勘のいいガキはデカパイハーレムの夢をあきらめない! 作:そとみち
「しィッ……!!」
「フッ!! くッ、凄まじい膂力ッ!! 想像以上だな、なるほどこれがアンドロイドか!! だがそう容易く私に勝てると思わぬことだッ!! はぁァッ!!」
「チッ!! 間合いが鋭いっ……!!」
ヴァリスタさんの邸宅、王都の中心に近い所の高級住宅区域にあるお家の敷地内にある訓練場にて。
イレヴンとヴァリスタさんがバッチバチに戦闘訓練してるのを、俺とカトルはベンチに座って眺めていた。
「おー、流石につえぇなヴァリスタさん。イレヴンがあそこまで苦戦してるのは……まぁそれなりに見たことあるけど。でも今は出力も上昇してんのになー。やべーわ」
「俺はお前のヤバさが相変らずで逆に安心してるよロック。なんで今の俺の攻撃でも一発も当てられねぇんだよ……レベル上がってねぇくせに」
「カトルの動きはガキの頃から慣れてますし? シーフは逃げるのが仕事だろ。狙ってるところバレバレなんだから避けられるわ普通に」
「普通は避けらんねぇんだよ! 俺もここ最近の訓練でレベル上げたのに何なんだお前マジで……」
『相変らず回避と勘は一流ですねロックは』
『みゃあ』
なおつい先ほどまで俺とカトルが模擬戦してました。
ガキの頃からそうやってるように、イルゼを構えてマジ攻撃を仕掛けてくるカトルだったが避けるだけならさもありなん。何年コイツとティオの剣を見て来たと思ってんだ。
カトルにもティオにも昔に勝てるわけないとは言ったが負けたとは言ってない。
入れようと思えばいっくらでも捌き斬りを入れられたけど全部スルー。捌き斬りが入れられるってことは技の沸点が勘で読めてるって事なんだからただの剣術なら回避は余裕よ。
これにイルゼの魔力も消費して魔法剣使ってくるならさらに回避行動をハチャメチャなものにしないといけなかったけど、大会に備えてイルゼにチャージしてる魔力は無駄遣いしたくないんだって。純粋な剣術で攻めて来てた。
もちろんのこと俺に捌き斬り以外の攻撃技術はないのでただただ5分間カトルの攻撃を避けるだけの模擬戦だった。
まぁ逃げるのだけはガチなんで。シーフの本懐ってやつよ。
で、俺らの模擬戦が終わって次はイレヴンとヴァリスタさんってわけだ。
俺らの塩試合に比べて二人の力量差は近いしお互いに攻防バランス取れてるからいい感じに組手になってるわ。回復薬は常にスタンバイ。
「次は技も試させていただこう! 『ベルンハルト・ドラッヘ』ッ!!」
「くぅっ……!!」
ヴァリスタさんが己の武器、刀身90cmほどの長さのバスタードソード……魔装具『ジュワユーズ』を構えて、踏み込みと共に回転突きを繰り出した。とんでもない突進速度だ。
これに対抗してイレヴンが両腕を回転させる『ドリルブラスター』を起動し、両腕を交差させてパリィを狙う。
回転突きに回転防御。剣先がイレヴンの腕にぶつかった瞬間にカキン!! と金属同士がこすれあうような音がして、イレヴンが大きく後退させられるも突きの威力は凌ぎきったらしい。
イレヴンの体は普段は女の肌の柔らかさと熱を持つけど、戦闘中は鋼鉄のように固くしたりできるからな。バイクがまさしくそれだし。流石のアンドロイドである。
「なんと! 貫くどころか刺さりすらしないのか!? 回転で回転を削がれたか……器用な真似をするではないかイレヴン殿!!」
「どうも。では次はこちらからお返ししましょう……エクスアームズ05『ドリルスティンガーキャノン』ッ!!」
「なんとぉッ!?」
距離を取った反撃でイレヴンが回転させたままの腕をロケットパンチにしてぶっ放した。
とんでもない速度でヴァリスタさんに放たれたそれだが、初見なのに反応が間に合っている。
バスタードソードをまるで小枝のように軽く払い上げ、それで回転した前腕部を見事に上空へ弾き上げた。
「ッ、ならばもう一撃っ!」
「……成程、そう来る!!」
しかしそこでイレヴンが機転を利かせる。
目の前、もう片方の腕も続けてヴァリスタさんにぶっ放したがこれは隙を生むための囮。
ドリルスティンガーキャノンは敵を追尾する性能を持っている。先ほど上に弾きあげられた腕もまだブーストで加速しており、それが空に弧を描くように反転して頭上からヴァリスタさんを狙っているのだ。
正面と上からの同時攻撃、しかも片方は視界の外。これが普通の冒険者なら捌き切れない攻めであっただろう。
しかしヴァリスタさんは読んでいた。
斬り弾いた最初の腕の回転音が死んでいないことに気付いたのか、一気に身を翻して超高速のバックステップ。
これにより正面からくる腕の他、上空で頭上から狙っていた腕も斜め方向に軌道修正。
両方の腕を視界に収めたヴァリスタさんが───剣閃で切り払う。
しかも今度は、両方の腕を真正面から力を返す形に切り払いだ。
勢いそのままに弾き上げた先程とは違う。正面から押し返される形になり、それぞれの腕の勢いが削がれて中空で動きが緩んだところで。
「ハァッ!! ……いや、本当に驚かせてくれるなイレヴン殿は!!」
「……正直、これが凌がれるとは思っていませんでした。流石ですねヴァリスタ」
今度は地面に腕を叩き落とした。
推進力をほぼ削られた腕はホーミングも出来なくなったようだ。
最後のブーストでイレヴンに向かって飛んで戻って行った。絶対に自分の腕に戻るようになってるんだってアレ。
「はえーすっごい。イレヴンはやれること全部やってるけどヴァリスタさんはまだ余裕あるなー」
「師匠は全体的に高レベルだからな。器用万能って言葉が似合ってるよ。あの一瞬で両腕とも止めるのはマジですげぇ」
『みゃあ!』
必殺技の応酬を見届けて俺もカトルもほえーっとため息をついてしまう。
カトルには少なくともさっきのヴァリスタさんの回避方法は無理だな。イルゼが大剣だから振りが間に合わない。魔力バーストさせてその衝撃で振り払うとかになんかなコイツの場合は。
俺は孤児院でも見せたように回避……したってホーミングされたら次の攻撃も身をねじって回避してひたすら回避……みたいになりそう。捌き斬りが使えなけりゃイレヴンに勝てる未来はないな俺は。怒らせないようにしよ。
「中々に
「言われずとも。胸をお借りします、ヴァリスタ!!」
その後もイレヴンとヴァリスタさんのガチ模擬戦は5分ほど続き、最終的にはお互い引き分けという結果に落ち着いた。
ただまぁ多分、どっちもガチでやってないな。当然だね。ガチったら死ぬかもしれんし。
ヴァリスタさんも本気でやったって感じでもなさそう。金級トップクラスってつえー。
※ ※ ※
はい。
二人の組手も終わってその後にもういっちょ俺とカトルがやりあってひと汗かいたころに一旦休憩となった。
「どう? イレヴンはレベル上がった?」
「ええ、早速数レベル上昇しました。この分の機能解放はまたストックしておきますか?」
「おーナイス。まぁ闘技大会始まるまではストックでもよかろ。必要になったら能力あげようぜ」
「かしこまりました」
イレヴンに先程の模擬戦の成果を聞くと早速レベルが上がったらしい。
素晴らしい効率の良さ。ヴァリスタさんが相手なだけあるわ。現王都最強の冒険者と模擬戦できてるんだもんな。そりゃレベルも上がってもらわないと困るってやつ。
ところで俺のレベルは相変らず上がった気がしないんですがそれは。
ちなみにレベルが上がることによる機能解放について。
イレヴンのレベルが上がるとこれまでしてたように機能解放が出来るわけだが、その解放の時期は別に縛りは無くて、好きなときにいつでも解放できるとのことで。
その、スキルポイント? ってのがレベルアップで溜まるわけだけど、俺たちは以前に相談して、とりあえず安易にその場の勢いで好きに機能解放をするのではなく、必要になったらその時に機能解放していくことで方針を定めていた。
今後どんな能力が必要になるかはわからんしね。今の状態でもヴァリスタさんと組手出来る程度には強いわけだし焦る必要はないだろう。
スキルポイントもこう、5レベル分とか10レベル分とかを一気に消費しないと解放できない能力もあるってことだし。貯めておいて損はないと思うね。
「───冷たいお茶をお淹れいたしました、ヴァリスタ様。皆さまもどうぞ」
「おお、ありがとうカノン! いつも気が利くね!」
「メイドさんがおるやん……しかもデカパイメイドやん……ッ!!」
「どうしてマスターは女性を見る時まず胸から行くんですか」
「顔も見てるよ。あとお尻も」
「失礼極まり過ぎだろ」
『みゃあ……』
さてそんな話をイレヴンとしてたらヴァリスタさん家でお勤めになられているメイドさんがやってきて、キッチンカートに冷たいお茶を準備してくれていたので有難くいただいて喉を潤しつつ戦力チェック。
カノンさん。パーフェクトにメイドって感じのメイドだ。大人だ。多分20代前半くらいかな。シニヨンにまとめた気品あふれる桃色の髪にデカパイを隠し切れないメイド服。美しい……。
いいなぁ……金級で名を挙げてる人ってやっぱりメイドさんとか雇えるんだなぁ!!
クソー羨ましい!! 俺も家にメイドさん欲しい!! ご主人様しゅきぴでえっちメイドさんどっかにいねぇかなぁ!!
とりあえず今はこのカノンさんっていうメイドさんと初対面のご挨拶だ!! 当然正位置ッ!!
「俺と───」
「ふんっ」
「───ゲっへェ!?」
早速口説こうと口を開いた瞬間にイレヴンが俺の脇腹を肘で突き刺してきた。
見事な初動キャンセルでしたね。捌き斬りまで覚え始めたかお前?
「ハッハッハ。彼女はカノン、家のことも家族の身辺警護も一身に引き受けてくれている優秀なメイドでね。お世話になっているよ。だから理解ってくれるねロックくん?」
「ぐぬぬ。ヴァリスタさんから圧を感じる」
「お願いですからマスターは節度を保ってください。……ヴァリスタはご家族と同居されていらっしゃるのですね。元よりここにお住まいなのですか?」
「いいや、この家は5年前に私の稼ぎで建てた家だ。治安がいい地区だからね……若い頃は妹を守るために何としてもこの地区の家を購入したくて、なりふり構わずお金を稼いだものだ」
「妹……!? ヴァリスタさんに妹さん居たんすか!?」
「あー、そういえばロックは知らねぇか」
何それ初耳。
ヴァリスタさん人気あるだけある美形だからな……妹さんとか絶対美人じゃん!!
こりゃお兄様にお世話になってるカトルの親友としてご挨拶しねェとなぁ!! メイドさんもだけどさらに女の子の知り合い増えるじゃん今日はいい日だぜオイ!!
「妹さん紹介してくださいよヴァリスタさん! お友達からどうっすか!!」
「ふむ? ……そうだな、歳の近い友人が増えるのはよい事か。カノン、カプチーノは何をしているかな?」
「お部屋でお勉強をなさっておりましたが。お呼びいたしますか?」
「ああ、アンドロイドのイレヴン殿も来てくれている。挨拶しておいて損は……おっと。呼ぶ必要もなくなったようだな」
「お……ん?」
早速ヴァリスタさんに紹介してもらうようにお願いしたら意外にも好感触。
こりゃワンチャンありますわよ? とウキウキな気持ちで呼び出してもらおうとしたら……どうやら向こうから訓練場に足を運んだらしい。
俺の背後、遠目にヴァリスタさんが妹さんを見つけたのだろう。カプチーノさんってお名前なのね。甘そうで可愛いな。
そして俺も妹さんの足音が耳に入って……しかし、振り返る前にふとした違和感。
両足で歩いてる音の他、かつ、かつ、と地面を叩く音が重なっている。
────
「あら……お兄様、今日は随分賑やかなようね」
「やあ、カプチーノ! 初めて我が家に招待した人たちがいるからね!! ちょうど紹介しようとしていたところさ!!」
振り返る。
そこにはヴァリスタさんの妹だと思わせる美麗なセミロングの金髪を揺らす美少女が、瞳を閉じて、白杖をついて向かってくる姿があった。
……盲目なんだな。
なるほど、ヴァリスタさんが治安のいい地区に……と言っていたのはこういう事か。
妹さんに危険が及ばぬようにと配慮してのそれってわけね。カノンさんというメイドを雇っていたことにも合点が行った。
まぁ俺には関係ねぇけどな!! 遠慮も何もねぇわ可愛いは正義!!
早速ご挨拶じゃい!!
「───初めま」
「ふんっ」
「ハァッ!!」
「避けやがった」
再び俺を止めようとしたイレヴンの肘をねちっと回避してからシュババっとカプチーノさんに近寄りそっとその手を取った。
「───初めまして、ロックっていいます。俺とお友達になりませんかカプチーノさん」
「わっ、はい、ロックさん……? は、初めまして?」
「おいマスター。……いえ、彼女を驚かせないように小声だったのは評価しますが」
いきなり大声だとびっくりするだろうから小声でそっと語り掛ける。イケボを耳に響かせてやるんだよオラァン!
いいじゃん盲目の美少女!! ちょっとおっぱいは控えめだけど可愛いからすべて許される!
お友達から始めましょうね!! いつでも貴女の杖になる覚悟はできてますからね俺ね!!
「えっ、ええと……お、お兄様? カトルくんも、えっと……?」
「カプチーノさん、それ俺が前に話した幼馴染の男の方です。バカなほう。まぁバカなんですけど悪い奴じゃないんで……ロック、分かってるよな?」
「わかってらい! カトルと同い年なんで俺もさん付けしなくていいですからねカプチーノさん! あ、ついでに俺の家族のミャウも紹介しとこ。カプチーノさん猫ってわかります?」
「あっ、うん。えっと、小さい動物よね? にゃあにゃあ鳴く……」
「正解。今おててに乗せますからねー。撫でまわしてもろて」
『みゃあ! みゃっみゃ!』
「わっわっ、まぁ……これが猫さんなんだ。初めて抱いたわ……もふもふしてるのね、ふふっ」
大丈夫。流石の俺もいきなりゲスな思考にはならないから安心してくれカトル。俺だって分別ってものあるからさ。
カプチーノさんは眼が見えない……その分、普通の人より色んな経験が積めてないものと見た。無垢な少女に楽しい事色々教えてやるんだよォ!!
まず猫の抱き心地の素晴らしさから教えてあげよう。自慢の猫です。ねこですよろしくおねがいします。
カプチーノさんの手に乗って、すりすりと頬を寄せるミャウ。
でもカプチーノさんもミャウのあまえんぼアタックにはご満悦のようで笑顔が零れていた。すごい清楚な微笑みに俺のハートが打ち抜かれてしまいますね。可愛い。
「急にうちのマスターが申し訳ありません。私も初対面ですのでご挨拶させていただいて宜しいでしょうか?」
「ええ、今日は新しいお客様が二人……こちらの鼻息が荒い方がロックくんで」
「バレてる」
「そして、先程から……不思議な音がしているお方。人の奏でる音がしていないわ。貴方は……?」
「私はイレヴン。アンドロイドです。そちらのロックが私の主となっています」
「まぁ、アンドロイド……! ……アンドロイドって何かしら? お兄様?」
「逆に新鮮な反応来たな」
「ハッハッハ!! アンドロイドとは150年以上前に冒険者がダンジョンから見つけていた自立可動式の人形だ。インテリジェンスドールと表現してもよいかもしれないね。人と同じように考えて喋ることができるが、その体は人間ではない。つい先ほどの組手で私も彼女から腕を飛ばされて攻撃されたよ!」
「まぁ! イレヴンさんは腕を飛ばせるの!?」
「ええ。ただ飛ばすだけではなく回転させて飛ばします。コントロールも可能でオートで戻ってきます」
「まぁ……!! すごい!!」
「なかなか理解ってるぜこの人」
「知識欲は人並み以上だからなカプチーノさん……」
とりあえずミャウとイレヴンのお陰でアイスブレーキングはできましたかね。
カプチーノさんにベンチに座ってもらって、太ももの上でミャウを愛でてもらいながらもその後もお互いに自己紹介したり色々話したりして理解を深め合った。
カプチーノさん。16歳。
俺とカトルの一つ上だね。ヴァリスタさんとは9歳差だ。
生まれつき盲目で、幼い頃は生活の助けをヴァリスタさんがしていたらしい。
ご両親のことはあえて触れなかったけど、このお屋敷で両親の話が出ないってことは早逝だったのか……もしくはカトルみたいにカプチーノさんが生まれた時にお母さんがお亡くなりになってしまったのか。
もしかしてヴァリスタさんがカトルの指導員に名乗り出たのはそこら辺のシンパシー感じてたからなのかもしれないね。カトルは親父さん生きてるけど。
まぁとにかくヴァリスタさんがカプチーノさんの為に必死に頑張って金を稼いで、今の地位とこの家という安全を手に入れたことは分かった。
盲目の妹の為に求めた強さ、か。
そりゃ強いわヴァリスタさん。納得した。
「ロックくんは孤児院で育ったのね? 孤児院ってどんな感じだったのか聞いてもいい?」
「そっすねー……まぁ色々勉強したり、一人で生きるための力を教えられたり……家事とかも教わりましたね。シスターが子供たちの面倒見てくれてるんですけどこれがまぁ厳しい時は厳しくて。よく脱走して遊んでましたよ俺」
「まぁ、ロックくんはお転婆だったのね。えっと、ティオちゃんだったかしら。カトルくんが言ってたもう一人の幼馴染の子も一緒だったんでしょ?」
「そっす。あっちは俺よりお転婆ですから気を付けてくださいねカプチーノさん! 力試しとか言って不意打ちしてくるかも!!」
「お前より危ないやつはそうそういねぇよ不意打ちされんのもロックだからだよ」
「子供のころからカトルとティオに狙われてたからマスターはこんなに回避だけ巧くなってしまったのでしょうか」
その後はちょっと休憩時間延長して他愛ない話に花を咲かせる。
わりかしカプチーノさんが何でも聞いてくるタイプだったんで俺も口説く暇もなくそれに答えっぱなしになった。まぁ可愛いから全然いいんだけどね!!
「……ふむ。万が一の時は止めようかとも思っていたが、ロックくんは意外に紳士だな? ギルドの風評は当てにならないな」
「いやロックは誰に対してもああですよ師匠。口説く時のキモ顔見えないカプチーノさんが受け入れてくれただけで。……まぁ踏み込むといい所も見えてくるんすけど」
「口さえ開かなければ、という評価から顔さえ見なければ、になるマスターが少々憐れではありますね。切羽詰まると顔もマシになるのですが」
「面白い御方」
なんかカプチーノさんと仲良く話してる俺を見てヴァリスタさんとカノンさんが変に評価してくれるけどやめてくれる? くすぐったいわ!
俺は無限に女の子と仲良くしたいだけなんすよ。カノンさんともこの訓練の中で絶対に距離縮めてやるからな!! デカパイメイドの方が俺の需要高いからな!!
その後しばらく歓談した後に訓練に戻り、カプチーノさんとカノンさんにいい所見せるためにカトルとの模擬戦で逃げるだけじゃなくて隙をついて股間に膝を叩き込んでやった。
結果としてカトルが泡噴いてぶっ倒れて俺はイルゼにめっちゃ怒られた。ごめんちゃい。
~登場人物紹介~
■カノン
ヴァリスタに雇われてるデカパイメイド。23歳。
身長高めでむっちりしてる。ショタ専。
■カプチーノ
ヴァリスタの妹。16歳。年相応の体つき。いつも白杖をついている。
カトルの事が気になっている。