はるかぜの旅人とキヴォトスの生徒   作:星の小鳥遊ィ

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カービィは好きですか?
私は大好きです


1-1ユメの泉物語:ステージ1 ベジタブルバレー

ここは呆れるほど平和な国プププランド……

という入りの割には面倒な出来事に巻き込まれる

場所なのです。大体悪者が現れてピンチになるの

ですがそこで立ち上がるのがピンクの悪魔こと

我らが星のカービィ! ……しかし当の本人は

苺がたっぷり乗ったケーキを食べながらのんびり

過ごしていました。まるで世界を救う力がある

なんて思えない程にぐうたらしています。

そんなカービィの元へ一人のお友達が。

その子の名前はワドルディ。雑魚オブ雑魚で

お馴染みのシリーズ皆勤賞の子です。

「カービィ〜! 大変だよ!! デデデ大王が

また悪事を働いて皆が夢を見られなくなって

しまったんだ!」

ワドルディはケーキを食べているカービィにそう

伝えますが当の本人はお昼寝をし始めてしまい

聞く耳を持ちません。こうなってしまったら

流石のワドルディもお手上げです。……おや?

カービィが急に目を覚まして混乱し始めました。

どうやらお昼寝をした際に夢が見られない事に

気づいて事の重大さを理解したようです。

「カービィお願い! 夢の泉で遊んでいる

デデデ大王を懲らしめてまた夢を見られる様に

して欲しいんだ!」

夢の泉。それはプププランドの果てに存在する

「ゆめ」が湧く泉。そこには全ての生き物の

ゆめときぼうが集まります。そして生き物が

眠りについた際に楽しい夢と安らぎを与える

のです。それをデデデ大王が独占してしまい、

人々は夢が見られなくなってしまったのです。

しかも夢の泉の力の源である『スターロッド』

もデデデ大王の手下達に配られてしまい、

それらも奪い返さなければなりません。

カービィは皆の楽しいお昼寝タイムを取り戻す為

一人冒険の旅に出たのでした。

 

第一幕 ユメの泉物語

 

 

          LEVEL 1

      VEGETABLE VALLEY

 

旅を始めたカービィが最初に訪れたのは緑の

草原が広がる自然豊かな台地。颯爽と駆けて

いくとそこには一つ目の敵がカービィを

待ち構えていました。『ワドルドゥ』です。

何かを溜めて攻撃をしてくる素振りを見せますが

突然宙に浮く様な感覚に襲われます。そう、

カービィの得意技の『吸い込み』です。その強力な

吸引力に逆らえる筈もなく無慈悲にもお腹の中へ

吸い込まれていきました。そしてワドルドゥを

頬張ったカービィはそれを飲み込みました。すると

突然帽子と杖を手に入れました。これはカービィが

待つ『コピー能力』です。吸い込んだ相手の能力を

自分のものにするという素晴らしいものです。

ワドルドゥを吸い込んで得られた能力は『ビーム』

です。鞭のようにしなる電撃攻撃が出来て見た目も

星柄のついた赤と黄色の帽子を被るのでとても

可愛らしいのです。そしてビームを使い道中に居る

他の敵を一掃しながら先を急ぎます。

少し進むと先程の緑が生い茂る平原とは違い岩肌が

露出している山道へと変わりました。底が見えない

滝があったりと中々に険しい道のりです。ですが

カービィは『ホバリング』と呼ばれる能力もあり、

空気を吸い込んで空を飛ぶ事が出来るのです。

その為油断しない限りは落ちる事がないのです。

そのまま山道を進んでいくと底が浅い滝の下に

Mと書かれた美味しそうなトマトがあります。

『マキシムトマト』と呼ばれるそれはカービィの

好物でありプププランドの名産品の一つです。

まるでお宝を見つけたかのように目が輝き躊躇い

なく水の中に飛び込んでマキシムトマトを頬張り

ました。よく冷えたそれはほっぺたが落ちる程に

美味でしばらく滝を見ながら幸せの余韻に浸って

過ごしてしまう程でした。数分後、元気が漲る

カービィは疲れを知らないと言わんばかりに

山を駆けていきます。そして山を降りてまた

景色の良い草原を駆けていきます。そこには

カービィの天敵とも言える『ゴルドー』が大量に

居ました。そいつは全身が針で覆われており、

吸い込みも攻撃も効きません。無敵なのです。

その為通り抜けていくしかないのですが幸運にも

星型ブロックと地面に挟まれている為飛んで避ける

事が可能でした。いくら無敵でも攻撃手段が

なければただのカカシなのです。道中の敵をビーム

攻撃で全身麻痺にしつつ先を急いでいると前方に

鎧を着た一頭身の生物が居ました。『サーキブル』

です。頭に付いた切れ味の良いカッターを飛ばして

殺意剥き出しで攻撃してくる厄介な敵です。しかし

そんなサーキブルもカービィの吸い込みの前には

無力。当然得られる能力は『カッター』

何でも切り裂くブーメランにもなる切れ味の良い

切断系武器です。ファイナルカッター滅多斬り

というカッコいい技も使えるようになります。

能力を切り替えたカービィは星に乗り新しい

場所へ向かい始めました。『ワープスター』と

呼ばれるそれはカービィをサポートしてくれる

五芒星型の乗り物です。ワープスターに導かれる

がままに草原を気持ち良い速度で通り抜けて

そのまま山も飛び越して……いかずに麓で地面に

直撃してワープスターは消失してしまいました。

なんて不便なのでしょうか。しかし消失して

しまったものは仕方ありません。二度目の山道を

進んでいくと青い帽子を被って爆弾を投げてくる

大きな敵がいました。『ポピーブロス』です。

しかしブロスという割には一体だけしかおらず

多少は善戦したもののカッターをコピーした

カービィの前では成す術なくボコボコにされて

お腹の中に放り込まれてしまいました。恐るべし

ピンクの悪魔ですね。そして得た能力は『ボム』

文字通り爆弾を取り出して投げるテロリストの

ような攻撃が可能となります。そのまま山道に

爆弾を投げまくって環境破壊をしていると何やら

洞窟のような空間を見つけました。幻想的な

その道を爆弾で無差別破壊しつつ先に進むと

足元にトゲが設置されているエリアが。しかし

先程述べたようにホバリングで回避をして

そのまま洞窟の出口へ辿り着きました。

その後も平原と山道を往復して変わり映えしない

景色に嫌気がさしてきた頃。気がついたら

木が生い茂る森の中まで進んできてました。

そしてハシゴを登りその先に待つ中ボスの

『Mrフロスティ』と対峙……する筈でしたが

そこにはこの辺りでは見慣れない人が居ました。

「参ったなぁ……いきなり襲ってくるからつい

撃っちゃったけど大丈夫かな……」

カービィの数倍は大きいその生物はどう見ても

人間です。ただし頭に変な模様の付いたホログラム

のようなものが表示されていました。

「……あっ」

人間がカービィを捕捉しました。そしてゆっくりと

近寄ってきて……持ち上げた後に大きな声で

「かーわーいーい!! 何この子! しかも

なんかモチモチしてる! 凄い! でも何か

頭に物騒なもの被ってる! 怖い!」

……どうやら敵ではないようです。有効的な人間

であると分かったのでとりあえずハイタッチをした

後に先を急ごうとしました。しかしその人間が

後ろから着いてきます。

「そんなに急いでどうしたの? もしかして何か

困り事でもあるの? それなら私も一緒に悩んで

じゃなくて協力するよ! こう見えて私は先輩の

実績があるからね!」

……よく分かりませんが旅は道連れ世は情け。

カービィにこの不思議な人間が着いてくる事に

なりました。人間はカービィとは違いコピー能力を

使う事は出来ませんが代わりに不思議な武器で弾を

発砲して攻撃する事が出来るようです。その威力は

凄まじく殆どの敵は一撃で仕留められるようです。

「気づいたらここに居たんだけどこんな可愛い子

が居るなんて良い場所だね〜♪ 後で写真撮って

ホシノちゃんに送って……あ、圏外だ」

時々よく分からない事を言っていますがカービィ

と人間の歩みは止まりません。

「あれ、あそこに光ってるキャンディーがある。

……食べる? 多分美味しいやつだよ」

人間が拾ってくれたのは『無敵キャンディー』

星型の何かが付いたペロペロキャンディーで

舐めると無敵状態になります。一言で表すなら

『食ってみな。飛ぶぞ』というものです。

無敵キャンディーを口にしたカービィはみるみる

力が漲り全ての敵に体当たりをしていきます。

「そんなに美味しかったのかな? 今度見つけたら

ちょっと舐めてみよっと」

人間はピンクの悪魔が周囲の敵を蹂躙している姿

をみて微笑ましそうにその光景を眺めています。

恐らく気づいていないのでしょう……

そうして辿り着いた森の奥で待ち構えていたのは

人面樹のボス『ウィスピーウッズ』です。

大きなリンゴを落としてきたり息を吹いてきて

攻撃してくる……のですが。

「うわっ化け物! 怖い!」

驚いた人間が発砲をして呆気なく倒してしまい

ました。文字通り風穴が空いたウィスピーは涙を

流してスターロッドを差し出してきました。

カービィがそれを手にした途端三人に増えて

謎のダンスを始めました。

「えっ可愛い。けどいきなり分身するなんて

凄い子なんだね〜」

驚きながらも合いの手を入れて盛り上げてくれる

人間とまたハイタッチをした後、ワープスターが

現れてカービィはそれに乗ります。人間にも

ワープスターに乗るように手でそれっぽい合図を

出すと「これに乗るの? いいけどこれ下から

見たら私のパンツが丸見えになっちゃうよ」

と何かを気にした後に「ま、いっか」と言って

ワープスターに乗り込みました。そして急発進

した直後に「ひぃぃん!!」と絶叫しながら

涙目になりました。そんな見ていて飽きない

人間との旅はまだ始まったばかり。

次の舞台は南国エリアでございます。

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