勘のいいガキはデカパイハーレムの夢をあきらめない!   作:そとみち

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230 今の心境を語るなら、夏休み最終日に宿題をやり忘れていた事に気付いた時の気分に似ている

 

 ゆっくりと、身を起こす。

 

 時間は……まだ日を跨いだころの時刻か。

 窓枠から差し込む月光が穏やかに室内を照らしており、幻想的な雰囲気だ。

 ふぅ、と一息ついて、周囲を見渡して。

 

 

「……勝ったケロ」

 

 

 そこには息も絶え絶えにカエルアクメダウンを果たしてアヘ潰れた嫁たちの姿が。(迫真)

 

 いやまぁ……勝ちましたよね。

 最初の内は手練手管に俺をみんなで責め立てて来たけど、そのうち我慢できなくなってノインさんから合体を求められたあたりから流れ変わってね。

 騎乗位だろうが何だろうが俺の勘を併用した奉仕にかかればいくらでも蕩けさせることが出来る。

 幸せの絶頂に何度もたたき込んでやって、そんな責められてる嫁さんの姿を見せつけるうちに他の嫁さん達も発情して求めてきて、一人一人、時には二人を折り重ねて愛し尽くして、全員夢の果てにぶっ飛ばしてやった。

 楽しくて幸せな夜でしたね。みんなも気持ち良すぎて気絶してるからきっと幸せだろう。

 

「寝不足になる様な時間までかからなくてよかったかな……」

 

 8Pという人としての位を高めるような素晴らしい夜を超えたことで、俺の中で一つ学びを得た。

 俺、相手する女の子がエロ可愛かったら無限にヤれるわ。

 こんなに可愛くてエロい女が俺を求めてくれてるのに、回数などという下らない理由で勃たないなんて失礼の極みである。

 求められてエロい。求めてきてエロい。合体してエロい。果てた姿がエロい。

 そんなあられもない愛する女の姿を見ることで、無限にやろうと思えばできるんだわ。自覚した。

 なんなら今からでも誰かが俺を求めてくれば応えてやるくらいには俺の性欲は残っている。

 流石に気絶してる女の子に襲い掛かるほど鬼畜ではないけどね。今日はもう落ち着くけどね。

 

『えー? まだ出来るならしてほしいよぉ♡ ここにもパパに愛してほしいお嫁さんがいるよー♡?』

(ん。ネェちゃん)

 

 とか考えてたら、俺の考えを読みとったようで、ネェちゃんが頭の中に直接声を響かせてきた。

 あー……いやまぁ、確かにネェちゃんの見た目は俺のドストライクなゾーンど真ん中なんだけどな。

 ネェちゃんこそ俺が生みの親なわけで娘だしなぁ……その体を味わうのはまだ倫理観という名の大きな壁があってェ……。

 

『そんな事言わないで♡ 足りないならいつでも、いっくらでも私が受け止めちゃうよ♡? だから顕現化しよ♡? ねっ♡? パパのカッコいい所もっと見てみたーい♡』

(んー……)

 

 ネェちゃんが若干煽りメスガキ感を匂わせる誘い文句が脳内に何度も響かせるが、しかしなぁ。

 まだガキだもんお前……リンとティオを抱いてる身ではあれども、中身がガチの子どもメンタル相手には流石になぁ……。

 

『子どもじゃないもーん! もう体だって大人だよー♡? パパといっぱい子作りできるんだから♡ だから、ねっ♡?』

(…………)

 

 そこまで言うなら分からせてやるか。

 ずっとつけっぱなしの護りの指輪に魔力を籠める。顕現化の魔力操作は流石にもう慣れたもので、僅かな時間でシュパッと指輪が光り、無事にネェちゃんが顕現化を果たした。

 

『あっ……え、ほ、ホントにしてくれるの♡?』

「ん」

 

 ほら見ろ。煽って来たくせに実際に顕現化されてビビってるじゃねーか。

 まだネェちゃんは背伸びしたい盛りのガキンチョなんですよ。

 そういうの俺わかっちゃうから。伊達に孤児院のお兄ちゃんしてないから。

 

「ネェちゃん」

『うっ、ん?』

「好きだよ」

『ふぇっ……♡』

 

 そういえばはっきりと口にしたことはないなと思い、まず俺の本音を口にする。

 俺の考えを読み取ってるネェちゃんなら感じてたかもしれないけど……出会いは唐突でなんか俺との心中を常に求めてるおもしれー女系娘系精霊なネェちゃんだが、そんな彼女を俺が嫌いになるはずもなく。

 そもそも、俺やみんなの命を何度も救ってもらった経験もあり。初顕現化した時も俺の言う事ちゃんと聞いたし。人見知りだけどいつも俺の事気にかけてくれてるし。嫌いになる要素はない。

 ってか好きだよ見た目も最高だもん。

 嫁さんたちみんなダウンしてるからはっきり想いにしちゃうけど、見た目だけならお前が一番だよ。俺の性癖の理解(わか)り手だよネェちゃん。

 

 だからはっきり口にした。俺もお前の事好きだよって。

 そしたらもう顔真っ赤っかにして「ふぇぇぇ……」と声にならない声を上げてる。可愛いなコイツ。

 

 まぁそういう所がガキンチョなんだけどな。

 背伸びしてメスガキ煽りしてあわよくば心中チャンスを狙うネェちゃんだが、そういうヤツの防御力は紙装甲だってそれ一番言われてるから。

 だからまだ抱けません。もっとしっかりはっきりお互いの想いを咀嚼した上で愛し合えるようになったらね。考えが大人になったら抱くからね。

 

「ん」

『っ♡!?!?』

 

 抱き寄せて、唇にキスを捧げる。

 女へのキスも随分と慣れてしまった俺がネェちゃんに捧げるのは親愛のキスだ。ここに性欲はない。

 押すべき時に押す。すると子どもメンタルなネェちゃんはどうなるか。

 

『あっ……♡ パパからキス……されちゃった……えへ、えへへ、へへぇ……♡』

 

 物凄く慌てた様子で目をぐるぐると回して、幸せそうに頬を両手で覆って、いやんいやんと可愛らしくくねくねして、そのままぷしゅんと姿を消してしまった。

 うん。こうなるって勘が叫んでたよね。

 キスされるだけで恥ずかしくて嬉しくて、初めてのそれに照れて姿を消しちゃうんだからえっちっちなんて出来るわけないだろうが!(正論)

 だから抱くのはまだ早いってずっと言ってたわけですよ。

 抱かれたいなら耳年増メスガキから卒業してちゃんとお淑やかなレディになってから誘って来てね。聞いてますかねネェちゃんね。

 

『……ぶぅ。パパ、いじわる……♡』

(好きな子にほど意地悪したくなるもんだってね)

 

 ネェちゃんとの軽いイチャコラも終わって、ネェちゃんの意識が心中に潜っていくのを感じとった。

 こうなるとまた出てくるには俺から強く呼びかけるか、向こうから出たいと思わないと出てこない。

 告白とキスで満足しちゃったのかな。可愛いね。

 

「よし。現時点でのハーレム全員攻略という事で。俺も寝ますかね」

 

 ネェちゃんも無事に攻略した俺は、今度こそ眠ることにした。

 ちょうどすぐ近くでイレヴンが銀糸のような髪を払うように腕を動かして布団がめくれ上がったので、そこに収まるようにin。

 アンドロイドは睡眠を必要としないって聞いたし状態異常も全無効だから睡眠魔法(スリープ)とかも効かないんだけど、性的絶頂による気絶はするんだよな。面白。

 いっぱい頑張ってくれた相棒にご褒美として腕枕を与えてみると、され慣れた腕枕を受けて意識が無くても俺の存在を読み取ったらしく、きゅっと優しく柔肌を俺に擦り付けて口元に微笑みを浮かべるイレヴン。

 人肌とは僅かに違うその熱を堪能しつつ、俺も爆速で眠りの世界へ旅立つのであった。

 

 

 

※    ※    ※

 

 

 

 翌朝。

 

「ロックくんって本当に人間~?」

「人であることを疑われるのは初めてで遺憾の意」

 

 早い時間に目が覚める俺とサザンカさんと、あとイレヴンもいつの間にか起きてて3人で朝食を作る間に他のみんなも起きてきて、清浄魔法(リフレッシャブル)清掃魔法(クリーナー)でプレイルームと化したノインさんの部屋と色んな液体で塗れた体を綺麗にして、朝飯食べて風呂入って、リビングで朝のコーヒーを堪能してたらノインさんに真顔で問われて俺も遺憾の意。

 何って……愛する嫁さんたちと愛を交わしただけだが?

 みんな既に何度も熱い夜を交わした間柄だもん。弱い所全部知ってるし意識飛ぶまでハメ潰すくらいは出来ますよそりゃあ。

 異世界転生チートさんの本の中でもエッチな本じゃこんくらいやってる主人公も……まぁ……ごく少数だけどいたしさ。竿役適正◎なドスケベ本で予習してるから俺。

 ハーレムを作ると己に誓った時点で、夜会話(意味深)で負けるような鍛え方はしてないし。

 嫁さんたちを愉しませるのはハーレム王の義務だからね。仕方ないね。

 

 さて、まぁ。

 そんなこんなで幸せな夜を過ごした俺たちだが、エッチな夜は今日でいったんおしまいだ。

 今日からは、鉢巻きを締め直さなければならない。

 

「……明日が、決戦ですね」

 

 身嗜みを終えて皆が順々にリビングに集まってくる中で、イレヴンが呟くように零したその内容。

 それを聞いて、みんなの表情がすっと真面目なものに切り替わる。

 俺は別に真面目なものに切り替わらなかったけれども。いつもの調子だけれども。

 

「今日の予定はどんなだっけ?」

「朝から王城に集合するように言われています。午前中はトゥレスが持ち帰った情報を元に決戦前の最後の作戦会議で、午後からは何が起きてもいいように王城内で備える。状況によっては夜も王城に泊まる事になるかもしれませんね」

「ほーん。まぁそらそうよな」

 

 さてこれからの予定をイレヴンに確認したが、そらそうよなって感じの日程だった。

 今日は決戦……と考えられる、魔王城が王都に到着する前日の最後の日。

 俺の勘とトゥレスおじさんの計算上では、魔王城は明日の昼過ぎ位に王都前まで接近する。

 今は王城キャノンという人類軍最大の武器がこちらにあることからも、出来るだけ魔王城をおびき寄せて俺たちが突入して、王都周辺ではスタンピードした魔獣共もおびき寄せて、一網打尽に……という流れだったはず。

 

 だが、あくまでこれは予定であり、確証のある日程ではない。

 いつ魔王城が加速してくるかもわからんわけで、俺たちは常に備えておかなきゃならんだろうな。

 流石に夜は眠りたいものだけど、深夜の出撃とかになるかもしれない。

 昼飯食べたらみんなでお昼寝の時間とかしてもいいかもね。

 王城の庭園の芝生で寝るの気持ちよかったからあそこでみんなでぐっすりお昼寝チルタイム……いいかもしれん。

 名案なのではないか? 作戦会議が終わったら意見具申をするべきなのではないか?

 

「お兄ちゃんはどうして決戦が迫る今日にそんな呑気な顔が出来るの……?」

「器がでかいのだ主殿は」

「流石は私が見初めた男だ」

「なんにもかんがえてないだけだとおもう」

『みゃ』

「まことに遺憾の意」

 

 そんな考えでアホ面晒してたらみんなから突っ込まれて、肩を竦めて苦笑した。

 決戦前日でもロック家はいつも通りみたいですね。

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