勘のいいガキはデカパイハーレムの夢をあきらめない!   作:そとみち

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161 でかい胸!! いい女!! うまい飯!!

 

 

 俺たち一行はプールを満喫し終え、リフレッシュして昼食に向かった。

 

「ここが私が愛用している食事処だ。味は保証するぞ」

「間違いなく味だけじゃないっすよねココ選んでるの」

「バイキング式か~なるほどな~」

「でも並べられてる料理もすっげぇいい匂いで……これ美味そうだなぁ!」

「やだー! スイーツもすっごいいっぱいあるよー! 嬉しい!!」

「ごはん……!!!!」

「室内の雰囲気も実にいいですね。高級感があって落ち着いて食事ができそうです」

『みゃ』

 

 16人+1匹の大所帯でお邪魔したのはヒルデガルドさんが一押しの店だ。

 実に広々として高級感のある店内で、中央スペースにバイキング式で料理が大量に並べられている。

 ……いやなんかすっげぇ量だなあれ?

 あれを毎日置いてんのか? いやどう考えても席の数に対して料理が多くない? 多すぎるよね??

 これもしかしてアレか? ヒルデガルドさんとリンとメルセデスさんが来たからそれに備えたか店が?

 あり得る。ヒルデガルドさんが常連の店ともなればこのリゾート施設にチェックインした時点で店に情報が共有されてて料理の量を調整したりしてるのかもしれん。

 やるなエーリュシオン。流石にあれだけあればドラゴニュート二人とセントール一人の胃袋でも壊滅までは至らないだろう。半壊で済めばいいですね。

 

「カプチーノちゃん何食べる? 嫌いなモノとかあるかしら? 取ってくるわよ」

「いいんですか? それじゃあ……王都では見ないような料理が食べたいです! ありがとうアルトさん!」

「いいですねー、これだけ世界中の料理が並んでると目移りしちゃいますね!」

「…………海鮮系も多いな。ローティリッチから南のほうには海に繋がる運河があったはず。新鮮な魚が運ばれてるのか……悪くない」

「カプチーノ様、食器を追加でお使いになられる場合には仰ってください。すぐに準備いたしますから」

「おや、マルカート様にわたくしの仕事を奪われてはたまりません。料理を持ってきていただけるのは大変にありがとう存じますが、お食事のお世話はわたくしのお仕事。配慮は無用ですよ」

 

 大テーブルの一つに、ケンタウリスのメルセデスさん以外の女子組とカプチーノさんカノンさんが座り、穏やかながら姦しく食事を始めた。

 さっきプールで遊んでた流れでだね。どんどん仲良くなってってほしい。デカパイ感謝祭りだし。カプチーノさんが色んな料理に舌鼓を打ってくれればそれこそみんな嬉しいってやつよ。

 

「うまい!! うまい!! おかわりー……はじぶんでとってくるんだった!!」

「フ、甘いぞリン。まずは大皿ごと持って来るのがこの店の攻略方法だ!」

「二人とも、もう少しお淑やかに食べないか? ……まぁ私も人の事は言えないか。うむ、お代わりだ」

 

 そして我らが大食いトリオ、リンとヒルデガルドさんとメルセデスさんで大テーブル一つを占領していた。

 メルセデスさんも実は大食いなんだよね。あの馬体を見れば当然そう在るべきなんだろうけどさ。でもケンタウリスのみんなでいる時は周りを気にしてか控えめにしてることも多いんだけど……まぁ竜人二人がバリバリ食べてるこの場では遠慮は無用と考えたか、バリバリ美味しそうに食べている。

 卓上に所狭しと料理が並べられてるけど3人で一瞬で絶滅させてすぐに補給しに行ってるね。

 店員さんも何だかどんどん人数が増えてフル稼働し始めたね。すごいね。

 >そっとしておこう。

 

「おいしーい! ここのステーキすっごい美味しいね! 注文してから焼いてくれるのもなんかお洒落な感じー!」

「寿司もすっげぇぜ。目の前で職人が握ってくれてて……美味い! ガチの寿司って初めて食べたなぁ……こんなにお米がふんわりしてるんだなー」

「実に彩のある料理が並べられて目移りしてしまうな。うむ、王都の高級店にも全く負けていないぞこの味は」

「どうですかサザンカ? ここの寿司のお味は、サザンカの舌から見て」

「いやぁ実に美味でござるよ。ヒノクニの寿司と全く遜色ない。それに拙者が初めて食べる料理も多い……これはまた拙者のレシピストックが増えてしまうな。またいずれ家でも振るわせていただこう」

「上品さよりも大衆向けに食べやすく工夫されてる味ですね~。私はこっちのほうが好きだな~。王城のコックも腕はいいけどなんか肩肘張る味なんだよな~あれな~」

「そういやノインさんお姫様だった。細かい味の違いは俺には分からんけど……うまっ! このチキンソテーうまっ!!」

『みゃ!』

 

 そして残りのみんなでテーブルを囲み、そこに俺もいるというわけである。

 店員に許可を取ってミャウ用の椅子も用意してもらい、猫用に調味料を薄めた料理なんかも準備してもらっちゃっておすそ分けすると嬉しそうにもっちもっちしてた。可愛いなコイツ。

 男の割合が多いのが気になるがまぁさっきのプールで眼福ゲージMAXにしてあるからな。チャージ完了したことで逆に賢者モード。

 何よりこの店のメシが美味い。最近はお金のまわりが良くなって嫁さんもいっぱい増えてなんだか毎日美味い飯ばかり食べてしまっているが特に俺の舌が肥えたりはしていないようだ。美味いもんは美味い。

 

「お兄ちゃん、飲み物お代わりいる? 何か取ってこよっか?」

「お? いいんかティオ? んじゃスパークリングオレンジ頼むわ」

「おっけー! 取ってくる!」

「ロックはいっつもそれだな。他の飲まねぇの?」

「バッカお前ここのスパークリングオレンジめちゃんこ美味いぞ? 甘みが強めで超新鮮でパッチパチ。いやぁ……味わい深いって感動したぁ……」

「ロックくん流の強がりだ~」

「……私も同じものを飲んでみますか」

「ならば拙者も向かおうか。スパークリングオレンジ……闘技場で主殿に勧められて飲んだものは実に美味でござったな」

『みゃふみゃ……ふがふが』

 

 プールに続いて実にリゾート施設の満喫って感じで最高の昼食でしたね。

 なんかさぁ……俺の勘ホントに響いてる??

 全然なんか響きが強まらないんだけど???

 やっぱカジノの中で何か起きるのかなぁ。みんなが楽しめなくなるようなイベントにならなけりゃいいんだけどな。

 こう、勘の誤作動だったりってのもまずいはまずいんだけど。せめて発生するイベントが大したことない事を祈るわ。俺が素寒貧になるとかそれくらいで済んでほしいわ。

 

 なおその後ティオが俺に持ってきたスパークリンクオレンジは何を混ぜたのか知らんがどどめ色だった。ざっけ。

 

 

 

※    ※    ※

 

 

 

 さて。

 みんなでお昼を堪能し終えて、13時を少し回ったくらいの時間。

 一度ホテルの部屋に戻り、これから向かうカジノに備えてそれぞれが身嗜みを整えていた。

 

「ヨシ、と……」

『フミミピャスー……プフフニャー……』

 

 俺は個室を与えられており、部屋の中で以前に呉服屋『リーゼ』で購入した礼服に袖を通した。

 着こなしはこれでええやろ。店で着用した時は髪もなんか整えられてたけど……いいやめんどくせ! 知らん! 普段通りの髪型でヨシ!!

 鏡でチェックして確認を終えて、さてんじゃ集合場所に向かうかってところで、俺のベッドの上で爆睡してるミャウを起こして連れて行こうとした。

 のだが。

 

『ミャフ……んみゃ!? みゃっ!! みゃあみゃあああ!!』

「おん? なんじゃい! カジノの時間やぞ!」

『ふみゃ!! みゃぁ……みゃっ! んみー!』

「なんやねん。…………眠いのか? 行きたくねぇのか?」

『みゃっ!』

 

 何故か物凄い不機嫌になってベッドのシーツをはっしと掴んで抵抗の構えを見せるミャウ。

 なんや珍しいな……お前結構どこでもついてくるのに文句言わないのに。

 別に頭の上でも肩の上でも寝ててええんやぞ、って話しかけても駄目だった。枕の下に頭を突っ込んで絶対に眠るでござるの姿勢だ。ええ。

 

 でもまぁ……まぁ……いいか。別に無理に連れてかなくても。

 プールであんだけはしゃぎまくった俺たちに引っ張り廻されたからな。

 スライダーから降りる時に常に絶叫してたし。勢いで水の上転げまわって土左衛門になりまくってたし。

 思いっきり運動したところで満腹にメシを食べて眠くなっちまったんだろう。確かによく昼寝してるもんなコイツ。

 フードがないこの服装だと気持ちよく眠れなくて……って感じなのかね。

 無理強いはあかんな。こいつも大切な家族。惰眠を貪るのを無理に止めるのはよくねぇな。

 

「じゃあ無理にとは言わないけど、夜まで多分部屋で留守番になるが……大丈夫か?」

『みゃ!』

「ん。そっか、そんじゃカジノで遊び終わったら迎えに来るからな。お休み」

『みゃぁ』

 

 留守番でいいんぬ! と言わんばかりの元気な返事が返って来たので、俺もそれ以上は無理に引っ張り出そうとはせず、頭撫でて毛布を掛けて部屋を出ることにした。

 あんだけ飯は食べたし、水皿は置いてあるし、トイレもドアを開けとけばコイツ人間用のトイレ一人で勝手に使うから……まぁ大事はないだろう。頭いい奴だしな。

 もし万が一コイツに何かあれば俺の勘が察してくれるはず。

 それ以上無理強いすることなく、俺は孤独に部屋を出て集合場所に向かった。

 

 

 

※    ※    ※

 

 

 

「おや、マスター……ミャウはどうしたのですか?」

「部屋で寝てる。起こしたらなんかすごい抵抗されてさ。すっげぇ眠そうにしてたから留守番で置いてきたよ」

「そうですか……成程。まぁ彼女も賢い猫ですからね。勝手に歩き回ったりはしないでしょう」

「せやね。しかしみんなのドレスの美しさと言ったら! やっぱ最高やな……!!」

 

 集合場所に来てみれば、まず集まっていたのは俺の嫁さんたちとヒルデガルドさんだ。

 これはまぁある意味当然と言える。ケンタウリスのみんなとカプチーノさんとカノンさんはドレスをレンタルするって話だったからな。試着に時間をかけているのだろう。

 だが俺の嫁さんたちは既にとっておきのドレスを持っている。着替えるのに時間はそんなにかからなかったはずだ。

 呉服屋『リーゼ』で購入した一張羅をアピールする場としてこれほど相応しい場もあるまい。見ろよこの最高の素材で仕立てられた上品さとドスケベが両立するドレスをよ。カジノ中の目線を集めちまうぜ。

 

「相変らず鼻の下伸びてますよマスター」

「やむなし」

「だらしなーい」

 

 そうして待っていると、暫くして他のみんなもそれぞれドレスや礼服に身を包んでやってきた。

 

「ごめーんお待たせー! ……ってうわっはぁっ!? お兄ちゃんどしたのその服ー!? えっ……えええ……? えぅ、えぅえぅ……」

「そうなりますよね~。わかりみ~」

「おお、見違えたな少年。似合うじゃないか。素材もいい……どこで買ったのだ?」

「王都にある呉服屋『リーゼ』っすよー。支配人さんと仲良くなって。めちゃんこサービスしてもらえましたよ」

「ロックもだけどイレヴンたちのドレスすごいわね!? 借りたドレスも高級感あったけど……いやこれすっごい綺麗!! 似合ってるわ!」

「有難うアルト。そちらもとても似合っていますよ」

「…………生地が、とてつもないな。……カプチーノ、サザンカのドレスを触ってみろ。すごいぞ」

「えっ? そうなの? それじゃあ……えっと、サザンカさん。ちょっとだけ触ってみても?」

「構いませぬよ。主殿に『リーゼ』なるお店で購入いただいた洋装にござりまする。どうぞこちらを」

「それじゃ失礼して……ええっ!? すごい、なんて涼やかな肌触り……!!」

「えーーー……うわぁー……ロックくんってちゃんと釣った鯛に餌あげるタイプだったんだ……?」

「少々意外ではございましたね。しかしなるほど、考えればロック様らしいと言いますか」

「わたくし共もよい造りのドレスを借用いたしましたが……流石にこれは一歩譲ってしまいますね。大変にお綺麗ですよ、リン様」

「えへーん!!」

「俺らは前にグランガッチで見たけど……ホント似合ってますよね皆さんのドレス」

「うむ。美しき花は着飾ってこそ花たり得る。ロックくんが慕われる理由の一つだな」

「実はお前たちに聞いて、私もグランガッチから帰った後に『リーゼ』でドレスを買ってみたぞ。このドレスがそれだ。どうだ、ロック=イーリーアウス」

「ヒルデガルドさんのもめっちゃ良ッ!! いいっすねコレ……鱗と素肌とドレスの面積バランス完璧じゃないっすか……!!」

「そうだろうそうだろう。私も気に入っていてな……あの店はセンスがいいな。今後は行きつけになりそうだ」

「『リーゼ』か……名前は聞いたことがあるが私達は誰も使ったことがない店だな。今度ケンタウリスでも行ってみるかな」

 

 やはり着飾った女子が13人も集まればそれぞれの服装でわいのわいのと盛り上がる。

 もちろん俺も眼に焼き付けまくりだぜ。みんなからは『リーゼ』のドレスが高評価だったけど俺からすれば生地の良さよりドスケベかどうかが重要な点だからな。

 その点で言えばデカパイ組はみーんなエッチで最高ですわなァ!! アルトさんがお尻でっかいからすっごい体のライン出てて一番好みかも知れん。

 なだらか組はならだか組でいいわねー。ティオもなんだかオシャレしてると普段の雰囲気から違うから味変でこれはこれでよいというか。インモラル感と言うか。

 マジでカジノに来るの大正解だったな……。水着の次はドレスと来て俺の眼福が急速に満たされて行っちまうぜ。

 ヒルデガルドさんのドレスがホントにこう……美! って感じでビビッ!! と来た。これはドスケベデカパイドラゴンだわ。

 今夜そのドレス絶対にひん剥きますからね! 楽しみにしてますからね!!

 

「よし……それでは皆集まったことだし、カジノに向かうか。予算はしっかり考えておくのだぞ」

「おー!」

 

 一通りのドレスの講評が終わったところで、ヒルデガルドさんの案内で俺たちはとうとうカジノに挑むのだった。

 

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