この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!
林間合宿の始まり
I・アイランドの出来事も過ぎ、少しだけの夏休みも終えて、私たち1年生は合宿場に行くために学校に停めてあるバスに集まっていた。
その合宿にテンションが高くなっているのか、お茶子ちゃんと芦戸さんに上鳴くんは合宿ってリズムよく言いながら舞っていた。
「え? A組補習いるの? つまり赤点取った人がいるってこと? あれれ? おかしくない? おかしくない!? A組はB組よりずっと優秀なハズなのにぃ!? あれれれ——」
「——黙りなさい」
そこにB組の方の物間くんが大声で私たちA組を煽って来た。煽りに煽ってくる。
だけどそこを拳藤さんに背後から当て身を受け気絶し倒れた。
拳藤さんはそのまま物間くんの制服の襟を掴み、「ごめんな?」と謝罪しながら引きずってバスへ向かって行った。
……毎度思うけど、一発で気絶できるの普通にすごいと思う。今度教われるタイミングあったら教わろうかな。
——◆——
んで、バスに乗って移動していますっと。
普通こういうのはクラス別などはなく全員が大型バスに一緒に乗るものなのだが、
A組とB組はそれぞれ別に乗ってそれぞれ移動することになっていた。
それでA組だけは21人だから20人までならみんながそれぞれ2列の席に座れるけど、1人はあぶれて一番後ろの5人席に座ることになった。
「(結果、私が一番後ろと……)」
私は1人で一番後ろの5人席に座っていた。
悲し……どうせなら緑谷くんの隣…って!
何考えてるんだ私は!!
そういうのじゃない、そういうのじゃないから!
「どうした天堕? 頭ブンブン振って」
「へっ!? な、なんでもないよ! ウン、ナンデモ……」
前席の瀬呂くんが突然声をかけて来た。
どうやらブンブンと頭を振ってさっきまでの思考を振り払っているのを見られたみたいだ。
恥ずい……気分を紛らわせるために、この世界の音楽でも聴いてよっかな——
「なぁ天堕」
「どぇ!? 今度は何!?」
耳にイヤホンを指そうとした途端、峰田くんが話しかけて来たちょっと驚いた。
「いやよ。お前体育祭の中継の中結構歌ってただろ? それ頑張って切り抜いて歌だけにしたり、それらを楽器で音源再現や歌ってみたが投稿されてるんだよ動画で」
「……ふぁ?」
峰田くんがスマホの画面に映る動画を見せてくれた。体育祭で歌った【Take this! "All loaded"】や【烈槍・ガングニール】を楽器で弾いてみたり、本当に歌ってみたなどがあった。
「天堕の歌結構人気だもんな! CDでもいいからフルバージョンとか、本家の歌を聞きたいってコメントもあるし!」
砂藤くんがそう言ってきたけど……ごめん。
すごいのは私じゃなくてこの音楽を作った作曲の方々とそれを歌ったマジの声優であり歌手の皆様方だよ…!!
私はあくまでその声に変換して声真似での歌ってみたって感じだから……だからァ!!
恥ずかしさとちょっとした罪悪感で思わず両手で顔を隠してしまった。
「なぁ上鳴! 音楽流すなら天堕の歌にしようぜ! 何なら本人に——」
「ヤメテェ!!!!」
この状態でそれはヤメテェ!!!
今罪悪感あるからメンタルがやられるぅ!!
そんなこんなでもうすっかり1時間は経ち、気づけば高速道路も降りていた。
バスはどこぞの峠道を走っていたけど、その途中の山々を望める広めだけどなんにもない空き地みたいな場所で停車した。
そして私たちはバスから降りるように指示され、全員がバスから降りた。
「ようやく休憩かぁ……つうか何ここ? パーキングじゃなくね?」
「おしっこ、おしっこ……」
「アレ? B組のほうはいないみたいだけど……?」
バスは私たちが乗って来たのしかない。
1年生全員での合宿なのになぜ?
「何の目的もなく、では意味が薄いからな」
相澤先生が何か言ったから、先生のほうを見た途端。近くに先に泊まっていた黒い車から女性が2人降りてきた。
「よーう、イレイザー!!」
「ご無沙汰してます」
まさかのあの相澤先生に気安い感じで声をかけ、そして相澤先生が頭を下げ——
「煌めく
「キュートにキャットにスティンガー!」
「「『ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ』!!」」
——た…!?って、え?
なんか猫耳と猫の手と尻尾を付けた2人の女性がビシッとポーズを決めながら名乗りを上げた…その横で2本の棘の帽子が特徴のしかめっ面してる男の子がいる。
シュールすぎる……ヒーローなのだろうか?
「今回の合宿中お世話になる、プロヒーロー『プッシーキャッツ』の皆さん。そのメンバーのうち2人の『マンダレイ』と『ピクシーボブ』だ」
「連名事務所を構える4名1チームのヒーロー集団! 山岳救助等を得意とするベテランチームだよ! キャリアは今年でもう12年にもな——ぶっ!?」
「——心は18!!」
相澤先生の紹介の後に一気に食いに行くような、マジな眼+早口+噛まず+オタクを発揮して興奮している緑谷くんにピクシーボブが肉球の手袋だろう。
それで顔面に掴みかかり、なんか必死な顔で言ってきた。
「心は?」
「18…!」
「「(必死かよ……)」」
爪まで出して……そんな触れちゃいけない事なの?
というか、なんで小さい子供まで……。
「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね。あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」
それをよそに、マンダレイが広がっている山の方を見ながら話し始めた。
これらが所有地ってやば……ってか遠っ!?
「え……? じゃあ何でこんな半端なとこに……」
「これってもしかして……」
「いやいや……」
「バス戻ろうか…な? 早く……」
「そ、そうだな。そうすっか」
みんなも私も嫌な予感が頭に過った……これ、本当にマジな奴だ。
担任が相澤先生だからやりかねない…!絶対に!!
「今は午前9時30分。早ければぁ……12時前後ってところかしらん」
マンダレイが尻尾をユラユラさせながらそう言った。
「ダメだ…おい……!」
「戻ろう!」
「バスに戻れッ! 早くゥ!!」
「12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね」
「悪いね諸君。合宿はもう…——」
私たちは一斉にバスへ振り返り走り出した。
だけどピクシーボブが既に先回りしていて、ニヤついていた。
「——始まっている」
そして地面が、いや土が大きくうねり、盛り上がって私たちに襲いかかり、私たちはそのまま巻き込まれて落とされた。
「お~い! 私有地につき"個性"の使用は自由だよ! 今から3時間、自分の足で施設までおいでませ! この……魔獣の森を抜けて!!」
「魔獣の森……!?」
「なんだそのドラ〇エめいた名称は…!?」
いろいろとツッコミたい所はあるけど、とりあえずどうしよう……魔獣の森って言っても、ここに来るまでそれらしいのは見えなかったし……はったりなのかな?
「雄英こういうの多すぎだろ」
「文句言ってもしゃあねぇよ。行くっきゃねぇ!」
切島くんの言う通りか。
どっちにしろここを突破しないとお昼抜きだし……って、峰田くんが1人突っ走って森へ行った。だけど、そんな峰田くんの向かった先の森から何かが出てきた。
それは私たちの知る動物とは形と大きさも異なっていて、まさに魔獣としか言えない生き物が出て来た。
「「マ、マジュウだーッ!!?」」
ホントに魔獣だァー!!!?
「静まりなさい獣よ、下がるのです!」
口田くんが"個性"で止めに入るも、効いていないのかそのまま前足を峰田くんに振り下ろそうとした。
そこを【フルカウル】を纏った緑谷くんがすぐに峰田くんを助けて無事だったけど…どうして?
いやそれよりも!私は先に駆け出した3人の後に続き駆け出し、胸の上に手を乗せて息を吸った。
『ガングニール』の『聖詠』を口ずさむ。
ドクンッ!と心臓が高鳴り、身体から緑色の光が溢れて私を包み込んだ。
肌にピッタリと張り付く黄色と白を基調とするバトルスーツを身に纏い、両腕両脚には白色と黄色の機械装甲であるガントレットとグリーブが装着され、頭部には白色と黄色のヘッドセットとブレードアンテナを装着。首元には足先まで伸びている白色のマフラーが巻かれていった。
『ガングニール』を纏い終えて、右腕のガントレットを変形させてパイルバンカーを起動させながら進む。先に駆け出した轟くんが魔獣の足を凍らせてから、前足を飯田くんと爆豪くんが破壊し、最後に私と緑谷くんで残った部分を殴り壊した。
だけど、次々に森の中の地面から魔獣がゾンビかのように出てくる……!
「次から次へと…」
「これ何体いるんだよ!?」
「逃げる!?」
「冗談! 昼飯抜きは最悪だぜ!」
「なら、ここを突破して最短ルートで施設を目指すしかありませんわ!」
「よし! 行くぞA組!!」
「「「おうッ!!!」」」
全員が団結し、魔獣を相手しながら施設へ向かいだした。
はい……言い訳はしません。
ふっつ~にヒロキュアがいいところだったのでそっち優先しちゃいました。
ほんっと~に!すみませんでしたぁ!!!!
それでも!
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そろそろシンフォギアとマクロス以外の曲歌わせる?
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歌わせる
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歌わせない
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タグにもあるんだから歌わせろ
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主さんのお好きなようにしろよ
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そんなことより深夜のラーメンが食べたい