ELDEN ARCHIVE 〜褪せ人inキヴォトス青春記録〜   作:通りすがりの料理人

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 エルデンリング最高!エルデンリング最高!

 アナタもエルデンリング最高と言いなさい(圧)


 お久しぶりです。3ヶ月振りですね。

 この3ヶ月、エルデンリングやってブルアカやってハーメルン読んで仕事してエルデンリングやってブルアカやってハーメルン読んで仕事して…みたいな感じでした。もちろん友人と遊びに行ったり、アーマド・コアやったり、少しづつ執筆したりしましたけど基本はエルデン・ブルアカ・ハーメルン・仕事のループでした。

 因みにブルアカ開始から初めてのハフバでは80連でホシノ(臨戦)とシロコ*テラーとミカを手に入れる神引きをしました。

 その後のアリ夏ガチャでは推しのサオリを狙いで無料100連を回しなんとかサオリをゲット。しかしサオリ意外の☆3は出ず…。

 ま、まぁ良いでしょう。あとはヒヨリだけだ!ハフバで大量に残った青輝石で引き当てる!と意気込んだものの、天井交換。

 アロナぁ…!

 だが実質100連で引き当てた様なものだからヨシ!


 それから、見ているか解らないですが、影の地でミドラーと影樹の化身とエニルイリム攻略&同士戦とラスボス手伝ってくれた方。ありがとう御座いました。ゲーム内でもシードル・クラウンの名前です。他のボスはソロでしたがそいつ等は手伝って貰いました。


 長々と申し訳ない。それでは本編どうぞ!


総力戦!カイザーVSアビドス+その他大勢

【前回のELDEN(エルデン) ARCHIVE(アーカイブ)!】

 

シードル「竜が襲ってきたんやで」

 

その他「嘘下手かな?」

 

シードル「よし、解決したし死ぬか!…ん?」

 

 柴崎ラーメンのスタンプカードの残骸

 

シードル「YOU DEAD」

 

その他「えぇ…」(困惑)

 

 

 

ホシノ「水族館行こうよ」

 

その他「賛成!」

 

シードル「お土産?買ってやらぁ!」

 

 

黒服「貴方にお話しがあります」

 

シードル「うるせぇ、ぶっ殺すぞ」(悟空)

 

 

 

 


 

 

 とあるビルのオフィス。その一室に向かいあうようにソファに腰掛ける2人の人物。片や真っ黒な顔にヒビの入った異形のスーツ姿の大人、黒服。

 

 片や全身に鎧を纏い、ソファに刀を立て掛けいつでも斬り伏せれるようにした人物、シードル・クラウン。

 

「そんなに警戒ぜずとも、何もいたしませんよ」

 

「信用ならん。お前は要注意人物の一人だからな」

 

「クックックック…。そうでしたか。その割にはなんの躊躇いもなく出された紅茶もクッキーも召し上がっているようですが?」

 

「即死じゃないなら毒は効かないからな」

 

「ほう…」

 

 ソファに腰掛け出された紅茶とクッキーを食べる。祈祷【火の癒しよ】を使えば毒は効かないし、即死したとしてもタリスマンを【犠牲の細枝】にしてあるのでまったく問題は無い。

 

「……随分良い茶葉を使っているな」

 

「解りますか?トリニティから取り寄せた一級品です。ティーパーティーの贔屓にしている店なんですよ」

 

(知ってた)

 

 トリニティのトップ【ティーパーティー】

 

 数あるの分派の中の3つ、【パテル】【フィリウス】【サンクトゥス】のトップ三人からなる組織。そんな3人に度々呼び出されてはお茶会をしていたから良い茶葉が解るようになってしまった……。

 

 狭間の地でも稀にではあるが茶葉を手に入れる事ができていた。城の倉庫なんかを漁ると意外と見つかる。しかしどれも時間経過による劣化で品質は最低クラス。無いよりはマシ程度の物だった。それ以外だと自家製【ロアの葉茶】くらいだな。アレもあまり美味くは無いが今でもたまに飲んでる。*1しかしラニだけは良い茶葉を用意していたな。何処で手に入れたんだ…?まぁ、良いか。

 

「さて、そろそろお話しをしても?」

 

「嗚呼、構わん」

 

「前にも言った通り、貴方には非常に興味深い神秘が秘められています。外の世界…それも私や先生のいた世界とはまったく異なる【狭間の地】…!是非研究したい!」

 

「……」

 

「それで今回、もう一度貴方にお願いに参りました。是非とも貴方を研究させていただきたい」

 

「……」

 

「ええ、もちろん解っています。報酬として貴方の望む事を私の出来る範囲でなら用意しましょう。お金でも、物品でも、情報でも。それから…今のアビドスの問題解決にも助力しましょう」

 

「……ほう?」

 

 ようやく反応を示したのを見た黒服は更に話す。

 

「カイザーとは協力関係にあります。が、先方とは手を切りましょう。向こうの手の内も筒抜けですので如何様にでも対処できますよ」

 

「……そこまでして俺を調べたいのか?」

 

「ええ!もちろんですとも!我々ゲマトリアはいわば探求者!我々の目的は『色彩』に対抗するべくキヴォトスに存在する『神秘』を手に入れ、研究・解明をする事です!そんな中、外の世界からやってきたキヴォトスとは異なるまったく別の『神秘』を有する貴方が現れた!嗚呼!知りたい!調べたい!!小鳥遊 ホシノをも超えるその謎の神秘をッ!!」

 

「………」(怖ぁ…)

 

「…………失礼。取り乱しました」

 

「ああ」(怖かった…)

 

 内心ビビリまくっていたが態度にはまったく出さないで紅茶を飲む。美味い、落ち着くなぁ…。

 

「…それで、お前達が警戒する『色彩』とは何なんだ?」

 

「………はっきり言って、解りません」

 

「は?」

 

「我々ゲマトリアや先生、そして貴方と同じキヴォトスの外の世界の存在…。『解釈されず、理解されず、疎通されず──ただ到来するだけの不吉な光』『目的も疎通もできない不可解な観念』とでも言いましょうか…。もし『色彩』に接触してしまった場合、『神秘』は『恐怖(テラー)』に反転されてしまいます」

 

「『神秘』が反転して『恐怖(テラー)』に…?そうなるとどうなる?」

 

「…こちらも解りません。が、恐らくかなり強化されるかと」

 

「ふむ…。ならばもしキヴォトスに『色彩』がやってきたらどうなる?」

 

「終焉をもたらすでしょう」

 

「………」

 

 要するに、『色彩』とは俺達同様キヴォトスの外の世界の存在であり、接触した場合『神秘』を『恐怖(テラー)』に反転される。反転されると強化されるだろうとは予測するが、恐らく何かしらのデメリットが…例えば『色彩』に操られ手駒にされるとか理性が無い亡者の様な存在になるとかがあるかもしれない…。ほぼ謎の存在だが、もしキヴォトスにやってきた場合は終焉をもたらすのは確実。

 

「話しは解った。実験には協力しよう」

 

「クックックック…!貴方ならそう言ってくれると思っていました…!」

 

「ただし、コチラから出す条件を呑んで貰う」

 

1、今後一切キヴォトス人を実験に使わない。

2、先生にも手を出さない。

3、カイザーを潰す協力をする。

4、ベアトリーチェとシードル・クラウンが対峙した場合、ゲマトリアメンバーは一切の干渉をしない。

5、探し物の情報が入ったら伝える。

 

「…と、言ったところか」

 

「ほう…。1と2と3はまあ予想できましたが、4の我々は一切干渉しないとは?」

 

「前にベアトリーチェと対峙した時は邪魔が入って始末できなかったからな。どうせ奴もゲマトリアだろう?……ベアトリーチェは必ず復讐に来るだろう…。次は確実に殺す…ッ!」

 

「……まったく。彼女は恐ろしい人物を敵に回したものです」

 

「…お前も信用した訳では無いぞ黒服。精々、敵対しないように気をつける事だな」

 

「忠告痛み入ります。…最後の探し物とは?」

 

「嗚呼、探して欲しい物は──────」

 

「ほう、それは。キヴォトスに存在するのでしょうか?」

 

「解らないな。だが、可能性はある。キヴォトスとも(・・・・・・・)俺達とも違う世界の物(・・・・・・・・・・)だが…ひょっとしたら流れ着いているかもしれない。……コレのようにな」

 

 そう言ってストレージから取り出したのは一本のノコギリ。錆つき、ボロい。持ち手も変な形をしており刃や持ち手に包帯が巻かれている。

 

「これは…?」

 

「まぁ、俺の探し物同様のキヴォトスとも俺達とも違う世界の物だ。探し物とも違う世界の物だがな」

 

「なるほど…それならその探し物も存在するかもしれませんね…。……して、何故ソレが違う世界の物だと解ったのですか?」

 

「……それは」

 

「それは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺がフロムプレイヤー(フロム脳)だからだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 黒服のビルを出てゆっくりと歩く。時刻は22時を過ぎてしまったようだ。かなり話し込んでしまったな。ストレージからスマホを取り出しモモトークを開くと沢山のメッセージが来ており皆に心配をかけてしまったようだ。『心配無い、また明日会おう。おやすみ』と送りストレージにしまう。

 

 近くのベンチに腰掛け、空を眺める。眩い星々が輝き、月が浮かぶ夜空を見つめながら思い出すのは先程の黒服との会話。

 

「……終焉をもたらす…か。そんな事はさせない…!」

 

 この世界を滅ぼそうだなんて許さない。この世界は、この世界の人々は俺の心を救ってくれた。元の世界で死に、狭間の地に転生して命懸けの戦いを強いられ、何回も死んで、何回も繰り返して、壊れてしまった俺を救ってくれたキヴォトスを、俺は必ず守る。

 

「色彩がなんだろうが知った事か。何度殺されても何度でも蘇り必ず殺してやる。神をも殺したこの手で、この武器で…ッ!」

 

 

 


 

 

 翌日の朝、アビドスにて昨日の写真を共有しあっているシロコ、ノノミ、セリカ、アヤネを横目に俺はボーッと空を眺めていた。

 

”どうしたの?“

 

「ん?いや、少し考え事をな」

 

“相談に乗ろうか?”

 

「そうだな…。俺一人じゃどうしようもなくなったら相談しよう」

 

”え…、シードル君でどうしようもなくなったら私じゃ力になれない様な気がするんだけど……?“

 

 心配してくれたのは嬉しいが、まだキヴォトスに来たばかりの先生に『色彩』の事を話すのは荷が重過ぎる。今のままで手一杯だろうに来るかどうかも解らない存在のせいで過労になってしまうかもしれない。先生補佐としてそんな事はできない。

 

“で、でも!私も頑張るから!ぜひ相談してね!なんたって先生だからね!生徒の悩みを解決するのも私の仕事だよ!”

 

「……俺は生徒じゃ無いが?」

 

”シードル君も私の生徒で〜す!異論は認めません!“

 

「…………俺は先生より年上なんだが」

 

“え”

 

「不死だし、不老だからこの鎧の中は10代後半だが生きた年数は千年は超えてるからな?」

 

”お、おじいちゃん…“

 

「はっ倒すぞ?」

 

 不死は知ってたが不老だったのかと呆然としながら『敬語にした方が良いかな…?あと君付けで名前呼んでたけどさん付けに直したほうが…?』などと言っていた。

 

 いきなり敬語にされても気持ち悪いし、仕事仲間なのに他人行儀だから名前も含めて全部今まで通りで良いと伝えた。『き、気持ち悪い…?(´・ω・`)』としょぼくれてたがまあ良いだろう。

 

 そんな事を話していると突然扉が勢いよく開き、肩で息をしているホシノが入ってきた。

 

「…ッ!」

 

「…?」

 

 俺を見つけるなり睨むかのような鋭い視線を向けズカズカと歩いてくる。そして俺の腕を掴んできた。

 

「来てください」

 

「……………解った」

 

 俺は大人しく腕を引かれるまま教室を出ようとする。

 

“ちょ、ちょっと待って二人共!いったいどうしたの!?”

 

「そうよ!ホシノ先輩なんだか変よ!」

 

「ん、冷静じゃ無い」

 

 流石に黙っては出て行かせてくれないらしい。先生達に止められてしまった。

 

「大丈夫だ。少し話すだけだ」

 

”でも…“

 

「少し、2人にしてくれ。頼む」

 

“…………解った”

 

「…すまない」

 

 そうして俺とホシノは屋上へと向かった。

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

「どういう事ですか…!なんで貴方が黒服と契約なんて…!」

 

「……やっぱり、黒服に会ってきたか」

 

 怒りと困惑の入り交じったような顔で詰め寄るホシノ。今朝の登校が遅かったがどうやら黒服の所に行っていたようだ。教室に入って来た時の様子で薄々勘づいてはいたが。

 

「説明してください!」

 

「……悪いが契約内容で話せない。特殊な契約書でな、そういった力があるらしい」

 

「そんな…ッ!わ、私を庇ったんですか!?私のせいですか!?」

 

「ホシノのせいなんかじゃ無い。俺は契約内容に納得した上で取引した。黒服も俺も互いに利益になるから契約したんだ」

 

「………」

 

「……そんな顔するな。奴がどんな事をするか解らないが、お前達は手脚を無くしても失ったままだし、死んだらそれで終わりだ。だが俺は不死だ。部位欠損も治る…」

 

「それでも、それでも…死ぬのは怖いんじゃ無いんですか…?止めてください…。もう、貴方が死ぬのは嫌なんです…ッ」

 

 涙を流しながら縋るように鎧を掴むホシノ。

 

「……死ぬのが怖いなんて考え…死にすぎて忘れちまったよ」

 

「……」

 

 うつむいて手を離したホシノ。

 

「…昔から貴方は一度決めたら絶対に意見を曲げない人でしたね…。なら、私が何を言っても無駄でしょう…」

 

 どうやら諦めてくれたようだ。

 

「何を言っても無駄なら……」

 

 …………ん?

 

「力付くで止めます…ッ!」

 

 コイツ、全然諦めて無いじゃないか!?(困惑)

 

 盾を展開し、ショットガンを構えたホシノが突っ込んできてシールドバッシュを仕掛けてきた。俺はそれをローリングで躱して距離を取る。

 

「分からず屋の貴方を、手足の骨を全部折ってでも止めてみせます…!」

 

 なんか怖い事言い出しやがったぞコイツ。幼少期ナルトか?つまり俺はサスケ?……雷使えるし黒炎も使えてメイン武器刀だから実施サスケだな、うん…。

 

 戦闘は避けられないようだ。俺は武器を取り出し構える。左手に指紋石の盾を、右手にはトリーナの剣を装備した。近接タイプでキヴォトストップの防御力のホシノ相手だとどうしても手加減が難しく、怪我を負わせてしまう恐れがある。だから睡眠状態の無力化を狙う。

 

「確かにお前は強い。だが、俺に勝てる程では無い」

 

「昔はそうでしょうとも。ですが、今は違う!必ず貴方を倒して止めてみせる!」

 

 互いに盾を構え、円を描くようにゆっくりと屋上を歩き互いに出方を伺う。タリスマンを防御系の物に取り替えた今の状態なら神秘を込めた近距離のショットガンを直撃させられても耐えられるだろう。なんとか隙をついて戦技の【眠りの霧】を浴びせなければ…。

 

「………」

 

「………」

 

 

 ──今!

 

「ハァッ!」

 

「ッ!…ッ!!?」

 

 ホシノに向かって一気に駆け寄りシールドバッシュ……と、見せかけクイックステップで背後に回り込む。シールドバッシュが来ると身構え力んだホシノの反応は遅れて対応は不可解。

 

 これで終わりだ。

 

「【眠りの…」

 

 

 ドゴォォォォォォンッッッ!!!

 

 

「ッッッ!!?」バッ!

 

「ッ!??」

 

 戦技を放とうとした瞬間に突然の爆音が響き渡り反射的に後ろに下がってしまった。なんだ?ホシノが何かした?いや、違う!屋上でも、校舎からでも無い!もっと遠くから聞こえた!

 

「「なッッ!?」」

 

 俺もホシノもフェンスに駆け寄ると市街地の方から黒煙が上がっていた。

 

「なんで…!?何が起こってるの!?」

 

「…ッ!まさか、カイザーか!?」

 

 すると屋上の扉が開き他のメンバーと先生がやってきた。

 

「ホシノ先輩!シードルさん!大変です!カイザーPMCが攻めてきました!」

 

 アヤネがそう言ってタブレットを見せて来た。そこには大量のオートマタを引き連れたカイザーPMC理事が映し出されていた。

 

「クソッ!もう攻めてきただと!?早すぎるだろッッ!!」

 

 黒服はいったい何をやっているんだ!奴らの動きが解るんじゃなかったのか!?何故連絡をしない!

 

「シードルくん!さっき教室に置いてったスマホ、着信凄い着てたけど何か関係ある!?」

 

 …………あっ。

 

 着信履歴…黒服×30回

 

 ……………っすぅーーーー

 

 ごめん黒服。俺がスマホ忘れてたわ…。

 

 

「も、もしもし…」

 

『なんで出ないんですか??』

 

「すいません…」

 

『カイザーがそちらに向かっていると伝えたかったんですが、どうやら手遅れだったようですね?』

 

「はい…。すいません……」

 

『…とにかく今は一刻の猶予もありません。コチラからも支援するので戦闘準備を』

 

「解った。…先生!復興委員を連れて市街地に向かってくれ!他のアビドスメンバー(元アリウス兵)は住民の避難を!俺は協力してくれそうな奴らに連絡しつつ遊撃する!避難までの時間稼ぎを優先して深追いはするな!最低限ウチのメンバーが来てくれる!」

 

”わ、解った!いくよ皆!“

 

「ん、了解」

 

「許さないわよカイザー!」

 

「お仕置きですね☆」

 

「支援します!」

 

「…………話しは後で、ね?」

 

「…話し合いで済めば、な?」

 

 そう言ってメンバーと別れた俺は校舎を飛び出しトレントに跨り走り出す。スマホを取り出しまず黒服に連絡。

 

「支援は何処までできる?」

 

『戦闘用ドローンを100台程飛ばしましょう』

 

「……随分気前が良いな」

 

『実は今回の突然の侵攻ですが、私にも原因があり…』

 

「は?」

 

 黒服から話しを聞くとカイザーPMC理事がアビドス砂漠で探している物があるらしい。そしてソレは既にアビドス砂漠には無いから諦めて撤収したらどうだ?と言って説得した。しかしそんな話しは信用しないと言われ口論の末、つい口が滑ってしまったらしい。

 

『貴方の探し物は既にシードル・クラウンの手に渡っている』…と。

 

「いや、お前のせいかよッッッ!!?」

 

『すいません』

 

「というか、なんだ?奴らの探してた物って?」

 

『心当たりが有るのでは?2年程前に貴方がアビドス砂漠で見つけたモノですよ?」

 

 2年前に?2年前………。

 

「……なるほど、アレか」

 

『ええ、その名も【ウトナピシュティムの本船】』

 

「アレが狙いだったか…」

 

 あれは2年前、あの砂漠をトレントに乗り遠駆けしていた時の事だ。たまにはのびのびと走らせてやりたいと砂漠を横断していた際になんか遺跡の入口みたいなのを偶然発見。褪せ人たる者、これは入らねばと武器と松明を手に乗り込んだ。

 

 しかし敵はどころかトラップさえ無く、拍子抜けしながら進んだ先にあったのが巨大な船、【ウトナピシュティムの本船】だった。なんだコレ?と手で触った瞬間にいきなりストレージに入ってしまいめちゃくちゃビビリローリングしまくっていたのを覚えている。あからさまにストレージには入らんだろってサイズにも関わらず何故入ったのかは謎だった。

 

 しかし俺は褪せ人。拾った物だろうが奪った物だろうがストレージに入ったら自分の物なのだ。ならばもう持ち帰るしか無いな!と、持ち帰りミレニアムで当時1年だった現生徒会長(調月 リオ)自称ミネラルウォーターの天才(明星 ヒマリ)とんでも技術力のマイスター(白石 ウタハ)に見てもらったりした。

 

 結果は解らないときた。コレは困った。なら動かすしか無いな!

 

 褪せ人たる俺はどんな武器でも初見で完全に扱う事ができる。故にストレージに入ったこの船も動かせるのだ!

 

『起動!ゴフッッ!??』

 

 そして起動した瞬間に謎ダメージを受けて吐血した。いやなんで?ホログラムで見守っていた3人はパニックを起こしたが、聖杯瓶を煽り回復し操縦を再開。動かしてる間スリップダメージが入ったがなんとか動かせた。

 

 その後、3人に危険だからと没収されそうになってストレージに隠した。それ以来死蔵していた物だ。

 

「……というか、何故知ってる?」

 

『企業秘密です』

 

「チッ…」

 

 相変わらずの胡散臭さに思わず舌打ちをしてしまったが致し方無し。夜騎兵のグレイブを振り回しながら敵を蹴散らす。

 

「せっかく金色に塗装して【どんな依頼も大歓迎!便利屋 黄金林檎!】って書いたのを宣伝用に飛ばそうと思っていたんだがなぁ…」

 

『とんでもないセンスしてますね。悪い方で』

 

「いや、宣伝用だから目立つようにでだから、別に俺のセンスでは無い!」

 

『では何色が良いのですか?』

 

「黒と赤」

 

『悪の親玉が乗る船ですか?』

 

「うるせぇ!もう切るぞ!」

 

 クソッ、なんで世間話してんだよ俺は…。早く他にも連絡しないと…。

 

「もしもし、ユメ」

 

『あ、シードル君。どうしたの?』

 

「アビドスが襲撃された」

 

『は?』(怒)

 

「相手はカイザーPMCだ」

 

『は??』(憤怒)

 

「ちなみに狙いは俺らしい」

 

『は???』(殺意覚醒)

 

「サオリ達を連れて加勢に来てくれ。ホシノ達と合流して敵戦力を減らしてくれ」

 

『解った!直ぐ行くから無理しないでね!」

 

 次は、風紀委員会かな。

 

 


 

 

「もしもし、こちらシードル・クラウン」

 

『し、シードルさん!?』

 

「この声はアコか」

 

『な、ななな、何でしょうか…?この間の件でしたら深く、深く反省して反省文1000枚書いている所です。後日改めて謝罪に行く際に風紀委員会全員分の反省文もお届けする所存です…』

 

「いや、反省文を貰っても困るんだが…?というか1000枚?」

 

『…いま、600枚を少し過ぎたくらいです……』

 

「そ、そうか…」

 

 恐らく死んだ目をしているだろうアコに若干同情しながらも速いこと本題に入ろうとする。

 

「それでだが…」

 

『はい……あ、少々お待ちください…。ヒナ委員長。シードルさんから電話が…あっちょ…

 

『もしもし』

 

「ああ、ヒナか」

 

『どうかしたの?』

 

「まぁ、ちょっとな。それでこの間の借りを返して欲しいんだが」

 

『解った。何をすれば良い?』

 

 


 

「もしもしヒフミ。俺だ」

 

『シードルさん!この間ぶりです!どうしたんですか?』

 

「実は今アビドスがカイザーPMCから襲撃を受けているんだ」

 

『えぇ!?アビドスが襲撃ですか!!?』

 

「ああ、今は1人でも多く助けが欲しい。すまないが力を貸してくれないか?」

 

『はい!アビドスの皆さんにはお世話になったので私も協力します!……ただ』

 

「ん?どうした?」

 

『今この通話、ティーパーティーの皆さんも聞いているんですが…』

 

「………は?」

 

『ヤッホー☆久しぶり!』

 

『お元気ですか?』

 

『最近全然こっちに来ないじゃないか。シマエナガ君も寂しがってる』

 

「ミカ、ナギサ、セイア…?何故ヒフミと一緒にいる…??」

 

『あはは…。ナギサ様にお茶会に誘われました…』

 

『それにしてもアビドスに襲撃なんて何をしたんでしょうかアビドスの人達は?』

 

「あー、いや…。カイザーが襲撃してきたのは俺の命を狙って…」

 

『『『『は?』』』』

 

「ヒエッ…」

 

『直ぐに行くね☆』

 

『正義実現委員会から部隊を編成して直ぐに向かわせます』

 

『もしもしミネ?非常事態だ』

 

『あはは…。ナギサ様、戦車を借りてもいいですか?』

 

「………なんか大変な事になってきたぞ?」

 


 

「もしもしユウカ」

 

『シードルさん?どうかしましたか?』

 

「ちょっと困っててな。協力して欲しいんだが」

 

『協力ですか?いったい何事ですか?』

 

「大した事ではないがちょっと命を狙われててな」

 

『大事じゃ無いですか!?』

 

「それで」

 

『あ、ちょっと!待ってください……。あぁ…。今、C&Cがそちらに向かって行きました…』

 

「……全員?」

 

『全員です…』

 

「マジか…」

 

 


 

「アルか?俺だ」

 

『え、え?ど、どちら様でしょうか…?』

 

「……俺だよ、俺俺!」(裏声)

 

『お、俺俺詐欺ーッ!?』

 

「冗談だ。シードル・クラウンだよ」

 

『びっくりさせないで頂戴!?』

 

「すまん。それで、便利屋68に依頼だ」

 

 

 


 

 

 ふむ、だいたいこんな感じかな?他にも知り合いはいるがあきらかに過剰戦力だ。ウチのメンバー+七囚人3人、風紀委員会、正義実現委員会+救護騎士団+ミカ、C&C、便利屋68……。アビドスメンバーもあわせれば一気に凄い戦力になる。

 

 ………ちょっと過剰すぎない?キヴォトス最強クラスのホシノ、ヒナ、ミカ、ツルギ、ネルって…。ちょっとカイザーが可哀想になってきた…。*2

 

 ミカとかに殴られたら原型も残らないんじゃないか?*3

 

 まあ、どうでも良いけどな。アビドスに侵入した奴らは全員皆殺しだ。*4

 

 

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 カイザーPMCの侵攻されてからアビドスの皆と市民を避難させ、私達も戦闘に移っていた。

 

 シッテムの箱を使い復興委員メンバーを指揮しながらカイザー兵を倒して行くが一向に数が減らない。

 

 他のアビドス生達も他の場所で戦っているが、向こうも押されてきているとアロナから伝えられる。

 

”これは、ちょっとマズイね…!“

 

 切りが無い。このままではジリ貧だ。1人1人は強くないけど如何せん数が多い。アビドス生は復興委員含めだいたい100人ぐらい。だがカイザーは少なく見積もっても10倍くらいはいるかも…。

 

 そんな時、轟音が鳴り響き建物が崩壊した。そして土埃の中からズシンズシンと巨大な何かが現れた。

 

“あれは…ゴリアテ!?”

 

 それは私がキヴォトスに来た時に見た巨大ロボットだった。

 

 

 あの時はシードル君があっという間に倒してしまったけれど、明らかな強敵。他の兵も複数いるのに…!

 

 ズシン…ズシン…

 

 ズシン…ズシン…

 

 ズシン…ズシン…

 

”ッ!?まさか!?“

 

 なんて事だ。一体だけで厄介な敵が十数体もでてきた。思わず一歩後退りそうになるが気合で堪え、逆に一歩前に踏み出す。

 

“…ッ!行くよ皆!私達でアビドスを守ろう!”

 

 そう叫んだ瞬間に私の後ろから何かの音が聞こえ、そして頭上を飛び越えて一体のゴリアテに直撃した。

 

 あれは…、ミサイル!?

 

 その光景に唖然としていると私の横を猛スピードの車が通り過ぎた。その車は勢いを緩める事無くカイザー兵を跳ね飛ばし、窓からアサルトライフルを発射して蹂躙する。

 

 そしてその車の屋根から跳んだ2つの影。

 

「私の後輩達に何をやってるのッッ!!!」

 

 そう言って右手に持った単眼の顔を模した巨大な盾でスティンガーミサイルが直撃したゴリアテを殴り、吹き飛ばした。

 

 え、吹き飛ばした!?

 

 しかも着地をして直ぐに倒れ込んだゴリアテに乗り盾を変形。そして盾から炎の玉を発射し操舵士を爆破させた。

 

「「「「『ユメ先輩!!』」」」」

 

「おまたせ皆!助けに来たよ!」

 

 その正体はアビドスのOBにして便利屋黄金林檎の社長代理兼経理担当の梔子 ユメだった。

 

 

 そしてもう一つの影が別のゴリアテに向かって落下していく。しかしそれに気づいたのか砲撃しようと構える。

 

「今だヒヨリッッ!」

 そう叫んだ瞬間に脚部の関節を銃弾が貫く。そして体制を崩したゴリアテの砲撃は直ぐ隣にいた別のゴリアテに直撃した。そして体制を崩した隙に操縦席に着地し操縦士をアサルトライフルで撃ち抜き、隣の機体の操縦席には手榴弾を投げ込み爆破させた。

 

 瞬く間に2体を撃破し、悠々と着地したのは同じく便利屋黄金林檎の戦闘員にしてクラウンズ・スクワッドのリーダー錠前 サオリ。

 

 そして車には運転していたアツコに窓から銃撃していたアズサ、スティンガーミサイルをゴリアテに撃ち込んだミサキと車の屋根から狙撃したヒヨリ達。

 

”皆!来てくれたんだね!“

 

「待たせたな先生。私達も加勢する」

 

「はぁ…。また面倒事に巻き込まれて…。ウチの社長にはちょっと自重してほしいな」

 

「無理じゃ無いかな?」

 

「無理だな」

 

「うわぁん!社長が狙われたら必然的に社員の私達もカイザーに狙われてしまうんですね!もうおしまいですぅ!」

 

「大丈夫だよヒヨリちゃん!シードル君は強いんだから!カイザーなんかケチョンケチョンだよ!」

 

 彼女達が来てくれただけで100人力だ。私の知る組織では最強クラスだからね!まだキヴォトスに来てそんなに経ってないけど!

 

 などと考えているとまた別のゴリアテが、2体同時に破壊された。

 

“あ、ワカモ!?それから君は?”

 

「あら、お久しぶりです先生」

 

「…貴方が噂の……。はじめまして先生。私の事は、そうですね…【慈愛の怪盗】とお呼びください」

 

 

 以前シャーレにて会ったワカモと全身白い服に仮面を付けた【慈愛の怪盗】と名乗った少女。

 

 ……もしかしなくてもだけど…。

 

”ひょっとして七囚人の…?“

 

「フフ、その通りです先生」

 

 

 そっかぁ…。前に話してた他の居候の片割れってこの娘かぁ。

 

「む、カイは居ないのか?」

 

 サオリが2人を見た後に周りをキョロキョロと見始める。

 

”カイって?“

 

「もう1人の居候で、カイも七囚人の1人だ」

 

 ……居候全員七囚人って中々にヤバいよシードル君…。

 

「あの方なら来ないそうです」

 

「……なに?」

 

 ワカモの言葉に眉をひそめるサオリ。

 

「……先生、どうか甘谷 カイには気おつけて下さいまし。あの方は何かを企んでいます」

 

“企んでる……?それはシードル君も知ってるの?”

 

「知っていて置いているようです。問題視はしていないのかどうかはわかりませんが、あのお方も信用はしていないようです」

 

 ……七囚人の1人だし、危ない事をしたんだとは思う。しかしそれはワカモだって同じだ。だけどワカモの事を信用してるように見えた…。そんなシードル君が多少なりとも警戒している相手とは一体……。

 

 などと考えていたら空から何かが落ちて来てゴリアテを潰した。

 

 また?そのロボットってそんなに弱くないでしょ?

 

 そしてその残骸の上に人影が見え、砂埃が晴れ姿が露わになる。ピンクの髪に白い服を纏い背中からこれまた白い翼を生やした少女だった。

 

「聖園ミカ、登場〜☆って感じかな?」

 

 可愛らしい少女だ。だが見間違いでなければ空から降ってきた勢いで殴りつけてスクラップにしていた。多分、いや絶対にパワータイプの娘だ。

 

「ミカ?」

 

「あ、サオリじゃんね☆クラスク*5の皆もヤッホー!」

 

「何でミカが…」

 

「あれ?聞いてないの?シードル君から連絡を貰ったから飛んできたんだよ?」

 

 うん、多分だけど“飛んで”じゃなくて“跳んで”来たんだと思う。

 

「皆さん!大丈夫ですか!?」

 

「ん、ヒフミ?」

 

「うへ、ヒフミちゃんも助けに来てくれたの?」

 

「はい!皆さんにはお世話になりましたし、何よりシードルさんの危機ですから!」

 

「ん?」

 

”シードル君の危機…?アビドスのじゃなくて?“

 

 ヒフミの言葉に首をかしげる私達。

 

「カイザーの狙いはアビドスでは無くて彼よ」

 

“ヒナ!?それに風紀委員会の皆も!?”

 

 私達の疑問に答えたのはゲヘナ風紀委員会を引き連れたヒナだった。

 

「戦闘用意」

 

 ヒナのその言葉に半数は銃を構え、半数は剣*6を構えた。

 

 そしてヒナ自身も専用武器であるデストロイヤーを構え、一言。

 

「敵を蹂躙せよ」

 

 そう言った瞬間にデストロイヤーから発射された弾丸がゴリアテ複数機を貫き破壊する。

 

「今だ!委員長に続け!」

 

「【戦技】踏み込み斬り上げ!」

 

「【戦技】踏み込み回転薙ぎ!」

 

 それに続くように風紀委員会達は数人で固まり見事な連携でゴリアテやオートマタ達を倒していく。

 

 あの剣ってシードル君のだよね?前に見せて貰ったのと同じだし。

 

「な、なんで風紀委員会が居るのよー!??」

 

“あ、アル達も来てくれたんだね!風紀委員会なら大丈夫!今はカイザーと戦う仲間だよ!”

 

「せ、先生がそう言うなら…」

 

「クフフ〜♪風紀委員会と共闘だなんてアルちゃんスッゴイアウトローだね!」

 

「そ、そうかしら…?そうよね…!!」

 

(チョロ過ぎるでしょ…)

 

「許さない許さない許さない許さない許さない許さない…」ブツブツ

 

(ハルカも正気じゃ無いし…。……まぁ、私も冷静にはなれて無いけどね)

 

 便利屋68の皆も来てくれた。だけど何だろ…?急に湿度が上がってるような…?

 

 などと考えていると上空からヘリが現れ、そこから誰かが飛び降りた。

 

「オラオラオラオラァ!!!」

 

 小さな身長にオレンジ色の短髪。そして何故かメイド服の上にスカジャンを着ている子が銃を乱射してゴリアテの操縦席に弾丸を撃ちまくる。

 

 そしてゴリアテを倒して地面に着地するとそれに続くように2人のメイドが降り立った。

 

「C&Cミッションスタート!」

 

 なんかまた凄い娘達が増えたんだけど?

 

『先生聞こえますか!』

 

”この声は、ユウカ!?“

 

『ミレニアムからも戦力を送りました!私はこのまま上空から攻撃しますので指揮をお願いします!』

 

“任せて!”

 

 ヘリを操縦していたのはどうやらユウカだったらしくそのままヘリの武装で攻撃を始めた。更にヘリにはもう1人褐色のメイドの娘がスナイパーライフルで狙撃してくれている。

 

 これで戦力的には向こうの方が多いが、質は確実にコチラが上d

 

「ケヒャハハハハァァァッッッッ!!!」

 

”ファ!?“

 

 な、なんかセーラー服みたいなのを着た凄い形相の娘がゴリアテに突っ込んで行ったー!!?何!?何なの!?もうお腹いっぱいだよ!!?

 

「救…」

 

“え…?”

 

「護ッッッ!!」

 

 こ、今度は盾を持った青髪の羽の生えた娘がゴリアテを盾で殴り飛ばしたー!!?

 

 何!?盾で殴り吹き飛ばすのってキヴォトスでは普通なの!?

 

「先生!遅くなりました!正義実現委員会と救護騎士団、ただいま到着しました!」

 

”は、ハスミ!“

 

「彼女達は正義実現委員会の委員長の剣先 ツルギと救護騎士団の団長の蒼森 ミネです」

 

“ハスミ達もシードル君から連絡を…?”

 

「はい、彼のピンチと聞いて。ミカ様は凄い速さで跳んでいったので到着が遅れてしまいました」

 

”やっぱり跳んで来たんだ…。ありがとうね!指揮は任せて!“

 

「はい!……それから、独断ですが戦力が必要だと思いシャーレから連れて来ました」

 

 そう言ってハスミの後ろから現れたのは半透明な身体をした人物だった。

 

“君は…!写し身の雫君!!”

 

『(`・ω・´)ゞ』

 

 ハスミが連れて来たのはシードル君の姿をコピーした写し身の雫君だった。シャーレの仕事を押し付…ゲフンゲフン!仕事を任せていたけど助けに来てくれたんだ!

 

『ε-⊂( ´∀`)』

 

”え、何を渡して…?あ、鈴!確かコレが無いと姿が消えちゃうんだっけ?私に預かっててほしいの?“

 

『(≧∇≦)b』

 

 どうやら預かってて欲しいようだ。ジェスチャーでしか意思疎通ができないみたいだ。

 

『よし!行くぞお前達!』

 

“いや、普通に喋るんかいッッ!!?”

 

 何だったのさっきまでのジェスチャーは!!?

 

 いきなり叫んだ写し身の雫君は正義実現委員会の生徒達を率いて敵を蹂躙し始めた。シードル君のコピーだからめちゃくちゃ強い。もう私の指揮とか無くても良いような気さえする。

 

 遠距離からの砲撃支援も始まったから完全にやる事が無い…。

 

「お師匠殿〜!何処におりますか〜!?」

 

”ん?“

 

 声のする方を見ると和風の服を来た狐耳に狐の尻尾が生えた娘が誰かを探していた。

 

“君!ここは危ないよ!早く逃げて!”

 

「やや!?もしや貴女様はシャーレの先生ですか!?」

 

”え?あ、そうだよ。君は?“

 

「はい!イズナは久田 イズナ!キヴォトス最高の忍者を目指して修行中の忍です!」

 

 忍!?忍者!?JAPANESE NINJA!?キヴォトスにも忍者がいたなんて!!

 

「あ!そうです!お師匠殿を見ませんでしたか!?先生殿の補佐をしていると聞きましたが!」

 

“私の補佐…、ひょっとしてシードルくん!?”

 

「はい!」

 

 良い笑顔で返事をしたイズナ。だが、シードルくんが忍者の師匠?なんで?シードルくん魔法使いだよね?ファンタジーの方だよね???

 

”あのね?シードルくんは魔法使いであって忍では無いよ?“

 

「いいえ、お師匠殿は忍です」

 

「誰が何と言おうとも忍です」

 

「例え先生だとしてもお師匠殿が忍である事を否定するなら…」

 

「イズナは先生を…」

 

「シードル君は忍でぇすッッッ!!!」

 

「はい!お師匠殿は忍ですッ!」

 

 ヤバい娘だった……。完全にヤバい娘だった……!ハイライト消えてたし、背中に背負ってる刀に手をかけてたし!シードル君は一体何をしたの!?*7変な事を吹き込んだの!?*8どうしてこうなる前に魔法使いだって否定しないの!!?*9

 

「は…!?お師匠殿が仕えているなら、イズナも仕えるべきなのでは…?」

 

”…ん?“

 

「そうです!その方が良いです!これよりイズナは先生にお仕えする忍です!よろしくお願いします主殿!」

 

“アッハイ。ヨロシクネ……”

 

 …どうしよう…。私、これから先生としてキヴォトスでやっていけるのか不安になってきた…。

 

 助けてシードル君…!

 

 

 

 ……は!?イヤイヤ!助けてじゃ無いよ!私がシードル君を助けるんでしょ!?何を弱気になってるの!

 

”皆聞いて!“

 

 私の声に反応する生徒達。

 

“これから少数精鋭でシードル君を助けに向かいます!”

 

 戦闘を続けながらも耳を傾けてくれている。

 

 

 さて、問題はメンバーだ。数が多いと指揮が上手くできないかもしれない。この場に数は残しつつ、実力者による少数精鋭チームでシードル君を助けるのが最大限私の力を発揮するのに良いだろう。戦闘に4人。サポートに2人くらいがベスト。

 

 となると……

 

 

”うん!メンバーは………!“

*1
他のメンバーには不評だが…

*2
今現在、カイザー兵を串刺しにしてます

*3
今現在、巨人砕きでカイザー兵を叩き潰してます

*4
鏖殺鏖殺〜♪

*5
クラウンズ・スクワッドの略

*6
君主軍の直剣

*7
シードル「何もしてないが?」

*8
シードル「普通に祈祷使って戦ってただけだが!?」

*9
シードル「初めて出会ってから今までずっと否定しとるわッ!?」




【ホシノ】…シードルの手脚の骨を折って止めようとしたヤバい娘。手脚を折った後はアビドスに監禁されていたかも…?

【ヒナ】…自称シードルの妹。お兄ちゃんを害する奴には容赦しない。
   

【ヒフミ】…自称平凡。『あはは…』と笑っているが目は完全に据わっている。何気に怒らせたら一番ヤバい。

【ナギサ】…遠方から紅茶を飲みつつ砲撃支援してる。助けるメリット?そんなの知るか!

【ミカ】…やはり暴力。暴力は全てを解決する。この作品内では戦闘中の効果音が全てドラゴンボールの効果音で再生されてる。闇堕ち回避済み。

【セイア】…未来予知でカイザーの動きを先読みして砲撃指示したりミカに情報を流してる。意識不明回避済み。

【ツルギ】…女の子がして良い顔じゃ無くなってる。シードルと会ったら乙女顔になる。

【ハスミ】…ブチギレるツルギを見てカイザーに同情した。それはそれとしてハスミも普通にキレてるので容赦しない。シャーレから仕事中の写し身の雫を連れて来るという何気に一番のファインプレーをした。

【ミネ】…やはり救護ですか…いつ出発しますか?私も同行します。

【ワカモ】…シードルに仇なす者は全て消し去るべしと考えてる。破壊衝動に任せて暴れられるし、シードルの敵を潰せて一石二鳥だね!

【アキラ】…シードルの事を狙う奴は許さない。何故なら彼は慈愛の怪盗が一番に狙うお宝だから。

【カイ】…戦闘に参加しないで遠くのビルの上から怪しい笑みでシードルを眺めている。何を企んでいるか不明。シードルは視線に気づいているし、自分の家に住み着いているのにも何か狙いがあると勘づいているが放置。裏切るなら殺すだけだ。

【ユメ】…アビドスとシードルを狙われてブチギレる。単眼の盾意外にも背中にミレニアム製の盾を背負っている。もちろんただの盾では無い。

【サオリ】…自分達の恩人が狙われてブチギレる。地獄の底まで追いかけ根絶やすつもり。
”カイザー“潰すゾ!!!

【イズナ】…シードルを忍と思い込んでるヤバい娘。勝手にお師匠殿と呼んでいる。だがシードルもお師匠呼びは満更でもない。時々鍛えているし、打刀と祈祷用の手作りの巻き物型聖印を渡している。週4くらいでシードルをストーk……護衛している。

【ネル】…ユウカに仕事の報告をしている時にシードルの電話を聞いてコールサイン持ち全員で突撃した。シードルとは一緒にゲーセン行ったりラーメン食い入ったりする仲。

【ユウカ】…場所も知らないで飛び出したネル達を連れてく為にヘリを操縦してきた。シードルの強さは知っているし大丈夫だとは思っている。しかし頼られて嬉しいので張り切っている。仕事はノアに任せてきた。

【アル】→依頼?任せて頂戴!え?敵はカイザー?しかも貴方の命を狙ってる?……な、ななな何ですってーーーッ!?(白目)


【写し身の雫】…普段はジェスチャーで意思疎通するので大半からは喋れないと思われているが普通に喋る。1人寂しく仕事をしていた。大量の仕事を押し付けられた鬱憤を晴らす様に暴れまくった。後でシードルも殴る予定。



 突然ですが、先生の名前を大募集!

 ネーミングセンスの無い作者を助けてくれ!皆、ドシドシ応募してくれよな!

【プロフィール】

【性別】…女
【年齢】…24歳
【身長】…175cm
【体重】…【この情報を観覧する事はできません】
【趣味】…特撮番組視聴・プラモ造り・車弄り
【特技】…ドリフト
【好きな食べ物】…ペスカトーレ
【嫌いな食べ物】…ホヤ
【好きな人】…生徒全員(シードルとユメ含む)
【嫌いな人】…ゲマトリア(特にベアトリーチェ)
【好きな生物】…ウォンバット
【嫌いな生物】…イモムシ
【見た目】…黒目黒髪。髪はポニーテールで腰までの長さ。赤いメッシュが入っている。ボン・キュッ・ボンのナイスバディ!

【備考】…車を弄って乗り回していたりとやんちゃしていた。車の速度が上がっていくにつれて性格が変わっていく。頭文字Dの影響を受けている。
 イモムシ系が苦手。ブヨッとした体に独特の動きが無理。だけど殺したりしないで逃がす。(先生では無くてシードルが)





【次回予告!】

 単独で敵を倒しながら砂漠を進むシードル。その先には巨大な基地が存在していた。

「おのれ!よくも私の計画を邪魔したな忌々しき駄犬がッ!」

「黙れ!貴様の企みもこれまでだ!」

「はっ!何を勝ち誇っている!?戦いはこれからだッ!」

【ゴリアテMark II:Typeバルテウス 戦闘モードに移行します】

「なに!?」

「死んで平伏しろッ!私こそがカイザー理事だッ!」



【決着!カイザーVSアビドス!】


「理事程度が不敬であろう…!我こそはエルデの王なるぞッ!」

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