本編がちょっとスランプ気味なので思いつきネタを挟み込みました。
イメージとしては現在放送中(2024年4月現在)ニュージェネレーションスターズみたいな過去作総集編のノリでやる日常回もとい短編集です。
今放送中のストーリーが前年度にやった続きモノで非常にびっくりしました。ウルトラマンの1年放送復活も近いのか…?
File.1 仮面ライダーって何だ?
とある日、シャーレオフィスにて…
「ところで先生」
「なんだいウタハ」
「先生が時々言っている『仮面ライダー』とは何だい?」
「あー…一言じゃ説明が難しいな…。ざっくり言うとベルトで変身してバイクに跨って悪と戦う正義のヒーロー*1、かな?私のいた場所では50年以上続いている特撮ドラマだよ」
「ほほう、それは確かに圧倒的だ」
「良かったら見る?丁度映像はほとんど持っているし」
「本当かい!是非ともお願いしようか。キヴォトスの外で作られた50年以上綴られている物語、興味深いね…」
「あ、全部が全部連続した話じゃないよ。設定とかも各々で違う。だから時代に合わせてストーリーや設定、デザインが違うんだよね」
「ほほう…確かに時代を経るごとにデザインも洗練されているね………マスクじゃなくて瞳が描かれてる…前後のシリーズとも共通点が全く感じないな…顔に文字が描かれてるぞこれ?!……なんか完全に悪役にしか見えないのも居るがこれも…?」
「うん、そうだよ。しかも映画一本きりだし見やすいかも?それにする?」
「いや…ううむ……というか昭和や平成、令和と分類されているがシリーズ名にしてはユニークだな…」
「ああ、それ元号って言って私が住んでたところの時代区分の名前なんだよ。天皇…国の象徴である長ごとに代わるシステム。でも世界的に使われているシステムと違うし場所によってどっちを採用してるかもバラバラなんだよね…。でも無くなってしまうのもなんか嫌だし…」
「ジレンマだね…。私も時々部品の規格が全部統一されればと思うことがあるが、かといって全部同じになってしまうと個性が消えるようで、物悲しさを感じてしまうことがあるよ」
「ところで、見るものは決まった?」
「正直迷うな………そうだ、エンジニアが主人公のものを頼むよ」
「オッケー」
「テキトーに言ったが居るのか…エンジニアの仮面ライダー」
「もっと詳しく言えば天ぇん才物理学者、だけどね」
第1話、2話視聴中…
「2話にして明確なキャラクターの殺害シーンは驚きだよ。本当に子どもが見ていたのかい?」
「子どもたちが見てるのって仮面ライダーが戦っているところが主だし……衝撃的なのは肯定するけどね」
「しかし必殺技で関数曲線が描かれるとはね…。普通のキックでも良さそうなところだがなかなかユニークなアイデアだ」
「敵をX軸で固定して吹っ飛びによるエネルギー分散が無いから高威力って何処かで見た」
「へぇ…。にしてもあのボトルも謎だね。どんなものを使ってるんだい?」
「それはね…」
以下今後のネタバレが含まれない範囲での雑談が続いた。
「なるほどね。先生、一つお願いを聞いてくれないだろうか?」
「何?」
「仮面ライダービルドのBDを貸してくれないだろうか?」
「いいよー。私も仕事で見る暇あまりないからね。見てもらえるというなら作品達も喜んでくれると思う」
「ありがたい。私も勉学や部活があるから返却は遅くなりそうだが、それでも構わないかい?」
「勿論、シャーレオフィスの本棚にそれ用のものを設けておくよ」
「じゃあよろしく頼むよ」
「はいこれ、全話」
「……多くないかい?」
「本編、劇場版2本、Vシネ…スピンオフ2本、ファイナルステージが1本…1年放送のドラマだからね、気に入ってくれることを願っているよ」
「あ、ああ…。ではこれは仕舞っておいて……じゃあ作業の再開をしようか。しかしスマホとバイク…良いな」
3週間後、目を輝かせながらウタハはBDを返却した。ついでにマシンビルダー*2ととあるものをシャーレに持ち込んできた。
「心火を燃やして…ブッ潰す!」
〈激凍心火! グリスブリザード! ガキガキガキガッキーン!〉
「おお…エフェクトもバッチリ、変身音まで…!ウタハ先生、ズバリこれは一体どういう商品でして?」
「これこそが私のライダー熱…そしてヒーローに憧れた者であれば誰もが望む発明、『モーフィンバックル』さ!」
「今先生は仮面ライダーグリスブリザードのアーマーを纏っていますがどういった性能なのでしょうか?」
「まあ劇中のような超パワーなんかを付けられなかったのは残念だが、これの発案はヒビキでね。何でもこういう箱物コスプレは置き場所に困るということから着想を得たのさ。このバックルにデータを入力することによって理論上はどのようなスーツも製作可能だ。こういうゴテゴテしたものから魔法少女モノまでなんでもござれさ。」
「ベルトのデザインなんかもほぼCSM…いえ、劇中のものそのままですが外見の変更とかは…?」
「ああ。勿論根幹のシステム基盤さえ壊さなければいくらでも変更可能だ。外注で凝ってもいいし自作してもOK、あらゆるなりきりに応えた究極の発明さ」
「ほほう、では私も試してみましょう」
先生カスタム中………
「よし、出来ましたよ先生!」
「ふむ…黒い手形に指輪…?やってみたまえ」
「では…」
〈ドライバーオン〉
〈シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!〉
「さぁ、ショータイムだ」
〈フレイム!プリーズ。ヒーヒー、ヒーヒーヒー!〉
赤い魔法陣が左手から順に体を包む。
『おお…本当に出来た。しかも普通のスーツと違って視界が遮られないし、息苦しくもない。何より出ている音声も本編準拠のエフェクトがかった声、だと…!』
「そこも売りだからね。こいつを直近のミレニアムプライスで発表して近々キヴォトスの有名おもちゃメーカーや作品とのコラボも予定するつもりさ」
『流石はキヴォトスでも最先端を征く技術集団だ……ところでウタハ』
「なんだい先生?」
『これってどうやって脱ぐの?』
「ああ、一定の衝撃を与える必要があってね」
『どのくらい?』
「ざっと28万J*3かな…?」
『え、それ以外での解除方法は…?』
「無い、ね」
「「………」」
「ときに先生」
『なんだいウタハ君』
「紐なしバンジージャンプに興味は無いかい?丁度このビルは20メートルちょい、だ」
逃げた。
追いかけられた。
そのまま鬼ごっこになり外に出た私とウタハは運良く(?)車に轢かれたことでスーツが解除された。二人共軽い打撲で済んだため防護服として機能するという新たな仕様が判明したが合計100kg近い物体の衝撃を受けベコベコになった車の弁償をし、ユウカに雷を落とされたのは言うまでもない。
□開発部発明LOG
・モーフィンバックル
言ってしまえばお手軽コスプレアイテム。ベルトに内蔵されているエアロゲル生成装置によって入力したデータを基にしたスーツが出来上がる。かなり伸縮性に長けており、カスタム性も幅広いためまさに「夢に見た本当に変身できる変身ベルト」
しかし欠点としては一定の衝撃を与えないとスーツが脱げない。めっちゃ強い攻撃を受けて変身解除する追体験も出来る。
□後書き
キヴォトスには和牛も名古屋めしもありますが流石に年号とかは知らない感じの設定。海外の祝日がクリスマスと正月くらいしか知らないのとおんなじ感覚です。或いは国の〇〇朝の名前を世界史やらんと聞いたことすら無いというレベル。実際海外で日本の年号名が出てくるのは趣味本や大学の教科書レベルからですし。