この"沢山の歌声"で、"曲"で、ヒーローを目指します   作:伽華 竜魅

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ちびたXtreme様、誤字報告ありがとうございます!




明るい未来と動く世界の歯車

 

 

 

 

死穢八斎會への強制捜査は終結し、保護対象である壊理の保護も完了。

活動継続可能なヒーローと警察らは状況把握と事態の収拾に当たり、負傷者は既に病院へ搬送された。

 

『最寄り大学病院』

 

「一応隅々まで検査しましたが、腕以外はどこも異常ありませんでした。しかしこの腕、どうしたらこんなに……」

 

「それより他の皆は……」

 

そこに壊理の"個性"『巻き戻し』によって完治している緑谷も、"個性"を受けどういった影響、身体に異常があるかを調べるために検査を受け終えていた。同時に医者は緑谷の腕の状態を気にするが、緑谷は己のことよりも他に搬送された仲間たちのことを心配する。

 

「俺が見てきたよ」

 

「相澤先生! お怪我は!?」

 

「十針縫った。来い」

 

既に待機していたのか、相澤が覗き答える。

そして診察室を後にし、緑谷は相澤の後に続き歩き出した。

 

「大事なところで居てやれなくてすまなかった」

 

「いえ、それより他の皆は?」

 

切島は打撲に裂傷。

天喰は頭部の骨に亀裂が入ったが後に残るものではなく、ファットガムは骨折を何か所かで済んでいる。

トガヒミコに刺されたロックロックも内臓は避ける形であったため、大事には至っていない。

 

「みんな、よかった……あの、壊理ちゃんと幻神は?」

 

「壊理ちゃんはまだ熱も引かず、眠ったままだ。今は隔離されてる」

 

「隔離って……面会もできないですか?」

 

「お前から得たあの子の情報を考慮しての結論だそうだ」

 

人を巻き戻す"個性"を制御できない。

何かのはずみで再び発動したら、相澤の『抹消』以外に止める術がないと相澤が言った。

 

「あの時俺は傍にいられなかった。なのに壊理ちゃんの"個性"は止められた。それもお前から得た情報だ。確か天堕なんだろ? お前含め"個性"を止めたのは」

 

「……はい。【絶唱】を歌った後、"個性"のエネルギー…と言ったらいいんでしょうか。それが幻神に吸収されるような感覚が起きて……」

 

「お前は全身を絶え間なく大破壊し続け、天堕もまたそれに近しい状態で接触。最終的には天堕がお前と壊理ちゃんの"個性"を吸い取り、被害の出ない空中へ放出した……そうだな?」

 

「はい……」

 

相澤は再確認するために、緑谷と幻神が壊理の"個性"に対しどう接触し、どう止めたのかを聞く。

それに対し間違いはないと緑谷は返事した。

 

「そんなことできる人間はそうはいない。天堕の"個性"の膨大なエネルギーを自身に吸収させ、相手の力を止めると同時に吸収した膨大なエネルギーを己の中に内包、そして放出することは特にな」

 

【S2CA】を知らない相澤たちにとって、まだすべてが"個性"だが、幻神のそれは更にその奥底まで隠されたことがあるだろうと悟るには充分なのだ。

 

「そんな天堕だが、アイツもその負荷で今も眠っている。壊理ちゃんと違い、熱は出ていないが目覚める様子はなさそうだと聞いた」

 

「面会は……」

 

「後で行ってやれ。話を戻すが壊理ちゃんの"個性"が、人にしか作用しないのを見ると調整の訓練も気軽に行えるものじゃない。未知数な上に精神的に……今は隔離しておくのが合理的だと思う。あの子のためにもな」

 

すれば相澤はある病室で脚を止める。

 

「要するに、壊理ちゃんの"個性"には頼れないって話だ」

 

「え?」

 

「受け入れるしかない」

 

扉が開けばそこにはバブルガールとセンチピーダーだけではなく、オールマイト並びにリカバリーガールもいた。

 

「私が呼んだの。だって……サーいつもオールマイトのこと……」

 

緑谷が何故と聞けばバブルガールが呼んだと答えるが、ゆっくりと泣き崩れてしまう。

そんなバブルガールにセンチピーダーは寄り添った。何故なら彼らが今いるそこは、サー・ナイトアイの治療室だからだ。

 

「手の施しようがなく。正直、生きているのが不思議なほどです」

 

「こうなってしまっては、私の『治癒』ではどうにもならないな」

 

「……残念ですが、明日を迎えることは叶わないでしょう」

 

言葉を失い硬直する緑谷。

それほどまでにナイトアイは治崎との戦いで瀕死の重傷を負ってしまったということ。

否、医者が言うように、本来であれば本来は既に死んでいる状態。

にもかかわらずナイトアイは今も辛うじて生きていたのだ。

すれば彼らはナイトアイの傍に移動した。

 

「……ナイトアイ」

 

「…オールマイト……最後でようやく会う気に?」

 

「返す言葉が見つからないよ。私は君に酷いことを」

 

虚ろになりかけている瞳と掠れた弱々しい声。

それはナイトアイが死の淵にいることを、もう間もなくだと知らせる。

 

「ずいぶん畏まってるじゃないか。私は貴方を恨んじゃいないよ。貴方に幸せになって欲しかっただけだから。抗うと決めてくれたなら……」

 

「——君も抗ってくれ! 私にこれまでの償いをさせてくれ……!」

 

「償いなど……貴方が殺される未来を変えたくて、その術を探ってきた……ずっと、どうにもならなかった……だが緑谷と、天堕が今日…見せてくれた……」

 

ナイトアイは語る。

無計画に予知することを避けてきたその真実を。

それはかつて予知し見たオールマイトの死の未来だ。象徴であり、己の憧れでもあるオールマイトの死を回避し、生きて欲しいという願い。

故に何年も抗い、抗い続けたが、その未来を変える手段は見つけることはできなかったと。

 

「考えるにエネルギーなんじゃないかと思うんだ……疑念のない確かなビジョン…未来を望むエネルギー……きっと彼らだけじゃない…みんなが強く信じて紡いだ、そのエネルギーを天堕が繋ぎ紡いで……そいて緑谷に収束され…放たれた結果、なんじゃないか……未来は不確かで…あなたは考えを改めてくれた…私は…それで充分……ただ…心残りは……」

 

 

「——サー!!!」

 

 

そこに身体中が包帯で巻かれた通形が引きずりながらも駆けつけた。

 

「駄目だッ! 生きてください! 死ぬなんて駄目だッ!!!」

 

「ミリオ…辛い目に遭わせてばかり……私がもっと——」

 

「——貴方がッ! 教えてくれたから強くなれたんだよ! 貴方が教えてくれたから今生きているんだよ!! 俺にもっと教えてくれよ!!!」

 

通形は涙を溢れさせながらナイトアイに向け必死に生きてほしいと叫び願う。

そんな通形に手を伸ばし、頬に触れるナイトアイ。

すれば最後の『予知』を発動させた。

 

「大丈夫、お前は……誰よりも立派なヒーローになってる。この未来だけは…変えてはいけないな。だから……笑っていろ」

 

ナイトアイは優しい笑顔で、通形に告げた。

次第にオールマイトや緑谷も、涙を流し始める。

 

「元気とユーモアのない社会に、明るい未来は……やって…来ない……」

 

それがサー・ナイトアイの最後の言葉。

最後まで笑顔でいた彼とは裏腹に。

無慈悲な心電計のアラート音が響く。

 

 

その音が、サー・ナイトアイの死を告げた。

 

 

——◆——

 

 

翌日。

インターン生は相澤の指示のもと、学校へ戻る支度に入っている。

だがその中に通形と幻神は入っていない。

通形は様子見でもう1日入院。

()()()()()()()()()()()()()()()

 

そんな中緑谷は、【S2CA】の負荷により意識が未だ戻らず、眠り続けている幻神の病室にいた。

 

「……」

 

パイプに椅子に座り、幻神をただ見つめる緑谷。

だがその表情は暗かった。

 

 

『——2人をこれ以上…苦しませるわけには…いかない……!!!』

 

 

思い出すは【S2CA】にて自身の『OFA』と壊理の『巻き戻し』をエネルギーとして吸収し、計3つの"個性"の膨大なエネルギーを抱えた幻神の姿。

 

「(……結局、救けるどころか救けられた…救けるって、決めたのに…!)」

 

悔しさのあまりか、緑谷は拳を強く握りしめる。

 

「……——て」

 

「ッ! 幻神……?」

 

微かな声が耳に入り緑谷は咄嗟に幻神を見る。

すれば次の瞬間——

 

 

「——やめ、て…これ、いじょ…わた、しの大切な…」

 

 

——幻神は魘され始めた。

 

「たい…せつな…も、の…消さ……ない、で……」

 

瞼を閉じ眠っているはずのその表情は苦しみを露にし、救けを求めるようにうわ言を呟き始める。

 

「独り…に、変わりな……い、から…おね……が……」

 

そんな幻神を見た緑谷は一瞬戸惑い、もしかしたら己と美音のとても辛く残酷な過去のことを悪夢として思い出しているのではと思い込む。

すれば咄嗟に幻神の手を取り強く、それでいて優しく握りしめた。

 

「……大丈夫。大丈夫だよ。どんな事が起きようと、誰が何と言おうと僕は絶対傍にいるから」

 

「うぅぅっ……ぁああッ!!」

 

されどその言葉が届かなかったのか、幻神は落ち着くどころか更に苦しむ。

緑谷はさらに戸惑いながらも、すぐにナースコールを手に取りそのボタンを押す。

 

「(こんな時、どうすれば……)」

 

目の前で陽だまりが魘され苦しんでいる。

救けたいのに、どうすればいいのか分からない。

緑谷の思考はそれらで埋め尽くされる。

 

壊理を救えたのは良いこと。

だがその代償と言わんばかりにサー・ナイトアイの命と先輩である通形ミリオの"個性"を失った。

更に今、目の前で陽だまりが悪夢に苦しんでいる。

 

その後看護師らが駆け付け、幻神の状況を確認し検査に移ろうとする。

それを陽だまりと日陰から太陽と思われ、好意すら寄せられていた緑谷出久は、何もできずただ見守るだけしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~???~~~

 

 

 

 

2XXX年.10月XX日。

天気予報は大雨。

空は曇り、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

そんな崩壊した街の中、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

その死体の傍に2人の影が立っている。

 

片や金髪のポニーテールに、赤や青の差し色が入った騎士を思わせる装甲を纏った女性。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

片やフードマントを羽織り、フードを深く被ることで顔を隠している。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

両者ともに雨に当てられ、その身を濡らしている。

 

「これで今回の任務は完了ね」

 

「……」

 

金髪女性が刃をしまい、銃に戻し呟く。

しかしフードマントはフードを深く被ったまま何も答えず、俯き続ける。

 

 

——ジリリリリリリリ──ン……!

 

 

瞬間雨の降り注ぐ中、どこからともかく鈴のような電話の着信音が響き渡る。

金髪女性が音の方へ振り向けば1つの瓦礫の上に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

金髪女性は古風な固定電話に歩み寄り、受話器を手に取り耳に当てる。

 

『今回も無事に終わったようだね。任務(しごと)が』

 

「はい。今回の目標は到達しています」

 

受話器からなる音声は男性。

だがその男性の喋り方は倒置法。

立場は上なのか、金髪女性は敬語となり答える。

しかし男性は「だが」と言いだし。

 

『逃げ出してしまったよ。()()()

 

「彼女が……?」

 

金髪女性はチラッと背後におり、今だ俯いているフードマントを見る。

 

『新しい任務(しごと)だ。追うといい。彼女を。そして連れ戻してくるんだ』

 

男性は金髪女性に、否、フードマントも含めた2人に新たに依頼する。

金髪女性は「分かりました」といい、受話器を戻し、フードマントへと振り返る。

 

()()から新しい任務(しごと)が入ったわ。あなたは先に行きなさい。機動力の面でも私より長けているのだから」

 

すれば金髪女性の言葉に従うようにフードマントは頷き、片手で握りしめていた大剣を消す

そして己の背面に大きな兵器を具現化させ始めた。

 

 

左右対称に黒の装甲にラインに黄緑の輝きを漏らす大きなプロペラエンジンに、先端が黄緑のエネルギー状とし伸びる尻尾のスラスターウィング。

 

同時に両腕に小さな黒と黄緑のガントレット。

 

フードがはだけ露となった頭部に2本のブレードアンテナだが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

フードがはだけたことで露となった頭部。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

次の瞬間、プロペラエンジンが起動し回転を始め、ラインから漏れ出す黄緑の輝きがひときわ増していく。やがて青黒に月白色の髪をした人物は、己の背面に武装したプロペラエンジン搭載のスラスターウィングにて、雨の降る雨雲空へと羽ばたくように飛び上がった。

 

「この世界だけでは生贄は足りない。故に無関係の他世界へと侵攻」

 

黄緑の閃光を雨曇りの中見上げる金髪女性は呟く。

 

「終わりなき災禍が来る日は近い。そのためにも、我々は……」

 

 

——◆——

 

 

同時刻。

翡翠交じりのパーマがかかった白髪の長髪に大きめのアホ毛が特徴な少女が雨に打たれながら、息を荒くし必死に走っている。

瞬間、雨の降り注ぐ音と走り水が飛び散る音を上回る大きさの銃声が響く。

 

「うっ…!!!」

 

響いた途端、少女の肩などにその銃弾が撃ち抜かれ、そのまま足を踏み間違えて倒れてしまう。

 

「The target has fallen! Surround him immediately!! (ターゲットが倒れたぞ! すぐに取り囲め!!)」

 

その英語発音の声とともに少女の背後から、何人もの足音が水しぶきの音として響き渡る。

 

「うぅ……くっ!!」

 

少女は痛みに耐えながら、懐から複数のスモーク手榴弾を取り出し起爆させる。

その結果、少女の元へ向かおうとした人物たち……スーツを着た黒服の者たちは思わず足を止めた。

そして少女は負傷した身体を無理やり動かすよう脳で指示し駆け出す。

 

「Don't let him get away! (逃がすな!)」

 

「この…!!」

 

少女はさらに懐からマシンガンを取り出し、黒服たちへ逃げながら発砲する。

黒服たちもまた追いかけながら発砲する。

その際、少女へ向かう弾丸の1つが少女の首元に命中するも、肉の貫かれる音ではなく金属が跳ねる音が響いた。

 

その理由はなぜか。

それは少女の首元にペンダントとして掛けられている、1つの赤いクリスタルがあったからだ。

少女はペンダントを大切そうに確認しながら服の中にしまい駆け出す。

黒服たちは追いかけようとするがなぜか足を止めた。その理由は瞬時に理解できる。

 

——黒服たちの頭上を、黄緑の閃光が飛行し通過したからだ。

 

「ッ!」

 

閃光は飛行しながら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

その閃光に気づいた少女は驚愕しながらも、路地裏などの角を利用し撒こうと試みる。

だが閃光は周辺にピンクの輝きを一個体として形成させ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

ドローンは閃光が少女に指を指すことで追跡を始める。

 

「この!!」

 

少女は手榴弾を再び投擲する。

だがその手榴弾は爆発せず、電磁パルスとして放電が溢れ出る。

電流によってドローン三機は動きが止められ、その隙にと言わんばかりに少女は駆け続ける。

だが肝心の閃光本体は止まらず少女へと迫っていく。少女はマシンガンを構えるも、そのマシンガンは蒼き双槍によって断ち切られた。

 

「(こうなったら……一か八か…!!)」

 

少女は覚悟を決めた表情を見せ、己の身体の奥に眠る力へ呼びかける。

 

「お願い、発動して——」

 

 

終焉の到来を告げる角笛(ギャラルホルン)』!!!

 

 

北欧神話の神『ヘイムダル』が持ちし、終焉の到来を告げる角笛。

少女がその名を叫べば身体から黄色と黄緑の輝きと稲妻が漏れ始め、少女を中心とし1つに凝縮されたエネルギーが、渦上にうごめく輝く深緑色の扉として、少女らの真下に大きく開かれた。

 

「ッ!」

 

「うぐっ!!」

 

その開かれた渦へと落ちる少女の片肩に、閃光は蒼き双刃刀の刃を突き刺す。

されど渦の引力は凄まじく、そのまま2人まとめて渦の中へと落ちていった。

そして凝縮され渦上となったエネルギーは——

 

 

——扉は完全に閉ざされた。

 

 

 

 





原作通り、サーは召されてしまいました。
生きて欲しいと願った方々には申し訳ありません…本当に。

そして幻神は【S2CA】の負荷で未だ眠ったままです。まぁ今までやってこなかったため、初めての反動もあっての結果ですから……ね?


もしよければお気に入り登録と評価、感想の方よろしくお願いします!





なぜ彼女は魘されたのか?

魘されながら呟いた言葉の意味は?

暴走時に放った言葉とも関連性があるのか?

そして今回の最後に出て来た謎展開はなんなのか。



その事実は【戦姫絶唱シンフォギアXD】をやったり、見たことがある人はほぼ察していると思います。そのまさかです。


















全てはあの神野の悪夢で変わった……。


一人の歌姫は■■を救い、紡がせるため【命の歌】を奏でる。


一人の歌姫は■■の想いと歌、力を受け継ぎ立ち上がる。


………はずだった。


秩序は崩壊。


正義も消えていく。


大切なものを失った歌姫は孤独となり。


残すものなく、全てをその手から失った。





それでも諦めない者がいる。


「私の"個性"は、世界を超える力があるの……だからあなた達に会いに来た」


ヒーローを志す少年少女たちの前に現れた、次元を超える"個性(ちから)"を宿し謎の少女。


「来たる終わりなき災禍に抗うためにも、我々は尊き命を糧にする」


少女を追い現れる新たな敵。


「だとしても!! 困ってる人が、救けを求める人がいるなら、私はこの手を伸ばす!!」


悪夢に苦しむ中、立ち上がり奏でる歌姫。


「……もう救けられてばかりで、見守るだけしかできないなんてことはしたくない!! 必ず救けて勝つんだ!!!」


受け継がれし力を纏い、救けるために戦うヒーロー。


「胸の歌を信じて、そして想いを伝えて!!」


「伝えるよ……この胸の歌を!!!」


全ては、孤独となり深淵の奥底へと囚われた歌姫を救うため。


そして——


「これが……」


「そうさ。これこそこの世界を破滅へと追いやった真なき支配者——終わりなき災禍さ!!」


——来たる終わりなき災禍を止め、人々を、世界を救うために。





 次回


【終焉の翳と角笛の旋律】編



開幕 





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