添えられている。

そして下半身のスカートは青一色に薄黄色のフリルが付いており、脚は黒いストッキングに赤いヒールを履いていた。

 

「幻神ちゃん何その衣装!? めっちゃ綺麗でオシャレ!」

 

「あ、ありがとう…正直、似合ってるか分からなかったから……」

 

正直、『風鳴翼』のライブ衣装を着るなんてコスプレかよって思ったけど、もう『ギア』を纏っている時点でコスプレみたいなものだから大差ないって吹っ切れたんだよね。

ちなみにこの衣装なんだけど、私が自主勉強の休憩とかの間にノートに絵で描いていて、私が寝落ちしているときに先生が発見して、勝手にそういう仕事とかの人に頼んで作って来たんだ。

思わず拳骨を一発お見舞いしたけど、まさかこういう形で着ることになるとは思わなかった……まぁ、先生がこれ以外の正装をすべてクリーニングに(わざと)出したのが原因なんだけど……。

 

「に、似合ってるよ! うん!!」

 

「ッ! あ、ありがとう…!」

 

緑谷くんからも褒められた。

お礼と一緒に思わず視線を逸らしちゃったけど……するとまたエレベーターの到着の音が聞こえた。

視線をそっちに向ければ、ドレスを着たメリッサさんが来た。

眼鏡をはずしてポニーテールかつ、青に白のミニスカドレスって…やっぱ海外だと可愛さや美しさが別格だ…同性である私ですら見惚れてしまう程に。

 

「真打登場だぜ!」

 

「やっべぇよ峰田! 俺どうにかなっちまいそう!!」

 

「どうにでもなれ……」

 

あの2人は相変わらずか……もうツッコむのも疲れたよ。てか残りの2人は?と思ったら飯田くんが既に電話をかけているが、どちらも出ないらしい。

なんでだ?そう思ってたら急に警報が鳴りだした。

 

『I・アイランド管理システムよりお知らせします。警備システムによりI・エキスポエリアに、爆発物が仕掛けられたという情報を入手しました』

 

そんな放送が急に流れ出し、上にあるシャッターが全て下りて閉ざされた。

 

 

 

 

*1
【戦姫絶唱シンフォギアG 『風鳴翼』のライブ衣装】





すっごいカットしたりしてしまいましたが、なんかオリ展開とか入れると、う~んって自分でなっちゃうんですよね…だから飛ばし飛ばし的な感じになりましたが、ご愛想してくださるとありがたいです!
【戦姫絶唱シンフォギアG 『風鳴翼』のライブ衣装】を忘れたり分からなかったら調べてください!多分コスプレとかでも衣装で出てくると思うので!

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