ELDEN ARCHIVE 〜褪せ人inキヴォトス青春記録〜   作:通りすがりの料理人

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ポケモン楽しい(挨拶)


やぁ!お久しぶりです!

ちょっと後頭部強打して脳挫傷になってしまったりしました。生存報告ですねはい。強打して思ったのは死んで転生したらキヴォトス行きたいなぁ…。でした。多分転生してもドジだから速攻で死にそう。

やっぱり現代日本が良いね。平和が一番!

それでは、時計じかけの花のパヴァーヌ編です。


※歌詞を訳詞・替え歌は禁止みたいでしたので一部消しました。



褪せ人inミレニアム
この先、クソゲーに注意しろ


 

         富、名声、力

 

    狭間の地のすべてを手に入れた男

 

      蛮地の王【ホーラ・ルー】

 

     彼の追放間際に放った一言は

 

    褪せ人を狭間の地へと駆り立てた

 

『エルデンリングか?欲しけりゃくれてやる』

 

         『探せ!』

 

     『黄金樹の麓に置いてきた!』

 

    褪せ人達はエルデンリングを目指し

 

        夢を追い続ける

 

         世はまさに!

 

 

     大エルデン時代!!

 

 

 

 

 

 


 

 

「はっ!!?………夢、か」

 

 

 なんだか意味不明な夢を見ましたシードル・クラウンです。こんなカオスな夢見たのは始めてだ…。何故にワンピース風?

 

 

 辺りを見回すと眠りにつく少女達と先生。そして一晩中プレイしていたのだろうか、テレビに食いつくように今もなおゲームを続けている少女。

 

 俺と先生は今ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部の部室にいた。

 

 

 アビドスの件を解決しシャーレに帰ってきた俺達はまたもや大量の書類とのバトルが始まった。先生は机に突伏、俺は発狂(※状態異常では無い、気持ち的な発狂)しそうになったのを魔術【冷静】を使いなんとか落ち着いた。

 

 そんな俺達の下に届いたのがゲーム開発部からのSOSだった。事件を解決してまたもや事件かと思ったが内容はゲーム作りの手伝いだった。

 

 平和だ…。だがしかしゲームを作る知識なぞ素人の俺達にあるはずも無くせいぜいストーリーとかキャラのアイディアを出すくらいしか出来ないだろう。そんな素人に頼る程切羽詰まる状況なのか…。

 

 

 それはそうと良い加減に休ませないと身体に悪いだろうから一旦止めるか。

 

「そろそろ休憩しろ──アリス(・・・)

 

 

 

 

 

 

 さて、この少女との出会いだが、ゲーム開発部のメンバー、才羽モモイによりミレニアムの廃墟にあると言われる最高のゲームを作れる秘密の方法が入っているG.Bibleとか言うものを探すのを手伝って欲しいと言われたのが始まり。

 

 コレに俺は難色を示した。何故ならばこのミレニアムの廃墟は俺が始めてキヴォトスに来た時に目覚めた場所なのだ。

 

 大量のオートマタが闊歩し、更に迷路のような複雑な道。先生を連れて行くのは危険だ。しかし先生は生徒のためならと身体を張るタイプの人間。到底止められる筈もなく……。

 

 そして俺、先生、モモイと残りのゲーム開発部メンバーのモモイの双子の妹の才羽ミドリに部長の花岡ユズの5人で廃墟に乗り込んだ。

 

 ……が、モモイが騒ぎ敵のオートマタに発見され逃げ回る羽目になった。モモイィッ!何やってんだお前ェッ!!

 

 栗みてェな口しやがってよぉ…!

 

 そしてとある建物に入るとオートマタ達が突如動きを止めて回れ右して帰って行ったのだ。不審に思いながらも先に進んだ。

 

 その先にて謎の声から資格がどうのこうの言われて先生は資格有り。他は無しと言われた。

 

 なんかイラッと来たので巨人砕きを取り出したが先生の頼みにより渋々下がった瞬間、突然地面が開き先生達と共に落下していく。反射的にふんわり綿を先生に纏わせタリスマンを装備させる。

 

 が、思っていた落とし穴とは違い急斜面ではあるが坂状になっており滑り落ちる形となった。

 

 狭間の地でも突如として地面が陥落する事はあった。そして沢山の敵に囲まれ袋叩きにされたりもする。おのれ…!コレがお前達のやり方かフロム…ッ!絶対に許さんぞ陸八魔アル…ッ!!

 

 先生を庇いつつゲーム開発部に警戒態勢を取るように指示しながら月隠を構える。

 

 が、辺りには敵は居らず、そこそこ広い部屋の真ん中にポツンと機械の椅子があるだけだ。

 

 そしてその椅子に、何かが…

 

「「「”見ちゃ駄目ッッ!!“」」」

 

「グァァァァッッ!!?」

 

 

 背中に4人の蹴りが炸裂!俺を壁にシュゥゥゥーッ!

 

 超!エキサイティン!!

 

 更に倒れ伏した俺の兜の向きを180°回転させ視界を塞がれた!オンドゥルルラギッタンディスカー!?

 

 暫くしてようやく兜の向きを直せたら、見知らぬ少女が増えていた。

 

 

 それが現在アリスと呼ばれている少女との邂逅であった。

 

 

 

 どうやらこの少女はロボットらしい。別にキヴォトスでロボットが珍しいなんて事は無い。しかし、ここまで人間に近い外見でヘイローまで着いているとなると話しは変わってくる。かつて砂漠にて対峙した巨大な機械の蛇であるビナーにもヘイローが存在していた。しかも、かなり長い間この地下で眠りについて居た……明らかに厄ネタだろう。正直このまま連れ出すのはいかがなものか……。

 

 でも先生に言っても聞き入れてはくれないだろうから言うだけ無駄かと諦める。因みにアリスと名付けた理由が【AL-1S】をモモイが読み間違えたかららしい。モモイお前……。

 

 このまま探索を続ける訳にもいかないと一度帰って来た俺達。そしてゲーム開発部にてアリスをどうするか話し合いをした。そして身分を偽装してミレニアムの生徒にすると言いだした。

 

 うーんコイツ、中々イカれてやがる。正直嫌いじゃ無いぜ。俺は賛成しよう。だがここにいる先生が賛成するかな!?

 

”よし、そうしよう!“

 

 言うとは思いました。はい。

 

 トントン拍子で偽装の段取りを進めるゲーム開発部を横目に…あれ?先生が身分を用意した方が偽装より良いのでは?と考えながらコントローラを咥えたアリスを見る。機械的な言動に赤ん坊みたいな行動でこのままだと色々マズイのでは?と思いながらコントローラを取り上げて棚に入れる。涎?でベトベトな口周りも拭いてやった。

 

「はいコレ!アリスと一緒にプレイしといてね!」

 

「は?何故に今の流れでゲーム?」

 

「フッフッフ…何故ゲームかって?それはゲームから言葉や知識を学んで貰う為!良いアイディアでしょ!それじゃあよろしくね!」

 

 そう言って何処かに行くモモイ。仕方ないとゲーム機を起動する。胡座をかくと何故かアリスが俺の胡座の上に座ってきた。何故…?

 

 鎧が硬いから座り辛そうにしていたので一度立たせて【ふんわり綿】を敷いてから座らせた。どうやら座り易くなったようでコチラを見てほんのり笑った。あれ?アリスって俺の娘だったっけ…?*1

 

 

 そうしてアリスにコントローラを持たせ渡されたゲーム【テイルズ・サガ・クロニクル】を……うん?テイルズもサガもクロニクルも全部【物語】を意味するよな?つまり【物語・物語・物語】って事か…?

 

 

 ……〚おそらくクソゲー〛カキカキ

 

“シードル君が床に光る文字を書いてる…!?”

 

 

 このメッセージを見たら高評価されるだろう。紛うことなきクソゲーであると。

 

 言われるがままにボタンを押せばゲームオーバー。数多の理不尽。エラーに再起動を何回も繰り返す。意味の分からないストーリーに頭が痛くなり、序盤から終盤まで敵の攻撃が全てワンパン威力。意味不明なクエストに意味不明なゲームオーバーに意味不明なアイテムの数々。

 

 そうして俺とアリスは2人で協力し、数時間を掛けてトゥルーエンドに辿りついた。

 

 アリスはこの数時間で情緒が成長したのか感動…………感動か?…うん、感動だと思いたい涙を流す。

 

 そして俺は死んだ。

 

                                 

 

 

         YOU DIED

 

 

 

「ッ!??」

 

「「「えぇーッッ!!?」」」

 

“また死んじゃった!?”

 

 

 そして何喰わぬ顔で扉から入る。

 

「ッ!??」

 

「「「と、扉から出てきたーッッ!?」」」

 

”慣れつつある自分が怖い…“

 

 

 驚愕し、何が起こったのか理解出来ないアリスと叫ぶゲーム開発部。そして先生は頭を押さえて項垂れている。

 

 そして俺はゲーム開発部に拍手する。

 

「初めてだ、この俺をゲームだけで殺した存在は」

 

「え…あ、ありがとう…?」

 

「いや、絶対に褒めて無いでしょ…」

 

「天晴だゲーム開発部。生涯貴様等(の作ったゲーム)を忘れることはないだろう」

 

「ほ、褒められてる…のかな?」

 

「いやだから、絶対に褒めて無いって…」

 

“いつの間にロッカーの中に…!?”

 

「それはそれとして2度とやらん」

 

”声が震えてる…“

 

 あまりのクソゲーに思わず死んでしまった…。こんなゲーム初めてだ。死にゲーとはまったく違う難易度だった…。ある意味コレは死にゲーに分類されるのだろうか…?俺限定だけど…。

 

 

 そうしてアリスは様々なゲームをプレイした。ファンタジー・FPS・クソゲー・ホラー・クソゲー・対戦・クソゲー……。

 

「クソゲー多いな!?……いや、だがテイルズ・サガ・クロニクルよりかはマシだからあんまりクソゲーでは無い……?」

 

”クソゲーの基準がテイルズ・サガ・クロニクルになっちゃった…“

 

 ど、どうしよう…クソゲーと言えばテイルズ・サガ・クロニクルになってしまったから並大抵のクソゲーでは『アレに比べたら面白いな』と思ってしまうようになってやがる…!

 

 フロム作品をプレイしたいィィィィィッ!!ダクソとか隻狼とかブラボとかアーマードコアとかやりたいィィィィィッッ!!エルデンリングはもういいです。

 

 ……いや、だがDLCとか出てるかもしれんな。*2

 

 ひょっとしたらエルデンリング2とか続編も出てたりして。*3

 

 

「クソゲニウムに汚染された我が身をフロムニウムにて浄化したい……ッッ!」

 

「フロムって何!?ゲーム!?」

 

「ん?俺の元々居た世界のゲーム会社だ。正式名称は【フロムソフトウェア】だ」

 

「へー!どんなゲームがあるの!」

 

「そりゃあフロムと言ったら死にゲー!何度も死んで動きを覚えながら攻略する高難易度のゲーム!」

 

「お姉ちゃんには無理な奴だね。プレイスキル的に」

 

「何をぅ!?」

 

 確かにモモイにはちょっと難しいかもしれない。アーマードコアとエルデンリングなら意外とイケるかもだが、隻狼とかは絶対無理そう。途中でコントローラーを投げて壊すタイプっぽいからな。

 

 

 それから日付けが変わった後までアリスのゲームは続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

〜数日後〜

 

「パンパカパーン!アリスは魔法剣士と合流しました!」

 

「うーむ、なんでこうなったのか…」

 

 

 喋り方の癖が強い。

 

 ま、まぁゲームで情緒を育てたから仕方ないか…。

 

 

 この数日、ヴェリタスにより偽装した身分証を手に入れエンジニア部にて武器を調達した。まさかあんな巨大レールガンを持ち上げるとは…。恐らく筋力99。

 

『宇宙船を作ろうとしたけど予算が足りなくてレールガンしか作れなくてね。扱いに困ってたからシードルさんに買い取って貰おうかと思っていたんだ。…だが好きな物を持って行って良いと言ったからには二言は無いよ』

 

 とウタハが言っていた。

 

 止めよう?明らかにユウカに見つかると怒られるような物を俺に売りつけるの止めよう?この前ユウカに…。

 

『シードルさん…。あんまりエンジニア部に変な武器の製作依頼はしないでほしいんですが…』

 

 って言われたんだが?お前等、何かしら変なモノを作って見つかるたびに俺からの依頼品だと言ってるみたいだなぁ?そろそろ怒るぞ?

 

 それはそうと金は出すからアリスのレールガンと同じの作って。←(そういう所やぞ)

 

 

「さて、何とか身分偽装できたし、多少怪しまれたがユウカも誤魔化せたな」

 

“だけど部の存続の危機からは未だに脱していないけどね”

 

「うわーん!もう駄目だぁ…!」

 

「お姉ちゃん落ち着いて」

 

 部の必要人数が揃って廃部から脱した!と思っていたモモイ。しかしユウカから突き付けられたのは部としての結果であった。『そんなの聞いてない!』と声を荒げるモモイに対して『部長会議で話したわよ。部長代理のモモイが出席しなかった会議でね』とジト目で告げたユウカ。

 

「どう考えてもお前が悪いだろ」

 

「そんな〜…」

 

「わ、私が人前に出れないせいで…うぅ…」

 

「……やっぱり、もう一度廃墟に行って【G.Bible】を手に入れるしかないよ!」

 

「はぁ〜〜〜……」

 

 そう言ったモモイに対して額を抑えながら長いため息を吐く。

 

「な、何ッ!?何のため息!??」

 

「面白いゲームを作るのに必要だとか言うけどな。そんなモノに頼って作ったゲームをお前達は胸を張って『自分達の作った最高のゲームだ!』って言えるのか?」

 

「そ…それは……。でもこのままじゃミレニアムプライスまでに間に合わないよ!」

 

「なら、名作と言われるゲームを真似すれば良い。簡単だろ?」

 

「え…?」

 

「しかもだ。お前の目の前には別世界のゲーム知識を有した人間がいる。別世界で名作と言われるゲームもキヴォトスでは未知のゲームだ。お前達は俺の言った通りにゲームを作れば良い」

 

「そ、そんなの…」

 

「『そんなの私達のゲームじゃ無い!』…か?だけどな、G.Bibleの通りに作るのも、俺の言った通りに作るのも、そんなに違わないだろう?」

 

「…っ」

 

「………本当に作りたいゲームってのは、お前達の魂が籠もった作品だろ?バイブルや他人の知識で作ったゲームにお前達の魂は有るか!?」

 

「無い…そんな作品に魂なんて無いよッ!」

 

「ならどうする才羽モモイッッ!」

 

「私達で!1から最高のゲームを作るよッッ!!」

 

「モモイ…。うん、そうだね…!」

 

「お姉ちゃん…!私達なら絶対にできるよ!」

 

「ユズ、ミドリ…!」

 

「アリス知ってます!仲間が揃えばどんな困難も乗り越える事ができると!」

 

”私も協力するから大丈夫だよ!“

 

「アリス、先生…!」

 

「……ようやく目が覚めたなゲーム開発部」

 

「シードルさん…!」

 

「作ろうぜ、俺達で最高のゲームを…!」

 

「うん!」

 

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆

 

「このシナリオはどうかな!?」

 

「………………………うん、控えめに言って梅花園の園児の創るお話し以下のゴミだな」

 

「園児に負けたッ!?」

 

 

 

「ここの背景がなんか違うな…」

 

「ふむ……、こんな感じはどうだ?」

 

「わ、凄いイメージピッタリ。シードルさん絵も描けるんですね」

 

「何かに熱中してないと気が狂いそうな時期があってな…」

 

「どんな時期…?」

 

 

“プログラミングなら私も力になれるよ!”

 

「2人がかりなら早くできてバグも少なくなる…!」

 

 

「デバッグはアリスに任せて下さい!」

 

「ありとあらゆるバグを根絶してやるぞ!」

 

 

 


 

 

 こうして時間は流れ…ミレニアムプライスに出展する期限までにある程度余裕を持たせながらゲームは…【テイルズ・サガ・クロニクル2】は完成した。さまざまな苦労を乗り越えたゲーム開発部は一足先にとネットにゲームを上げて反応を見ていた。

 

 

 

 そんな裏でシードルはとある人物達に呼び出されていた。

 

 

 

「久しぶりだな…リオ、ヒマリ」

 

「えぇ、顔を合わせるのは久しぶりね」

 

「私は本当に久しぶりですね。もっと顔を出してくれて良いんですよ?」

 

 ミレニアムの生徒会長にしてビッグシスターの異名を持つ人物…調月 リオ

 

 ミレニアムの【全知】の学位を持つ人物…

 

待って下さい。それだけでは私の紹介には不十分です。…のでここからは私が自分で自己紹介しましょう。…こほん、

 

 ミレニアムが誇る超天才清楚系病弱美少女ハッカーであり【全知】の学位を持つ眉目秀麗な乙女でありそしてミレニアムに咲く一輪の高嶺の花である…明星 ヒマリ

 です」

 

「アッハイ」

 

「一体誰に自己紹介しているのかしら。私も彼も既に周知している筈だけど…」

 

「それは画面の『それ以上はイケない』アッハイ」

 

 

 相変わらずの長ったらしい自己紹介だ。長すぎて覚えるのも大変だしもう超天才ハッカーぐらいに短縮してくれ。

 

「それで、いったい何の話しだ?お前達2人が揃ってなんてかなりの厄介事らしいな」

 

「心当たりがあるんじゃないかしら?」

 

「………アリスか」

 

 廃墟にて眠っていたオーバーテクノロジーの機械の身体を持つ謎の少女。どう考えても厄介事だろう。

 

 それからの話しはリオの言葉にヒマリがピキッたりしながらちょいちょいグダグダになったが話を纏めると、アリスの正体については断定した訳では無いがある程度正体を予測できた。それに対してリオは危険な存在かどうかを確かめる為にC&Cをけしかける見極めるつもりだと言った。

 

「いや、もっと穏便に済ませる事が出来るだろ…。見極める為にミレニアムの最強戦力けしかけてゲーム開発部と先生に迷惑をかけるな。だいたい、此処はキヴォトスで最も科学の進んだミレニアムサイエンススクールだろ?機器を使わないでどうする。何でまず最初に武力行使の発想になる?頭ゲヘナか?脳筋か?」

 

「………」

 

「…フッ……!………ッッッ!!」

 

 真顔のまま黙り込むリオと必死に笑いを堪えるヒマリ。そしてリオは机の下に入り込んで三角座りでいじけてしまった。

 

 見た目からして完全に学生には見えないがまだまだ高校生の子供。少し言い過ぎてしまった。

 

「リオ、すまない。お前も生徒会長として学園の生徒を守ろうとしての判断だったんだろう?」

 

「……えぇ」

 

「その気持ちは痛いほどよく分かる。トップとして皆を守る。生徒会長も社長もそこは同じだ。しかもだ、ミレニアム規模の巨大な学園だからな。少し焦ってしまったんだろう?お前は本当は優しい奴だって事はよく知っている」

 

「…ッ!」

 

「大を守る為に小を切り捨てる。確かにそれも一つの答えだ。……だけどな、お前は急ぎ過ぎなんだ。自身だけで答えを出す必要は無い。周りを頼れ。俺やヒマリ、トキにネルだってお前に頼られたら拒んだり………(チラッ)…拒んだりしない」

 

「あの…私の方を一瞬見て言葉止めるのやめてください。私だって幾ら何でも学園やキヴォトスの危機的な状況に対して拒んだりしませんよ?……まぁ、合理性だけを求めるような意見は全て却下しますが」

 

「うん、そうだよな……すまん」

 

 2人の関係は正直に言うと水と油だからさ?ちょっと断言するにできなかったと言うか…。

 

 ま、まぁ…水と油の関係は俺が洗剤の役割になって上手いこと中和させれば良いから…。

 

「そ、それにだ。先生だって頼りになる大人だ。お前達はまだ話した事は無いだろうが、これだけは断言できる。先生は俺が最も信頼できる〝大人〟だ。…今度時間を作るから話してみてくれ。生徒との交流の為ならどんなに忙しくても必ず時間を作る筈だからな。……その分俺に負担が来るが…

 

(兜のスリットから見える目が死んでいますね。あと最後のボソッと小声で呟いたのも普通に聞こえてますよ…)

 

 なんかヒマリが哀れんだ目で見てくるんだが?止めてくれそんな目で見ないでくれ…。最近は写し身の雫の乱用も自粛して他の遺灰に簡単な仕事を手伝って貰ってるんだが、やはり写し身の雫の有能差が良くわかる。俺を完全にコピーしてるからな。業務作業が捗っていた。

 

 最近ティシーの姐御にも書類仕事を教えてるから頑張って貰おう。

 

「ま、気が向いたら先生に会ってみてくれ。アリスの件はもう一度話し合ってきめよう」

 

「……そうね。そうするわ」

 

「では、今後の方針が決まった所で便利屋に依頼をお願いします。内容は廃墟の探索です」

 

 そう言ったヒマリは1枚の紙を差し出してきた。それを受け取り見てみると依頼内容と報酬が書かれた書類であった。一通り目を通す。

 

「ふむ…。アリス関連の何かを探す…か。だがアリス関連だと機械を弄る必要がありそうだな。俺はその分野では役に立たないぞ?」

 

「そこは私の知り合いを同行させますので大丈夫です」

 

「戦闘面はどうだ?あの場所は敵が多いから護衛しながら探索するのは中々にキツイな…」

 

「もちろん戦闘もこなせます。実力はミレニアムの中でも高い方です」

 

 C&C所属の生徒ならまだしも、科学者ばかりのモヤシっ子集団の中でも高い方と言われてもなぁ……。

 

「ならトキも同行させるわ。貴方と一緒と言えば二つ返事で了承してくれるでしょう」

 

 確かにアイツならば戦闘面に関しては問題ないだろう。問題があるとしたら意味不明な発言くらいか。勝手に戦友扱いしてくるのちょっと怖いんだよ。若干の苦手意識がある相手だからあの広い廃墟の探索に同行して貰うのは色々キツいかもしれん…。

 

 しかも、下手したら数日は探索するかもしれんからな…。もう1人の同行者がマトモならいいんだが…。

 

 ………ティシーの姐御も召喚しとくか。無口……と言うか喋れないみたいだけど、手振り身振りで意思表示してくれるからな。あとシンプルに強い。

 

 

 こうして便利屋としての依頼を受けた俺は先生達に断りを入れて翌日の廃墟探索への準備に取り掛かるのだった…。

 

 

 

 

 

*1
溢れ出す父性

*2
正解

*3
惜しい





 廃墟探索を打ち切りました。これで少し余裕を持たせてミレニアムプライスに間に合うようにゲームが完成!

 そして次回はシードル他2人(+ティシー)による廃墟探索!




 次回!

 全身鎧のヤベー奴!シードル・クラウン!

 勝手に戦友認定してくるヤベー奴!飛鳥馬 トキ!

 布面積のヤベー奴!和泉元 エイミ!

 この中で一番マトモ!ティシーの姐御!

廃墟のオートマタ達「なんだこのヤベー奴等は!?」


 

 追伸

 スバルとかミヨとか癖に刺さるキャラが出てきて懐にダメージがキテる今日この頃。
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