この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!
えぇ、10日間(11日間)も投稿を開けてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
言い訳になってしまいますが、ヒロキュアに集中しちゃった+学校の課題+曲アカのほうのモチベが上がらなかった。という結果です。
酷い言い訳ですが、そうなんです……。なるべく5~7日の間にでも更新はしたいんですけどね……いや本当に申し訳ございませんでした。
アンケートも出したので良ければそっちの方もよろしくお願いします。
「緑谷…!」
「遅れてごめん! ここからは僕とオールマイトであいつを止める! 天堕さんたちは後方にいて!」
そう言って緑谷くんは稲妻を纏い駆け出した。
そして私は限界が来たのか、膝を着いた途端吐血した。
「うっ…ぁ…!」
同時に『イグナイト・イチイバル』も解除され、元の衣装姿に戻ってしまった。
でも、それでもまだ私の戦いは、ステージは終っていない…身体をグググッと動かし立ち上がり、無理やり動かしてみんなのところに移動した。
「ッ! 幻神ちゃ…幻神ちゃん!? ち、血が…」
「大丈夫…単なる"個性"の反動だから…それよりも、緑谷くんとオールマイトのサポートを……!!」
身体がふらつき、倒れそうになるところをお茶子ちゃんが支えてくれた。
「そんな状態で無茶したら、あんたは何回死にかけてるかわかってるの!?」
「……ッ」
耳郎の言うことももっともだ。
私は何か大きな戦いがあるたびに死にかけ、目が覚めれば病院か保健室のベットの上に横たわっている。"個性"の関係上仕方ないとはいえ、「そう簡単に命を捨てるようなことはするな」ってリカバリーガールに強く言われたりもした。
「でも…
「えっ?」
「胸の奥底から、歌が溢れ出そうで、歌いたいんだ……みんなのために、オールマイトのために……緑谷くんのために!!」
「幻神ちゃん……」
口元に吐血で着いた血を自身の腕で拭きとってから、前を見る。
そこではラスボスを倒そうと走っているオールマイトと緑谷くんがいて、その2人をサポートするために動いている爆豪くんたちが見えていた。
「……限界だ何だと言ってられませんわ! 天堕さん、必要なものはありますか!?」
「ヤオモモ!?」
「天堕さんばかりに負担させるわけにはいきません!」
八百万さんが、しっかりと私の目を見てそう言ってきた。自分だって"個性"の限界が来ているだろうに……でも——
「——ありがとう…できればヘッドホンマイクみたいなのと、みんなに届けるようにスピーカーを……」
「わかりましたわ!」
「あぁもう! ヤオモモも天堕も言ってもやめないなら、ウチらもやるだけやるよ!!」
「耳郎ちゃんの言う通りや……幻神ちゃんが歌うなら、私たちはそんな幻神ちゃんを守るよ!」
「2人とも……!」
お茶子ちゃんに耳郎さんもやる気に満ちていた。
それが伝播したのか、近くにいた峰田くんと上鳴くんの2人も「俺らもやれることをやるぞ!」って言っていた。上鳴くんは「ウェ~イ」だけど。
「天堕さん! これで大丈夫ですか!?」
八百万さんが創造できたそうで、私に見せて来た。
私は巨大スピーカー2つと片耳に掛けて口元に伸ばせるコンパクトなヘッドマイクを見てから、ヘッドマイクを装着した。
「大丈夫…ありがとう八百万さん」
「いえ、私はただ天堕さんの思いに答えたかっただけです。さぁ、歌ってください!」
「(本当に、ありがとう…)」
そう心の中でお礼を言って、私はちょうど後ろにあるエレベーターの上に飛び上がり、前を向いた。
そしてヘッドマイクのボタンのボタンを押せば起動し、スピーカーもワイヤレス機能で連動して起動したのが分かった。
さぁ、今日の戦い…そのフィナーレにふさわしい歌を歌おう。
今も戦っているみんなのために、オールマイトのために……そして——
「いつかこの声が果てるその日まで、歌うよぉぉぉおおおおッ!!!!!♪」
——緑谷くんに、この胸の歌を届かせるためにッ!!!
♪ 重ねた視線も 交わしてた言葉も ♫
♪ すれ違いの思い出さえ 嬉しくて ♫
幻神は声帯を『ワルキューレメンバー全員』に変換し、声の出せる限り必死に歌う。
ヘッドマイクが幻神の歌声を拾い、それに繋がっているスピーカーがその歌声をより大きくして全体に伝えた。
「ッ! 天堕!?」
「また歌ってる……だけどなんだ? なんか、身体から力が漲ってくるような…?」
その歌声が聞こえた切島と飯田は自身の手を軽く見てから、再度金属の相手をし始めた。
♪ 早くなる鼓動 次はどこへ行くの? ♫
♪ 決して振り落とされない様に つかまえてよ ♫
「耳障りなんだよ女ァ!!!」
ウォルフラムは耳に入る幻神の歌声に苛立ちから殺意に完全に変わり、金属の塊や柱をオールマイトや緑谷だけにあらず、奥にいる幻神たちに向けて放った。
「させるか!!」
「テメェのほうが目障りなんだよォ!!」
だかそこに轟が氷結で凍らせながら大氷壁で防御し、そこに爆豪が爆破で凍った金属をすべて爆破破壊した。
♪ 消えない (声は) 遠く (響いた) ♫
♪ 泣いた (呼んだ) 叫んでた ♫
♪ 会いたい(ずっと) 君の(勇気を) ♫
♪ もっと… ♫
「感じたい!!♪」
金属は雨のように止むことなく幻神たちの元にも飛んでいく。だが幻神の歌によってかき消されるが、微かに砲撃音が響き渡り、その後には金属の塊などは撃ち落とされて行った。
他にも別の金属の塊が、飛んできた金属の塊とぶつかり合ったりもしている。
「まだこんなものじゃありませんわ!!」
「ウチらだって!!」
「戦える!!」
八百万が大砲を複数創造して砲撃している。
同時に峰田の"個性"でくっつけた金属の塊を、麗日が浮かし、耳郎が『イヤホンジャック』を突き刺し投擲している。
それによって幻神は歌うことに集中することができていた。
♪ 青い空が 澄んだ風が ♫
♪ たとえ星が 裏切っても ♫
「ふんッ! はぁッ!!」
そしてオールマイトは走り抜けながらも自身に降り注いでくる金属の柱を破壊し続ける。
「(活動限界を超えて戦っているが、不思議と力が溢れてくる…! 天堕少女の歌の力か…? だが今はとてもありがたい!!)」
活動限界をとうに超えて戦っているオールマイトは不思議と咳と身体から漏れ出す蒸気が止まっており、その違和感にすぐに気づいていた。
そしてチラッと後方にいる、歌っている幻神を見てはすぐに前を向いてウォルフラムの元へと、金属を破壊しながらも向かっていった。
♪ 私たちだけは絶対 ♫
♪ 裏切らない 裏切らない ♫
そして【フルカウル】を纏うことで身体から緑色の稲妻を漏らす緑谷は、5%で纏っているはずのそれを、今この瞬間は10%まで上がっていた。
「(体育祭からだろうか、天堕さんの歌を聴くと不思議と周りのものが、1つ1つすべてがはっきりと目で捉えられて、対処することができる……)」
緑の稲妻の閃光のごとく走り抜けるその姿。
そしてオールマイトも、爆豪たちも、幻神や緑谷本人も気づかないほどに、彼の身体には【フルカウル】と共に、微かに
同時に彼の視界では、自身に飛びかかってくる金属たちが、まれに
♪ 別れを超え 涙を超え ♫
♪ 続く夢の五重奏は ♫
♪ 迷いの果てに 明日を ♫
♪ 問いかけて 追いかける ♫
「いつかこの声が果てるその日まで歌うよ!♪」
幻神は一度歌いきり、息を整え始めると、その瞬間をウォルフラムは見逃さず金属の柱を伸ばした。
その攻撃は八百万の砲台や麗日たちの金属の塊を潜り抜けていき、幻神の目の前まで来た。
「幻神ちゃんッ!!」
その瞬間だった。
幻神の右目は再び『黄金色』の吸い込まれるように輝く瞳に変異しだした。
「なめるなぁッ!!!」
片腕を振るうと同時に声帯が『キャロル・マールス・ディーンハイム』に変換され、前方にいる麗日たち全員も守るように、黄金の錬成陣を出して防御した。
「…ぇ」
しかしこれは幻神の意志ではない。
それは演習試験にて謎にも現れた幻神(?)の方だったのだ。同時に目の前にある錬成陣が見覚えがありすぎるあまり、幻神は驚愕で少しばかり思考が止まってしまっていた。
だが錬成陣はすぐに消え、幻神の右目も元に戻っていた。
そしてその間にもオールマイトと緑谷はウォルフラムへと接近していき、ウォルフラムは再び巨大な金属の塊を作り出していた。
「今度こそ、タワーごと潰れちまえぇぇええッ!!!」
そしてウォルフラムは完成した巨大な金属の塊を振り下ろした。
それを見た幻神は息を吸い——
♪ 「うるさいな」 ♫
「——あ”?」
——再び声帯を『ワルキューレメンバー』に変えて歌いだした。
♪ ひとりでも欠けたら ♫
♪ 意味を失ってしまうから ♫
♪ つながりを何度も確かめて 信じるだけ ♫
この時、幻神のつつじ色の瞳はその色のまま光り出し、それに『
「(目の前にあるピンチを…!)」
「(全力で乗り越え…!!)」
オールマイトは己の左手を握り、緑谷は『フルガントレット』が付けられている己の右手を握る。
♪ ほどけて散るのなら ♫
♪ 全てが終わった後にして ♫
「(人々を…!)」
「(全力で救けるッ!!)」
「(それこそが……)」
「(ヒーロー!!!)」
2人の握る拳は白く輝きだす。
同時にウォルフラムは巨大な金属の塊を2人に向かって投擲したが、オールマイトと緑谷、その2人の外側の左右にさらに2つの影が飛び出した。
「合わせろや轟ィ!!!」
「あぁッ!!」
爆豪と轟の2人だ。
爆豪は自身の"個性"による勢いで飛び、轟は足元に氷結を出し移動したのだ。
♪ ゴキゲンに咲かせた花束を 届けるから ♫
爆豪は両手を構え、轟も右腕を構える。
「死ねェッ!!」
「はぁッ!!!」
そして2人は巨大な金属の塊に向かって特大火力の爆破と大氷結を放つ。
それによって爆破による熱と氷結による冷気が混ざり、体育祭の緑谷と轟の試合の時に起きた爆発が起こり、巨大な金属の塊は砕かれた。
「なんだとッ!?」
そして砕かれた金属の塊を見てから、爆豪と轟は2人を見た。
「行けッ! オールマイト、緑谷ァ!!」
「さっさとぶちのめせッ!!」
それを聞いた2人はそのまま間を抜けていき、真っすぐ向かって行った。
♪ 踊り始めてる音像 微笑みを浮かべて ♫
「いっけぇぇええッ!!」
「「オールマイト!!」」
「「緑谷ァ!!」」 「緑谷くん!!」
「「ぶちかませェッ!!!」」
麗日が叫び、それに続くように八百万と耳郎がオールマイトを呼び、飯田、切島、峰田が緑谷の名を叫び、最後に爆豪と轟が叫んだ。
♪ 消えるほど遠くまで 歓びの歌 鳴らそう ♫
2人はウォルフラムより上に上がったと同時に互いに拳を構えた。
「更に…!!」
「向こうへ!!」
そして2人はウォルフラムへ一直線に飛んで行き、ウォルフラムは防御に移るも、2人の信念が込められた拳は——
「「Plus Ultraッ!!!」」
「運命が変わるまでぇぇええ!!♪」
——金属の塔に激突した。
「ぐぅぅぉおおおおッ!!!」
緑谷の身につけている『フルガントレット』は完全に砕き散り、壊れた。
それでも構わずその拳は容赦なくウォルフラムを打ち砕き、それによって装置も限界を超えてしまったのか、ひび割れ、ウォルフラムは完全にやられたことで、"個性"に寄って操られていた金属たちも全てが崩れていった。
——◆——
「やったのか……?」
「やったんだ…
飯田くんの問いに後ろにいた峰田くんが答えるように喜んだ。その喜びが伝播したかのように皆も安堵して、喜びだした。
「やった……あっ…」
私も安心して一息すると、急に限界が来たのか倒れ落ちそうになった。
「幻神ちゃん!」
だけどそこをお茶子ちゃんが咄嗟に受け止めてくれた。それに気づいたのか、他の皆も集まって来てた。
「天堕あんた、大丈夫なの!?」
「ごめん…終わったって安心したら、一気に来ちゃった………」
でも、良かった……胸の歌を歌えて、緑谷くんたちに届けられて……とりあえず、みんなでまだ足場のいいところに移動してから中央の金属の山を見た。
その直上には緑谷くんとメリッサさんがいた。
「あ、デクく~ん! メリッサさ~ん!!」
「怪我はないか!? 2人とも!!」
お茶子ちゃんと飯田くんが大きく呼びかけると、どうやら2人も、オールマイトたちも無事なようだ。
そして、ちょうど朝日が昇り始めた。
長い1日の戦いが、ようやく終わった。
無事ウォルフラムとの決戦が終えました。いや本当にうれしい。
ワルキューレの歌、それも5人の歌声を1人でやるの違和感マシマシだと思う方はいますが、
第11話の『復帰早々また救助訓練ってマ?』の後書きにも書いてある通り、
複数人で歌ってるかのような人いるんです。
そしてこういうのはあらかじめ実際に調べたり、してから書いているので悪しからず。
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