勘のいいガキはデカパイハーレムの夢をあきらめない!   作:そとみち

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216 モラトリアム開始ィィィ!!

 

 つっても暇なんよね俺は。

 

「レベル300の限界を超える手段は現時点ではないからな。最大レベルに達しているイレヴンを主軸にして、レベルがそれに次ぐリン、サザンカ、ノイン、カトル、ティオを極力300に近づけよう。仮に魔王城の中で何組かパーティに分かれる様な事になった時に、この5人を主軸にして組み分けできるようにしておきたい」

「そうですね……情報によれば、魔王城の中にある迷宮は全員で一丸となって歩くには狭い。分断される懸念もあります。2~3パーティに分かれても問題なく動けるようにできれば……」

「それぞれの連携はここで訓練している中で出来るようになっている。あとは万全に回復魔法を使えるマルカート、ソプラノ、ティオ、ノインも1パーティに一人は欲しいな。リンとイレヴンも単純な回復魔法は使えるが、状態異常の解除はできないからな」

「それならば、状態異常に完全耐性を持つ拙者とイレヴン殿、リン殿、ノイン殿については、リン殿かイレヴン殿がいれば回復については心配が要らぬという事でござるな」

「……そう考えるとロック一家って高いレベルでバランス取れてるわね。戦闘系では世界最強で、それ以外の罠とか開錠とか搦手関係はロックが全部何とか出来るわけでしょ?」

「…………ロック以外に、罠関係の担当が少ないぞ。オレはアサシンだからそれなりに覚えはあるが、罠感知関係のスキルを持っているヤツは他に……いるのか?」

「一応私がそうしたシーフ、スカウト関係のスキルも網羅しているさ。万能の冒険者を目指していたのでね!」

「流石はヴァリスタ殿だな。そうした役割分担という面では我らケンタウリスクランではメンバーの数で補っていたからな……歯がゆいよ」

「ただ、それでもマスターとシミレとヴァリスタの3名だけになるのですよね。トゥレスは魔王城の攻略に参加できるかは未知数ですし……私も使えるようになっておきましょうか。そういうスキルの解放をマスターにお願いしてみます」

「……そうだ。ノワール、お前の能力も今の時点で全員に明かしておこう。どれだけ戦えて、どんな活躍が見込めるのか、頭に入れておきたい」

『そうですね。私はサザンカの所有物として顕現している身ですから、レベルは武器所有者のサザンカと同じ数値になっています。出来ることはおおむねリンと同じですが、回復魔法は使えません。あとは長生きしている分の知識と言ったところですが……それも大して役には立たないでしょう』

 

 闘技場に集まったいつものメンバーにして、魔王城突入部隊の予定であるみんながめっちゃ相談していた。

 アレよ。ローティリッチに行ったみんなからカプチーノさんとメイドのカノンさんを除いて、顕現化したノワールさんが追加されたメンバーですよ。

 既に全員レベル200を超えた、世界を見渡しても最強のメンバーが揃っているわけだけれども、それでも魔王城で出てくるであろう魔族の強さは未知数。

 レベル上げもそうだけれど、どんなパーティ分けにしてどんな風に戦うか、事前に考えておくのはとても大切なコトだって分かっている。

 それぞれが自分が出来る事、相性のいい組み合わせ、万が一の時の組み分けなど、綿密に打ち合わせている。

 

 まぁ俺は暇なんだけどね!!(二度目)

 

「……マスター、何か意見はありますか?」

「うん……まぁ何とかなるやろって考えしかなくてぇ……勘も特に叫んでないし、みんなで納得するまで考えてもらえればそれが一番いいんじゃないかなって。いいよいいよ、みんなでよーく考えていておくれ。闘技場で暇してるのはいつもの事だからな」

「いちばんロックががんばらなきゃいけないのに」

「主殿は扇の要ではありまするが、作戦を事前に立案したり等は不得手でござるからな」

「そのくせ現地では急な指示とか飛ばしてくるぞ~きっと。ロックくんから無茶振りされても動けるようにいっぱいパターン考えておきましょうね~無駄かもだけど~」

「なんかごめんねぇ!!」

 

 俺が口出しするタイミングがないのよ!

 そもそも戦闘力という意味ではダントツのドベ。勘を当てにする……と言ってもいつどこでどんな風に響くのかは俺も分からん。

 そんな俺が事前に突入に関する作戦とか伝えられるはずもなく。最適解はみんなで編み出してもらった方がいいわけです。

 なので俺は体育座りしたり女の子座りしたりしてる女性陣のみんなの太もものむっちり具合を観察しながら一歩離れたところでなんか分かってる風に頷くだけにしておくよ。

 俺が出来ない所はみんなに任せる。そこは徹底する。

 

 そんなわけでこうして暇を甘受しているわけである。

 ダブレスちゃんとの決戦まであと4日しかなくて、その内の貴重な一日なんだけどね。

 何もせずに消費してしまいそうだよね。まぁいいか。

 むしろ本番は決戦を終えてさらに魔族の嫁さんが4~5人増えてからだからな。

 魔族をハーレムに入れちゃいけないってルールはないしな。ちゃんと俺の強さを見せつけて『ロック様強い! 素敵! 抱いて!』ってなってもらって魔族だけの俺の後宮を作ろう。

 魔族と人間って子供とかできるのかな……その辺も色々調査しつつ。

 ハーレム拡大を考えていた方が勝率高くなる気がするし。拘り過ぎはしないけど魔族のデカパイ女子たちはみんなコマしてやりてぇなぁ! できるかなぁ!

 

 

 

※    ※    ※

 

 

 

 そんなこと考えてたらいつの間にか作戦会議が終わったらしい。

 そのまま戦闘訓練に入って行くみんな……のうち、しかし何人かは闘技場の舞台から離れていった。

 

「ん? ケンタウリスのみんなどしたん?」

『みゃ?』

 

 見れば、主にケンタウリスのメンバーが移動していったようだ。

 ケンタウリスで残っているのはティオのみで。

 なんやどした? 聞いてみよ。

 

「ティオ、みんなはどったの? 舞台から出てっちゃったけど……」

「ああ、みんなは一旦装備の着替えに行ったの」

「装備? え、なに、なんか新しい装備ゲットしたん?」

「実はね……」

 

 そうしてティオから聞いた話によると、最高級の装備を整え済みの我がロック一家とヴァリスタさん、そもそも装備で防御力が更新されないドラゴニュートの御三方を除くと、ケンタウリスのみんなはまだ装備に更新の余地が残っていた。

 ティオは魔双剣セントクレアが伝説の武器レベルのものだし、装備も直近で一番体に合う軽装で整えていたが、他のメンバーはさらに高級で高性能な装備に替える事にしたのだと。

 そんな相談をヒルデガルドさんを通して王族やギルドに以前から訴えていた所、国宝とかギルドで準備出来る最高級の装備が貸与されることになり、本日それを会議の後に受け取っていたのだとか。

 

 ほえー。そうなるとみんな武器も防具も更新するのかぁ。

 魔族との戦いに備えて魔装具を集めていて、全員分を一応揃えたのは知ってたけど……その中でもメルセデスさんが使う神弓とアルトさんが使ってる大盾以外はランクがそこまで高くない魔装具だった……と記憶している。

 防具も銀級冒険者クラスで手に入る装備だったもんな。そりゃ楽しみですわ。

 具体的にはどんなエッチな装備になるのかがなァ!!(豹変)

 露出度高めでお願いしたい所ですなァ!! グヘヘ!!

 

「お兄ちゃんの顔で何考えてるか丸わかりだぁ」

「だってよ……ケンタウリスはこの国の美人冒険者のトップレベルが集まるアイドルクランなんやぞ! そんな人たちが最高級の装備を身に包むとなったら露出度とかそういうの期待したいジャンッ!!」

「お兄ちゃんの頭の中それしかないの? ……私は?」

「ん?」

「私は、お兄ちゃんから見てどう? 一応これが決戦に臨む最終装備になるんだけど……」

「お前の真の価値は太ももだと常に思っていた」

「言葉通じてない??」

「通じてるって。……前の装備より軽装になって、ショートスカートから除く太ももや腰回りの丸みも、薄布に包まれてる腰回りも、艶やかな胸当てもいいけど。けどまぁそもそもお前ガキの頃からめっちゃ可愛いしな」

「っ……!」

「なので改めて言う事でもないけど、可愛いもんは可愛いので。ちっぱいにも価値を見い出せるようになった今の俺がつける点数は100点満点です」

「……んー! 喜んでいいのかちょっと微妙!」

「なんや」

『みゃ……』

 

 したらティオがなんとも微妙な顔になって自分はどうかと聞いてきたので素直に感想を零す。

 かつてはまな板部分で減点要素があった……だが今は違う!(ギュッ)

 小さなおっぱいも素晴らしいし抱き心地も最高だからなこの可愛い妹は!

 新しくした装備もスピードを重視して軽装で足回りがかなり軽くなったしタイツとスカートの間の絶対領域の太ももは食い込み等を考慮しても完璧な美を生み出してるし!

 こういう目の保養が多ければ多いほど俺が活躍できるようになるのでケンタウリスの皆さまには期待している所ですよ。

 

「……済まないな、戻ったよ」

「あ、団長……みんなも戻って来たね」

「おお……おお!! ()きッ!! やった露出度高めだドスケベッ! ヤッター!!」

「アンタの言いそうな感想だわ。確かに胸元とか開いたけどねアタシも」

 

 したら皆さまが着替え終わって戻ってきました。

 見れば、それぞれが防具を更新していた。シミレさんとソプラノさんは武器の方も更新したようだが、しかしやはり防具の変化が目に留まる。

 全体的に鎧で覆う面積が減って、肩や胸や腰回りや脚の露出が増えている。

 タンクであるアルトさんですら聖騎士っぽい鎧を見に包んでるけど胸元の谷間が見えている。前の装備の時は全身鎧に近い感じだったもんなぁアルトさん。感慨深し。

 

「…………ロックが言わんとする所は、分からんでもない。前の装備よりも部位が少なく、敏捷を損なわないような工夫が凝らされていて、かつ防御力はさらに増している。流石は最高級の装備だ、な」

「わたくしとソプラノの防具は魔術師、治癒術師用のローブでございますが、全てがプラチナシルク製のものですよ」

「とんっでもないですよこの生地! 流石王族御用達! ノイン様の装備もこれと同じ素材って聞きましたけど、魔力がぐんぐん回りますし防御力もかなりのものだし! 胸元の調整に手間取りましたけどね王族の皆さまみんなおっぱいでけぇですもんねぇ!! ロックくんは何も言うなよ殺すぞ」

「ソプラノさん怖。でも最近の俺はソプラノさんもバッチリ守備範囲内ですからね? すっごい可愛いですよ、そのローブ」

「お世辞じゃなくても殺すぞ」

「怖」

 

 ソプラノさんの尽きぬ殺意から目を逸らしつつ、胸元と太ももに大胆にスリットの入ったドスケベローブを纏うマルカートさんとソプラノさんから栄養を摂取する。

 ノインさんは王族専用の装備として超高性能のローブを着用していたが、同じ生地を使ったローブなんだって。これ手触りがすっごいんだよね。知ってる。

 マルカートさんが100cm超えのデカパイで、それに並ぶソプラノさんが胸周りはティオに並ぶかそれ以下のちっぱいだからな。視覚的比較対象効果がすんごいぞ。今の俺は愛せるけどねどちらもね!

 

「……まぁ、少年が喜んでくれたならよかったよ。君が今回の作戦で一番苦労することは察されるからな。先払いのご褒美だ」

「メルセデスさんアッ待ってメッロ!! 尊いマジでアッアッ……しゅき……馬体に装着する装甲鎧好きすぎぃ……!!」

「そこが刺さったのか……」

 

 そしてメルセデスさんがこれがもうね……ヤバい好きすぎるこの装備。

 勿論弓使いである彼女は胸を覆う胸当てが上半身を覆う装備で、それもなんか高級感あふれるものに変わっているんだけれど、俺が注目したのはそこではない。

 馬体よ馬体!! 馬体になんか白銀の超カッコいい装備がついてませんコト!?

 これまでは馬体に合う装備なんて市場には見つからないし、軍馬用の装備の一部をつけるか鞍を置くかって感じだったんだけど……今装備しているのはもう馬体全体から脚までバッチリガッツリ鎧が覆ってんのよ!!

 カッコ良すぎる……ホントに戦乙女っていうか天馬っていうか神馬っていうか。凛々しさの極み。

 ずっと眺めててェ~……! もっと言うなら乗ってみてェ~!!

 

「乗ってみたいですッ!!」

「ん、乗ってみるか? 少年ならば構わんぞ、鎧が鞍も兼ねているから、誰かを乗せる分には問題なく機能するんだ。そら、どうぞ」

「ヤッター!」

 

 お願いしたら乗せてくれるってよ!

 俺の前でおずおずと脚を折り曲げて背中を降ろしてくれるメルセデスさん。ありがてぇ。

 よっこいしょっと背中に乗ってメルセデスさんが立ち上がると、俺の視点が一気に高くなって。なんかすっごい立派な騎士になった感じありますね!

 腰の当たりをそっと抱えてもメルセデスさんも何も言わないし! 信頼感じます!

 楽しいなコレ! イレヴンバイクとはまた違った趣です! うわーこれで街中闊歩してみてぇー!!

 

「……なぁ、ロック少年」

「ん。なんでしょ」

 

 そのままかぽかぽとメルセデスさんが歩いてくれつつ、声を掛けられたので目の前にある後頭部に返事をする。

 歩いてる感じ足取りは前と変わらぬ軽さだ。重力関係の魔法を使ってて、それで鎧の重さを相殺してるのかなメルセデスさん。それ差し引いても健脚だよなぁ。

 で、呼ばれた理由だが。

 

「今夜、ケンタウリスのクランハウスで4日後の決起会をしようと思っているのだがな」

「はい」

「君たちロック一家も、よければ混ざらないか」

「ホエッ?」

 

 夜の呑み会のお誘いだったようで。

 

 

 行くしかねぇよなぁ!?

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