勘のいいガキはデカパイハーレムの夢をあきらめない!   作:そとみち

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185 不倫!! 不倫してますよあなたの旦那さん!!!

 

 

 まぁなんやかんやしたけどとりあえず俺らカジノ側の出来事は報告が終わって。

 続いて、魔族の企みを潰したトゥレスおじさん側の動きを共有してもらうことになった。

 

「────その後、ロックとフォルクルスが相対していた場に放送を繋いでもらって……後はそこで話した通りだ。カリーナ以外の魔族は潰し、魔族領に繋がる転移陣は人類領から一方通行で使えるようにしてはおいたが……」

「ん。何かあったんすか?」

「ああ。想像以上にフォルクルスの対応が早かった。ヤツはローティリッチから魔族領に戻ってすぐに転移陣をまず潰したようだ。駐在させていた騎士に確認を取れば、数時間後には転移陣は根っこから完全に消失させられていた」

「あの野郎相変らずやる事がみみっちいわねー!!」

 

 カリーナ捕まえて転移陣を逆に使った所までは通信魔法で聞いていたけど、その後の事。

 まずフォルクルスは俺にボコられて泣きながら逃げ帰った後に、どうやら転移陣を悪用されないように速攻で潰したらしい。

 器が小さいからなあのアホ。保身に走るようなバカライオンだよアイツは。

 

「……さらに、カリーナは再びフォルクルスの元に呼び戻された。例の将軍格しか使えない転移魔法でな。判断が速い……俺は少々フォルクルスを無礼(ナメ)ていたかもな」

「あー。あのメス猫また呼び戻されたんすか。アイツいっつも人類に捕まっては脱出してんな」

「一応、()()()()()()()などをカリーナに仕込んだのだがな。それもすぐに解呪されたようだ。口調とは違って随分と石橋を叩くタイプのようだな、フォルクルスは」

「メンタルがチワワなんすよアイツ」

 

 続くトゥレスおじさんの話を聞けば、カリーナも一旦は捕えたがまたしても呼び戻されてしまったという事で。

 デカパイメスケモ語尾にゃ族がまた逃げちまったのは少々惜しいが……まぁカリーナだしな。

 なんかもう俺の中でカリーナがポンコツネコ娘のイメージで固まってるんだよな。くすぐりまくってダメにしたから何とでもなるわ感がある。忠猫であるミャウとは大違い。

 情報を取るって意味じゃあもうアイムがいるからカリーナ程度いてもいなくても変わらないし。気にすることでもないやろ。

 

「……んひゅ~♪ ぴゅ~ぷぷぷ~~♪」

「…………」

 

 しかし何だろう、トゥレスおじさんがカリーナの件を話終えたところで急にワンさんが控えめに表現してドヘタクソな口笛を吹き始めて、その後ろに控えるアイムも『マジで言ってんの』みたいな顔でトゥレスおじさんの後頭部を眺めていた。

 何したんすかトゥレスおじさん。絶対なんかしたなこの人カリーナに。

 でもまぁエッチな意味で手を出したりは絶対しないやろな。嫁さん一筋だし。

 トゥレスおじさんのすることだ。最終的に俺らの損にはならんやろ。気にせんとこ。

 

 

 

※    ※    ※

 

 

 

 さて、そんな感じで一先ずお互いの戦果を報告し終えて。

 いったん休憩を挟んでから簡単に今後の動きを共有してもらって、午後からの闘技場レベリングに戻ろうかって流れになったところで。

 しかし俺はそこでふと妙な様子に気付いてしまった。

 

「ねぇーマスター。ロックくん達だけカジノとプールと温泉で楽しんでるのに私達だけ働きっぱなしでバランス悪くないですかー? 私達もぱーっと遊びましょうよぱーっと!! 新婚旅行で遊びに行ったフィロメルトギスの高級ホテルにまた行きたいですよーカトルも連れて行きましょうよー!!」

「……行きたい、という気持ちは俺も同じだ。だが今こそ気を抜けない時期だ……ロック達がローティリッチに向かったのは結果が示すように、魔族の調査が主な理由だった。苦労を掛けるが……全てが終わったら必ず俺が連れて行く。早いとこ魔族を滅ぼして平和を取り戻してからな」

「…………」

「ちぇー。まぁ分かってますから無理は言わねぇですけどね!! こういうの言っておかないと気持ち伝わんないですからねー! じゃあ約束ですよマスター! 全部終わったらまた内風呂でのんびりしましょうね!!」

「ああ」

「…………」

 

 ワンさんがワンさんらしく楽しそうにトゥレスおじさんと話しているその後ろで、従者のように無言で立って二人の様子を見ているアイム。

 俺が命令権をトゥレスおじさんに譲渡してからはあんな感じで二人の傍にいて、トゥレスおじさんにこき使われている魔族の元将軍なのだが……なんかこう……二人を眺める表情って言うか……トゥレスおじさんを見る目が……すっごい女の目をしておりませんこと??

 どうだろう。俺の目にそう見えるだけかな。どう思うイレヴン。

 

「完全にメスですね」

「だよねぇ」

『みゃ』

 

 小声でどう? って聞いてみたらイレヴンも同意見だった。

 早くない? いやまぁトゥレスおじさん若奥様殺しだし女性にモテまくるのは昔から知ってたけどさ。本人が全くその気がないのに女にモテる。イケメン滅びろ。(呪詛)

 でも、にしたってまだ命令権を移してから2日くらいしか経ってなくない? 早いよねメス堕ちするの。何かあったんかな。

 聞いてみるか。

 

「……トゥレスおじさん。アイムと少し話してもいい?」

「ああ、構わない。人類の命令には嘘がつけないようにしている」

「どもっす。じゃあアイム、ちょっとこっち来なさい」

「はい、ロック様」

 

 トゥレスおじさんに許可を取ってアイムを呼び出し、円形テーブルの向こうに座ってるトゥレスおじさんたちの方から自分たちの方に呼び寄せる。

 ゆさゆさとデカパイを揺らしながら椅子に座る俺の元にやってくるアイム。相変らずドスケベだなコイツ。露出度高い高級感のある服が俺の目に眼福ヨシ。

 さてそんなふうにやって来たアイムを椅子に座る俺の股の間に座らせた。玉座フェラみたいな姿勢だけど流石に王城でそれやったら捕まるしやりません。やりたくないとは言ってない。

 なんで座らせたかというとトゥレスおじさんに聞かれても困る話だからですね。

 

「……最近どう? ってのも変な話だけど。こう、ガッツリ人生変わってトゥレスおじさんに仕えてるわけだけどさ。うまくやってる?」

「はい。トゥレス様とワン様には、よくしてもらっています」

「そ。……いやなんか違うな。その、えっと……なんかさ。トゥレスおじさんを見るお前の目がなんか……こう……女っ気がすごい感じでさ。……なに、惚れた?」

「…………惚れました」

「嘘つけないのって大変だな」

『みゃあ……』

 

 股の間から見上げるポーズでデカパイを強調してるアイムを見下ろしつつ、でもまぁコイツも今やトゥレスおじさんの忠実なしもべなので特段気を張らずに話しかけると、やはりというか既に堕ちてたアイムの心の内が語られる。

 

「私は今まで、魔王軍で将軍として勤めておりまして、あのヴィネアが直属の幹部でございました。私の元に仕える幹部はヴィネアのみで、常に部下の愚かさに頭を悩ませていました」

「ヴィネアなぁ……アイツなぁ……胸のサイズよりもIQ低そうだよなぁ……」

「本当に、おっしゃる通りでございます。あの愚か者が部下でどれほど、私がどれほど苦労していたか……命令を一つ指示するだけでも私の気苦労がどれほどあったか……!! 魔王様も150年前から具体的な命令を下さずふんわりとしたお方だったためにどれほど私が頭を悩ませたか……!!!」

「声色に含まれた感情の含有率すっご」

「申し訳ありません……それほど上司部下の関係に手を焼いていたのです。適切な指示を出して、それを遂行して……という上司部下の関係にどれほどの憧れがあったか。……しかし、そんな私が己が愚かさをロック様に穿たれ、トゥレス様に仕える形になってからというもの……トゥレス様は非常に聡明で利発なるお方でした。ワン様へ指示を出すのも、私へ命令するのも、余りにも理に適った直截簡明(ちょくせつかんめい)なお言葉で。やりたい事、命令を出す理由、それが結ぶ結果が明快に察することが出来て……こんなに働きやすい人間関係があるのか、と私は感動しきりでございました」

「なるほどなー」

「『絶対服従魔法(シュミテッド・ラヴァーズ)』で縛られている内容にも一片の綻びもなく。その上で、私の能力が万全に発揮できるような仕事を頂いております。自分で納得できる理由で、全力で力を振るえるという環境がこれほどに心地よいものだという事を私は知らずに長年過ごしておりました……今はもう、心の底から、『絶対服従魔法(シュミテッド・ラヴァーズ)』がなくともトゥレス様の元で働きたいと考えてしまうほどに……あのお方は、素晴らしい御方だと思っております」

「完堕ちやんけ」

 

 まだ二日!! まだ二日しか経ってないんですよねェ出会ってからねェ!!

 その期間でこの堕ち具合。さすトゥレとしか言えないわ。しかも多分無自覚なのが手に負えないですね。

 ワンさんよく捕まえたよホント。男を見る目も女を見る目もお互いに在り過ぎたな。

 俺もこれくらい女にモテてぇよなーほんとなー。今はハーレムもほぼ形になってるけど完成には至ってねぇしな。無限に美人にモテ続けたい。人妻と人の女は趣味ではないです。(真顔)

 

「まぁ嘘は許されない状態でそこまで心根聞ければ色々安心だけど……ワンさんが激おこだからトゥレスおじさんにアプローチするのはダメだからね」

「承知しております。私は……お二人を、私の出来る限りで御支えすることが出来れば、それで満足です。トゥレス様の為す事に差支えが無いよう、今後も粉骨砕身の想いで仕えて参ります」

「尽くす女になっちまったなぁ」

「なんかあれですね~、ブラック企業から超ホワイト企業に転職して生を実感してるキャリアウーマン感ありますね~」

『みゃ……むあぁ……』

 

 実を言えば俺の中に心配がちょっとあったんだよね。いくらトゥレスおじさんとワンさんといってもツーマンセルで、そこに将軍格の魔族が絶対服従魔法(シュミテッド・ラヴァーズ)ありとは言っても仕えてる状況に。

 実際にトゥレスおじさんは一度アイムの精神に忍び込む魔法にやられてるっていう事実もあるし、そういう反逆とか画策されてないかななんて思ってたけど……余計な心配だったようだ。

 何よりトゥレスおじさんの事を語るアイムの顔が完全にメスだったので色々と懸念が晴れたわ。恋する女子は世界最強だからな。報われる何かがあるといいですね。

 

「────そろそろ会議を再開しようか。ロックくん、大丈夫かな?」

「あ、了解っす! んじゃトゥレスおじさんのとこ戻ってええよアイム。無理せずがんばってな」

「はい。ご心配のお言葉、有難う御座います」

 

 ウィリアム様の言葉に頷き、正座させてたアイムを解放して、再び眠気との勝負に戻ることになった。

 

 

 なおその後の会議で決まったことは大体以下の通り。

 

 

 ・各国に隠されているかもしれない魔族の転移陣の痕跡を調べるのが急務。トゥレスおじさんや魔導士組合の高位魔法使いを派遣してこれから調べて潰していく。

 ・ローティリッチは中立国なのであんまり手は出せないけど今日の午後にトゥレスおじさんが向かって魔族の利になりそうな転移陣とかあればひそかに消していくらしい。

 ・その調査と並行して各国から資源や人材を徴用して、魔族領に攻め込む人類軍を編成中。

 ・1ヶ月くらいで整う見込みで、軍が完成したらホエール山脈頂上に繋がる転移陣を起動してそこから魔族領に攻め込んで魔王軍と最終戦争の予定。

 ・それまでに俺達ロックパーティやその他再限界突破を果たした冒険者たちを出来る限り強くして敵将軍や幹部を難なく突破できるようにしておきたい。

 ・急げばもう少し早く軍が完成するらしいけど闇の魔素を魔族が消費する時間とかも含めて1か月後にラストアタックすることで予定を組んでいる。

 ・なので俺たちは引き続きレベリング&何かあったら用命を受けて仕事、という風にしておいてね、とのこと。

 

 

 はい。

 1か月後に最後の戦いが始まるような感じで構えておけばいいという事ですね。

 俺らのやる事はこれまでと大きく変わらないようだし。

 俺は嫁さんたちとの絆を深めたり更なるハーレム拡大を目指して頑張ればいいと。いつも通りだな! ヨシ!!

 

「それでは今日の会議はこれで終了とする」

「お疲れっしたぁ……ふへぇ。疲れェ……」

「おなかへった……」

「私もだ。朝食を食べてから随分と時間が経ったしな……ディストール、昼食を準備してもらえるか? リンやロック=イーリーアウスたちの分もだ。昼は王城で頂いてしまおう」

「ああ、構わぬ。すぐに手配しよう。リン殿もロックらも存分に腹を満たしていってくれ」

「ゴチんなります!」

「やったー!! ごはん!!」

 

 そんな流れでお昼は王城メシでした。贅沢の極み。

 テーブルマナーそろそろ覚えないとアレかなぁ? ガンバロ。

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