問題児たちと時空間の支配者が異世界から来るそうですよ?   作:ふわにゃん

33 / 54
『Have Holy Grail in the hand; a person』予選

 

四桁、三三五六外門、“円卓の騎士”には大きく、時代を感じさせる闘技場と城のそびえ立っていた。

 

「しっかし、なかなかの人数だな。ざっと百人くらいはいるんじゃないか?」

 

蘭丸は闘技場に迎う様々なコミュニティを見ていた。

 

「“円卓の騎士”のギフトゲームはかなり有名でな。優勝賞品も毎回レアものだと聞く」

 

蘭丸に同行して来た白夜叉は扇子を扇ぎながら蘭丸に解説する。曰く白夜叉はゲストとして招待されていたらしい。

 

「まあおんしならそう負けることはない。なんせこの白夜叉様に膝を付かせた男だからのう」

 

ケラケラと笑う白夜叉を見てつられて笑う蘭丸。

 

「じゃあさっくり優勝してくるわ」

 

「ふふん。くれぐれも油断するなよ?おんしはないと思うが」

 

そして蘭丸はプレイヤー入り口と書かれた扉へ入っていった。

 

「さて、あやつの相手になる奴は現れるかの」

 

白夜叉は扇子で口元を隠しながら不適に笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**

 

「さあー!長らくお待たせしました!これより、第205回ギフトゲーム、『Have Holy Grail in the hand; a person』を開催します!」

 

実況の音頭に会場は割れんばかりの歓声が鳴り響いていた。実況は一度咳き込み、再びマイクをとる。

 

「本日のギフトゲームは実に十年ぶりに開催されるとのことです。さあ、今回の優勝者にはどのような恩恵が与えられるのか⁈」

 

「それではゲームに先立ちまして、“円卓の騎士”のリーダーである、アーサー様からお言葉を頂戴します」

 

実況の隣に座っていた清司、もといアーサーはマイクを受け取ると、堂々と話し始める。

 

「皆、今回はこのゲームに足を運んでもらい、感謝している!今回の優勝者への恩恵も聖杯と別に特別な物を用意している。聖杯を手にする者の勇姿、目に焼き付けてくれ!」

 

またもや会場のボルテージが上がっていく。

 

 

**

 

予選ブロックは四つのブロックに三十人ずつ分かれ、バトルロイヤル方式で最後に立っていた者の勝利となる。蘭丸は第三ブロックとなった。

 

ゲーム開始まで蘭丸は控え室で武器を確認していた。

 

「取り敢えずこの槍と太刀、あとコレでいいか。取り敢えずギフトカードにしまってと……」

 

「第三ブロックの選手!出番です。こちらに集まってください!」

 

運営の男の下に蘭丸他、29名は集まった。そして男から、バッチを渡された。プレイヤー達は何かとざわめく。

 

「こちらはライフバッチと言って、このバッチが壊れた時、戦闘不能とみなし、敗北となります」

 

「へえ……これが」

 

蘭丸はワイシャツの胸にバッチを着ける。そしてそのまま闘技場へと案内される。

 

「さあー!これより第三ブロックの選手を紹介します!まず、“円卓の騎士”の傘下のコミュニティ、“ブラッドソード”より、ローズ選手!」

 

紹介されると、会場からローズを応援する声が聞こえる。“ブラッドソード”は東の五桁のコミュニティで力のあるコミュニティである。

 

「続いては“ペルセウス”のリーダー、ルイオス=ペルセウス選手です」

 

蘭丸はルイオスが出場していたことに驚いていた。しかしその顔つきはこの前の外道の顔つきとは程遠く、“ペルセウス”のリーダーとしての風格が出ていた。

 

「こりゃ前よりやりずらそうだな」

 

そう言いながらも笑みを絶やさない蘭丸であった。

 

そしてそこから五桁のコミュニティや六桁のコミュニティも来ている。

 

「そして、最後“ノーネーム”より二宮蘭丸選手!」

 

シーン

 

蘭丸の登場と共に会場はしずまり中にはクスクスと笑う者もいた。

当の本人は知らぬ顔をしているが………

 

「さ、さあ!これより第三ブロックの開始です‼︎」

 

ジャーン‼︎

 

開戦と同時に蘭丸に斧を持った男が蘭丸の前に立ちふさがった。

 

「ふん!“名無し”がこんな大会に出るなんてな」

 

「“ノーネーム”が出てはいけないってルールにあるか?」

 

蘭丸は直ぐに切り返すが男はニヤニヤしながら斧を構える。

 

「俺が一撃で沈めてやる‼︎」

 

そして斧を振り回しながら蘭丸に襲いかかる。蘭丸はギフトカードから槍を取り出すと溜息を吐いた。

 

「遅い!」

 

ズゴォォン‼︎

 

そして槍を一振りすると男は壁に吹き飛ばされた。吹き飛ばされた男は白目を剥いて痙攣し、肩に着けていたバッチは粉々に砕けていた。

その光景に会場は唖然としていた。実況も一瞬言葉を失うが直ぐに実況を始める。

 

「な、なんと“ノーネーム”の二宮選手!一撃で戦闘不能にしました‼︎」

 

「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」」」」

 

「すげぇ‼︎」

 

「あれ、本当に“名無し”か⁈」

 

先程の蘭丸への態度は一変した。歓声を上げる者、どよめく者、会場の蘭丸に対する見方は変わっていた。

 

「ふふん。こやつらも驚いたか」

 

「凄いです…こんなに強いなんて」

 

白夜叉の隣に座る“円卓の騎士”所属の少年が驚いている。

 

「当然だ童よ。あやつはこの“白き夜の魔王”のお墨付きだぞ?」

 

「ふん。ちゃんと鍛錬はして来たようだな。蘭丸よ」

 

アーサーも自身の育てた子の成長に微笑んでいた。

 

 

 

「へえ…なかなか面白そうじゃないか」

 

興味深そうに笑いながら漆黒の剣で亜人の剣士を一撃で沈めるローズ。

 

「ふん!あんぐらいじゃないとリベンジにならないよ」

 

ハルパーを持つルイオスも口では言いながらも笑っていた。ローズもルイオスも次々にプレイヤーをなぎ倒して行く。

 

早くも第三ブロックはローズ、ルイオス、蘭丸の三人が決勝進出候補になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**

 

そして十分後には三人以外のプレイヤーは既に失格となって残るはローズ、ルイオス、蘭丸の三人になっていた。

 

ローズとルイオスは蘭丸に視線を向けていた。

 

「なんで二人とも俺を見てるんだよ」

 

蘭丸は口だけの不満を漏らしていたがその顔に不満は無い。

 

「何でって、先に君と戦いたいしね」

 

そう笑顔で答えるローズ。

 

「僕はお前にリベンジしたいからな。今はそう簡単にやられないぞ?」

 

とルイオスは言葉と同時に蘭丸に飛びかかる。ローズもルイオスに続く。蘭丸はハルパーと剣を槍で受け止め、二人を薙ぎ払う。蘭丸は後方にステップし、体制を整えるとローズに向かって、走り出す。第二宇宙速度で走り、槍をローズを薙ぎ払うがローズはしゃがみこれを回避する。そしてそのままジャンプの勢いで下から斬りかかる。蘭丸は合わせながらジャンプし、槍で受け止める。

 

「僕を忘れたのか蘭丸‼︎」

 

ルイオスはヘルメスの靴で飛びながら、頭上からハルパーを振り下ろす。しかし蘭丸も空間に足場を作り踏ん張りながらハルパーを受け止める。

 

「ハッ!かなりレベルアップしてるじゃんかルイオス!」

 

蘭丸は瞬間移動で回り込むと、途轍もない速さで槍をルイオスに叩きつける。

 

「ぐぉっ⁈」

 

ルイオスは地面スレスレでヘルメスの靴でなんとかとどまるが、そのタイミングでローズに蹴りを入れられた。

 

「グッ!」

 

ルイオスは地面を何度か転がる。しかしルイオスもまた立ち上がる。

 

「隙ありだよ!蘭丸君!」

 

ローズは丁度地面に降りた蘭丸に向かって走り出す。ルイオスや蘭丸と違い、空中戦を戦うためのギフトを持っていない彼だが地上戦はその分かなり強い。漆黒の剣から放たれる鎌鼬が蘭丸を襲う。

 

「甘い‼︎……だりゃっ‼︎」

 

だが蘭丸は槍を突き出し、鎌鼬を相殺する。そしてローズに突進し、勢いのまま槍を突く。

 

「があっ‼︎」

 

ローズはそのまま壁に打ち付けられた。ローズは立ち上がろうとするが膝を着き、そのまま倒れた。

 

「ローズ選手。ここで戦闘不能!残るはルイオス選手と蘭丸選手のみ!しかしルイオス選手はかなりのダメージを追っている!一方の蘭丸選手はほぼノーダメージ!このまま蘭丸選手が勝利をおさめるのか⁈」

 

ルイオスはフラフラながらも戦意は衰えず、再びハルパーを構える。

 

「行くぞ蘭丸‼︎僕は最後まで諦めない‼︎うおぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

ルイオスは地面を蹴るとかなりのスピードでハルパーを振るう不意を突かれた蘭丸にハルパーが直撃…………………

 

 

 

 

しなかった。蘭丸は幻影の様に消えた。

 

「分身⁈」

 

ルイオスは本人を探す為に辺りを見る。そして後方からカツンと聞こえた。

 

(しまった!後ろ………)

 

だが振り返ったところには槍が落ちているだけだった。

 

「隙ありだ!ルイオス!」

 

蘭丸は上空からルイオスに狙いを定めていた。ルイオスは直ぐに離れるが蘭丸は瞬間移動でルイオスの背後に回るそのままルイオスを殴る。空間を砕く拳はルイオスを捉えていた。

 

「ガッ………ハッ」

 

ルイオスは壁に打ち付けられた後そのまま倒れた。

 

「ルイオス選手、戦闘不能!よって第三ブロックの勝者“ノーネーム”の二宮蘭丸選手‼︎」

 

蘭丸の勝利が決まると観客は大きな歓声に覆われた。まさに地響きが起きていた。

 

 

 

 

 

**

そして第四ブロックの予選も終わり、決勝の準備時間………

 

「うむ。流石は蘭丸だ!」

 

「ほ、本当に凄い……こんなに凄い人が最下層にいるなんて」

 

「最下層だからこそ、このくらいのレベルしか出られんのだ」

 

白夜叉はケラケラと笑いながら少年の頭を撫でる。

 

「ローズの実力は五桁でも上位の実力だ。ルイオスも今は六桁だが実力的にはまたコミュニティ全体としても上がっているのだがな……あいつはそれを凌駕してるな」

 

「それにあやつはまだ本気は出しておらんよ。まだ余力は残っておるよ」

 

「だが決勝はそういかないだろうな」

 

アーサーは契約書類を取り出し決勝進出者を見る。

 

【ギフトゲーム名 『Have Holy Grail in the hand; a person』

 

・決勝進出者

 

・“クイーンハロウィン” フェイス・レス

・“天下泰平” 幸村

・ノーネーム” 二宮蘭丸

・“円卓の騎士” ランスロット

】

 

 

 

 

 




久しぶり蘭丸無双がかけました。

では、誤字、感想、お願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。