心にデュエリスト魂を持って転スラ世界に・・・   作:風月八泉

142 / 175
142話 魔王宣言

 

 

 

 

 

 

 

 リムルと自分の家に幹部の皆を集めて、今後の話し合いを始める。

 

「――さて諸君。今後のことを語る前に言っておきたいことがある。俺は、名実ともに魔王になることにした」

「ん~、ねぇリムル? それだけだと分かり辛い?」

 

 現に朱菜や紫苑が顔を向け合って小首を傾げている。

 他の面々も似たような反応だ。

 

 わかっているのは白老やアウスなど、知性が高いメンバーくらいだ。

 

「もうなってますよね?」

 

 ほら、紫苑なんて分かってないからそのままの意味で捉えてしまっている。

 

「いや“真なる魔王”とやらにはなったんだけどさ。外に向けて宣言してないだろ?」

「外に宣言……つまり十大魔王に名乗りをあげるということですかな」

 

 白老が周りの者達にも分かり易く伝える感じで、質問してくれた。

 

「そうそれ‼」

「……リムル……」

「うっ……悪かったって」

「あ、ちなみに自分は魔王だって宣言はしないし、隠す気でいるから……その辺は宜しくお願い? 面倒なのは嫌?」

「おい、ウィン……」

「リムルが魔王宣言するなら十分? むしろ下手に名乗って別の脅威に目を向けられる方が厄介でしょう?」

「もっともらしいことを、お前――」

 

 口笛を吹きながらリムルから顔を逸らせて、最後の言葉を聞かないふりをする。

 

「こほん」

 

 紅丸がワザとらしく咳をして、自分達の言葉を止め、改めてリムルの方に顔を向ける。

 

「理由を伺っても?」

「……ちょっと喧嘩を売りたい魔王がいてな。魔王クレイマン、奴は連合軍の襲撃の際ミュウランを操り被害の拡大を目論んだ。そのうえミリムを使い友好国ユーラザニアを滅亡させている。何が目的で暗躍してるのか知らないが、こいつを許すことはできない」

 

 リムルは話をしながら人型へと変わる。

 

「ここから先、翻弄されてやるつもりもない。俺達は魔王クレイマンを叩く、異論はあるか?」

 

 グッと拳を握りしめて言うリムルに、この場の皆は何も言わずに頷き、笑みを浮かべている。

 

「――ありません」

 

 紅丸が答え、続いてリグルド。

 

「ございませんとも」

「御心のままに」

『はっ、オレ達は色々やられたからな、倍にして返してやろうぜ』

「やるっすよ‼」

「リムル様に従います」

『ボクも今回は頭に来てるしね、テンペストに住まう者で否定する者なんて居ないね』

 

 カイジンや黒兵衛達も頷いていたり、サムズアップしたりで反応してくれている。

 

「武具や防具の用意は任せてくれ」

「んだ」

 

 皆が同意見ということで、気持ちは一つだと再確認できた。

 

「ソウエイ」

「はっ、速やかにクレイマンの情報を集めて参ります」

「お、おう」

 

【なにか言う前に……】

【さすが蒼影、仕事の出来る男だね?】

 

「頼んだぞ、本格的な会議は諜報部の調査を待ってからだ」

「御意」

 

 そう言われ、蒼影達の諜報部が一瞬にして姿を消した。

 

「三獣士の方々、あなた方にも協力をお願いしたい?」

「願ってもないことですわ、ジュラの森の盟主様方」

「避難民を受け入れてくれた恩は忘れねぇ。オレ達はアンタを信頼している」

「獣人は信頼には信頼で、恩には命を持って報いる。獣人全体としても、俺個人としても、リムル様とウィン様には返しきれぬ恩を受けた、好きなように使ってください。俺たちは、この命を以って、貴方方に報いましょう」

 

 フォビオが前に出て、自分とリムルの前で跪いて頭を下げる。

 

「……わかった、お前達の命、カリオンに返すその時まで、預からせてもらおう」

「今は休んで? 来るべき決戦に向けて英気を養っておかないとだよ?」

 

「「「はは―ッ‼」」」

 

 

 

 

  ★☆★☆  ★☆★☆

 

 

 

 

「いいですか? 秘書とは、いつ、いかなる時も、主のためにあるべきです」

「なるほど、ためになります」

「たとえ命じられなくとも、そのお心を察し、常に先へ先へと――」

 

 

 会議が終わってから、紫苑が新人のディアブロに対して先輩風を吹かせている様子。

 

「シオン、リムル様から命を受けていたのでは?」

「はっ‼ では私はもう行きます‼ しっかりお仕えするのですよディアブロ‼」

 

 見かねた朱菜が声を掛けて、ようやく本来の仕事へと戻っていった。

 

「……どっちが秘書?」

「言ってやるな。それより……行くぞ」

「だね。きっと待ちかねてるよ?」

「リムル様、ウィン様? どちらへ?」

「ちょっと個人的な用がある、付き添いは不要だ」

「ディアブロ、朱菜に街の事を聞いて把握しておいた方がいいよ? なんせ1からリムルと自分が造ってきた街なんだから。朱菜はディアブロに街を案内してあげてほしい?」

「あぁ、確かにそれは必要だな」

「承知しました」

「ウィン様、心遣い感謝いたします。どうぞ、お気を付けて」

 

 

 ==ワープポータルで封印の洞窟まで来ると、ガビルが駆け寄って来た。

 

 

 

「リムル様、ウィン様‼」

「おう、ガビル」

「調子はどう?」

「ははっ、もうバッチリでございます」

「さっきのプレ会議は聞いてたな?」

 

 ガビルと話をしながら、洞窟の奥へと向かう。

 

「は、思念伝達にて受け取りました」

「お前に開発部門を任せることにしたから、これからはお前も幹部だ。この先重要事項を決める会議の時には出席するように」

「出世だねガビル。よろしく頼む?」

 

 いきなりそんな話をされると思っていなかったようで、ポツンと立ち止まってしまう。

 

「や……っ」

「やった――‼ ガビル様昇進だ――‼」

「こ、こらこらはしゃぐなお前たち‼ こういうのは粛々と厳かに受けるものであるぞ‼」

「えーでも」

「ガビル様、さっき「やったー」って言いそうになってたよね?」

「んなっ……‼ 聞かれていた!?」

 

 相変わらず慕われてるね。

 

「俺達はちょっと洞窟の最奥に用があるから、誰も近付けないようにしてくれ」

「しょ……承知ですぞ‼」

 

【大丈夫かな?】

【大丈夫だろう……昇進で浮かれて見張りが疎かになりそうで怖いけど】

 

 

 

 

 

 

 

 









 いや~、風邪ひいてゆっくり書いてると、遅くなりますね( ;∀;)

 風邪などひかないよう、おきをつけくださいね~


 ということで、今日も短めです_(._.)_

次の解放テーマ、ワルプルギス終わりまで

  • ウィッチクラフト
  • エクソシスター
  • 蟲惑魔
  • 妖怪少女
  • 六花
  • 海晶乙女
  • アロマ
  • ティアラメンツ
  • 白き森
  • イビルツイン
  • ドラゴンメイド
  • ラビュリンス
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。