ブルアカアニメ、始まりますね…。AnimeJapan2024で公開されたAパートだけでもモブ市民達の解像度が一気に高くなりました。スポーツ店のムキムキわんこがお気に入りです。
そうすると成人男性の先生って、逆に異質な存在だなと。
何はともあれどうぞお楽しみ下さい。前回の後書きのあの子の答え合わせです。まあコメントでわかってる人は分かっていましたが…。
「ふぃー…」
サンクトゥムタワー奪還作戦のあと、正式に連邦生徒会の臨時会見で就任の発表もし、サンクトゥムタワー付近の居住区に俺の住処をあてがわれた。
ワンルームとはいえ、2LDKの広さに、風呂付き。それも全部元いた場所よりも比較的近未来的な意匠を持つそれらは、以前の住居に比べると何とも豪華なことか。
幸いなことに、荷物は部屋の中に運ばれていた。何が入っているか見に覚えがないが。ベッドや机、寝具や日用家電は一式揃った状態であった。枕や替えが必要なものはまた別な場所で用意するか…。
ちなみにスマホは使い物にならなかった。Wi-Fiにつなげることは出来たが、ブラウザすら通信エラーを起こし利用不可能。元の世界のアプリゲームなんぞ勿論立ち上がらなかった。これで明確に元いた世界ではないことが証明されたわけだ。
ダンボールの中身は、殆ど趣味で収集した映像作品と研究で使っていた書籍が殆どだった。一人暮らしで使っていたものから実家に置いてあったものまで含まれているとは…。送り主は一体誰なんだか。
ちなみに大人になってから特撮系のおもちゃは殆ど買っていない。欲しいけど部屋に置き場所が無いのだ。辛い。唯一置けるのがフィギュアくらいなものだが、自室に置くと視線を感じてしまうためそれも数は少ない。
あらかた荷解きも終え、帰りに1階のコンビニで買った焼肉弁当とおにぎり、ペットボトルに入った緑茶に紙パックの野菜ジュース。砂糖不使用の健康志向タイプのものをダイニングテーブルに広げる。ソラちゃん、マジでおでこが広かった。
しかしゲームでも思ったが、中学生にワンオペ、しかも紛争が起こりうる危険区域に配属させるというのはエンジェル24が正気かを疑ったが、道中で見かけたタクシー運転手や警察に当たる職務をしているのも女子高生だったので、こういうのが当たり前な世界であると認識を変えたほうが良さそうだ。
温め直した弁当からはタレの香ばしく、それでいてほんのり甘い香りが食欲をそそる。いざ蓋を開けて食べようとしたところで、それに待ったをかけるかのようにファイズフォンから着信音が流れる。普通のスマホのメッセージ通知音であれば基本無視しているが、これから着信となればシカトする訳にはいかない。弁当の蓋を机上に戻し、電話を手に取る。
「…もしもし?」
『ヨスガずる~い!そんな美味しそうなもの食べようとしてアイちゃんには見せてもくれないなんて!AI差別だー!』
大声で喚くキンキン声の女の子の声が響き、思わず耳から受話口を離す。
「分かったって…、今出してあげるからちょっと待ってて。というか起きていたんだったらもっと早く教えてよ」
『だって気がついたら鉛玉飛び交う戦場だとは思わないじゃん!端末使おうにもヨスガったら必死に指揮してたから呼ぼうにも呼べなかったし』
「気遣いありがとね。えっと、確か…」
ごそごそとリュックの中を漁る。中に入っていた銃器3点は既に取り出し済み。ノートパソコンやワイヤレスヘッドホンの中に紛れていたものを取り出す。
「…よし」
白と銀色のスマートスピーカーのようなものを取り出す。電源の確認のためにもUSB電源コードをダイニングに一番近いコンセントに差し、機器側の端子と接続させる。
『おっ、ついたかな?じゃあいつもの場所に行きますか~♪』
ファイズフォンのアンテナ部分からスパークが走り、用意した機械に電光が触れる。すると、その機械の上部にあるドーナツ状のスリットから緑色の光が点く。
「ようやくこれで視覚情報が拾えるよ~。ケータイの音声でしか判断できなかったけど焼肉弁当かぁ、良いなー。アイちゃんも食べたいなー」
「仕方ないだろ。ボディがあるわけじゃないんだし」
「いいもん。脳信号から味覚も測れるから味だけだったらそれで分かりますぅー」
いかにも不満だ、という様子で緑の光がちらちらと動く。
おしゃべりAI、アイちゃん。仮面ライダーゼロワンに少しだけ登場し、後半で迷いがあった不破諫や刃唯阿の心配事に寄り添ったり、1000%社長こと天津垓や飛電インテリジェンス副社長の児j…福添の心の迷いをほぐしたりと、色々な人の心の支えとなった手のひらサイズの友達型AI。
大学は機械工学専門のため、在学中はからっきしだった電子工学の方は友人の手も借りながら作ったものである。最初は受け答えも原作のアイちゃんみたいだったのに、青に発光するように設計したパターンも何故か緑色に変わり、受け答えもちょっと生意気になっていった。
何より原作再現として商業利用もしないという契約内容で「うっさい、バーカ!」の人の本人ボイスサンプリングを行ったのにも関わらず、学習を通じて堀○由衣ボイスになった。何故だ。
……恐らく原因は、設計の時に使っていたPCと一緒に入っていたゲームに偶然名前が一緒のAIのキャラクターがいたから、だとは思うが分からない。正直ここまでシンギュラるのは想定外だし、なんか怖くて世間一般の発表もしていないため、開発責任者である俺が引き取った経緯がある。んだけどなんか違う8881115…[202?,??,☒☒,Terminated]
「…そういやクラフトチェンバーって、どう使うんだろ?」
「何々?何の話~?」
「いや、シャーレの地下に素材何でも作れるマシンみたいなのがあるから、そこでどんなものが作れるか試してみないとなって」
「!もしかして、AIちゃんのボディも!?」
「それはまだ分からん」
「え~…」
既に弁当は空で、おにぎりを片手に持って考える。機械部品から食品、生花まで出すアレが架空の物質…例えばフォトンブラッドとか飛電メタルとか作れるのだろうか…。あれゲームだと指向性だけ決められて後はランダム生成だからその仕様のままだとやりたいことに、かなり制限がかけられる。ミレニアムには行く予定だけどあまり生徒たちを巻き込みたくない。
原作先生は殆どなにもない状態でハッピーエンドに導いたが、俺はあそこまでの聖人君子になれる自信がないし、豆鉄砲一つであの状況を乗り越えられるとも思えない。使えるものは知識だろうがなんだろうが使うさ。
「そうそうさっきパソコンにアクセスしたんだけどね?以前使っていたときには無かったファイルがあったの。ウイルスかなー?と思って解析かけても特に何も無かったけど、中身を見てびっくりしちゃったよ!見てみる?見た感じいろんなものの設計図だったよー」
「…なんですと?」
食べ終わったおにぎりの包み紙をゴミ箱に捨て、急いでパソコンの電源を入れる。デスクトップには確かに見慣れないファイルが入っていた。
「…わーお」
圧巻だった。これでもかと詰め込まれたファイルには手元にあるファイズフォンを含む数多の武装設計図や架空素材の組成式、使用方法がふんだんに積められた、まさにおもちゃ箱のようなものだった。
何故?何故?何故?とこれから会うだろう
『そうそうヨスガ、今更だけどあのタブレットの中身の子、誰?』
「ん?あぁ、アロナのことか。そういえばまだ話すらしてなかったもんな」
『私というAIがいながら秘書を名乗ろうだなんて…うごご…』
「よしてくれ、一応見た目幼女に
『むー…触覚ユニットが増設された時に頭を撫でてくれたら許す』
「よし、いいだろう」
シッテムの箱の電源を点け、AIちゃんスピーカーの前に設置する。
「おーい、アロナ。まだ起きてるー?」
『はい、先生なにか御用でしょう…か?』
スマートスピーカーが、ライト部分を某公国の量産モビルスーツのモノアイの形に発光させ、アロナをじっと見つめる。
「…ええっと、私の昔なじみを紹介しようと思ってね。彼女はAIちゃん。私が開発したおしゃべりAI。ある意味ではアロナの先輩…かな?」
『なるほど、先生との相棒というわけですね?よろしくお願いします!AI先輩!キヴォトスのことなら色々知っていますので互いに先生をサポートして行きましょう!』
『え、あ…よ、よろしく。アロナちゃん…』
おっとぉ?あのいつもハイテンションなAIが気圧されているとは珍しいものが見られた。
「おやおやナンバーワンアイドルが取り乱しているたぁどうしちまったんでい?」
『あー……ここまで素直だとは思ってなかったっていうか…想像していた受け答えと違ってた、うん。…よろしくね、アロナちゃん』
緑の点滅に薄桃色の光が混じっている。プログラムした覚えは無いが照れているという感情表現のそれであろう。一体どんな受け答えを望んでいたのだろうか。
『…?とにかく宜しくお願いします!先輩!…全員機械越しに初対面の挨拶を交わすというのはちょっと趣が無い気がするので、どうぞこちらでお話しましょう!』
ずるずるとアロナが教室の机を引きずり、昔懐かしい互いが向かい合わせになる形の並び方に揃え、4つの席のうち、隣り合わせになった2席の椅子を引き、対面側の席の一つにアロナが座る。
『それでは2名様ごあんなーい♪』
「眩しっ!」
『引きずり込まれる~!……………………………え??」
「座った状態から急に別の椅子に座らされるとか…え?」
さっきまでいたリビングから急に青空が広がる教室に転移させられた。眼の前にいるアロナも含めた光景は数時間前に入ったから初見では無いのでそれはまだいい。問題は隣にいるアロナと同年代かそれよりも少し年上な外見をした黄緑色の髪をシニョンで結ったキャベツ頭の少女だ。
「「えええええええ?!」」
「うぇ!?どうしましたか!?」
「いや、だってまだバーチャルボディも設計してないのにここまで再現されるとか…」
「見に覚えがあるけど覚えがない身体がいきなり生成されたらそりゃ驚くよ!」
「は…はぁ。」
アロナは二人の反応に戸惑うが、すぐに気を取り直してこちらに目線を向ける。
「先輩にはいきなり入ってきたことに対して驚いて欲しかったのですが……まあ、いいでしょう」
「駄目じゃんヨスガ、知らない人に特撮ネタなんて。しかも聖書ネタまで拾ってくるとかどんだけ拗らせてるの」
「は…はい???」
ヘイローまで?のマークに変形させ目を回しているキヴォトスAI。かわいいなぁ。
「…こほん、それはそうとアロナちゃん、お話があるんじゃないの?」
「はっ!そうでした。うっかりお二人のペースに惑わされるところでした…」
「私も?!」
「あはは…」
これはあれだ、大分賑やかになりそうな予感がする。片や原作では先生以外だとプラナが来るまで誰も認知出来ないアロナと、もう一方は俺の判断で友達AIとして作られた筈なのに、孤独にさせてしまったAIちゃん。これからの互いの成長に期待しながらアロナの話を聞く。
「まあお話する…といっても改めての自己紹介でしょうかね。では改めまして、私はアロナです!甘いものが好きです!後は…こう見えて色々と凄いんです!」
「だろうね」
「メインOSとは言えここまで人間に近い思考パターンなのは流石にAIちゃんと同格かそれに勝るかもね…」
「昼間は疑っていたのにぃ…でも、分かれば良いんです!分かれば!」
ふふん、と誇らしげに胸を張る。毎度ガチャを引く時に何度も青封筒でパンチを食らったかは数知れないが、こうして実物の美少女を見れば恨み節など消えるのだった。
「じゃあ、次は私かな?乾ヨスガ、年齢2X歳独身、仕事は自分の興味が伴っていなければ極度のめんどくさがりを発動させる問題児。それでも頼まれたら卒なくこなすことが出来るので新任でも容赦なく責任を負わされる立場によく就いてしまう。趣味は特撮鑑賞を筆頭にサブカル全般。好きなおやつは顆粒ブドウ糖とクエン酸の混合物。またの名をラムネ菓子。」
「あ、良いですよね!ラムネ!シュワッとした味が癖になります!」
「へー…あ、いや別に羨ましいとか思ってないからね。うん」
確かに味をシミュレート出来るとはいっても口が無いため食感までは再現出来ない。こればっかりは生身か、現実世界に行かないと体験できないのだ。
「……大丈夫です!ここでならお菓子以外のものだって食べたり飲んだり出来ちゃいます!これからいっぱい美味しいものを食べましょう!先輩♪」
「!!!それ本当!?」
「あ、カステラとかいちごミルクのアレって寝言とかじゃなかったのね…」
「まあ私ですらよくわかっていませんが…先生が持ってきてもらうという条件はありますが、私や先輩も飲食が可能というわけです!」
「勿論、できるだけ二人のリクエストには答えてあげるね」
「じゅるり…。ん?ヨスガ何歳って言ったっけ?」
「え?だから2X歳…」
「ほら!『にじゅう』までは聞こえるのに一の位が聞こえない!」
「???何言ってるのAIちゃん」
不思議なことを言うAIだ。大体大学も浪人せずに出て就職してるんだし。
「まあまあ先輩、人の年齢に追求するのは流石にアレですよ?」
「アロナちゃんは気にならないの…?」
「私は特に…先生がいくつであろうとサポートするのには変わりないので!」
「私がおかしいのかこれ…?!」
「ツッコミ役に回るのはいいけどそろそろAIちゃん自身の自己紹介をば…」
「あ、そうですか。私のギモンはここで有耶無耶にしちゃう感じですか、はい。……えー、では。
私はAIちゃん!正式名称 AI・ドルーク・
「あー…」
「何かを食べたことは無いんですよね…?どうしてその2つなんですか?」
「なんとなく。あとキャベツいじり」
即答だった。確かに日常的にキャベツ呼ばわりしてた記憶がある気がする。ごめんて。
「あはは…まあまあその辺にしておいて、今後とも宜しくお願いしますね!先生、先輩!」
「よろしく」
「よろしくねー!」
「ではお二方、昼間には話せなかったキヴォトスのルールだったり私からのプレゼントだったりをこれから話し合いましょう!名付けて!キヴォトスQ&A~!」
「「わ~(パチパチパチ」」
「ではまず初めに、先生に贈呈させて頂くものがあります。えーと、確か…」
アロナが席を立ち、教室後方の崩れかけている棚の中で扉も無事で、比較的マシな収納となっている場所から小さな箱のようなものを取り出した。
「よし、無事でした!こちらをどうぞ!」
「…カード?」
「はい!キヴォトスでも先生だけが持つことを許されているカード、『大人のカード』です!」
おお…!こいつが噂の…外見はプレイヤー諸君がキャラ強化等々で見慣れているクレジットカードのアイコンそのままだ。普通のクレカとは違いカード番号が刻印式ではなく印刷式のように見えるが、本当に支払いで使えるのか…?
「こちら困った時に使うと、その危機的状況を脱するための何かが起こります。勿論、通常のカードと同じように支払いが出来ますので大きなお買い物をされるときにも是非。あ、勿論、ご利用は計画的に、ですよ?」
「リボ払いとか怖いからねぇ」
「勿論だよ」
特にネット上で買い物する時なんかは購入手続き後すぐにメモ帳とかに金額を記載して後から見返せるようにすれば浪費も減るぞ!お兄さんとの約束だ!
「2つ目に先生は昼間に体験したかと思われますが、ここキヴォトスは銃社会です!何故なら生徒さんを含め誰もが銃弾一発では致命傷にならないのです!」
「つまりは引き金が軽いと…」
なんで効かないとかは敢えて聞かない。それを可能にしているのがヘイローであり、「神秘」と呼ばれている何かだろう。
「また銃を所持していないのは日常生活を全裸で過ごしている方よりも奇異の目で見られますので、先生も銃の携行、した方が良いですよ!」
「つまりは一定数全裸で過ごしている人たちが居る…と?」
「あー………はい、そうですね」
「ホントなの…それ?」
「…トリニティの方に、そういった団体がありまして…その…あぅう///」
……こっちにもあるのかよ、BN*3…そう考えるとトリニティの
公の場で脱衣することに快楽を感じる変態とかではなく、彼女がそうなる以前から既にそういった思想がその土地にあったというわけだ、彼女が元来それに興奮する人種なのかそれを建前にしているのかは分からんし、納得はしないが。
「銃…銃ねぇ。一応持っては居るけど試し打ちとかしてみないとそれが使えるかが分からないんだよね」
「そういうことでしたら明日シャーレビル内にて試射してみては?射撃場がありますし」
「そうだね。それも含めてやってみたいことや試したいこともいっぱいあるから、明日はシャーレを見て回ろっか」
「賛成!」
「了解です!明日は先生のシャーレ探検ですね。後は明るいうちに足りない物資や必需品を買い足しておきましょう!」
「それでは最後に一つ!キヴォトスには三大校と呼ばれる数千の学校のなかでも特に巨大な学校があります!先ほど話題に挙げたトリニティもそのうちの一つでして、気品の溢れるお嬢様学校です。あとは設立は比較的新しく、キヴォトスの技術の中心ミレニアムサイエンススクール、そして全校生徒数は一番。そしてちょっとやんちゃな方が多いゲヘナ学園。この3つです。日中に出会ったユウカさんはミレニアム、ハスミさんとスズミさんはトリニティ、チナツさんはゲヘナの方ですね!」
「ふむふむ」
「他にもたくさんの学校がありますが、知る必要があった時に私が適宜教えてあげます」
「ありがとうね、アロナ」
「それと先生、私から一つ質問が」
「何?アロナ?」
「あの携帯って結局なんなんですか?」
「うーん…実はよく分からないんだよね」
「分からない…とは?」
「確かにあれは私が作ったものみたい。本来のあれは普通の人間には使えないはずだし、さっきパソコンのファイルでも設計図は確認出来たから、間違いなく私が作った筈…なんだけど記憶に無いんだよね」
まあそれは変身機能だけだと思うし、実際に変身してみないと分からん。後で設計図と仕様書読み返すか…。
「そもそも私達がキヴォトスにどうやって入ってきたのかもよくわかってないし」
「生徒会長に呼ばれたってリンちゃんにも言われたけど全く記憶にないし。ここに来るまでの記憶があやふやなんだよね」
「一応お伺いしますが、先生の、ここに来る前の最後に記憶って何なんですか?」
「確か朝に特撮を見て、仕事のオフ会のために研究室に入ったところ…かな?でもその直後にキヴォトスに来たとするとAIちゃん…は携帯に入れていたからまだ分かるけど、ファイズフォンに関しては全く説明がつかないんだよね…」
「ふーむ…私から言えることとすればキヴォトスの外がどうなっているかははっきりと分かっていません。しかし、キヴォトス外のテクノロジーや、先生と同じくキヴォトスの外から来られた方も極少数ですがこの地に存在します。しかしキヴォトスに来られた方は例外なく、キヴォトスに合わせた姿形となるのです。しかし、記憶の混濁…うーん…難しいことを考えるのは苦手なのですが…」
「眠くなるかどうかは分からないけど、もう深夜近くだからね?」
AIちゃんが崩れた教室に掛けられた時計を指差す。相変わらず空は青いままだが、時計の長針と短針がちょうど真上で揃う目前であった。
「うーん…一度に二人以上も呼んだのが悪かったのでしょうか…。続きは朝になってからにしましょう」
「うん、おやすみ、アロナ」
「じゃあまた明日!」
「はい、また明日には会いましょう!先生、先輩!あ、それと先輩!」
「なあに?アロナちゃん?」
「基本シッテムの箱には先生くらいしか入れないのですが…なんでか先輩も入れるみたいなので、またこうやってお話しましょう!」
「勿論!機会があったら女子会とかゲーム大会とかやっちゃう?」
「いいですね!これからがますます楽しみになっちゃいました!」
「それじゃ、アロナ。お願い出来る?」
「ああ、そうでした…眠くなってついうっかりしてました」
アロナが人差し指で空間を四角形の形になぞると、背後に白い扉のような空間が現れる。ここから戻るのだろう。
「そちらをくぐればもとの場所に戻れますので」
言われた通りにその白い空間を通る。すると、元いたリビングに戻ってきた。
「AIちゃん…?あ、そっか」
『帰還完了!…ああ、体のない生活に逆戻り…よよよ』
「別に行けることがわかったんだから良いでしょ」
『だね!で、ヨスガさんや、AIちゃんボディの話を…』
「バーチャル空間じゃ不満…?」
『まあね~、ま、そこはおいおいやってもらうとしますか!設計図も考えてるんだ~♪』
「うん、おいおいね」
『私はシッテムのメインOSなので箱の外に出られないというか、出ちゃうとマズイことが起きてしまうので…ふぁ…私はもう寝ます…おやすみなさぁ~い』
「おやすみ、アロナ」
『いい夢見るんだよー!』
眠気眼でふらふらしながらどこからともなく敷布団を召喚し、そこに包まり、電源が落ちる。そうやって寝てたのか…お前…。
「んじゃあ、明日も朝から行動することだし、久々…というか今のうちに快眠を取れないとしばらく寝れない日々が続くから、風呂入って寝るわ」
『オッケー!あ、セキュリティの警戒とか見張りはやっておくね!おやすみ、ヨスガ!』
「うん、おやすみ」
スマートスピーカーの電源が切れ、白一色の置物となった。何かを考えるよりも先に疲れてしまった。早く寝よう。
そう思い、風呂場へと足を進め、1日の活動の締めを始めるのであった。
□AIちゃんの補足解説コーナー
・手乗り友達型AIかと思った?残念!戦艦ハイペリオン*4搭載のスーパーAIのAIちゃんだよ~!知らない人は「AIちゃん」で検索してみてね!そこ、キャベツとか言うなよ?オリジナルの名前はAI・ハイペリオン・
□後書き
注釈スペースを使いたかったので後書き欄ではなく本編内に書かせて頂きます。AIちゃんについてなのですがアロナのお友達をプラナ以外にも欲しかったので出しました。崩壊3rd要素はこの子だけです。クロノストラベラー*5を出すかは未定。というか出せるか?伏せ字に気がついたそこのあなた。今は語るつもりが無いため妄想膨らませておいてください。彼の過去についても後々語られますのでお楽しみに…
ゲームでは(唯一まともに)チャクラムを扱う炎属性サポーター。画面上ではちんちくりんなAIちゃんも身長176cmのハスミにも負けないバインボインなグラマラスに、IQも上がる。というよりこっちが元の姿?とのこと。詳しくは原作見ましょう…と言おうにもその過去編がエイプリルフールに公開且つ誇張好きなAIちゃん自身からの情報のため実際の真偽が不明だったりなーんも分からん。
ちなみにちんちくりんな方のAIちゃんも敵の武装の一部コピーや、レーザー吸収→反射、一度だけ瀕死状態無効付与、データ解析やそれを利用した動力部に直接振動を与える即死攻撃(ロボに限る)等々アロナと比べても遜色ないくらい高性能である。