気づけばスパロボVの世界にいた   作:ボートマン

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第1話

「う……こ、ここは……いつっ!」

 

意識を取り戻した俺は周りを見る。

 

天井が崩れて瓦礫が降り注いで体に多少当たってしまったが、それでも動けないというわけではない。

 

痛む体に我慢し、崩れた瓦礫からどうにか這い出る。

 

「俺は……俺は……」

 

今までのことを思い出す。

 

俺は何処にでもいる会社の事務員だ。

 

いつも夜遅くまで仕事なんてよくあることで、たまに帰宅前のコンビニで甘いものを買って疲れを癒すなんて生活を送るアラサー。

 

そんな俺がどうしてこんなことにと思った時、この体の持ち主というべきか。

 

天草紫苑(あまくさしおん)という1人の人間の記憶が流れ込んできた。

 

“天草紫苑”

 

九州の福岡出身のごく普通の一般家庭に生まれ、家族と平和な日常の中で暮らす彼だった。

 

だが、異星人“ガミラス”の侵略により家族を失い、1人彷徨っていた時にこの研究所の所長である司馬博士に拾われた。

 

そして、博士の下で研究を手伝い時にはテストパイロットをして生活していた。

 

博士の世話をしたり無茶な頼みを聞いたりと大変だったが、16の誕生日には博士からハロをプレゼントされた。

 

博士からの手作りプレゼントに嬉しそうにハロを抱きしめていた。

 

紫苑にとって司馬博士はもう1人の家族といっても過言ではなかったのだ。

 

しかし、そんな大切な家族は再びガミラスの手によって失ってしまった。

 

そして今、天草紫苑という青年の人生は終えたはずだった。

 

「……なんというか……開いた口が塞がらないだろ」

 

もし鏡があれば俺はアホ面を晒しているのだろう。

 

それほどまでに動揺したということだろう。

 

「ダイジョウブカ!ダイジョウブカ!」

 

「ふえっ!?」

 

そこで目の前に飛び跳ねる存在に気づき固まってしまった。

 

飛び跳ねているのは紫苑の記憶にもいたハロだ。

 

だけど、俺にとってハロとはガンダムに登場する架空のロボットだ。

 

そんな存在が目の前で飛び跳ねて動揺しない奴がいるだろうか。

 

いや絶対にいないはずだ、絶対に動揺するはずだ。

 

「イソグゾ!イソグゾ!」

 

そうして固まる俺を置いて、ハロは先導するかのように何処かに飛び跳ねていった。

 

「あ……ま、待ってくれ!」

 

正気に戻った俺はハロの後を追うように走り出す。

 

ハロに先導されて進むと、巨大な扉の前に立ち止まる。

 

「パスワードヲニュウリョクシロ!ニュウリョクシロ!」

 

ハロが示す扉の横にある認証機の前に立つ。

 

「パスワードって言われても……」

 

何しろ急なことばかりですぐに入力できるわけがないはずだった。

 

だけど、俺は迷うことなく認証機にパスワードを入力する。

 

「hope……希望…」

 

扉がゆっくりと開き出す。

 

扉が開ききると同時にライトが灯り、中に鎮座する物体を照らし出す。

 

「まさか、嘘だろ……なんで、ソウルゲインがあるんだ!?」

 

照らし出されたのは青と白の装甲に、顔の一部の部分が髭のようにみえる機体。

 

“ソウルゲイン”

 

それはスーパーロボット大戦という俺の好きなシミュレーションゲームに登場する機体。

 

現実にはまず存在しないはずの機体が目の前にあった。

 

ソウルゲインを見上げながら呆然としていると、再び大きな揺れが研究所を襲う。

 

「ええい!今はどうこう考えていても仕方ない!」

 

半ばやけくそ気味に俺はソウルゲインに搭乗する。

 

機体に搭乗した瞬間、ソウルゲインが起動しだした。

 

「不思議だ……乗ったことなんてないはずなのに、動かし方がわかる」

 

どういうわけか俺はソウルゲインの動かし方を知っている。

 

天草紫苑がこの機体に何度も操縦していたからなのか。

 

それとも別の理由があるのか。

 

「今は考えている所じゃない。ソウルゲイン、出るぞ!」

 

立ち上がったソウルゲインは高く跳躍し、研究所の天井を突き破る。

 

外に出ると研究所を攻撃していたのは3機の緑色の戦闘機部隊だった。

 

3機の戦闘機はソウルゲインを確認すると、編隊を組んで攻撃をしてきた。

 

「うわっ!?」

 

咄嗟に姿勢を低くくすると、ソウルゲインも同じように姿勢を低くした。

 

「これってやっぱりあのシステムだよな」

 

ソルゲインには2つの特殊なシステムがある。

 

パイロットの動きをそのまま機体にトレースさせる“ダイレクト・アクション・リンク・システム”。

 

パイロットの思考を機体の動きに反映する“ダイレクト・フィードバック・システム”。

 

この2つのシステムによりパイロットの動きが機体とリンクし、より人間の動きに近い滑らかで追従性の高い動きができる。

 

「折角ソウルゲインに乗っているんだ!情けない動き何てするわけにはいかない!」

 

コックピット内でファインディングポーズをとると、ソウルゲインも同じように構える。

 

「まずはこいつだ!はぁぁぁ青龍鱗!」

 

掌にエネルギーを集め、そのエネルギーを戦闘機に向けて放つ。

 

放たれたエネルギーは2機の戦闘機に命中し、残る1機はギリギリ回避するとソウルゲインから距離をとりだした。

 

「こいつの速さから逃げれると思うなよ!」

 

先程と同様に掌にエネルギーをを集めると、戦闘機へ一瞬で接近する。

 

「白虎咬!」

 

戦闘機へ掌底を繰り出し、最後の戦闘機を撃破した。

 

「はぁはぁはぁ……これで、終わったよな……」

 

初の戦闘をどうにか乗り越えた俺はそのまま研究所へと着陸したのであった。

 

 




というわけで主人公の機体はソウルゲインに決まりました!
ソウルゲインの次に候補が多かったのはガンダムバルバトスとアルトアイゼンでしたね。
どっちもかっこよくてどれもこれも好きな機体です。

主人公の機体

  • ウインガンダムゼロ(EW)
  • ガンダムバルバトスルプス
  • ブラスタ
  • ソウルゲイン
  • アルトアイゼン
  • トールギス
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