この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します   作:伽華 竜魅

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USJ 編
大阪のと同じ名前で問題ないか心配なのに、それよりも大きな事態が起きた!!


 

 

 

 

マスコミ襲撃事件の翌日。

お昼を終えて、午後のヒーロー基礎学の授業。私たちは教室にいた。

 

「今日のヒーロー基礎学だが……俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった」

 

「ハーイ! 何するんですか!?」

 

瀬呂くんが代表として質問をした。すると相澤先生は、どこからともなくカードを取り出した。そのカードには『RESCUE(レスキュー)』と書かれていた。

 

「災害水難なんでもござれ、人命救助(レスキュー)訓練だ」

 

一昨日はオールマイトが『BATTLE(バトル)』を出してたし、そういったカードも用意されてるのかな?それと救助訓練そのものに対して思い思いのことを口々に話し始めて、教室全体が騒がしくなる。

 

「おいまだ途中」

 

それを相澤先生がギロッと、一瞬だけ"個性"を発動させてることで、目を光らせて髪を逆立てた。それによってみんな静まり返った。

 

「今回は、戦闘服(コスチューム)の着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定する戦闘服(コスチューム)もあるだろうからな」

 

相澤先生はそう言いつつリモコンを操作して、戦闘服(コスチューム)のロッカーを開ける。反応してロッカーが起動し、各自の戦闘服(コスチューム)用ケースが出てきた。

そして今回の訓練場は校舎から離れた場所にあるらしく、バスで移動するみたいだ。

 

「以上だ。準備開始」

 

相澤先生の号令で、私たちは各自戦闘服(コスチューム)用ケースを取って準備を始めた。

 

 

——◆——

 

 

各自各々戦闘服(コスチューム)を、全部ではなく一部を着るって感じで着ていた。私はどっちにしても『シンフォギア』で服がはだけるから、今回ばかりは体操着にした。

 

「あれ? デクくんも体操着だ。戦闘服(コスチューム)は?」

 

「戦闘訓練でボロボロになっちゃったから……修復はサポート会社がしてくれるらしくて、それ待ちなんだ…って、も?」

 

緑谷くんは麗日さんの言葉に疑問を持ち、質問をすると、麗日さんは私のほうに視線を向け、それに釣られて緑谷くんも私に視線を向けた。

 

「あれ、天堕さんは確か……」

 

「"個性"があれで、今回は自由だから着なかった。以上!」

 

「(あっさりと僕の疑問を答えて話を終わらせた……!?)」

 

どうやら緑谷くんは一昨日の戦闘でボロボロになってしまい、修復待ちらしい。まぁでも、体操着仲間がいてちょっと嬉しい。と言っても、緑谷くんはグローブやらを付けていて、私も首にチョーカーと、左腕のモニター付きの袖だけを付けてるけどね。瞬間、ホイッスルのような音が聞こえて、そっちに視線を向ければ飯田くんがいた。

 

「バスの席順でスムーズにいくよう、番号順に2列で並ぼう!」

 

大きな声と身振り手振りで、クラスメイトたちに指示を出した。というかいつの間にホイッスルを……。

 

「飯田くん、フルスロットルだ……!」

 

「それに合う曲歌おうか?」

 

「お! どんな歌なん?」

 

「えっとね~——……」

 

「いや、そういうのじゃなくて……!」

 

冗談で言ってみたら意外にも麗日さんが食いついた。緑谷くんはオロオロして狼狽えていた。

まぁとりあえずとして、委員長でもある飯田くんに逆らうことはなく出席番号順で並んだのだが、いざバスに乗ってみると全然意味がなかった。

 

「こういうタイプだったか……!」

 

「意味なかったねー」

 

まさかのバスは路線バスのような内装だった。そのため各々で座りたいところに座った。ちなみに人数が21人で、結構埋まっているため、私は立って手すりに掴まっていた。

4番目だから座れたけど、なんとなく立っていたい気分だったから立ってる。

 

「私思ったことを何でも言っちゃうの。緑谷ちゃん」

 

「は、ハイ!? 蛙吹さん!!」

 

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

みんなに梅雨ちゃん呼びされたいの蛙吹さん……。

 

「あなたの"個性"オールマイトに似てる」

 

「へッ!?」

 

蛙吹さんの言葉に、緑谷くんはすっごく動揺しだした。似たような"個性"ってだけでそんな動揺する?そんな動揺している緑谷くんだったが何かを言う前に、切島くんが口を開いた。

 

「おいおい待てよ梅雨ちゃん、オールマイトはあんな怪我しねぇぞ? 似て非なるアレだぜ……でもシンプルな増強型の個性はいいよな。派手で出来ることが多い!!」

 

切島くんはそう言いながら片手を『硬化』させて、自分のは地味だという感じで呟いたけど、緑谷くんが「カッコいいと思うし、プロにも通用する!」とフォローに入った。

向かい側では青山くんが自分の"個性"の派手さを自慢したけど、芦戸さんに欠点を指摘されて、彼は思わず黙り込んでしまった。

 

「まぁ派手で強ぇっつったら、やっぱ轟と爆豪、あとは天堕の3人だな!」

 

轟くんや爆豪くんは分かるけど、私もか?

 

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそ」

 

「ア”ァ”!? ンだとコラ出すわ!!」

 

「ホラ」

 

ど、ドストレートに言いすぎては蛙吹さん……!?

 

「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されてるあたり、爆豪ってすげぇよ」

 

「てめぇのそのクソみてぇなボキャブラリーは何だコラ殺すぞ!!」

 

わぁ~……上鳴くんも言うね~……って、なんか蛙吹さんが私を見てる…?

 

「一番気になるのは、幻神ちゃんの"個性"ね」

 

え?そこで照準を私に向けます?

 

「あ~確かに! 変身するし歌うし、後は声が変わる!」

 

「実際天堕の"個性"って何なの?」

 

なっ!?みんなの視線が私に集中している…!

 

「え、えぇっと……全部を話そうとすると長くなるから手短に……まぁみんなの思ってる通り、歌と変身を掛け合わせた"個性"()なんだけど、声に関しては応用技術なんだよね」

 

「応用? 天堕さんの"個性"って……」

 

「"個性"名は『具現化』。基本的な使い方は自身の体力、身体的、生命的エネルギーを私の想像したもの、イメージに沿って変換し、具現化させる。それが私の"個性"の基本能力」

 

私の説明に数人が「お~…」と言っていた。八百万さんに関しては「(わたくし)の"個性"と似て非なっておりますわね」と言っていた。

 

「え? じゃああの全く別人のような声は?」

 

「"個性"の応用。自身の声である声質部分のエネルギーだけは別で変換して、別人の声に変換することができるの」

 

「それって女限定?」

 

「男も可能だよ」

 

そう、私の"個性"『具現化』のエネルギー変換は、声質部分を別のエネルギーとしてとらえて、『シンフォギア』とは別に変換することが可能なのだ。結果として、女性歌手の声だけに飽き足らず、男性歌手の声にも変換できるのだ。

 

「入試の時と戦闘訓練の時は全くの別人の声だったが、そういうことだったのか……」

 

「なぁ! 試しになんか声変えてみてくれよ!」

 

「え」

 

急な要望!?で、でも声質変換でもエネルギーは多少なりとも使用するから……。

 

「男の声聞いてみてぇ!」

 

「はーい! あたしの声とかできない?」

 

「声によって歌う曲とかってあるの?」

 

「ドエロいボイスを!!」

 

めっちゃ要望している……ていうか最後のはダメでしょ!?絶対R18かかっちゃう可能性あるよ!!!

 

「(まぁいいの…かな? いっか)」

 

数回咳払いをして、喉を整える。あの人の声でいいか。

 

こんな感じだけど、どうかな?

 

「「「おぉぉぉぉ!!!」」」

 

『風鳴翼』……というより『水〇奈々』さんの声に変換する。案の定みんな(2名を除いて)が歓声を上げてくれた。よかった……。

 

「すっげぇ! マジで別人の声になってる!!」

 

「戦闘訓練の時も、モニタールームまで歌声が聞こえてたから驚いてたけど、こういった声で歌うとなるとすごいな!!」

 

喜んでくれてよかった……まぁ、こういう風にできるってことだね

 

「あ、戻った…」

 

芦戸さん、ちょっと残念そうにするの何でなの!?

 

「もう着くぞお前ら、いい加減にしとけよ」

 

 

——◆——

 

 

「すっげぇ! USJかよ!!」

 

バスを降りてドームに入ると、もはや切島くんの言う通り、USJのような作りのものが広がっていた。

 

「みなさんようこそ。待っていましたよ」

 

私たちの目の前に、完全に宇宙服な見た目の戦闘服(コスチューム)を纏ったプロヒーローが立っていた。

 

「スペースヒーロー『13号』だ! 災害救助で目覚ましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」

 

「わーー! 私好きなの13号!」

 

13号。本当に宇宙服のような戦闘服(コスチューム)で、素顔すら見えないね。

 

「水難事故、土砂災害、火事にetc(エトセトラ)、あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も……(ウソの)(災害や)(事故ルーム)!!」

 

「「「(本当にUSJだった!)」」」

 

大阪の人やUSJの運営とかが知ったらなんか言われそう……てか言われたほうがいい。

 

「13号、オールマイトは? ここで待ち合わせのはずだが……」

 

「先輩、それが……」

 

なんか先生方で話している。そして13号先生に至ってはなんか指を3本立ててるし……オールマイトがいないのと関係があるのかな?相澤先生はため息をしてるし……。

 

「えーでは、始める前にお小言を1つ、2つ、3つ、4つ、5つ……」

 

「「「(ふ、増える……)」」」

 

「皆さんご存じだとは思いますが、僕の"個性"は『ブラックホール』。どんなものでも吸い込んで、塵にしてしまいます」

 

「その"個性"でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」

 

13号先生の言葉に緑谷くんが付け加えた。あの、麗日さん……そんなそのままもげて飛んで行きそうなぐらい頷き続けると危ないよ?

 

「ええ、そうです……しかし、簡単に人を殺せる"個性"でもあります。皆の中にもそういう"個性"がいるでしょう。超人社会は"個性"の使用を資格制にし厳しく規制することで一見成り立っているように見えます。しかし一歩間違えれば容易に人を殺せる"いきすぎた個性"を個々が持っていることを忘れないでください」

 

人を殺せる……爆豪くんと轟くん、緑谷くん……そして私に当てはまることだろう。

初日の体力テストで自身の"個性"の可能性を知り、一昨日の戦闘訓練ではそれを人に向けて使うという危険さを知った私たちが、人命のために"個性"をどう活用するかを学ぶ。それが、今回の訓練なんだろう。

 

「君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない。救けるためにあるのだと心得て帰って下さいな。以上! ご清聴ありがとうございました」

 

ペコリと13号先生が一礼をしたところに、私たちは拍手と歓声で応えた。

そして相澤先生は「よし、そんじゃあまずは……」と、入り口の高台からまっすぐ正面の、噴水のある広場を指差して——。

 

「お?」

 

——瞬間、なぜかUSJの電灯から電磁波が発生しているのに私たちは気づいた。

 

「全員、ひとかたまりになって動くなッ!!!」

 

相澤先生が焦ったような声を上げた。チラッと中央部を見れば、なんか、黒い渦のような、霧のようなものがあった。

 

「13号! 生徒たちを守れッ!! あれは——!」

 

あれって……!?

 

 

 

「——(ヴィラン)だッ!!」

 

 

 

 





さぁて戦闘シーンが始まるぞ~!書くのが大変だ~!でもやりたいからやります!!

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