この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!
そして皆様、遅れましたが新年、あけましておめでとうございます。
2025も当作品をよろしくお願いいたします。
【チートっぽいけどチートじゃない】
【主人公最強ではない】
【何でも許せる人向け】
これらを理解していただけると幸いです。
♪ 魂の色は 何色ですか ♫
2つの膨大に膨れ上がる輝きがはじけ飛ぶと、そのまま更に速度を上げて飛び回る。
♪ 「もういっそ 折れたままで」 ♫
♪ 捨てるほど 逃げ出すほど ♫
♪ 強くないよ ほら ♫
♪ あぁ素晴らしき世界に今日も乾杯 ♫
♪ 街に飛び交う笑い声も ♫
♪ 見て見ぬフリしてるだけの作りもんさ ♫
♪ 気が触れそうだ ♫
そして幻神は【ANIMA】を、美音が【怪物】を奏で始め、光束の刀剣と『アガートラーム』のピンクの剣が激しくぶつかり合う。
♪ もう一度 鼓動、高鳴る ♫
♪ 何が正しいかなんて ♫
♪ わからないけど ♫
♪ クラクラするほどの良い匂いが ♫
♪ ツンと刺した鼻の奥 ♫
♪ 目を覚ます本能のまま ♫
♪ 今日は誰の番だ? ♫
美音は風の錬成陣を展開し、左腕のドリルの弦を起動させて緑の竜巻を引き起こす。
幻神はそれに巻き込まれるも、右腕の『ガングニール』の大槍を解除。
そしてすぐにパイルバンカーを起動させると同時に、竜巻の勢いを利用し上昇、輝きと共に高く上がってからすぐに美音へと急降下する。
【- 我流・炎花彗星槍 -】
「ッ!!」
美音はすぐに光束の刀剣を解除し、掌をかざして黄金錬成陣+『シェンショウジン』の輝きで防御態勢に入った。
だが、互いの拳と防御がぶつかり合った瞬間に大爆発が起こる。
♪ 形のないものばかりが ♫
♪ 大切になって行く ♫
♪ この世界で何が出来るのか ♫
♪ 僕には何が出来るのか ♫
その煙幕から2人は更に夜空へ駆け上がり、やがて雲すらも突き抜けて、遥か上空へたどり着けばそこでさらに激突し、2つの歌が響き渡る。
♪ 飾らない言葉だけが ♫
♪ 強く結ばれてる ♫
♪ ただその真っ黒な目から ♫
♪ 涙溢れ落ちないように ♫
そして美音は紫の錬成陣を展開し、そこから『ダウルダブラ』を取り出す。
すると『ダウルダブラ』は、己と美音を囲むように弦が伸び、巻きついて行く。
同時にエネルギーとして溜めるためにか、【Yami_Q_ray】もその姿をエネルギーへと変え、囲って行く弦の中へと入っていき、周辺を飛び回っている『Sv-303』や小型ゴーストも弦に強制的に破壊され、大破した状態で引き寄せられて取り込まれて行った。
「(これって、『キャロル』の…!!)」
やがて弦は、破壊した『Sv-303』の装甲を緑の装甲をメインとした形に変換させ、エネルギーとなった【Yami_Q_ray】たちのエネルギーは装甲の隙間から漏れ出している。
やがてその姿は、
『―――ッ!!!』
♪ また 躓いて 転がって ♫
♪ それでも砕けない ♫
♪ 魂の色は 何色ですか ♫
♪ 願う未来に何度でもずっと ♫
♪ 喰らいつく ♫
♪ この間違いだらけの世界の中 ♫
♪ 君には笑ってほしいから ♫
美音は奏でながらも、その獅子機の口から膨大な炎を放射させる。
幻神はそれをギリギリで回避するが、炎は空中で大爆発し、夜にもかかわらず明るくなった。
「(やっぱり、『ファウストローブ』系は『
『―――ッ!!!』
獅子機は浮いているが、地面を駆けるように動き、前足で幻神へ殴り掛かる。
幻神は片腕で受け止め、持ち堪えながら『アガートラーム』の短剣を複数ビットとして具現化。
攻撃するのと同時に再び『イチイバル』のアームドギアを空いているもう片方の手に具現化させて、ガトリングへ変形させて連発した。
♪ ただ 傷ついて 強がって ♫
♪ それでも見つけたいよ ♫
♪ 魂のカタチ 確かめてるよ ♫
♪ もう誰も傷付けない ♫
♪ 強く強くなりたいんだよ ♫
♪ 僕が僕でいられるように ♫
だが獅子機は『アガートラーム』のビットの攻撃や『イチイバル』の弾丸にもろともせずに、そのまま足に力を入れて幻神を叩き飛ばす。
幻神は持ち堪え、『イチイバル』のアームドギアを緑に輝かせて『イガリマ』のアームドギアへ変形させた。そして切りかかるが、獅子機はその牙で刃に噛みつくことで防いだ。
「くっ…!」
『―――ッ!!!』
獅子機はそのままて『イガリマ』のアームドギアである大鎌の刃を噛み砕き、さらに幻神を直接嚙み殺そうとする。
それに対し幻神は両手足で直接歯を抑えて、必死にもがいた。
「ぐっ! ゔぅぅぅっ…!!」
美音は牙にエネルギーを溜めて力み、幻神は装甲から蒸気を漏らしながら必死に耐える。
『―――ッ!!!』
だがその力み合いは獅子機が——
「——ガァッ!!!」
——
右腕そのものを失ったわけではない。
だが右上腕は深く噛みちぎられた跡があり、そこからホムンクルスを用いて作られた依り代とは言えど、血に近しい液体が大量に出血していた。
『―――ッ!!!』
「ッ!!」
獅子機は間髪入れずに畳みかけ、幻神を前足で攻撃し、幻神は防御が間に合わず地上へ叩き落とされる。それによって幻神は一気に地面へ飛ばされ激突。その落下地点を中心に全方位に衝撃波が起こり、地面も盛り上がる。
よって周囲にいたヒーローたちは一部がもがき、他は吹き飛ばされていた。
「もう1人の黒換美音!?」
「おぉ……まるで視界に入る獲物の全てを食らいつくす猛獣、獅子に相応しき姿だね! 美音くん!!」
ヒーローたちがボロボロの中、負傷している幻神と獅子機内部に乗っている美音が地上に戻って来た。
幻神は真ん中で痛みにもがきながらも立ち上がる中、獅子機はAFOの横に着地してから、威嚇の鳴き声を漏らしながら美音を睨む。
「なんだよ…あれ…!!」
「本部! 軍の要請を求む!! 我々だけでは対処が難しいッ!!」
「ッ! あなたたち、まだ…!!」
2人の少女の状態を見た公安直属ヒーローは、公安委員会らの本部へ連絡しているのを見た翠は血管を浮き出しながら睨む。
そんな中、幻神は右上腕を左手で抑えながら必死に立ち上がり美音を見る。
「あっちの羽が生えているほうはボロボロだから、今なら殺れるぞ?」
「あぁ…」
公安直属ヒーローらはボロボロの幻神の背後にいるため、今なら片方を殺せるのでは思っている。
その会話は周囲の公安直属ではない表舞台のプロヒーローたちの耳にも入っているため、そんなことをしたくない彼らは公安直属ヒーローたちにも警戒の眼差しを向けた。
「『
『
獅子機は幻神と後方にいるヒーローもろ共消そうと、口から『シェンショウジン』の輝きを漏らしながら、『
「加勢しよう」
「ッ!?」
そんな美音の攻撃に加えようと、AFOは片手を伸ばし、複数"個性"を美音の攻撃と同時に発動しようとしていた。
「まずい!」
「離れろォ!!」
「待て! さらに後ろにはまだ要救助者たちが…!!」
ヒーローたちが焦る中、獅子機とAFOは大規模の輝きを、元素を、"個性"を解き放った。
回避も救助も間に合わない。
そんな中、オールマイトは止むを得ないとばかりに残り火全てを出して止めようとする。
また、ギアとエンデヴァーもすぐに迎え撃とうと駆け出す。
だがそれよりも速く、輝き、元素、"個性"はヒーローたちを包み込——
「——だとしてもォォオオッ!!!」
——むことなく、幻神の叫び声と同時に塞がれるようにぶつかり止められた。
「ッ! 幻神!?」
「ぐぅぅぅッ!!」
幻神は『ガングニール』のエネルギーを左腕に溜めて、獅子機から放たれる輝きと元素、AFOの複数"個性"を殴る形で防いでいる。
だがその威力はAFOの複数"個性"もあって、幻神の纏う【BURNING・EX-DRIVE】の装甲は次々に崩れていき、煙すら漏れだし始めていた。
「クソッ! 向こうの火力がでたらめすぎて動けんッ!!」
「俊典! 無事かッ!?」
「はい、なんとか…!!」
そしてその衝撃は後方にヒーロー達にも伝わり、彼らは動けない状況。
「うぉぉぉおおおッ!!!」
そんな中、幻神はスラスターを全開にし、そのまま攻撃を殴り消しながら獅子機へ距離を一気に詰めていった。
『―――ッ!?』
ついにはそのまま、獅子機の顎をアッパーするように殴り、パイルバンカーを使用して一気に上へと殴り飛ばした。
そして幻神はそのままスラスターも合わせて一気に浮上し、美音を追いかけた。
「("個性"増幅装置もあってか、美音くんだけにとどまらず…
AFOは秘かに何かを企んでいた。
——◆——
上空。
一度は地上に戻り、そしてすぐに戻ってきた2人。
そして幻神のほうは右上腕の負傷と先の攻撃を殴ることで半端無理やり相殺し、押し返したことによる影響か、息を荒くしながら右上腕を左手で抑えていた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
『――――…ッ』
獅子機はグルグルと鳴らしながら幻神を睨んでいる。だが先のアッパーによる影響か、顔の顎部は少しばかりの損傷があった。
「……ッ、一か八か…か…!」
幻神は、ぎこちなく笑みを浮かべてボソッと呟く。
すると右のガントレットが大槍の半分の状態に変形し、赤いクリスタル部分から5色の輝きが発生する。
『(何か仕掛けてくる…! エネルギー再度
獅子機は口から燃え上がる炎のようなエネルギーを漏らし、
一方で幻神は痛みに耐えながら右腕を、槍先を天へ掲げる。
すると幻神の身体から6色の輝きが溢れ始めた。
―♪ 今、天に問い掛ける願い ♫―
―♪ もうひとふりの力を下さい… ♫―
『(ッ!?
美音は気づいた。
己自身以前に、幻神本人も歌っていないにも関わらず、夜空の中、悪夢と呼ばれる現場の中、
―♪ 背負う覚悟は胸に在るか ♫―
―♪ 力とは何か ♫―
―♪ Reason why I can fight...! ♫―
そして6色の輝きは槍先へ集まっていき、槍は輝きに包まれる中更なる変形を始めた。
それを見た美音はまだ完全に
『(……はっ、いや待って…これは記憶で見た…!?)』
響き渡る歌声。
自信が使用する獅子機。
ガントレットを腕ごと槍に変形させている幻神。
幻神が前世で見た、美音が幻神の記憶を通してみたアニメのラストシーン。
これらが偶然であろうと、今、幻神がやろうとしていることを美音は悟った。
―♪ ぬくもりより孤独が相応しい ♫―
―♪ そう言い聞かせ 心を殺しては ♫―
―♪ 偽りの「強さ」に縋っていた ♫―
幻神の右腕は、槍先は大きな手へと…繋ぎ合う手へと変形させて、美音の攻撃を相殺した。
―♪ 涙を 重ねる度 証明される現実は ♫―
―♪ 何処までも残酷な
「繋ぎ合うために…!
幻神は腕を突き出しながら叫べば、その
―♪ (Desperate)抗えずに捻れてゆく祈りは ♫―
―♪ 答えを求め 狂い咽ぶように 闇の果てへ…叫ぶ! ♫―
『
対する美音は今放てるエネルギーのすべてを躊躇なく幻神へと放った。
「行っ——……けェェェエエエッ!!!!」
そして2人のエネルギーと拳が真正面から激突した。その2人による輝きは、夜空を、周辺を、夜と思わせないとばかりに輝き照らしていた。
―♪ 今、天に問い掛ける願い ♫―
―♪ もうひとふりの力を下さい… ♫―
―♪ 求めてはいけない、と ♫―
―♪ 拒みながら伸ばすこの手は ♫―
「ウォォォオオオッ!!!!」
幻神は必死に耐え、押し切ろうとする。
そんな彼女の右上腕だけにあらず、口や目、身体の穴という穴から血のような液体が漏れていた。
『―――――ッ!!!』
互いに譲らず押し切ろうとする。
だが幻神の漏れ出す輝きはさらに6色を強くさせ、徐々に美音のエネルギーを押し切り、最後にはすべてのスラスターを全開にし、翼を羽ばたかせて——
―♪ 何度傷ついても ♫―
【- Glorious Break -】
―♪ 衝動抱いて 輝き放とう ♫―
ついに幻神の放つ拳が、【- Glorious Break -】がエネルギーを突破し、獅子機を貫いた。
それによって獅子機の額部分に当たる装甲が砕かれ、そこから『シェンショウジン・ファウストローブ』を纏う美音が姿を見せる。
「…そん、な……」
獅子機は砕かれ、
それに合わせて巨大ガントレットもまた消滅していった。
そして美音は『シェンショウジン』を纏っているにも関わらず、重力に従いゆっくりと落下していく。
そんな美音の視界には、自身へ必死に手を伸ばしている幻神が映っている。
「(あぁ、結局は消えるんだ…生きちゃいけないんだ……)」
美音は絶望している中、そう思っていた。
そして『シェンショウジン・ファウストローブ』の装甲はゆっくりと朽ちていく。
2人の少女の歌合戦は、あっけなく終わりを——
「——カハッ!!!」
——迎えることはなかった。
「ッ!?」
直後、幻神は黒い指に数本腹部を貫かれた。
幻神は血に近い液体を吐血し、その液体は美音の頬に飛びつく。
「……——ガッ!!」
美音は起きていることに混乱しているが、直後己の首に装着されている"個性"増幅装置に手を付いて苦しみだした。
そんな"個性"増幅装置のチョーカーは、中央前の青い輝きから赤い輝きなった部分が、突然ドス黒く、禍々しい黒い輝きへと変わり出している。
「『美音』——」
幻神は貫かれていようと美音へ手を伸ばそうとするが、その手が届くことはない。
幻神は黒い指の伸び先に視線を移せば驚愕した。
その先には……——
「——悪いね。彼女は僕の
——片手に黒い指を伸ばし、もう片方の手で端末を握っているオール・フォー・ワンがいた。
あとちょっと…あとちょっとで……。
―♪ ♫―は挿入歌であり背景BGM的なものだとするように、音符の外側に―が入ってます。
ようやく、中盤入ったってイメージです私の中では……アハハ(遠い目)
後今回短めなの許してください……そしてまだしばらく神野区編は続きますが、お付き合いの方よろしくお願いします(早く甘々なの書きたいけどグッと抑えて…!)
そして、次の更新までの期間ですが分岐ルートのアンケートを作りました。
そちらの方も、ご自身の自由でアンケートするなりよろしくお願いいたします。
それでは、もしよければお気に入り登録と評価、感想の方よろしくお願いします!
黒換美音として闇落ちルート
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あり
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なし