「はあ…はあ…色々してたら結構時間かかっちゃったわ」
「お疲れ様です姉貴」
「貴方もお疲れ様」
「何時もありがとうね」ナデナデ
「あ、アリガトウゴザイマス///」
(あらやだ乙女)
(多分そろそろ頃合いよ…来るまで待機するかしら)
「…そろそろ行こうかしら」
「どちらえ?」
「ちょっとブラックマーケットに行ってくるわ」
「それなら足を」
「あ〜、そうね馬力の強い車をちょうだい」
「了解です」
ブロロロロロロ
キキー!
「ふぅ〜、最高のスリルね」
「…っ」
とっさに路地へと隠れる
「…!」
「…w」
「…あれは便利屋68」
「何して…成る程ね」
「大体予想してたけど、銀行強盗だったのね」
「…変装して侵入しますか」
「まいどー!」
「おいしい!」モグモグ
「いやぁ、ちょうど甘いモノが欲しかったところだったんだー」
「あはは…いただきます」
「ん?ねえねえ君」
「あ、はい?私ですか?」
「そうそう、貴方って玉柄さんのお友達でしょ?」
「玉柄さん?」
「はい、そうですけど」
「前に助けられたんだけどそのお礼って事で」
「もし会ったらで良いからこれあげて」
そう言ってたい焼きの入った袋をヒフミに渡した
「分かりました」
「もしかして凛さんの知り合いですか?」
「そうだよ〜、あの人ってここの常連だからね」
"凛もここ来てたんだ"
「玉柄って誰?」
「私のお友達です」
「よくブラックマーケットで活動してて、その上誰も知らないような情報とかも持ってる凄い人なんですよ」
「そうなんだ」
「凛さんなら戦車の情報も知ってるかもしれないですね…」
「うへ、会ってみたいね〜」
話している時にアヤネから通信が入ってきた
『お取込み中失礼します!そちらに武装した集団が接近中!』
「!!」
「うわあっ!?あれは、マーケットガードです!」
"何それ?"
「ここの治安機関でも最上位の組織です!」
「急ぎましょう!」
急いで建物の隅に隠れると、マーケットガードと護衛された現金輸送車が来て、闇銀行の中に入って行った
(…そろそろかしら、銀行強盗ちゃん達が来る前に下ろしておきたかったのに)
(…あ、アルちゃんが呼ばれて行った)
(てことは、そろそろ来るわね…どうしまょう)
「玉柄様」
「…あ、呼ばれた」
呼ばれ席に座る
…あ、隣アルちゃんだわ
「大変お待たせ致しました玉柄様、何時も有難うございます」
(そうやって胡麻を擦られてもね…)
「良いのよ、貴方達の都合も有るだろうし」
「有難うございます、それで今回は引き下ろしでよろしかったでしょうか?」
「ええ、今ここで預けてる2000万全部を引き下ろしたいの」
「ええ〜、了解しました」
「ただいまお持ちいたしますので」
そそくさと奥へ行った
「セキュリティあの浮浪者…いえ、お客様を起こして差し上げなさい」
(…あの子達を浮浪者扱いするとね…ふ〜ん…知ってたけどイラッとくるわね)
「お待たせ致しました、きっちり2000万ございます」
「…よし、ちゃんと有るわね」
(隣のロボうるさいわね…)
「ねえ」
「はい、何でございましょう」
「…隣の人、彼処の子達を浮浪者って言ってたけど…ここはお客さんに対してそんな態度を取れって教育でもしてるのかしら?」
「え!?あ、いやそ、そんな事はありません」
「別に良いのだけれども…聞こえてしまってね」
「長時間待たされて、それで寝ちゃったら浮浪者扱い…」
「…あまり良いと言える事じゃないわよね?」
「も、もちろんです!」
「教育はそちらの勝手だけど…そこら辺は考えましょう?」
「はい、お任せください!」
と、話していると
パッ!
(停電…始まったわね)
そそくさとトイレに隠れる
ダダダダダダダダダダダダダダダ!
「あああああ!」
銃声と声が聞こえた後、停電が治ったがそこに5人の覆面を被った少女達が居た
「全員その場に伏せなさい!武器は捨てて!」
「言うこと聞かないと、痛い目にあいますよ☆」
「うう、凛さんに叱られる…」
「非事態発生!」
「無駄無駄、外部に通報される警備システムの電源は落としちゃったからねー」
その後、金の入ったバックを持って逃げていった
「はあ…行きますか」
「もしもし」
『姉貴?どうしたんですか?』
「ブラックマーケットの監視カメラで覆面被った子達の位置を教えて」
『了解しました!』
『…見つけました!位置情報を送ります!』
ピコン
「ここね、有難うね」
『いえいえ!』
ピッ
部下から送られて来た位置情報に行く
『皆さん!後ろから車がもうスピードで接近中で』
「うへ!?」
アヤネの報告通り、後ろから黒塗りの車がもうスピードで迫っていた
「まさか轢く気!?」
私達に迫ってくる車が私達を轢く…ことはなく
前に居たマーケットガードをドリフトしながら轢いて止まった
「な、何!?」
バンと扉が開くと…凛が乗っていた
「先生!助けに来たわよ!」
"凛!?来てくれたの?"
「話は後!皆乗って!」
急いで車に乗る
「飛ばすからしっかり捕まってて!」
ブゥゥゥゥゥゥン!
ダンダン!
撃たれているが弾くだけでものともしていない
そのまま轢いて逃げた
「はあ…先生貴方何してんのよ」
"あはは…"
「ヒフミちゃんは後でお説教ね」
「ええ!?」
「ええじゃない!たく、銀行でお金下ろしてたらヒフミちゃんとアビドスの生徒ちゃん達が来るもんだから驚いたわよ」
"あ、居たんだ"
「うへ、バレてたんだ〜」
「当たり前よ、せめて制服ぐらいは変えるべきだったわね」
"あの、凛、この事は"
「もちろん黙ってるわよ…明日の朝刊に「シャーレの先生、銀行強盗の手助けで逮捕」みたいになったら笑えないし」
"あはは…"
「それで、貴方が玉柄さん?」
「そうよ、アタシは玉柄凛」
「よろしくね」
「…あれ?男の人?」
「オカマよオカマ…性別的には男だけどね」
「オカマさんなんですね☆」
「うふふ、良いわよ〜性別の壁をぶち破って自分のなりたい存在になるのは」
「ん、凄い楽しそう」
「でしょ〜?うふふ、なんかアタシ褒められたら気分よくなっちゃったわ」
「よ〜し!皆捕まっててね!このまま飛ばすわよー!」
ブゥゥゥゥゥゥン!
「そう言えば…あの子とはあの銀行強盗が初めてましてだったわよね」
「あの時は「なんか無茶な事してるわね〜」って思ったけど…今思えば面白かったわ」
「何げにアタシも心なしか楽しんでたし」
「ね、先生」
「…ふふ、今日は雨ね」
「アタシはね…雨って結構好きなのよ」
「なんか…上手く言えないのだけれども、嫌な事を洗い流してくれる様な感じがして」
「…ただ」
「今日の雨は嫌い」
「暗くて、じめじめしてて…何より悲しい」
「寂しくて…どんよりしてる…まるで今のキヴォトスを表してるみたい」
「…ふふ、アタシも鈍ったかしら?」
「こんな事すら分からなかったなんて」
「…また会える保証なんて何処探しても無いけど…また会いましょう」
カチャ
「さようならキヴォトス…
さようなら、先生」
バァン!
皆様大変お待たせ致しました
長くなりましたがプロローグはここでお終いです
次回から本編が始まります
お楽しみください