勘のいいガキはデカパイハーレムの夢をあきらめない!   作:そとみち

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第七章 モラトリアム・ミューチュアル
142 女の子にはね、恥じらいがなくちゃいけないの


 

 翌朝。

 

「働きたくないでござる」

「急に何ぞ」

「絶対に働きたくないでござる!!」

「どうして拙者はその台詞に剣豪の気配を感じたのか……」

 

 庭で毎朝の鍛錬をしていたサザンカさんのサラシに包まれたデカパイに感謝を申し上げて朝の挨拶を交わしてから口から零れて来たのが今のセリフだった。

 今日は絶対に働かない決意を朝の時点で己に課したのだ。

 絶対に働きたくないという強い意志。

 俺は今日はもうのんびりするので。絶対に働きたくないでござる。

 

「まぁ確かに、主殿はここ数日まこと働かれており申した。休まれても誰からも文句は上がらぬでしょう。今日の朝食は拙者が全て作りましょうか?」

「いや、朝飯作るのは働くうちに入らないでしょ。勿論俺も手伝うよ、昨日約束したし」

「ふふ、畏まりました。ではもう少しで鍛錬も終えますので、先に下拵えをお願いいたしまする」

「了解。昨日の夜結局雑なメシになっちゃったからそれなりにしっかりしたモンにしたいよね。……メインは洋風にしよっかな。ベイクドビーンズとハッシュドポテトの準備して、あと味噌汁の具材も切っとくね。汁物は味噌汁にして和洋折衷で。サザンカさんの味噌汁だけは毎日飲みたい」

「承知。腕を振るわせていただきまする」

『マメですね、ロック=イーリーアウスは』

 

 まぁ働かないとは言っても朝飯は作るし家事はやるしデートしたり図書館に行ったりはするけどね。

 その辺は家主としての責務……って表現するほどでもない。昔っから家事は大体俺がやってるんだ。

 孤児院時代でも俺が一番年長だったし、シスターの負担減らすために早い時期から炊事洗濯は手伝っていた。

 ディセットじーさんと暮らしてた時もあのじーさん何も家事やらないから俺がやってたしね。やらないと体調を崩すまであります。ルーチンワーク。

 

 デカパイ感謝も終えたので、もうしばらくノワールさんを振るうというサザンカさんより先にキッチンに向かい、食材を出してそれぞれ下拵え。

 昨日はリンの体を性的に下拵えして極上のそれに仕上げたけど、この辺料理の経験が活きてるかもしれないな。あらゆるものはしっかり下準備をすると上手く行くもんでござる。

 食材切ったり下味付けたりしてたらサザンカさんも合流。二人でキッチンで並んでテキパキと料理を進めていく。

 

「……おはようございます、マスター。サザンカも」

『みゃあ!』

「おはよーイレヴン、ミャウも」

「お早う御座います」

「いい感じに料理は完成し始めたからあとはイレヴンの方で配膳頼んでいい? 俺はリン起こしてくるから」

「了解です。……リンは大丈夫でしたか? その、色々……」

「悪い体験にした覚えはないけどね。ちゃんと悦んでくれてたし」

『みゃあ……』

『我が子が交尾を経験しましたか……私は人間と交わった事がないのでどのようなものであったのか、少し興味がありますね』

「ノワール殿、恐らく想像されているものよりだいぶ激しいものかと思われまする……」

『そうなのですか?』

 

 イレヴンも起きて来たので料理を皿に盛るのを任せる。調理に混ざると大雑把なんだけど配膳は問題なく出来るようになったからね。

 んで一度自室に戻り、未だ俺のベッドで寝こけている愛妻の一人であるリンを起こしてやる。

 昨日はとにかくリンが嬉しく悦んでくれるように骨を折ったつもりだ。初めての体験に、初めての感覚に最初は戸惑いもあったが、最後の方は素直に受け入れて味わって、昂りのままに達してくれていた。

 サービスしまくった分、我がロックキャノン(意味深)は余り射撃数を重ねなかったが……とにかくリンがこの行為を素晴らしいものだと感じてもらうのが一番だからな。慣れてきたらもっとお互いを味わえればええ。

 

「……リン、朝ごはんできたぞー。起きなさる」

「んみゅ……?」

 

 ゆさゆさと肩を揺すると、寝ぼけ眼で寝ぐせのついた髪をふわりとおろし、一糸纏わぬ生まれたままの姿のリンがゆっくりと体を起こした。

 ぼんやりした目で俺の姿を捉えて……しかしすぐに顔がぽぽぽっと朱色に染まっていき、シーツを手に取って己の体を隠した。

 照れてる。可愛い。

 

「あっ……お、おはよ、ロック……」

「おはよ。体痛くなってたりしない? 大丈夫?」

「だ、だいじょうぶ! ……やっ、あ、その、ふく、きるから……!」

 

 やだこの子恥じらいを覚えてる。超カワイイ。

 淑女へと成長させられたと言えるだろう。やはり女の子には恥じらいが大切なんだよなぁ……!!

 恥じらいの無い全裸なんてクリープの入れないコーヒーと同じだからな。更に味わい深い女になっちまったなリン。

 まぁここで第二ラウンド入ったりするほど鬼畜ではないですよ俺も。ノインさんは向こうから求めて来たからスッキリさせてもらったけど。また今夜まで貯めておけばええ。

 ベッド下に脱ぎ散らかされてたネグリジェを渡すと、ちらちらとこっちを見ながらいそいそとリンがそれを身に纏う。

 たまにすんすん、と自分の体の匂いとか嗅いだりしてて。ヤダなんかもうコイツ超可愛くなってる!

 次はもっと幸せにしてやろう。その時が楽しみですね。

 

「ん。きがえおわった……」

「おー。んじゃ飯食べに行こうぜ。いっぱい作ってあるからさ」

「うん。……ねえ、ロック」

「はい」

「……カシムにきいたの。こういうことしたあとのあさは、お、おはようのキス……するんでしょ?」

「このおマセさんめ」

 

 カシム(9歳・女)は随分とリンと仲良くしてるからな。

 アイツこそマセてるから冒険者の知識とかオトナの女みたいな知識を披露して自慢してるタイプだ。可愛いですね。

 

「────────」

「──────んっ」

 

 ま、勿論求められればやぶさかではない。

 ベッドに座るリンに近づいて姿勢を下げる。

 俺の両手がぎし、とベッドを軋ませて、お互いの唇の距離をゼロにして、お嬢様(フロイライン)の望みを叶えてやって。

 その後、リンから腕を組んできたので応じてやって、二人でリビングに戻った。

 

 

 

※    ※    ※

 

 

 

 ノインさんも起きてきて、みんなで朝食も食べ終えて。

 女性陣それぞれが身嗜みも整え終えたところで、今日の予定をリビングで話し合う。

 

「まず今日は俺働きません! 休暇を申請させていただきます!!」

「いいと思いますね~。ここ最近ロックくんお仕事しすぎですから~。それに伴って周りもどんどん仕事増えてますからね~」

「えっ何それノインさん」

「あ~、ギルドとか王族とかの仕事ですよ~。昨日だけでもリンちゃんに手伝ってもらって世界の半分くらいの転移陣開いたじゃないですか~? あれによる国や町同士の折衝、交渉でとにかく忙しくなってるらしいんですよね~。私達が動くにしてももうちょっと時間を空けた方がいいかもです~」

「成程、容易に想像がつくでござるな」

「急にお互いの国に瞬時に行き来できるようになった……となれば、誰がどのように転移陣や輸送を管理するか、という話になりますものね。逆に今日は働かないでくれ、と言われそうですね」

『みゃ……』

「わたしたちはやりすぎた……?」

 

 俺が本日のニート宣言をしたところで、リンの髪を櫛で梳いて整えてくれてるノインさんがそれに同意と根拠のある事情を説明してくれた。

 なるほどなー。確かに俺らは闘技場でのレベリングのほかに魔族の残党討伐を兼ねて世界中の転移陣を開けまくって来たが、それに伴う仕事も当然発生するわな。

 

 まぁレベリングも世界中を飛び回るのも転移陣を開けたのも俺の仕事ではなかったわけだが……。

 転移陣の件は主にリンとノインさんがやったわけだしレベリングは俺は力になれないわけだが。

 俺いる????(素の疑問)

 

「まぁ今日はあんまり激しいことせずゆっくりしたい。という前提の下で今日の予定を立てます」

「はい」

『みゃ』

「まずは孤児院行きます。これマストね。何故かというとシスターにワンさんが復活したことを伝えるためです。朗報を早く伝えたい所なんだわ」

「成程、確かに。ミル殿はトゥレス殿、ワン殿、ルドルフ殿とかつてパーティを組んでいたというお話でございましたな」

 

 そんなわけで今日の予定。

 当然だけどまずシスターにワンさん復活の報告をしないとね。もしかするとティオが先に伝えてるかもしれないけど。

 エルフの件に重ねてまた朗報を伝えられることになったな。これが少しでもシスターへの恩返しになっているといいのだが。

 優しいシスターの事だ。別離(わか)れの時に随分と涙を流された事だろう。どうか旧知の仲を深めてほしい所だ。

 

「続いてみんなでショッピングします。これも決定事項!! 闘技場でのレベリングは午後からだ!! 俺は折角ハーレムが出来たこの状況でクソ真面目に働いてる自分自身に疑問を感じ始めているッ!!」

「きゅうにこうふんしはじめた」

「周りに女の子がいると頑張っちゃうからな~ロックくんな~。いいと思いますよ~私も楽しみ~。ルドルフにお願いして午後から闘技場に行くことはヒルデガルドさんに伝えておきましょうか~」

「ウム!! 折角だしまた呉服屋『リーゼ』に行ってみんなの服とか色々買い揃えて着飾ろう!! 眼福を求めたい!! ……それに、イレヴンはまた装備新調しないとだしな」

「そうですね。これまで着ていた装備は……ワンにお返ししましたから。いい装備を選んでくださいね、マスター」

「おうよ」

 

 続いてショッピング。これも昨日風呂場で思いついたことだ。

 この場にいる俺の嫁たちにドスケベエッチデカパイ感謝な服を新調する。

 それによりみんなが喜んでくれてついでに俺もドスケベポイントを回復して明日からまた頑張れる。

 お店は儲かるし販促になる。全方位WINWINだ。神の一手。

 

「で、他にもなんか買ったりしながら街中歩いて……まぁ服選びで時間かかるだろうしいい感じの時間でお昼食べて、その後闘技場でのんびりレベリングかな。俺はみんなが頑張ってるのを眺める役目で。図書館も行きたかったけどそれは明日かなぁ……」

「いいんじゃないでしょうか。昨日は初日で色々急いでやってしまいましたが……午前か午後のどちらかを自由時間で、どちらかでレベリング等の業務をこなす。これくらいのバランスでいいと思いますよ」

「元王族の立場から言うのもなんですが……あんまり依頼とか安請け合いしすぎてると便利に使われちゃいますからね~。緊急の依頼とかは別として、私達の時間を作るのも大切だと思います~」

 

 そんで昼飯食べて午後は闘技場でレベリング。俺らだけで模擬戦してもいいしヒルデガルドさんや他のメンバーがいれば勿論そっちと戦って。

 俺はレベリングには参加できないし今日は世界中を回るという仕事も絶対にしないマンなので、デカパイ揺らして戦う女性陣を眺めて性欲の回復に努める。

 ウム完璧なプラン。みんなもそれに同意してくれたし、ノインさんが言う通り毎日朝から夜までずーっと働きづめってのも疲れるから今後もこれくらいのペースでいいのかもね。一日の半分は俺らの為に時間を使おう。

 懸念される魔王軍の挙動もアイムから聞き出してくれて王族が作戦立ててくれてるだろうし、基本的に時間をかければかけるだけ闇の魔素は減って行って魔族が困るんだから贅沢に時間使ったっていいだろう。

 

「ヨシそれじゃ今日の予定決定! 他にやりたいことがある人いる? 極力応じるけど」

「私はマスターのご意向に沿います。……しいて挙げるならば、夜の時間は私にくださいね?」

「アッハイ。勿論それは、はい」

「ふふっ。私もロックくんのそれでOKです~。レベリングも参加しますね~、私も限界突破しないとですし。途中で王城に寄って色々やったりするかもですけれど~」

「拙者も特段予定はございませぬ」

「おまかせ!」

『みゃ!』

 

 うん、みんなからも他に特に上がらなかったのでこの流れで今日は決定!

 ショッピングが楽しみだなー。リーゼの支配人さん(48歳・女性)は服飾のセンスに信頼が置けるからな。ドスケベな服いっぱい見繕ってもらおう。

 

 そんなわけで今日も一日頑張るぞい!!

 違ったわ頑張らねぇんだよ。今日も一日のんびりするぞい!!

 

 






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書き溜めがちょっとできたので投稿頻度を2日に1回、隔日更新にしてみようと思います。
書き溜め消費したらまた週一に戻るかもです。ご容赦。
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