この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します 作:伽華 竜魅
ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!
始業式から3日後。
「——御迷惑! おかけしましたァ!!」
「デクくんオツトメごくろうさま!!」
「オツトメって……つか何息巻いてんの?」
お茶子ちゃんが鼻息荒く謝罪している出久くんににこやかに声をかけ、耳郎さんはそんなお茶子ちゃんの言い方にツッコミを入れる。
「飯田君! ごめんね!! 失望させてしまって!!」
「うむ…反省してくれればいいが……しかしどうした?」
「この3日間でついた差を取り戻すんだァ!!」
「あぁいいなそういうの! 好き俺!」
出久くんは息巻いている理由をそう声高に宣言した。そんな出久くんだが実は、学校に登校する前に、誰にもバレずに私がこっそり授業内容を纏めたノートを渡しているのだ。
出久くんはびっくりするほどに感謝してきて、内容に目を通し、思ってた以上に授業が進んでいることを知ってガックリと肩を落としていた。
そんな出久くんに激励を飛ばしたりなどして気を取り直させた結果、今の状態になっているといっても過言ではない。
「——全員席に着け」
「ごっ!!?」
そんな出久くんの背後に、いつの間にかいた相澤先生が着席するよう言ってきた。
私たちは一斉にすぐに着席する。
「じゃ緑谷も戻ったところで本格的にインターンの話をしていこう。入っておいで」
扉に向けて放たれたその言葉に全員が疑問符を浮かべる。
「職場体験とどういう違いがあるのか。直に経験している人間から話してもらう。多忙な中、都合を合わせてくれたんだ。心して聞くように」
やがて静かに扉が開かれ、そこから3人の人影が入って来た。
「現雄英生の中でもトップに君臨する3年生3名。通称『ビッグ3』だ」
1人は身長が大きく体格もガッチリしていて、見るからに身体を鍛え上げているのか所々に傷跡も残っている。
髪はばっちりと固めた金髪で、顔は個性的な男子。
2人目はとっても美人で、パーマ……というよりは天然のくせ毛なのだろう、うねうねとねじれた水色の長い髪をしている。
最後の3人目は少しぼさついた黒髪の男子で、とりあえず姿勢と目つきが悪かった。
なんというか、爆豪くんと違って静かな不良……といっていいのだろうか?まぁそんな感じに見える人だ。
だけどその中で、金髪の人はどこか強者感があった。覇気と言えばいいのだろうか、そういうものを感じる。
「じゃあ手短に自己紹介してくれ、まず
相澤先生に天喰さんという先輩が自己紹介を促される。その瞬間、彼の鋭い目がギンッ!と見開かれ、鋭い視線が私たちを貫き、教室全体に謎の緊張が走っていた。
「……ダメだ。ミリオ、波動さん」
だけど天喰先輩から発せられた声は、なぜか震えていた。というか身体も震えている。
「ジャガイモだと思って臨んでも…頭部以外が人間のままで依然人間にしか見えない…どうしたらいい…言葉が出て来ない…頭が真っ白だ…辛いっ…! 帰りたい…!」
そしてクルリと背を向けてしまった。
えっ?えっ??
「あ、ねぇ聞いて天喰くん! そういうのノミの心臓って言うんだって! ね! 人間なのにね! 不思議! 彼はノミの『
さらっと辛辣なことを言うのねあの波動さんとかいう先輩は!
「ねぇねぇ、ところで君は何でマスクを? 風邪? オシャレ?」
「これは昔に…」
「あと、あなた轟くんだよね!? ね!? 何でそんなところを火傷したの?」
「ッ……それは」
「芦戸さんはその角折れちゃったら生えてくる? 動くの? あっ! 峰田くんのボールみたいなのは髪の毛? 散髪はどうやるの? 蛙吹さんはアマガエル? ヒキガエルじゃないよね? どの子もみんな気になるとこばっかり! 不思議〜!」
次から次へと矢継ぎ早に質問していく波動先輩…なんだこの人は…ほんとになんなんだこの人は!?
「…合理性に欠くね?」
「ッ! イ、イレイザーヘッド! 安心して下さい、大トリは俺なんだよね!」
全く話が進まないこの有様に、相澤先生の機嫌も悪くなり始めていた。
だけどそれに気づいた金髪の人が慌てて自己紹介を……——
「前途ォ!?」
………。
「多難ッ! つってね!! よォし掴みは大失敗だ!!」
——自己紹介を…しなかった。
何なんだこの人たちは本当に。
「3人とも変だよな…ビッグ3という割には、なんかさ…」
「風格が感じられん。まだ轟や爆豪、天堕の方が、まだ強者のオーラを纏っている」
「えっ」
常闇くん私のことそう思ってたの?
うん、まぁ気持ちはわかる。
金髪の人は強者感は確かに感じるけど……それでも他2人が…。
「まぁ、何が何やらって顔してるよね。必修ってわけでもないインターンの説明に突如現れた3年生だ。そりゃわけもないよね。」
真顔でそんなことを言って、話を切り替えたのかと思ったら今度は何か考え始めたよ。
一応言っときますけど私たちが困惑してるのはあなた方の自己紹介のことでですよ?
「1年からの仮免取得……だよね。フム。今年の1年生ってすっごく元気だよね……そうだねぇ、何やらスベり倒してしまったし——」
すると金髪の人は勝手に理解したのか……。
「——君たちみんな! まとめて俺と戦ってみようよ!」
「「「えっ、えぇっ!?」」」
そんなことを言いだし、私たちはさらに困惑した。
——◆——
体育館γ。
「あの……マジでやるんすか?」
「うん! 当然マジだよね! イレイザーヘッドの許可も出たし!」
瀬呂くんがおずおずと声をかけるが、柔軟体操をしている通形先輩は見るからにやる気満々であった。
「ミリオ、やめた方がいい」
「遠っ!」
天喰先輩が遠くからボソッと言ってきた。てかほんとに遠いのね。
「インターンについては形式的に語るだけで十分だ。みんながみんな上昇志向に満ちているわけじゃない。立ち直れなくなる子が出てはいけない」
「あ、聞いて知ってる! 昔、挫折してヒーロー諦めちゃって、問題起こしちゃった子がいたんだって! 知ってた? 大変だよねぇ通形、ちゃんとそこ考えとかないと辛いよ? これは辛いよ~?」
それって、この戦いで私たちが心を折れてしまい、諦める可能性があるってこと?
なにそれ、なめてんの?
「待ってください。我々はハンデありとは言えプロとも戦っている」
「そして
常闇くんと切島くんの言う通りだ。
それに、それでも私たちのことがそう見えてしまうのであれば証明してやる。
じゃないと、美音のことも同じように言ってるのと同じに思えるから!!
「うん。いつどっから来てもいいよね。一番手は誰だ?」
「俺が——」
「僕、いきます!!」
「——意外な緑谷ァ!?」
切島くんが前に出ようとしたところに、出久くんが堂々と割って入った。
「問題児! やっぱ君が一番元気あるなぁ!」
出久くんが【フルカウル】を発動させながら構える。それを合図に、私たちも各々"個性"とともに構え始めた。
「そいじゃ先輩! せっかくのご厚意ですんで、ご指導よろしくお願いしまァァす!!!」
切島くんの声と共に出久くんが通花先輩へと駆け出す。だけどその瞬間……——
——先輩の
「はっ!?」
「うわぁーー!!!」
「今服が落ちたぞ!?」
なんで落ちた?という疑問と驚愕をしてしまっている間にも出久くんは、慌てて下着とズボンを履き直している先輩の顔面に蹴りを放つ。
だけど食らった様子、どころか当たった様子もなく出久くんは先輩の後方で着地していた。
「顔面かよ」
先輩が出久くんへと振り向いてそう言っている間にも他の遠距離持ちが先輩に攻撃し、出久くんが巻き込まれないよう避ける。
「ッ! 待て! いないぞ!?」
奥の壁に当たったことで立ち昇る土煙の中、目を凝らしてみて、そこに先輩はいなかった。
「まずは遠距離持ちだよね!!」
「——いやァァァアアアッ!!!」
耳郎さんの悲鳴でハッとして振り返ると、そこには再び脱げた先輩の姿があった。
いつの間にか後ろへ回り込まれていた。というか女子の目の前で真っ裸か!?
「ワープした!?」
「すり抜けるだけじゃねぇのか!」
「どんな強"個性"だよ!」
近すぎて歌ってる間、もしくは歌う前にやられる可能性があると思い、私は大きく後ろに飛んだ。
けどその間にも常闇くんから始め、瀬呂くん峰田くん、青山くん芦戸さん梅雨ちゃん、そして障子くん八百万さん上鳴くん耳郎さん……計10人が一瞬でやられた。
「POWERRRR!!!」
そう叫びながら、いつの間にかズボンを履いていた。どういう原理だ?
私の"個性"のようなやり方と近い感じ……なのか?
「何したのかさっぱりわかんねぇ!」
「すり抜けるだけでも強いのにワープとか……!」
「それってもう、無敵じゃないですか!」
「よせやい!」
『すり抜け』と『ワープ』……ある意味では共通点があるもの。
それに近しいものだと、有名忍者アニメの敵マスクキャラの身体のすり抜けが実は別時空にその部位だけを飛ばしてすり抜けてるように見せていたってのが近いかも。
「何か、からくりがあると思うよ!」
ここで出久くんが声を上げた。
「『すり抜け』の応用でワープしてるのか『ワープ』の応用ですり抜けてるのか……どっちにしろ直接攻撃されてるわけだから、カウンター狙いでいけばこっちも触れられる瞬間があるはず! 何してるかわからないなら、わかってる範囲から仮説立てて、とにかく勝ち筋を探っていこう!」
「おぉ! サンキュー! 謹慎明けの緑谷、すげぇいい!」
「だったら探ってみなよ!」
通形先輩が向かってくる。
見失わないようしっかりと見ていると、突然先輩がズボンを置き去りにして地面へと沈んでいった。
「——だが必殺!!」
その声が後ろから聞こえて振り返れば既に先輩がおり、出久くんを倒そうとしている。
「【ブラインドタッチ目潰し——」
ドクンッ!!と心臓が高鳴り、私はピンクの輝きに包み込まれる。
肌にピッタリと張り付くピンクを基調とするバトルスーツを身に纏う。
頭部はヘッドセットを、両脚にはピンクの機械装甲である細いガントレットとグリーブを装着。
胸もとの『ギアペンダント』の左右だけがそれぞれ2本ずつピンクへと変化。
最後にロングである髪がツインテールに結ばれ、そのツインテールを包み込むようにピンクのコンテナを装着した。
『シュルシャガナ』を纏い終えた私は輝きが消えると、そのまま真っすぐ出久くんへと向かって行く。
「くっ!!」
【- 非常Σ式・禁月輪 -】
「おっ!?」
「えっ! ゆ、幻神!?」
そして先輩の攻撃が当たる前に出久くんを横抱きして救った。
「わぁ、凄いよ天喰くん! 本当に歌った途端恰好が変わったよ! あれ元々着てた服とかどうなるのかな? どういう原理であぁなってるのかな!?」
「彼女が、神野区を切り抜けた歌姫…」
そのまま一気に走行して距離を放していく中、チラッと見れば……。
「ぐっ……!」
飯田くんが。
「クソッ! うわっ……!」
次には切島くんと、次々に一瞬でみんながやられていった。そして【- 非常Σ式・禁月輪 -】を解除して2人で並び通形先輩を見る。
「幻神、なんで僕だけ……」
「……身体が勝手に動いちゃってた。それだけ」
ちょっと言いづらくてそっぽを向いてしまう。
それに顔もちょっと熱い……あぁもう何で正直に言えないんだ私は。
「ちょっと想定外だけど、後は君たちだけだね! 問題児に大トリ! 2年生から3年生の僕らでも噂の『歌姫』!!」
「そっちまで噂になってたんですか……」
「てことは幻神の"個性"も……」
あらかた情報は掴まれてる可能性が高い……出久くんを救ったのは身体が勝手なのもそうだけど、彼の分析力に予測力。
そして私の歌を通して、互いの動きが不思議とわかるからだ。
「出久くん、あの時はまぐれで今もできるかわからない……けど、力を貸してくれる?」
「……そんなの当たり前だ」
互いに肩を寄せ合って、出久くんは【フルカウル】を纏い構えて、私もヨーヨーのアームドギアを出して構える。
「2人タッグで来るかい? いいよ! 俺はそれでも!」
通形先輩はそう言いながら走り出す。
♪ 綺羅綺羅の刃で 半分コの
私は声帯を『月読調』へと変換して歌い始める。
飛び上がり、片足を突き出してその脚部のヒールから電ノコを伸ばし、大きな電ノコへと変形拡大する。そしてそのまま振り下ろして地面を抉るも、先輩はズボンも含めてすり抜けていた。
♪ 予習したの 殺戮方法 ♫
「めっちゃ物騒なやり方だね!」
すぐに脚部を元に戻してから電ノコで滑走し、そのままヨーヨーを休むことなく振るって攻撃するも、先輩はそれらを全てすり抜けさせて向かってくる。
♪ 高出力全開で フィールドを駆けよう ♫
そして先輩は拳を突き出してくる。
「むっ!」
「【スマッシュ!】」
そんな先輩の背後から出久くんが【シュートスタイル】を顔に放つも、気づいていたのかすり抜けることで避けられた。
♪ 勝負も夢も 命懸けのダイブ ♫
「ふんっ!」
先輩はすぐに振り返って出久くんに攻撃しようとするけど、私が先にヨーヨーで出久くんの身体を巻き付けて引き、その攻撃を避けさせる。
そのまま私も一気に先輩から距離を放していった。
「幻神! 『シュルシャガナ』のヨーヨーで結界みたいなの張れる!?」
その言葉にすぐにグットサインで出来ると伝える。
すると「僕ができる限り気を引き付けるから、その間に上手く頼む!」といい駆け出していった。
♪ Let's sing 重なる歌が ♫
出久くんはうまく予測などして先輩に食らいつこうとするも、先輩はそれでもすり抜けていき、鋭い攻撃を放つ。
♪ どんな高い壁も伐り刻んで未来を創る ♫
それでも今、出久くんは私を信じてあそこに立って戦ってるんだ。
2人を中心にするように私は駆け出し、ヨーヨーを2つ飛ばして身体の動きなどでうまく操作して拘束するための結界を作っていく。
♪ 「夢は負けない」 ♫
「ん! これは結界!?」
【- β式・獄糸乱舞 -】
♪ 強い Love で突っきれ ♫
先輩は気づいたみたいだけどもう遅い。
「Ready go!!!♪」
「ッ!」
♪ 未熟で未完成でも逃げないよ ♫
歌詞を合図に叫べば出久くんは気づいて巻き込まれないよう飛び上がる。
♪ 信じて紡いで越えた 歴史は星に ♫
その僅かな隙をも見逃さず、私は両手と片足でエネルギーの糸を引いた。
そしてヨーヨーの糸は全て先輩を拘束するように圧縮していく。
♪ 照らそう今この
タイミングも完璧なハズだ。
見ていて分かった。地面に着く際は必ず実体化している。
♪ 待ってる人が…! ♫
もし自由自在にすり抜けなどができるなら、わざわざ背後からとかそういうのせず、真正面から堂々と来てもおかしくない。
+で出久くんの言う通り、直接攻撃されてるからその際も必ず実体化。
だからこそここしかないと思った。
♪ 一緒にゆこう TWIN-HEART ♫
そして読み通り、先輩をエネルギーの糸が拘束。
そのまま真上から2つのヨーヨーが合体して大きなヨーヨーとなり、先輩へ一直線に落下していく。
ついにはヨーヨーが落下して土煙が衝撃と共に激しく立ち昇った。
「…ッ」
目を凝らして見ている中、出久くんは私の横に戻ってくる。
「気を付けてね幻神。あれで倒せるならもうとっくに終わってる」
「うん——」
「——POWERRRR!!!」
「「ッ!?」」
警戒していると、突然真下から先輩が飛び出してきて、そのまま私たちの腹に重い一撃を放ってきた。
「ゴッ…!!」
「ぐぅ…!!」
その結果、私たちは揃って"個性"が解けてしまい、そのままお腹を抑えて地面に倒れ込んだ。
「POWERRRR!!!」
——◆——
「とまぁ! こんな感じなんだよね!」
「訳も分からずほぼ全員が腹パンされただけなんですが……」
未だ私たちA組はお腹を押さえて、グロッキーになっている。無論私もだ。
『シンフォギア』を纏っていても、あの拳は本当に重かった。
「俺の"個性"、強かった?」
「強すぎっす!」
「ずるいや! 私のことも考えて!」
「すり抜けるしワープするし! 轟や天堕みたいなハイブリッドですか!?」
瀬呂くんたちがワーワーと騒ぎ出す。
轟くんも1つで2つ、私は1で複数みたいな感じだしな……。
「いや、1つ」
「えっ、1つなんですか?」
「私知ってるよ"個性"! ねぇねぇ言っていい? 言ってい!? 『透過』!」
「波動さん、今はミリオの時間だ」
波動先輩が割り込んできて誰も言ってないのに勝手に答える。
この人、"個性"故にこんな人なのか?
「そう! 俺の"個性"は『透過』。君たちがワープというあの移動は推察された通りその応用さ!」
「どういう原理でワープを……!!?」
出久くんは癖であろうノートとペンを持っていないのにそれでも写そうと、メモをするような動作をしながら質問する。
「全身で発動すると、俺の身体はあらゆるものをすりぬける。あらゆる…地面もさ」
「てことは……あれは落っこちてたってこと…!?」
「そう、地中に落ちる! そして落下中に個性を解除すると不思議な事が起きる。質量のあるモノが重なり合う事は出来ないらしく、弾かれてしまうんだよね。つまり俺は瞬時に地上へ弾き出されてるのさ! これがワープの原理。体の向きやポーズで角度を調整して、弾かれ先を狙う事ができる!」
「ゲームのバグみたい……」
「
そんなことができるのか……本当にゲームのバグとしか言いようがないやり方。
それにあらゆるものってことは、『
ある意味『
「攻撃は全て透かせて、自由に瞬時に動けるのね。やっぱり強い"個性"……」
梅雨ちゃんがそう言うが、先輩は「強くした」と言った。
「発動中は肺が酸素を取り込めない。吸っても透過しているからね。同様に鼓膜は振動を、網膜は光を透過する。あらゆる物がすり抜ける。それは何も感じる事ができず、ただただ質量を持ったまま落下の感覚だけがあるということなんだ」
そして身体の部位ごとに"個性"を細かく発動させてという、簡単な動きにすらいくつかの工程がいると説明した。
「長くなったけどこれが手合わせの理由。言葉よりも経験で伝えたかった! インターンにおいて我々は『お客』ではなく『サイドキック』! プロと同列として扱われるんだよね! それはとても恐ろしいよ。時には人の死にも立ち会う……けれど怖い思いも辛い思いも全てが学校じゃ手に入らない一線級の経験! 俺はインターンで得た経験を力に変えてトップを掴んだ! ので! 怖くてもやるべきだと思うよ1年生!」
そう言って先輩は話を締めくくる。
まさに経験則を重視し、それを糧に伸し上がった自身の経験を全て教えてくれた。
何人かは拍手までしている。
そんな中、私は自分の手を見ていた。
「(プロと同列……ってわけじゃない。アレは違法だけどそれでも許された戦いだ)」
今後は正式な形とも言える。
といっても、私はインターン自体をやらせてもらえるかどうかだけど。
アンケートの結果、『ギャラルホルン』は"個性"としても存在することにしました。
つまり【戦姫絶唱シンフォギアXD】のように並行世界編も……まぁ面白そうだしいいか。
完結までより遠くなるけど。
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