誤字脱字や至らない所があると思いますが温かい目で見て、コメントで指摘してくだされば幸いです
見切り発車なのでエタるかもしれません
こんなのバカが考えることだ
そう、そう分かっていたのに
「なんでこんなに悔しいんだ…分かってたハズだろ?」
自問自答、返ってくる言葉はない
「…ごめん、平沢さん」
何もする気が沸かない、僕はこんなに感傷的な人間だったのか
■
端的に説明しておこう
僕、永井圭は佐藤に負けた
中野にも、下村さんにも顔向け出来ない
戸崎さんに会ったら馬鹿にされるんだろうか
佐藤は僕達の心に大きな穴を開けて逃げた
悔しさ、無念、罪悪感
形容し難いこの気持ちを抱いたまま過ごしていた時に、一通の電話が来た
慧理子が死んだ
急に病状が悪化した
原因は…心労らしい
きっと、僕が佐藤に負けて所在不明になったからだろう
「もう、疲れた」
気が付けば3年も同じ生活を送っていた
人目につかない場所にこもり、空腹になれは首をくくる
弱音ばかり口から出てくる
何も考えたくない、そんなことを考えて僕は意識を落とした
■
「―――私のミスでした」
「私の選択、そしてそれによって招かれた全ての状況」
「結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて」
夢…か?
電車の中、朝日が窓から入ってくる
薄い水色の長髪に薄い桃色のインナーカラー
まるで漫画やアニメのキャラクターのような女子が声を掛ける
「……いまさら図々しいですが、お願いします、永井圭先生」
声を出した“つもりだった”
声帯が切除されたあの時のように口が空回りをする
何か、これは茶々を入れてはいけない真剣な話だと感じる
「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません」
「何も思い出せなくても、恐らくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから」
「ですから……大事なのは経験ではなく、選択」
「あなたにしか出来ない選択の数々」
選択…
僕があの時、違う判断をしていれば佐藤に勝てたかもしれない
「責任を負う者について、話したことがありましたね」
「あの時の私には分かりませんでしたが」
「今なら理解できます」
「大人としての、責任と義務」
「そして、その延長線上にあったあなたの選択」
「それが意味する心ばえも」
今思えば、僕は人としてするべきことを何一つ出来ていない
死んだ平沢さんにも、黒服の二人にも顔向けできない
「ですから、先生」
「私が信じられる大人である、あなたになら」
「この捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……」
「そこへ繋がる選択肢はきっと見つかるはずです」
「だから先生、どうか…」
■
「…い」
「…先生、起きてください」
「圭先生!」
鋭い声に目を覚ます
黒い長髪に青いインナーカラー
エルフのように尖った耳に、頭上に天使のような輪っかを持った女子が立っていた
「……」
「少々待っていてくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね」
「なかなか起きないほど熟成されるとは」
「夢でも見られていたようですね」
「ちゃんと目を覚まして、集中してくだしい」
「もう一度、改めて今の状況を説明します」
「私は七神リン、学園都市キヴォトスの連邦生徒会所属の幹部です」
「そしてあなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生」
「……のようですが」
学園都市キヴォトス?連邦生徒会?知らない単語がいくつか出てくる
そもそも僕は先生になれるような大した大人じゃない
大学も出られていないし教員免許は持ってない
20歳を超えているだけの大きな子供みたいなものだ
「…ああ、推測系でお話したのは、私も先生がここに来た経緯を詳しく知らないからです」
「混乱されてますよね、わかります」
「こんな状況になってしまったこと、遺憾に思います」
「でも今はとりあえず、私についてきてください」
先生という単語に対して気付かないうちに訝しんだ表情をしていたのか、七神が謝罪をする
「どうしても、先生にやっていただかなくてはいけないことがあります」
「学園都市の命運をかけた大事なこと、と言うことにしておきましょう」
七神が歩き、エレベーターに入る
僕はそれについていく
ここで行動できなければまた、佐藤に負けた時以上に後悔する
そんな考えが、何故か脳裏に過ったからだ