皆さま、ご機嫌よくお過ごしでしょうか。
楽しく読んでいただけたら感激ですし、暇つぶしでも貴重なお時間を割いて読んでいただけただけでも感謝です。
誤字脱字チェックをしてくれている方には本当に頭がありがりません、ありがとうございます。_(._.)_
さてさて、アンケートの途中経過です。
一位、閃刀姫。二位、ウィッチクラフト。三位、御巫。四位、六花・アロマが同列という感じです。
サラッと「霊獣」のテーマデッキがストーリー上で出てきてますが……ウィンダちゃんはどうしようか悩み中……。
映画のオリジナルストーリーとテーマデッキでの話を混ぜて、登場させようかなとか考えています。時系列的に先になりますけどね……ウィンダちゃんは姉妹と公式が発表しているんですけど、妹か姉か……むしろ双子の可能性? 細かい設定は謎のままなんですよね。「ガスタ」テーマの話を持ってきて、「リチュア」「インヴェルズ」の侵略とするか、はたまた「シャードル」ストーリーと絡ませての話にするかは……保留で。
まぁ第二部終わりあたりですし、その時にまたアンケートとして映画版の話をオリジナルストーリーとして加えるは皆様に聞こうと思っています。
ちなみに、ウィンやウィンダに対する話を調べたかったら、たしかマスターガイド3あたりを探れば出てきたかと思います。間違ってたらごめんなさいです。たしか「ガスタ」関係の話が出てきたと思います。
それでは、引き続きお楽しみいただけましたら幸いでございます。
「まぁリムル様、可愛らしくなられて」
ハルナを筆頭にゴブリナ達がキャピキャピしながら、リムルの寸法を測っている。
「スライムの姿じゃないが、分かるのか?」
「もちろんです!」
「リグルドも一目でリムルって分かってたよ?」
『名付けをしてるから、繋がりで分かるんじゃない?』
「その場合、ライナやアウス、それにヒータだったな。お前達はどうなんだ?」
『オレ等は精霊だからなぁ、姿ってより魂とか魔力の方で見分けてる』
『そもそも、リムル君はウィンの家族みたいに繋がりが深いから、ボク等にも感覚的に共有されてるんだと、思う』
リムルの服を作るついでに、自分達の服も一緒に作ると言う話になって皆でゴブリナ達に服を剥かれて寸法を測られている訳だ。
ちなみに……ライナ、ヒータ、アウスの三人は憑依装着の姿であるため、霊使いの姿で一番幼い姿である自分は、リムルとそう変わらない。
胸は自分の方が大きいけどね。
「なるほど、確かにガルム達は戸惑っていた感じだったな」
初めは裸でいたリムルに驚いたガルムが取り乱していたが、自分とライナが説明してすぐに納得した。その後にすぐに上着を持ってきてくれたのだ。
「せっかくだし、今日は一日人型で過ごしてみるかな」
『それが良いかもね。スライムの体に慣れ過ぎて、せっかくの人型が使いこなせないなんて勿体ないものね』
『散歩がてら、ボク達が進めていた町の建設を見てみると良いよ』
「ありがとう、アウスが居なかったらもっと大変だったって、リグルドが言ってた?」
『ふふん、ウィンもっと褒めて――』
『オラオラ、お前は仕事が山積みなんだろう。建設チームが呼んでたぞ』
『ちょっと⁉ 邪魔しないでよ』
『うるせぇな。オレだって警備隊の任があんだよ。テメェだけ美味しいマネなんかさせっと思ってんのか? 許せねぇよな。それに、ライナを出し抜く手立てを考えねぇとだろうが、あいつばっかウィンとずっと一緒に居やがってよ――』
『それには同感だね』
ズルズルとヒータがアウスの襟首を掴んで引き摺りながら外まで運んでいく。
『おぉ、怖い怖い。でもこの位置は譲れないねぇ~』
「……ウィン。何かあったら俺に言えよな」
「うん、リムルに助けてもらうよ」
シズさんを看病している間に、ガルム達のドワーフメンバーとアウスとリグルドが中心となって町の建設は着々と進められていた。
アウスの地霊術で上下水道管の設置が最優先でもう殆ど設置は終わっている。
カイジンやドワーフ三兄弟の工房など、もうチラホラとしっかりとした建物が建ってきているので、テントばかりだった風景から町っぽくなってきている。
「それじゃあランガに乗りながら、町の様子で見て回ってから。ちょっと封印の洞窟までいくか? あそこなら色々と試すにも丁度良いだろう」
「そうだね、色々と皆の様子を見て回りたいし。スキルや力の確認はしとかないと」
★☆★☆ ★☆★☆
自分はアペライオに乗り、リムルはランガに乗って町の様子を少し散策して歩きヴェルドラが封印されていた洞窟を目指す。
【思っていた以上にリグルドの統率力が高いな】
【元々、ゴブリン達を統率してたしね。長年の経験もかなりあるんじゃないかな?】
自分達と会った時には、あんなによぼよぼのお爺ちゃんになるくらいには、ゴブリン達を率いてきた時間があるのだから。
「リムル様! ウィン様! ライナ様! お出かけですかな?」
「あぁ、ちょっと封印の洞窟までな」
「能力確認ってところだね。何かあったら「思念伝達」で伝えるから」
『護衛はアタシが居れば大丈夫でしょう』
「なるほど、了解しました」
【最近ゴブリン・キングに格上げしたせいかさ。ますます筋肉に磨きが掛かってない?】
【日々筋トレしてるんじゃない? 建設でも率先して重いモノを持ったり支えてるよ】
他のゴブリン達やリグルに負けない様に、ゴブリンの王として頑張っているようだ。
その……なんか将来に脳筋にならないようにしっかりと導いていけたら良いと思う。
「そうだ、ゴブリン・ロード達は役に立っているか?」
「もちろんですとも!」
一気にゴブリン達の数が増えて、リグルドやリグルだけでは纏めきれないと思い、リグルドの下にゴブリン・ロード4人を指名した。
3人はリムルが名前を付けて。ルグルド。レグルド。ログルド……リグルドの下に付けるからって、思考がほぼ変わらない名前が続く。まぁ500人もの名前なんて無理か。
其々に、司法、立法、行政を司る長官となっている。
もう一人はゴブリナということで、自分が付けた。
リリナという子で生産物の管理大臣として動いてもらっている。
【役職とは名ばかりだけどね……】
【いいんだよ。そういう細かい事は追々に決めていけば】
横目でリムルを見ると、こっちの視線に気付きながらも一人で頷いている。
「ところでリムル様……今日もお食事は必要ないのでありますか?」
「あぁ、どうせスライムの体じゃ――」
「リムルのおバカ。今は体があるでしょう」
『シズさんを取り込んだことで「五感」は取得出来ている筈よね?」
自分達から言われて、リムルがハッとした表所でこっちを見てくる。
『頭から抜けてたわね』
「リムルって偶に抜けてるよね……イフリートの時も一人コントしてた?」
「う、うるさいな!」
一人恥ずかしそうにプルプル震えながら、なにやら考え込んでいる。
「ではそのように――」
「待て、今日から俺も一緒に飯を食うことにする」
「なんと! では今夜は宴会ですな。ご馳走を用意するようリリナに申し付けておきましょう。ウィン様、ヒータ様の歓迎会も一緒にやる感じでいいでしょうか?」
「そうだね、きっと喜ぶ」
「うむ、頼んだぞ」
『あの子はお祭り好きだからね。派手に祝ってあげれば良いわ』
==味覚の事に気付いて、ランガとはしゃぎながら丘を掛けていく。
きっとリムルの頭の中では宴のメニューに思いを馳せているに違いない
ネックがあるとすれば、肉は用意できても、お米が無いから白米で食べるという事が出来ない点だろう。自分達はやはり日本人という懐かしい思い出があるからね。
米はやっぱり欲しいところだ。今度リムルと一緒に探しに行ってみるかな。
森の方まで来ると、リグル達が居た。
「おっと。ようリグル」
「リムル様! ウィン様とライナ様も!」
「周辺警備兼食料調達ご苦労さん」
『こっちに何か用か?』
「ちょっと封印の洞窟に行く」
『リムルとウィンの能力確認しにね』
『なるほどな』
「そうだ、ヒータ。今夜は楽しみにしててね」
『あ? なんでだよ』
「ふふ、今夜は宴会の予定だからな。お前の歓迎会も兼ねてる」
『マジかよ! よっしゃあ』
「美味しそうな獲物を頼むよ」
「でも皆、無理はダメだからね」
「はは、了解です。でも楽しみに待っていてくださいね」
『大物はオレが狩るからな。リムルのダンナに上手いもん食わせてやるぜ』
盛り上がっているなか、ゴブタがリムルと自分の方に寄って来た。
「今日はリムル様も食べるっすか?」
「おうよ! なんせこの体には味覚があるからな!」
「リムル、食べ過ぎは注意だよ。なんか無限に食べそうで怖い」
『まぁ、スライムだしね』
そんな話をしていると、ゴブタの視線が気になった。
ライナの方を向いたかと思えば、自分と最後にリムルの方を見て胸元を凝視する。
「いっぱい食べたらおっぱいも育つっすかね?」
間髪入れずに、リムルの後ろ回し蹴りがゴブタの腹に直撃する。
こっちに飛んで来たゴブタを、そのまま空気圧を込めたボール状の風を更に叩き込んで森の方へと吹き飛ばした。
『ゴブタが悪いわね』
「すまない、バカだから勘弁してやってくれ」
ちょっとギャルっぽいゴブリナの子がゴブタの代わりに謝りながら、ゴブタを踏み潰して反省させている。ちなみに嵐牙狼族の子もゴブタの髪をカミカミして反省するように促しているようだ。
リグルがにこやかに笑いながら、ゴブタを無視して話を続ける。
「では特上の牛鹿をご用意いたしましょう」
「おう、頼むな」
「お任せください。最近は森の奥から移動してくる魔獣が多いので、得物は豊富なんです。獲物も豊富ですから」
森の奥地から移動してくるのって普通じゃあない気がするんだけど。
「……なにかあった?」
「いえ、たまにですが環境の変化などで魔獣の移動がありますからね。大したことはないとおもうのですが?」
『まぁだからオレが警備隊に加わってんだよ。警備体制の強化って事でな』
『テンション上がって下手に暴れないでよ。せめてエリアが居てくれればね~』
『げっ、やめてくれライナ。アイツとの相性は最悪なんだ』
リムルも何か思う所があるのか、少しだけ悩んでからランガを見る。
「ランガ、警備隊に同行してくれ。もしもの時は彼らを頼む」
「はっ! お任せ下さい」
「ん~、アペライオ。ヒータに協力をお願い」
「ガゥ!【了承した】」
「しかしリムル様、ウィン様! お二人はお出かけなのでは……」
「封印の洞窟に行くだけ?」
「もうすぐそこだしな」
ランガから降りたリムルは、ランガの顔を撫でながら言う。
「遠慮はいらぬ、我らを連れて行け、リグル殿」
「アペライオとヒータも居れば、何かあっても大丈夫でしょう?」
『あぁ、何かあっても全員を守ってやるよ』
【お任せ下さい】
色々とカッコいい感じなんだけれど、アペライオもランガも頼られて嬉しいのか尻尾をブンブンと振って突風が起きつつある。
「じゃあ俺達は洞窟にいるから。何かあったら――」
「あ! すみません、忘れていました。森の巡回中に拾ったのですが」
そう言ってリグルが上着の内ポケットから取り出した。
「リムル様がお持ちの方がよろしいかと……」
「それってシズさんの仮面……」
「……探してたんだ、ありがとな」
【シズさんからはいろんなモノをもらったな】
【形ある形見は、この仮面だけだね】
【……これ――】
こっちを見てシズさんの仮面を差し出してきたが、首を横に振って少し押し返す。
【それはリムルが持つべきモノだよ】
『それに、運命の人なんでしょう。しっかり持っていてあげなさい』
【あぁ、そうだな。ありがとうなお前ら】
少しシズさんと会った時を思い出しながら封印の洞窟へと入っていく。