「うぃ~す、おはよ~ス······」
うぇぇぇ、頭痛と吐き気がするぅ···。
昨日は病み上がりにも関わらず神デメテルに連れられて【フレイヤ・ファミリア】の所行って、バトッて、魅力されて、クベーラと酒飲んで、【凶狼】ってか【ロキ・ファミリア】と一悶着あって一日を終えた。
濃い一日だから無意識的に自棄酒したんかなぁ。本拠地に帰ってからの記憶が飛んでるんだよなぁ。Lv.6が酒に酔うなんて相当だぞ。思い出そうとしたら「うっ、頭が」状態になって頭痛が酷くなる。よって、考えるのをやめた。
あっ、冷たい水美味しい······。
「ふん、俺より後に起きるとはいい
「おはよ~、コーちゃん」
「おはよう、団長ちゃん」
「おはようございます、団長」
「おはようッス、団長氏」
「ん」
「お、おはよう、ごごございます!」
上から
······珍しいな、全員揃ってる。この時間帯ならグレイは引きこもり、クロノは
まあなんにせよ、全員が揃うのは久方ぶりで、どこか嬉しい気持ちになる。
「それはそうと、俺の朝食は?」
「自分で作れ」
「ごもっとも」
「コーヒーは私が淹れてあげる。朝食はキリオスちゃんが作ってくれてるよ」
「サンキュー·······え、マジでか!?」
「キリオス"ちゃん"はよせ。キリオス"ちゃん"はよせ!」
「二回言いましたね······」
「あ、ならばこのドリンク自動製造機はいかがです?コーヒーはもちろん指定した飲み物が用意される優れものなんですが、たまに異物が混ざった飲み物が出てくる仕様になってるッス。体に害は多分ないのでご安心を。どうッスか?」
「「いらない」」
「それは仕様じゃなくて欠点だよ~」
「ん」
「ちなみに使用した場合、お腹壊します。預言結果です」
「こ、これが【クベーラ・ファミリア】、都市最狂派閥······!」
ワイワイガヤガヤと会話が弾む。軽口を叩き、それに返す。いつもの日常。全員が揃うのもそうだけど、こういうのもなんか久しぶりな気がする。最"強"派閥のニュアンスおかしくなかった?
てか、
「お前は誰だ?」
「え」
ほんと誰よこの白兎。
「ほ~ん、キリオスにねぇ······」
「は、はい!ボロボロのところをキリオスさんに、助けられまして。泊めさせていただいただけでなく、ご飯までご馳走してくれて······。本当に助かりました」
「気にするな」
白兎──もといベル・クラネルはキリオスが拾ってきた少年で、【ヘスティア・ファミリア】という零細派閥所属の冒険者。田舎から直接オラリオまで来たから、
(······それにしても)
俺は横目でキリオスを見る。
キリオスは弱者を見ても足を止めない。助けを求められても平気で見捨てる。そんな男が自分より遥か格下、それも駆け出しを助けた?この少年に何か感じるものがあったのだろうか。
キリオスの行動に疑問を抱く。
「ベル」
「は、はい!」
キリオスが口を開いた。え、てか下の名呼び?お前とか貴様とかフルネーム呼びのお前が?
「冒険者としてのお前は、何もかもが足りてない。力、技、知識、知恵そして心。仲間の居ないお前は、必然的にソロで活動することになる。そして死ぬ」
「は、はい······」
コーヒー片手にキリオス劇場を視聴する。狂人がマトモなこと言ってら(失礼)。気になるのか、他団員も静かに視聴中。
キリオスは頭のネジが数本飛んではいるが、戦闘においてはこの中の誰よりも天才だ。同じソロ探索なら、コイツの
さて、コイツがどんなこと言うのか······。私、気になります!!
「───よって、俺を目指してもらう」
「「「「おい」」」」
絶っっっっ対、駄目だろ!!ベルを何万回殺す気か!?
「が、俺も多忙故な。コイツらから学べ」
「「「「おい!」」」」
人任せかよ!師匠だろうがテメェ!!
キリオスの野郎、
「え、え~と······。お願い、します······?」
「「「「······。······ハァ~~~」」」」
俺達は顔を見合わせて、深いため息を吐いた。クベーラ?ずっと笑ってるよ。
~迷宮コソコソ噂話~
実はキリオス、数年前に滅茶苦茶強い魔女に片思いしてたよ!その人が死んで失恋したんだけど······このベルって少年、どこかあの人に面影があだら"く"し"や"!?
キ「余計なこと喋るな殺すぞ」