心にデュエリスト魂を持って転スラ世界に・・・   作:風月八泉

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41話 建設ラッシュ、労働力のオーク達

 

 

 

 

 

 

 

 名付けによって豚頭族は進化して、猪人族に進化した。

 知識量も高く、ドワーフ組から色々な事を教わりながらながら、その内容をしっかりと理解してモノにしていく。

 やはり力は強く、重い物でも一人で運搬出来たりするので町の発展には欠かせない存在となってきている。

 

 指揮自体はゴブリナやホブゴブリン達が知識を、力仕事や建設は身軽なホブゴブリン達が変わって、柱や骨組みなどの設置は猪人族が担当という感じになってきている。

 

 まぁ一部、例外の者達もいるけれど、それは個性という事で良いだろう。

 

 知識も力もあるリグルドなんかが良い例だ。力もあるから猪人族達に負けない様子で建設を手伝っている時もある。

 

 町の発展は上手くいっているのだが……意見の一致には時間が掛かる事もあるようで。

 

「納得しませんぞ!」

 

 リグルドが机を叩いて木盤を片手に会議が白熱している。

 

「これは秘書の管轄です」

 

 リグルドに対して紫苑がプイッと横を向いて聞く耳を持たない。

 

「コレだけは譲れません」

「それはこちらとて同じことです!」

「まぁまぁ二人とも落ち着いて」

 

 そんな二人をリリナさんが宥めようとしている。

 

「こちらも捨てがたいのは事実です」

『こっちも良くないか?』

『それだと、この案はどうなのよ』

「待ってください!」

 

 どこもかしこもヒートアップした意見が飛び交っている。

 

「まいったなぁ~、全然決まんねえぞ」

『そうねぇ~。楽しくはあるんだけどね』

 

 笑って場の雰囲気を楽しんでいるライナにくらべ、カイジンはため息交じりに頭を抱えている様子だった。

 

「みんな待て! やはりここはひとつ、リムル様、ウィン様のご意見を」

 

 紅丸が言葉を止めて、部屋の奥に座る自分とリムルへと目を向ける。

 

「うむ!」

 

 ゲルドが腕を組みながら頷いている。

 

「皆の士気にも関わりますからな」

 

 リグルドは賛成だという感じで声をあげた。

 

【ねぇリムル。なんとかして】

【無理だ!】

 

 なんとか会議を終わらせてほしいと目で訴えても、リムルは横に首を振るだけだった。

 

「シュナ! エリア! 準備は良いか!」

「はい!」

『おっけ~!』

 

 部屋のドアが勢いよく開いて、ゆっくりと二人が歩いてくる。

 

「では、どちらの服がお好みですか? ちょっとおしゃまな此方のお洋服」

『元気で可愛いこっちの洋服』

 

 朱菜が持っているのは、青が主体のワンピース。

 エリアの方は、オレンジベースの制服っぽいイメージの服だ。

 

「ねぇ……それって大事?」

「そんなに大事な事かそれ?」

 

 というか、なんでペアルック風なのかが気になるんだけどね。

 

「はい、大事です」

『皆の士気にも関わってくるんだよ~?』

 

 いや、確かにリグルドがそんな事を言っていたが、そこまで変わる様には見えないんだけど。というか、それを着て見回りをさせる気なのね。

 

「リムル……選んで」

「俺が選ぶのかよ!」

「だって……どっちもスカートだし、リムルが選んだモノなら皆が納得するでしょう」

「いや、そうだろうけどよ」

 

 自分は元から魔法使いな服装だからか、スカートを履く事にそれ程の抵抗はない…………いや、詳しく言えば。抵抗しても、ライナの魔法によって有無を言う前に着替えさせられるせいで、最近は抵抗する気も失せてきている。 

 

 

 

 ==前に、アウスみたいなモノを履こうとしたのだが――、

 

『その服にソレは絶対に似合わないから、ダメ』

 

 という一言で却下された。

 

『そもそも、ウィンはもうちょっと女の子って自覚を持ってほしいよね~』

『同感、危なっかしくて見ていられない』

『風の精霊術を使うっていうのに、無防備だからなぁ。女らしく恥じらいを身に付ける為にもウィンはスカートの方が良いだろ』

 

 全員からそう言われてしまっては、否定できない。

 しかも、そこにリムルも加わり。

 

「確かに、それは問題だな……じゃあ、お前は女らしさが身に着くまでズボンとかは禁止な、それに、俺だけ女物の服を着させられるのも納得がいかんしな」

 

 なんて有難い言葉も加わり、朱菜やライナ。ゴブリナ達にも通達されてしまい、ラフで男っぽい格好が出来るのは自室のみとなってしまったのだ。

 

 引きこもろうにも、リムルが「仕事が忙しいんだから今はダメ」と引き摺られて皆の前に連れて行かれるので、もうスカートを履く事に慣れつつある。

 

 下着はなんとか、スパッツっぽい物をと懇願したから、朱菜が何とかしてくれているが、その内にしっかりと女性ものの下着を用意されていそうで怖い。

 

 

 

 

  ★☆★☆   ★☆★☆

 

 

 

 リムルと自分の服装で会議が白熱するような1日もあるが、この1ヶ月で大分町と言える程に見違えている。テントだった住まいも、今やしっかりとした木造建築の建物だ。

 

 オークも増えてこの町に住まう人口で言えば1万以上の魔物が住むジュラの森大同盟、本拠地という位置づけになっている。

 

「さぁ、リムル様、ウィン様。今日もお二方の為に張り切りますよ!」

 

「俺のためを思ってくれているなら、一番いい方法がある」

「張り切り過ぎないこと?」

「そうだな、部屋も壊れないし」

 

 いつの間にか居なくなっていた紫苑に気付き、何やら準備している様子なので少しだけリムルから離れておくことにした。

 

「リムル様、ウィン様! お茶をおいれしまし――あっ!」

 

 ウキウキとお茶を持って来たので、リムルには悪いのだが生贄になってもらう。

 足元に少しだけ風を這わせて、紫苑を躓かせる。

 

「す、すいません。お茶をこぼしてしまいました!」

「……失敗くらい誰にでもあるさ。毎日だけどな、劇物という名のお茶を入れてるけど」

 

 リムルに掛かったお茶は、異様な煙を上げてじゅ~という音が鳴っている。

 

〈緊急処置を開始します! 痛覚無効、状態異常無効。再生、再生――〉

 

【ウィン! お前何かやったろう!】

【……気のせい?】

 

「本当に有能な秘書だよシオン君は……」

「完璧? 動かなければ、見た目だけは?」

「リムル様、ウィン様。そんな……っ⁉」

 

 プルプルと震えながら紫苑が顔を伏せる。

 

「お褒めにあずかり恐悦至極です!」

 

「通じない⁉ くっそ……」

「凄いね……紫苑」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










  今日は短めです_(._.)_ 漫画を読み返していたら、書く時間がなくなっていました!

次の解放テーマ、ワルプルギス終わりまで

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