TS生徒と、親友と。 作:沸騰ターミナル
初めまして。
至らぬ点等ございますのでお気をつけて。
───TS転生。
皆知ってるよね。
え、知らない?
遅れてるよ、君。
てなワケで、どうも皆様ご機嫌よう。
17年前までは立派な成人男性でした、
いやはや、寝て起きたら世界が透き通ってた時は心底仰天致しましたが...人は慣れる生き物、とはよく言ったものですね。
17年も生きればもう女体に戸惑う事も無くなってしまいまして。
これを改善と言うか改悪と言うかは、皆様の趣味嗜好によりますゆえ、私からのコメントは控えさせて頂きます。
さて、皆様もそろそろ気になってくる時間でしょう。
私が、どこの生徒なのか...
さ、シンキングタイムです。
皆様も考えてみましょう。
───アビドス?
いいえ。
あそこは観るだけなら素晴らしい場所ですが、所属したいかで言えば答えはNoでしょう。私にアビドス生という重荷が務まるとは思えない。
───ゲヘナ?
いいえ。
誰が好き好んで地獄へ行くのです?
───じゃあ、トリニティ?
まさか。
あそこの実態はゲヘナより地獄でしょう。
───ミレニアム?
はい、正解です。
正解者には報酬として300ヨネポイントを差し上げましょう。
5000ポイントでヒマリの口上.mp3と交換できます。頑張って貯めてくださいね。
───ミレニアムガクエあ違うか
───ミレニアムサイエンススクール。
キヴォトス三大校の1つで、簡単に言えばすっごいむずかしい課題に取り組むための学園。まぁ、現在真剣に取り組んでいる方はかなり少数ですが。
しかし技術力はキヴォトスでトップの存在である事は確か。
私はそんなミレニアムサイエンススクールの3年生です。
現在私は出かける準備をしている最中でして。と言っても財布と愛銃ぐらいしか持ち物はありませんが...
...あぁ!
私の愛銃についてのお話がまだでしたね。
P.R.S...これが私の愛銃の名前です。
端的に説明しますと、外装を取り外して砲身と発射機構と装填機構をまとめたBofors 57mm速射砲です。
57mm...いい響きだと思いませんか?
外装を外してなお総重量が3t近くあるのが玉に瑕ですが...私の筋力なら問題ありません。神秘パワーというのは凄いですね。
さて、今回お出かけする理由ですが...
なんと、連邦生徒会長が失踪したとの情報が回って来まして。
こうしちゃ居られないな、と。
だって、ねぇ?
連邦生徒会長が失踪したと情報が回ってきたということは。
先生ですよ、先生。
私とて、一介のブルアカオタクですので。
あの完璧超人の顔の一つや二つは拝んでおきたいと。
まぁ、それだけが理由ではありませんが...それは一度置いておきましょう。
こんな私でも、一応ミレニアムに入学した人間でして。
完全無策で突撃する訳ありません。
相手は先生。今後も長い付き合いをしていく相手でしょうし、可能な限りいい印象で出会いたいものですよね。
そういうわけで、この口調を身につけました。
前世でのガサツで荒っぽい口調を捨て、現在の品のある上品な口調にしました。...今でも気を抜くと前の口調が出てしまいますが...
...おや、ユウカが猛ダッシュしていますね。
...となれば、もう時間は無いでしょう。
「ユウカ。どちらへ?」
「ッあっ、ヨネッ、せんぱっ!」
...息も絶え絶え、とは正しくこの事ですね。
彼女の運動神経はいい方ではありませんので。
「状況的にD.U.へ向かうのでしょう?運びますよ」
「あっ、ありがとう、ございますっ!」
ユウカを脇に抱え、駅までダッシュする。
以前からこうやって運んでいましたので、ユウカも素直に抱えられています。
「───着きましたよ」
「ありがとうございます先輩!」
ユウカを降ろし、走り出したユウカに着いていく。
「...あれ、先輩も来るんですか?」
「えぇ。私も少し気になりまして」
事実、気になってはいるので嘘では無いですね。対象が会長か先生かで違いますが。
───D.U.。そしてそこに位置するサンクトゥムタワー。
そこに、先生がいる。
ユウカに少し遅れて入室すれば、すでに他の
さて、私は少し離れて様子見でもしましょうか。
先生が出てきた時、如何に大人の対応を見せられるかが鍵となってきますのでね。
その時。
奥のエレベーターが開く。
...実にタイミングが良い。
さぁ。
エレベーターから出てきたのは行政官と、もう1人の人影。
先生の初登場です、しかと目に焼き付けておきま───
人影が、人へと変わる。
─────────は。
目を、見開く。
そこに、いたのは。
「────────────アキ?」
親友だった。