閑話は、ウィン視点以外からのモノが多々ありますのでご注意くださいませ。
しばらくは日常や転スラ日記みたいな感じで、町の完成までの話が少し続きます。
※主に解放テーマによるすり合わせと、展開の確認とかの為に転スラを読み返したりなんだりで本編開始時には、また章分けして分かり易くできれば良いかなと思てます。
※追記、次の解放テーマはワルプルギスの終わりまでとしますので、よろしくお願いします。
楽しく読んでいただけたなら感激、暇つぶしでも貴重なお時間を割いて読んでいただけただけでも有難き幸せ。_(._.)_
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40話(閑話) 二人が知らぬ乙女達の密会。リザードマン首領の願い
♢♢♦♦♢♢♦♦視点⦅ライナ⦆♢♦♦♢♦♦♢♦♦
『さて、ここに集まって頂いた理由は各自に話しましたよね』
ライナは机の上に肘を置いて顔の前で手を組みながら、丸いテーブルを囲う様に女性陣が一堂に座っている。
「えぇ、其々の担当を決めるというモノでしたよね」
朱菜も澄んだ笑顔を各自に向けながら、机を囲う女性全員に視線を向ける。
『まぁ、担当っていうか。同盟っていうか……互いに横槍は御法度だってクギを刺しておきてぇってだけだろうが』
ヒータは物凄くダルそうに体を椅子から投げ出して喋る。
『もうヒーちゃん。女の子がはしたないですよ! 下着が見えちゃうでしょう』
『ボクみたいにポットパンツとかズボンにすればいいのに』
「ここには女性しかいないし、問題ないのでは?」
「シオン……貴女も慎みくらいは持ってください」
『はいはい、話が脱線してるっての。これからはリムルとウィンの近くにずっといるんだからさ、決め事はしっかりしとかないとダメでしょうって話し合いなのよ』
パンパンと手を叩いて、場を仕切ろうとしたライナだったが――、
「話し合うと言っても……リムル様もウィン様も私がお世話をしますから、大丈夫ですよ! 皆さんは色々と仕事があるでしょう?」
紫苑が天然の発言をかます。
「リムル様とウィン様の御手伝いは私がしますよ?」
『二人の世話を同時には出来ないでしょう。皆はリムルの専属を交代交代でさ、アタシはウィンの専属でお世話をするからさ、それで手を打とうよ』
『おいおいライナさんよぉ。ウィンのサポートはオレがやるって。なにを自分一人で美味しい所取りしようとしてんだ!』
『二人とも間違ってるよ、戦略や防衛はボクの方に分があるじゃないか』
「なにを仰っているのですか? ウィン様のお世話だって私もしたいです」
「私だってそうですよ! 護衛役なんですからね」
『そういう問題じゃ――――――』
紫苑が胸を張って答えた瞬間、部屋の中から数人の舌打ちが聞こえた気がした。
話し合いがヒートアップしていくなかで、一人ぼ~っとしていたエリアが、良い事を思いついた、という感じで手を叩き、花咲く笑顔を皆に向けながら言う。
『ん~、癒しの担当なら私がやるからさ。皆は別の担当って事でどうかな~。添い寝から傷の手当まで。リムル君もウィンちゃんも任せてほしいな~』
「なっ!? そ、添い寝なんて⁉」
「それなら私だって出来ます!」
『そ、そういう問題じゃねぇだろうが!』
『思わぬ……いや、ある意味予想通りの爆弾発言だね』
『大人しいと思ってたらコレだからこの子は……。それじゃあこうしましょう、リムルのお世話とウィンのお世話。しっかりと担当や順番を決めましょう。もちろん、担当している間の横槍は禁止という同盟関係をしっかり守るという条約の下でね』
「なるほど……それは、アリですね」
ライナの提案に朱菜は着物の裾で口元を隠しながら、何やら考えを巡らせている。
「日によって1日お世話という事ですね。それならば良いでしょう」
『じゃあ先ずは、クジでランダムに曜日を決めていこう。公平を期すため、クジ自体はカイジンかクロベエに作って貰う事を、ボクは提案するよ』
『それが良いな。変な魔法使ってせこい事を考える奴も、要るかもしれねぇしな』
『なんでアタシを見るのよ……』
『そりゃあ、この中で悪知恵が働くのってライちゃんだけだしね。シュナちゃんに魔封じの結界箱でも作って貰うってのもアリじゃない?』
「あぁ、それは良さそうな案ですね。では――――」
そんな話し合いがリムルとウィンの知らない間に取り決められていく。
『ねぇねぇ、せっかく女子だけでの話し合いだからさ~。皆で結託してリムル君とウィンちゃんにオシャレな服を着させる日とか……作らない?』
エリアがふと思い付いた事を口にする。
その一言が、室内に居る全員の時を止めた。
「それですと、オシャレを欠かさずに日々色々と試しているハルナさんを呼ぶ必要も出てきますね。服は私が用意できますが……」
「リムル様はまだしも、ウィン様って意外にも敏い所がありますよね。気付かれて逃げられてしまう可能性があるのでは? ……私の料理を未だに食べてもらえていませんし」
最後に呟いた言葉にヒータが素早く反応する
『……お前の料理は劇物なんだよ。紅丸から許可がない限り振る舞うなや』
「料理の出来ないアナタに言われたくはありませんね」
『はっ! テメェよかマシじゃ⁉ お前の料理はそのうち死人が出るわボケ!」
「言いましたね!」
『あっちはほっとこう。今はどうやってウィンを騙すかが問題だね』
『アウスもオシャレに加われば?』
『ん~、それもやぶさかではない……けど、楽な服装が良いな』
「ラフな格好ですか……可愛らしい服も似合うと思いますけど?」
『胸が締め付けられるの、嫌いだからな~』
朱菜はそれ以上何も言わずに、アウスの胸元を微笑みながら見ていた。
『目の奥は絶対に笑ってないわね……』
『ん~? どうしたのライちゃん?』
『なんでもないわ……、オシャレをするような口実でも出来れば、上手く誘導出来るかしらね……服装を変えるような催し、ねぇ』
『祭りでも提案すっか?』
「お祭り……ですか?」
ヒータの言葉に皆が考え始めた。
『そういえば、湿地帯から少し離れた位置に湖なかったっけ?』
「水浴ですか……」
『宴と言って、他のモノ達を取り込んで催し物を町で起こすのも良いかも。そうしれば、ウィンは絶対に乗ってくるし、町にも良いからリムルも断れない』
『密かに重役たちに話を通しておいて、準備を進めるのも良いかもしれないわね』
『祭りなら料理勝負も出来んだろう。そこでお前を完膚なきまでに叩き潰してやるぜ』
「ふん、その勝負受けて立ちます」
「お願いですから受けて立たないで下さい」
『リリナちゃんにも話を通しておいた方が良さそうかな?』
『畑や食料の事で相談にのってもらわないとだものね』
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♢♦♦♢♦♦視点⦅ウィン=テンペスト⦆♢♦♦♢♦♦
リムルが起きて、ライナや紅丸達のおかげで食糧の配分も終わり。リザードマンの首領に挨拶をして帰ろうという事で、いまはリザードマン達の鍾乳洞にいる。
「わざわざ此方にご足労頂きありがとうございます」
リザードマン首領が椅子から立ち上がって膝を付き頭を下げる。
「いいよ。御堅い挨拶はあんまり好きじゃないしな」
「そろそろ帰るから、その挨拶に来た?」
『こっちもだいぶ落ち着いたみたいね』
「はい、皆様のおかげで、ほぼ以前と変わらぬ……いえ、それ以上に快適な状態へと変わっていっていますよ」
「それはなによりだ」
周りを見回してみたけれど、やはりこの場にガビルの姿はなかった。
「ガビルは、そのどうしてるのかな?」
「あ奴は牢にて反省をさせております。流石に起こした規模は大きなコトですから」
「そうか……まぁこの事は俺たちが介入する話じゃないか」
ちょっと寂しそうにリムルが言う。
『ある程度の問題が片付いたら、町に遊びに来たら良いじゃない?』
「ん、ウチの町は来るもの拒まずだからね。皆と仲良くなれる人ならどんな経歴を持っていても受け入れる事は、できるよ」
リザードマン首領を横目に見ながら言うと、目を見開いて自分の事を見てきた。
「それは……あの――」
「ねぇリムル、リザードマン達にも色々と手伝って貰うんだしさ。貰うばかりっていうのはマズイんじゃあないかな?」
自分はワザと首領の言葉を遮ってリムルの方へと話を振る。
「あ~、たしかにそうだなぁ。なんかして欲しい事ってないか?」
リムルは頭の後ろに手を回しながら首領さんに聞く。
「で、でしたら……その、同盟を築く証として、我に名前を授けて下さらないでしょうか」
胸に手を当てて懇願するように頼んでくる。
「じゃあリムルの担当だね」
「へいへい。俺で良いのか?」
「はい、リムル様に是非ともお願いしたく」
しばらく悩みながら、リムルはジッと首領の事をマジマジと見つめる。
「それじゃあリザードマンの首領、貴方の名はアビルだ。ガビルの親なら厳しくもしっかりと罰をあたえ、導きを施してやれ……アイツは確かに悪い奴じゃないしな」
「はっ! ありがとうございますリムル様!」
【コレで良いか?】
チラッと此方を見ながらリムルが思念伝達を飛ばしてくる。
【後はガビル次第だね】
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次の解放テーマはワルプルギス終わりになります。
次の解放テーマ、ワルプルギス終わりまで
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