この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します 作:伽華 竜魅
kurou様、誤字報告ありがとうございます。
言い忘れておりました。
オリ主は雄英の制服姿は、脚は白タイツを履いて、靴は通常の学生靴を履いております。
"個性"把握テストを何とか乗り気り、除籍0で済んだ私たちの2日目、その午前は――。
「んじゃ次の英文のうち間違っているのは?」
めちゃくちゃに普通過ぎる授業を受けていた。最難関高校って聞いてたから、普段の授業からとてもやばいと思ってたけど、それをぶち壊すかのようにめちゃくちゃに普通だった。
「おらエヴィバディヘンズアップ! 盛り上がれぇ~!!」
ただ偏差値70越えなだけあって、難しさは異常だ。前世だとこれらは大学とかそこらへんだろう。"個性"関連も含めてなのだろうけど、それでも異常なほど難しい。
「(下手したら普通の単位で成績が落ちる可能性もある……)」
なんとか問題を答えたりは多少できるが、それでも難しい……ぐぬぬ…!
ちなみにお昼は朝食を作るついでに先生の分も含めて手作り弁当を食べている。時間なくて作れなかった時は学食だけど。
——◆——
そして午後。ついにヒーロー基礎学である。
「わ~た~し~がぁぁぁ……! 普通にドアから来たぁーッ!」
派手と思わせての案外普通(声量は迷惑なみにうるさい)って感じでオールマイトが教室に入って来た。その登場に、クラスのみんなは歓喜や驚愕している。中には「おぉ…!」って漏らしてる子もいた。ていうか先生の言う通り、ほんっっっっと~うに画風違う!!なんであの人だけ別の世界から来ました並みに画風が違うの!?
「私が担当するのはヒーロー基礎! そして早速だが今回やるのはコレ! "戦闘訓練"!!!」
『
「そして、それに伴って~……こちら!!!」
オールマイトは何やらリモコンを操作した。すると、教室の左側前方のプシューッ!と音を立てながら壁が動き出して、番号が書かれたロッカーが出て来た。
「入学前に送ってもらった『"個性"届け』と『要望』に沿って誂えた、諸君らの
それを見た皆は、テンションが上がっていて、中には立ち上がっている子もいた。
「着替えたら順次、グラウンド
各自各々と自分の番号が書かれたケースを取る。私のケースも『04』と書かれていた。
「(要望通りだと良いんだけど……)」
元プロヒーローである先生が、「
私の場合、『シンフォギア』を纏うから
「お、おぉ~……!」
上に持ち上げて全体を見れば、意外にも(意外にもとかないだろうけど)要望通りのデザインになっていた。
私の
短めの白いスカートに、ボディスーツとは別で黒い袖だけがあり、左袖にはモニターが搭載されている。靴は二―ソックスと色が全く同じ黒のヒールになっている。あとは首に着けるチョーカーがある。
ある意味というかもうセンシティブだろうけど、どうせ『シンフォギア』を纏う時はだけて裸になるし、『シンフォギア』もある意味センシティブだと思うからいいと思う。
「(それに、私より色々出している人いるし……)」
チラッと隣を見れば、確か『八百万百』さんだったか……
「? どうかなされましたか? 天堕さん」
「あ、いや…人のことあまり言えないけど、随分露出の激しい
「そうでしょうか? 注文通りですけど、むしろ注文した要望よりも隠されているくらい…」
「んぅ!?」
え?「注文した要望よりも隠されている」……!?え、元のはそれよりも露出がやばいの?ど、どんなデザインだったんだ……。
「天堕さんも、随分と暗めな
「え、あ、私? 私のはどっちにしろ"個性"で
話しながら着替える。
ボディースーツを着てからスカートと二―ソックスを履いて、ヒールを履けば、二―ソックスと色が全く同じなだけあって、どこぞの時間系魔法少女のハイヒールブーツのような感じになっている。そして袖を通す。最後に首にチョーカーを装着する。左袖に搭載されているモニターを軽くいじってみれば、画面が映っていくつか機能が搭載されているのがわかる。チョーカーとも連動している。これも要望通りだ。
「唯一の仲間だと思ったけど、あたしはそういう格好恥ずくてできないよ……」
「え?」
「あ、いや、何でもない……」
『耳郎響香』さん……だったか、なんかボソっと言ってきたけど、何を言ったかさっぱり分からなかった。
——◆——
「格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女……自覚するのだ! 今日から自分は、自分たちは……"ヒーロー"なんだと!!」
グラウンドβは、入試での市街地のようなビルがたくさん並んでいる演習場だった。
「いいじゃないか皆、カッコイイぜ! さあ、始めようか有精卵ども!!」
独特というか、何て言えばいいかわからないけど、有精卵って言い方は中々ないと思うよ?
「(やっぱみんな自分の"個性"に合うようにしているのかな? 本格的な人も、仮〇ライダーみたいな人もいるし……)」
それと、金髪のなんかチャラい感じの男子と小学生とあまり変わらない程の低身長の男子がすっごいガン見してきたし、小さい男子に限っては「これで胸が大きければ……」って言ってたけど、気にしない気にしない。
その後はみんながみんな一斉に質問をしだす。それに対しオールマイトは捌ききれず「んぅ~! 聖徳太子ィィ!!」とか言ってた。
聖徳太子は10人もの請願を同時に聞き、的確に答えたから、そういう一気に聞くという点で近い状態のを体験したってことかな?そしてオールマイトは新米教師ってのもあってか、No.1ヒーローがガタイに合わなすぎるほど小さいカンペを両手で開いて読みだした。
その内容は——。
2人1組になり、
ヒーローは制限時間以内に敵《ヴィラン》全員を各自配られる『確保テープ』にて確保。もしくは核兵器を回収することで勝利。
らしい……。
「なお、コンビ及び対戦相手はクジで決めるぞ!」
「適当なのですか!?」
「プロは、他事務所のヒーローと急増チームアップすることが多いし、そう言う事じゃないかな?」
クジなことに言いたげな飯田くんを緑谷くんが理由っぽいことを説明して、納得させた。
私としては、まだ入学して間もないのにパートナーを自分で決めること事態が激戦とも言えちゃうから、クジは正直ありがたかった。そして改めて全員がクジを引いていった結果——。
「わたしのは、『K』……?」
「む! 天堕少女が引いたか! では天堕少女はA~Jまでの各チームの戦闘訓練後にやってもらう! 1人でやるか他の組から1人指名して一緒にやるか、そしてヒーローと
「あ、はい……はいっ!?」
ヒーローか
「(本当は誰かとやったほうがいいんだろうけど……どうしようかな?)」
悩みどころだ……まぁ最後だから全員の"個性"を見て選ぶってのもあるし、でも"個性"把握テストである程度どんな"個性"なのかわかった人も中には居る……けどなぁ……まぁとりあえず!今は始まる最初の戦闘訓練を見よう!お手並み拝見……て言うとおかしいか。
「そして最初に戦う2組は~……こいつらだっ!」
オールマイトがヒーローと
「選ばれた組はこの場で待機! 私が他の者たちをモニタールームに案内してから戻り、指定場所に案内するよ!」
「「「はいっ!」」」
オールマイトが先頭で歩きだし、選ばれた組以外の私たちは全員その後に続いてモニタールームへ向かった。
——◆——
モニタールーム。
ほんとに前世の現代と変わりないのに、こういうところは近未来だなぁって思うよ。だってモニタールームの作りが完全に近未来だもん。
「さぁ、君たちも考えて見るんだぞ!」
モニターにはヒーローチームの緑谷くんと麗日さんが窓から侵入している映像が映りだされている。オールマイトはペンと採点用紙っぽいの出して採点している。
緑谷くんと麗日さんは警戒しながら核を探しているけど……と思ったら死角から爆豪くんが現れて、そのまま爆破で攻撃した。奇襲の先手攻撃だ。
「爆豪汚ねぇ! 奇襲なんて漢らしくねぇ!!」
「奇襲もまた戦略の一つさ。彼らは今実戦の真っ最中だからね!!」
まぁ
【戦場に卑怯とかそういうのはない。本当の戦場に残るのは、結果のみ】
こぉれまた前世の友が言っていたこと。まさかここでも友の言葉に納得できるとは……そして映像に集中すれば、緑谷くんが爆豪くんの攻撃を受け止めて、そのまま背負い投げを決めた。
爆豪くんは背中から強く打たれるけど、ゆっくりと立ち上がり、緑谷くんを睨んでる。そして緑谷くんは何を話しているかわからないけど、怯えながらに何かを言っていた。すると爆豪くんが左耳に手を当てて何か話し始めてる。
「アイツ何話してんだ? 定点カメラで音声ないとわかんねえな」
「小型無線でコンビと話してるのさ。持ち物は+建物の見取り図、そしてこの『確保テープ』! コレを相手に巻き付けた時点で『捕えた』という証明となる!」
なるほど、気絶させるまでやると中断したりするから、確保テープで戦闘不能扱いにするってことか。意外と親切設計……かな?
「制限時間は15分間で、核の場所はヒーローに知らされないんですよね?」
「Yes!」
「ヒーロー側が圧倒的不利ですねコレ…!」
確かに制限時間は知ってても、
オールマイトが言うには、「そんな状況を常に想定し在学中から経験することは雄英に限らず、ヒーロー科に共通する方針」らしい。
「まぁそれは仕方ない。実際の現場はこれ以上に不利な状況もあるからね。それに相澤君にも言われたろ? アレだよ」
アレ……?あ、あれか。
「「「Plus Ultra!!」」」
みんながそう叫ぶとすぐさま、全身キラキラしている金髪男子がオールマイトに呼びかける。視線を映像に戻せば、爆豪くんが緑谷くんに襲い掛かっていた。麗日さんは別行動で核を探し始めてる。
爆豪くんは緑谷くんを左足で顔を蹴りかかり、緑谷くんはそれを予測していたのかガードした。しかも緑谷くんは手に持っていた確保テープを爆豪くんの左足に巻き付けようとしていた。
同時に爆豪くんは右手で爆破を浴びせるが、ギリギリで緑谷くんは躱した。
「すげぇなアイツ!」
「"個性"使わずに入試1位と渡り合ってるぞ…!」
「緑くんよく避けたよ~!」
「(元々咄嗟の判断に優れていたっちゃ優れていた。少女が何年にも渡って書き溜めて、頭に染み込ませたであろうオタク知識が今……報われているんだッ!)」
その後は麗日さんが核を見つけたけど、飯田くんと対峙していたり、緑谷くんは爆豪くんとの戦闘を避けているのか、ビル内を走り回ってる。
そしてある程度してから緑谷くんがおそらく麗日さんと無線で通話していた。だけど、爆豪くんに見つかり、二人は何か話している。すると、爆豪くんは右腕に装備している籠手を緑谷くんに標準を向けて、構えだした。しかも、なんかピンみたいなのが出て、指をかけてる。
「ストップだ爆豪少年! 殺す気かッ!!?」
オールマイトが焦ったように呼び掛けてるけど、爆豪くんはピンを抜いた。次の瞬間、大規模な大爆発が起こり、その爆破による余波というか、衝撃的な振動がモニタールームにまで伝わった。
とんでもない威力に、ビルも半壊していた。オールマイトはすぐさま注意を言った。映像では、爆豪くんが緑谷くんに接近して近接戦闘を始めた。だけど、あの『爆破』という"個性"で細かな動きをした。それには驚いた。
「目眩しを兼ねた爆破で軌道変更、そして即座にもう1回……考えるタイプには見えねえが、意外と繊細だな」
「慣性を殺しつつ有効打を加えるには、左右の爆発力を微調整しなきゃなりませんしね」
「才能マンだ才能マン、ヤダヤダ」
うん。才能マンだ。よくあるよね。才能マンはあぁいうこじれた性格になるの……それに、さすがにこれ以上の戦闘は私でも危ないってわかる……!
「先生! これ以上の戦闘はいくら訓練とはいえ危険すぎます!!」
「……ッ(天堕少女の言う通り、これ以上は危険だ……止めるべきだ! だが、止めてあげたくない!!)」
オールマイトは映像を見て、何も答えてくれない。なんで……!?映像を見れば、緑谷くんと爆豪くんが互いに接近して、攻撃しようとしていた。
「やばそうだってコレ! 先生!」
「先生!!」
オールマイトはゆっくりとマイクを口に移動させて、中止を言おうとした。だけどそれは止まり、咄嗟に映像を見始めた。それに釣られて私も映像を見た。そして次の瞬間、緑谷くんは"個性"を爆豪くんにではなく、真上に向けて放った。そして麗日さんはそれらの瓦礫を自身の"個性"で軽くした柱を使いバットのように打つ。
飯田くんは飛ばされたがれきから身を守るように固めた。その隙をついて麗日さんは核を回収した。
「……ヒーローチーム…WIIIIIN!!!」
オールマイトの勝敗決定の合図とともに、1回戦目の戦闘訓練は終わった……だけどこれは、あまりにも……その後講評を行い、八百万さんがほぼ全部言って終わらせた。MVPは意外にも飯田くんだった。緑谷くんに至っては重傷と気絶により保健室に運ばれてった……心配だな。
それから2回戦目がそのまま行われた。いいのだろうか……?
「(寒い……)」
2回戦目はあっけなく終わった。
それも、ビルをあっという間凍らせて
「よし! 全員集まって2回戦の講評。続いて3回戦を始めるぞ!」
「「「はいっ!」」」
——◆——
さて私の番だ。オールマイトには「1人でやります」と伝えておいたから、
「『J』……」
「『J』か! では、切島少年と瀬呂少年ペアだね!」
確かその二人って、赤髪の身体を固める人と、肘からテープを放出している人、どっちも男のペアだった。チラッとその人物たちを探すように視線を動かせば、その二人がちょうど私を見ていてた。
「もう一度戦えるなんて燃えるな! よろしくな!」
「また
「それでは3人とも、持ち場についてくれ!」
——◆——
演習用ビル『C』。
「さぁて……」
核の設置ポイントはヒーロー側は分からない。
「…よし!」
『アガートラーム』の『聖詠』を口ずさむ。
ドクンッ!と心臓の鼓動が一回大きく高鳴り、身体から白銀の光が溢れ、
肌にピッタリと張り付く水色と白を基調とするバトルスーツを身に纏い、両腕は左右統一ではなく、左腕にのみ肩まで鎧が装備され、両足は足首から下が鎧のようなヒールを履き、臑はそれより薄い鎧。膝はバトルスーツだけになっている。
腰部は左右横に鎧があり、私からして右側には腰マントが付けられた。ヘッドセットは王冠のようなデザインになっており、イヤパッドは横四角形の形になり、後方に向けて左右それぞれ2本ずつ白の三角の輪っかのようなものが伸びている。
『アガートラーム』を身に纏い終わり、一応両手を出して、握って放してを繰り返す。
やっぱり『マリア・カデンツァヴナ・イヴ』と私の身体の体格などと言った作りは違うから、異なるところもある……どことは言わないし、私はそんな気にしないけどね。
「
左腕の鎧からダガーを射出し、右手で逆手持つ。同時に開始のブザーが鳴りだすと同時に屋内に入り走り出す。
♪ 真の強さとは何か? 探し彷徨う ♫
♪ 誇ること? 契ること? まだ見えず ♫
声質が『マリア・カデンツァヴナ・イヴ』へと変わり、私は歌いだす。
屋内のどこに核があるかわからない。それに+して私は歌いながら戦うのが基本だから、分が悪いともいえる。けど、歌ったほうがいろいろと"個性"の能力とか上がるから歌う。うん。歌う!!
♪ 想い出の微笑みに 問いかけ続けた ♫
屋内に入り、核を探すために走る。見取り図はある程度頭に叩き込んでおいたけど、それでもトラップとかを考えて、ダガーを構えたまま走り続ける。
♪ まだ残る手の熱を 忘れはしない ♫
「ッ!?」
2階は何もなく、そのまま階段を上って、3階に着けば、瀬呂くんのであろうテープが蜘蛛の巣のように張り巡らされていた。
つまり=として、この階層か、それより上にある可能性が高いと見た。
♪ 惑い迷い苦しむことで ♫
♪ 罪を
ダガーを構えて、テープを切って進む。罠の可能性もあるけど、進むしかない。
♪ あるがままの自分の声で ♫
♪ 勇気を問え 決意を撃て ♫
「(切島くんとかは奇襲とかで攻めてきてもおかしくないはずだけど、来ない……この階層にはいないのかな? それとも、時間稼ぎのための人なし誘導?)」
斬っては進みを繰り返し、たまに後ろや周囲を確認して、さらに上に上がっていく。4階には……!
「(テープがさっきより多い……ここにいるかも!)」
♪ それがわたしの聖剣
足を一歩だしていくと、シュルルッ!と音を立てながらテープが私目掛けて迫って来た。咄嗟に避けてからダガーで斬り、テープの射出された位置を見張る。
するとそこには、大量のテープによる蜘蛛の結界のようなものの中に、瀬呂くんと切島くんがいた。
「作戦は1回目と変わらねぇ!!」
「テープを突破したら、漢らしく真正面から勝負よぉぉ!!」
漢って、わたしゃ女じゃ!!ってツッコミを入れる暇ないか……!
♪ 弱くてもいい涙を流してもいいさ ♫
♪ 絶対負けない歌 それが心にあるのなら ♫
ダガーの刃を展開変形させて、鞭のように振るう。周辺のテープをそれで斬っていく!
♪
そのまま走って核をと思いたいけど……。
「(やっぱそんなうまくいかないのが、現実だよね!!)」
♪ ぐっと握って今 足掻きもがきそして立つ ♫
切島くんがさっき言った通り真正面から攻めてきて、『硬化』した腕で殴って来た。私は左腕の鎧でそれを受け止めて防ぐ。そのぶつかり合った音は、肉と鎧が当たった音ではない。
まるで金属がぶつかり合い、削り合ったような音だった。
「(ひ、火花ッ!?)」
火花散ったよ!?『硬化』なんて、大海賊や巨人対人間とかのアニメぐらいでしか知らないから、こんなの初めてだ。
♪ わたしらしさを見つけた 胸に今日を刻んで ♫
「固った! やっぱ本物なんだなその装備!」
「(くっ!!)」
私はダガーを元に戻して、振るって距離を取ろうとする。だけど、右腕はテープで巻かれてそのまま引っ張られる感じで抑えられた。
「なっ!?」
「2対1ってこと忘れてんじゃねぇよ!」
この2人、前方後方で結構いい役割で相性いいんじゃないの!?右腕はテープで巻かれて引っ張られてるから、切島くんのラッシュは左腕の鎧を駆使して防御するしかない。
「(浅はかって、こういうことを言うのかな……!)」
両腕に対して、片腕で対処するのはやばすぎる。下手したらこの勢いで確保テープとか巻かれるんじゃないか?てか本当にヤバイ。歌も歌う余裕がないし……。
「(いや、まだ使える部分はある!!)」
右足を後ろに振って、一気に前から上へと振るって蹴る!!
「ぐぁっ!?」
そのまま切島くんの顎をアッパーする。切島くんは突然足の鎧で顎を決められたから、のけぞり、数歩後ろに下がった。
その隙に左腕の鎧から別のダガーを射出して、右手のテープを切断!私も数歩下がって構えて警戒する。
「スゥー……弱くてもいい!! 平凡な
歌う余裕ができた。再び声質を『マリア・カデンツァヴナ・イヴ』と変換させて歌う。
「負けるかっ!!」
切島くんがまた迫ってくる。瀬呂くんもいつでもテープを射出できるように構えてる……。
「(ならっ!!)」
♪ 絶対突き出すこと この手覚えているのなら ♫
私は真正面から切島君に向かっていく。そしてそのまま勝負……ではなく!!!
「なっ!?」
ジャンプして切島くんを飛び越えて、そのまま核と瀬呂くんへと向かう。
♪
「んにゃろ!!」
瀬呂くんはテープを射出してくる……だけどね。
「(それを待っていたの!!)」
♪ ぐっと握って今 足掻きもがきそして立つ ♫
急ブレーキして、テープを避けて左腕で掴む。瀬呂くんはもう一つも射出して捕らえようとするけど、それよりも早く私は掴んだテープを斬って、そのまま後ろから向かってくる切島くん目掛けてテープを振るった。
「な、はぁっ!?」
テープは切島くんの両腕ごと身体や足に巻き付いて、走ってきてたから、切島くんはそのまま転んだ。
♪ わたしらしさを見つけた ♫
♪ 胸に今日を刻んで ♫
私はすぐに瀬呂くんのほうを見て、一気に駆け出す。瀬呂くんは少し焦った顔をして、テープを繰り出してくる。対する私はダガーでテープを斬りながら攻めていく。
そしてこっそり確保テープを左手に持って……。
「此処に…†(
懐に入って、一気に確保テープで巻くっ!!!
「ま、マジかッ!!!」
「(やったっ! 普段から受けている先生の厳しい特訓の成果が出てた!)」
そのまま一気に駆け出して、核に触れる!!
『ヒーローチーム! WIIIIIIN!!!』
な、なんとか勝てた……!!
——◆——
モニタールームに戻れば、早速講評が始まった。
「今回のMVPは瀬呂少年だ!」
んで講評で出た私の戦闘訓練での結果、MVPは瀬呂くんだったみたい。そのままオールマイトは説明しようとするけど、八百万さんが
オールマイトはそのまま許して、八百万さんが理由を述べていった。
「瀬呂さんは1回戦目と違い今回の戦いでは時間稼ぎも兼ねて、核付近だけではなく、進行方向などにもテープを張り、ルートの妨害。更に切島さんを後方からの援護など。最後の逆に自身の"個性"を利用されたりなどで焦った点を覗けばとても良かったです。切島さんは天堕さんへの攻撃にばかり集中しすぎのせいもあり、足などと言った周囲の警戒が甘かったです。結果として、足による攻撃をもろに受けてしまいました。天堕さんの場合、"個性"が音楽や歌に関係するものは分かりました。ですが入口から堂々と歌いながら進むのは愚策ともいえるでしょう。モニタールームにまで聞こえておりました。"個性"の関係上仕方ないとはいえ、昨日の体力テストの時には歌っておりませんでしたから、戦闘になるまでは歌わないほうが良かったと。そして切島さんとの戦闘の際、瀬呂さんへの注意を忘れてしまい、テープにより片手の拘束などもされてしまいました。更に、ダガーらしきものを鞭のように振るっていましたが、核のある場所でそれはあまりにも危険かつこれも愚策。誤って核などに当たり爆破したら取り返しがつきません」
う~ん……これまたシーンって静かになる。
そして何より、言っていることが的確過ぎてぐぅの
「(結局最後までほとんど言われた……)ん”っん”ぅ”…ま、まぁ天堕少女の"個性"は最も変わった"個性"だからね。詳細などは"個性"届けなどで確認している。だが、八百万少女の言う通り、こういった屋内での捜索などではよろしくない。そこらへんは改善しような!」
「はい…」
歌えば調子出るけど、ごもっともでもあるから言い返せません……。
おまけ。
オリ主が『シンフォギア』の扱いやある程度の戦闘に慣れている理由。
戦闘などと言った動きを、私は中学生になってから先生の指導の元、本格的に特訓していたが——
先生「や、やりすぎちゃった……?」
幻神「———」
——ご覧のとおり、『
背後を取って斬りかかろうとしたら、いつの間に消えていて、急に背中から抱き着かれたと思ったらバックドロップで地面にドォーンッ!気が付いたら視界は真っ暗だった。
1週間、1日一つずつで全ての『シンフォギア』を使用して特訓したけど、1分もたたずにKOにされる。もう、個性持ちの人類超越者ならぬ超人超越者だよこの人……。
ちなみに先生はこれ程までの実力を持ちながら、オールマイトには1回も勝てなかったと言っていた。オールマイトはさらなる超越者って……超越者になりたくない。人間をやめたくない。
俺は、人間をやめたくないぞ…!ジョ〇ォォォオオッ!!!