今作は個人的に最高傑作になる気がする(まだこれ入れて作品2つだけだけど)
あ、偶に番外編とかも書く予定なのでこれからも楽しみにしていてください
さっきから胸騒ぎがする
「・・・・」
『後悔しないようにね』
あの時アイツが言っていた言葉を思い出す
「・・・・」
「…?……え?」
何気に外を見た
その時、校門の所で…倒れた人影が見えていた
「っ!」
ガタッ
バンッ!
「先輩!ユメ先輩!」
(間違いない、ユメ先輩だ!)
走り校門を目指す
「ユメ先輩!ユメ先輩!」
「は?」
校門に辿り着いた
先ほど見た人影はユメの物だった
恐らくホシノはすぐにでも駆け寄っていただろう
ただ、立ち止まってしまった
理由は…ユメを背負う様に下に凛が居た…
だがそれが理由では無い…問題は
凛の下半身が無く、そこから出血をしていたからだ
「…は?…え?」
「ね…ねえ…?…は!」
あまりの衝撃に放心状態になったが、すぐに持ち直す
「凛さん!凛さん!」
何度も声を掛けても、身体を揺さぶっても反応が無い
「凛さん!…っ!」
揺さぶった結果、目が見えた
その目は…死人の目だった
目は開いてはいるが、生気がない
それを見て考えが確信へと変わった
「死んで…る」
あの後すぐに2人を病院に連れて行った
そこで医師が驚いた顔をし、急いで手術室に2人を運び込んだ
分からないが、恐らく1時間は経っている
待って居る間は無限と言える様な感じだった
バッ
手術室のランプが消え、中から医師が出てきた
「っ!」
「ホシノさん」
「ユメ先輩は!凛さんは!」
「落ち着いてください!」
「まず、ユメさんは…何とか一命を取留めました」
「はあ…良かった…」
「ただ、凛さんは…
手術する前から死亡していました」
「…え?」
「う…嘘だ…そ、そんな…」
「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!」
「ホシノさん!落ち着いて!看護師、手伝ってくれ!」
「ホシノさん落ち着かれましたか」
「・・・・」
「先ほど貴方が言っていた事から推測するに、アビドス高校の所で既に死亡していたと思われます」
「…そう…ですか…」
「力及ばず、申し訳ございませんでした!」
「・・・・」
「ユメ先輩…」
あれから2週間が経った
凛さんは死亡後、死体は死体安置所に運ばれた
ユメ先輩は一命を取り留めたが、まだ目を覚ましていない
私はあの日から毎日ユメ先輩のお見前に来ている
「・・・・」
『後悔しないようにね』
今になって凛さんのあの言葉を思い出す
あの人は、私達の知らない様な事を沢山知っていた
もしかしたらあの人は、こうやって死ぬ事を分かってたのかもしれない
「…忠告してくれてたのに」
「…ん」
「っ!ユメ先輩!」
「…あ…ん…ほ、ホシノ…ちゃん?」
「ああ…ユメ先輩…良かった…」
「り、凛…ちゃんは?」
「・・・・」
ユメ先輩に凛さんが死亡したと言う事を言った
それを聞いたユメ先輩は絶望した様な顔した後、涙を流して崩れた
「私のせいだ…私があんな所に行かなければ!」
「ユメ先輩…」
私は、そんな先輩を黙って抱きしめる以外に何も出来なかった
「ホシノちゃん…信じれ無い事だけど…聞いて欲しいんだ…」
ユメ先輩から聞かされた話は何時もなら冗談だと思い、軽くあしらう程度だっただろう
だが、今の状況…ユメ先輩と凛さんの事を考えると本当なのだと思った
「凛ちゃんが来て、すぐに気を失ったの…」
「だから…多分凛ちゃんは…そんな状態になっても私を助けるために…ひっぐ…」
「…ねえ、ホシノちゃん」
「私…これからどうすれば良いんだろ…」
「ユメ先輩…」
「…進みましょう」
「え?」
「凛さんが命に変えても助けてくれた…だから、私達は進まなくちゃいけないんです…それが、唯一私達に出来る事です」
「凛さんのためにも…アビドス高校を…復活させるんです」
「…うん…分かった」
「ホシノちゃん…私頑張るから…凛ちゃんのためにも」
「…はい」
そう話ていると、遠くから走る様な音が近づいて来ており
そして扉が強く開けられる
「大変ですホシノさん!」
「っ!な、なんですか?」
「あ、ユメさん、目を覚ましたんですね…て、それより大変なんです!」
「ど、どうしたんですか?」
「り、凛さんの!」
「り、凛ちゃんが…何ですか?」
「り、凛さんの…ご遺体が…
無いんです!」
「「え?」」
「クックック…凛さん、本当に死んでしまうとは…」
「さて、取引である賭けの始まりですね」
「私が勝つか、貴方が勝つか…それは貴方の神秘しだい」
「貴方がここから3年以内に
蘇るのかどうか」
「クッ…クック…クックック!」
黒服の前に置かれた培養器、その中に